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■ 言葉の表す世界観
私の中では 言葉の表す世界観、という感覚がある。
その点において ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、造語… と言葉の種類の多い、日本語、を 母国語として生まれ育ったことを嬉しく思うし、 英語をかじってきて、 少しでも理解できることに、喜びを感じる。
エンヤが新しいアルバムを出したが、 その中で「菫草」という曲を日本語で歌っている。
この曲はどうしても日本語で歌わなければ、 という気持ちが、この曲を聴いてみて、 私にはすぐに、完璧に、伝わった。
「菫草」は絶対的に日本の世界観を表した 曲と詞だったからだ。 この曲は他の言語には置き換えられないのだ。
同様に、最後の曲の、 「Water shows the hidden heart」 という英語のタイトルには非常に胸を打たれた。 この場合は英語でないといけないのだ。 私の中でも日本語には置き換えられない。 英語での世界観で理解するからこそ、 まさにその通りだ…と心に響いてくる。
人間の持ち合わせる感性なるものは 世界共通だと思うが、 言葉を使って表すとなると、 ここまで違った世界観に感じるとは。
これこそが世界中に言語が数多く存在する 理由だろうか。
これこそが言葉の持つ、 魅力、パワー、霊性だろうか。
言葉には 独特の世界があり、 独特の感性があり、 独特の文化がある。
その、言葉の独特な感性の響きを 理解できた時の喜びは 何にも代えがたい。
2005年11月30日(水)
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