えいえん と啼く赤子を巡って滅びた王国のこと +++++ ちいさなヘリコプターがわたしのかかとをもちあげて、 だからわたしは摘まれるように飛んでいるのだ、 +++++ 「世界はバスがひっくりかえって出来たのよ」と彼女は云いはる、 「そしてこの王国こそ星の爆発によって完成したの」 +++++ 二の腕にあけび色の腕章をはめた軍隊と、 膝にかいがら色のリボンを結わえた軍隊の闘い。 最後には献血で和解する。
と、彼女は叫んだ。 sky IS blue. +++++ 踝までしかないプールで 少年は溺死しようとする。 わたしは屋上からそれを見ている。 やがて少年はためらい傷のように靴を脱いで、 プールの底に顔をつける。 わたしは少年を救うために屋上から飛び、 (それは見事な跳躍) (そして少年を救う唯一のほうほう) (そして聲をきいた) sky is blue. +++++ 小人の反抗。 それはばらまかれたフライドポテトのように、 +++++ 小人は最後まで屈しなかった。 ぼくたちは小人をじわじわところしていく。 小人たちの最後にきいた音楽、 素晴らしくおろそかでおだやかな音楽、 +++++ それは世界の音楽 +++++ 『小人の質問』 『why not?』 +++++ ぼくはそれを遺言とききちかえる。 +++++ 全てのパスワードなのよ、と彼女は呟く。 sky IS blue. +++++ ソラハアオカッタネ エ、 +++++ パラダイス・ステージはささやかに起動する。 ひとつは少女のてのひらの汗腺から、 +++++ そらはあおいね え の語尾を発音できなかったせいでぼくは彼女を救いだせなかった。
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