メッセで貴女から俺の休みを聞かれた。
俺の休みの中で
貴女から「この日は空いてる？」と聞かれた。

残念ながらその日は、
どうしても抜けられない予定があった。
俺はその事を貴女に伝えた。

俺だって残念だ・・。
抜けられるものなら抜けたい。
だけど無理だ。
今までだってそうして来たし
貴女の予定には極力合わせて来た。
貴女も残念かもしれないけど
俺だって残念だ。

その後、メッセの会話が続かなくなった。

貴女と俺では気持ちの表現の仕方が違うかもしれない。
貴女は言った。
「逢いたい時に逢えなくて寂しい。」
「話すと余計に寂しくなるからメッセはしばらく休む」
俺にしてみたら
貴女の気持ちも分からないでもないけど
それってどうなの？

17：05に仕事が終わらなかった。
終わったのは17：15。

慌てて携帯を手にすると
貴女がすでに帰宅したとのメール。
電話をしたが出られない状況らしい。
今日に限って・・
ガッカリしていると
貴女から電話があった。
久しぶりの貴女の声。
俺は救われた思いと同時に嬉しかった。

最近貴女の声を聞いていない。

仕事の関係で
なかなか電話をかけるタイミングが合わない。

声が聞きたい・・。

貴女にメッセで聞いた。
俺　「明日の17：05は何してる？」
貴女「車に乗ってるか、買い物中。」
俺　「じゃあ　その時間に電話する！」
大事な用がある訳じゃない。
ただ声が聞きたいだけ。
17：05っていうのは
俺の仕事が明日は17：00までで
その5分後にかける予定。

メッセで思わず言った一言。

逢いたい・・。

最近は口にしなかった言葉。
ただ心の中ではいつも貴女を感じている。
切なさや寂しさと背中合わせに
いつだって俺は貴女を感じている。

切なさが勝ってしまう時に
いつも俺は考えていた。

切ないから
寂しいから

寂しい・・

そんな言葉も以前程言わなくなった。
自分をコントロールしている訳でも
寂しくない訳でもない。
寂しいのは以前も今も同じ。
言ってもどうにもならない。

俺と違って貴女は一人3役だから。
母親として
主婦として
キャリアウーマンとして。
分かっているけど。
そんな事も素直に受け止められる時もあれば
イライラしてしまう時もある。

最近ゆっくり話してないね。
夕べもメッセをオンにして貴女を待っていた。
そして　そのまま眠ってしまった。
朝　起きると貴女から携帯にメールが入っていた。

元高校球児の俺にとっては
高校野球も終わり
今年の夏も終わったって感じがする。

毎年こうやって季節が巡るんだな。

野球に明け暮れた学生時代の夏。
免許をとって友人たちと車で海に行った夏。
そして貴女と過ごした夏・・。

セミの声を聞きながら
そんな事を考えていた。

メールやメッセは便利なモノだけど
伝わりにくい部分もある。
こちらの受け止め方や
相手の気分で誤解も招きかねない。
表情や声の様子で伝わる事だってあるから。
メールやメッセではそれは無理。
それを補うのは言葉だよ。
だから言葉って大切だよ。

最近、いろいろな事を考える。
人生とか人と人との出逢いと別れ。
出逢いって偶然の積み重ねの結果だと思う。
どこかでちょっとでも違っていたら
出逢う事がなかったかもしれない。
そんな風に思う。
人生の中で出会う事が出来る人なんて
ほんの一握りの人だし。
そして
人生は出逢いと別れを繰り返す。
星の数ほど人がいて
それぞれに人生があり
出逢いと別れがある。

頑張らなくちゃ・・。
気持ちの持ち方一つで変われる。
どうにもならない時もあるけど

最近、眠れない日が続いてる。
夕べもそうだった。
そして今夜も・・。

そう言えば、職場の仲間に
「最近痩せたんじゃない？」と言われた。
それだけならまだ良かった。
「と言うより　やつれた？」
と追い討ちをかけられた。

これにはちょっとショックだった。
カガミで自分の顔をまじまじと見た。
冴えないな・・。

そんな事を貴女に話した。
「少しは手入れしようかな？」
「ピコちゃんに冴えない顔を見られたくないじゃん。」

今日、俺は休みだった。

と言っても予定がある訳でもなく
朝からタバコをくゆらせ
貴女の事を考え、煙りと一緒にため息を吐き出した。

気分を変えようか？
それとも
この際どっぷりとこの気分に浸ってやろうか？

今の気分にぴったりな曲が頭の中に流れた・・。
そうだ
ＣＤでも借りて、おもいっきり浸ってやろう。

そんな風に思いつき
何枚かのＣＤを借りてきた。
学生時代に聴いた曲や、今の気分にぴったりな曲。
それらをパソに落として
更に携帯に落とした。

それらの曲の歌詞をかみ締めながら
貴女とオーバーラップさせた。

喜怒哀楽を貴女に支配されている。
前回の日記で書いたが、もう少し詳しく書くと・・

喜・・貴女に逢えると決まった時。
　　　貴女に逢えた時。

怒・・メールやメッセで微妙なニュアンスが伝わらず誤解した時。
　　　貴女の言葉が足りない時。

哀・・貴女との時間が終わってしまう時。
　　　今度はいつ逢えるのか分からない時。

楽・・貴女と一緒にいる時。

モヤモヤした気分が続いている。
今、貴女が隣にいたら・・。

世間はお盆休みに突入か・・。
テレビでも成田空港や
高速の渋滞状況のニュースを流している。
俺はそんな事に関係なく仕事だ。

別に仕事がイヤなわけじゃない・・。
楽しそうで羨ましいだけ。
俺だって貴女に逢えれば
そんな顔になるんだろうけど。

貴女に逢えない寂しさとイライラと
それを自身で処理ができない自分に腹立たしく
情けない。
そんな自分と楽しそうに出かける人達が対照的に思えて。
俺はそんな気持ちを口にする。
正確に言うと黙って耐える事が出来ない。
「寂しい・・。」
言ってもどうにもならない事は分かっている。
貴女は口にする事は少ない。
口にしないで耐える事のできる貴女の方が強い。
貴女は否定するかもしれないが
俺はそう思う。

ずっと気になっていた仕事も無事に終わった。
肩の重荷も取れた。

先日、貴女に逢った時
その時だけは仕事の事を忘れて
貴女に集中しようと決めていた。
だが、やはりどこかで気になっていた。
終わったと同時に無性に貴女に逢いたい。

想いは募るばかりだったけど、
昔のことをふと思い出し、
気持ちを切り替えることができた。

せつない、さびしい、逢いたい・・・
は、やっぱり禁句です。

やっと仕事も一段落した。
貴方も大変な仕事が無事終わってよかった。

なんだかちょっと気が抜けちゃったかな。
暑いはずだけど、背中がスースーしている感じがする。
こんな日は、ぎゅっと後ろから抱きしめてほしい。

貴女との時間は
あっという間に過ぎていった。

貴女を見送りながら
「今度はいつ逢えるのかな？」
そんな事を考えていた。

今にして思えば
月に1度は逢えていたあの頃は贅沢だったな・・。

その後・・
安心したように俺は眠ってしまった。
貴女はしばらく起きていると
隣の部屋から女の人の声が聞こえてきたらしい。
壁が薄いのか？
声が大きいのか？
貴女はその声が気になって眠れなかったらしい。
俺の事を起こしたらしいが覚えてない。
朝になって貴女からその事を聞いた。