刑法奇行
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2008年03月31日(月) 研究室の引っ越しおじさん

今週は研究室の引っ越しで、毎日が引っ越しおじさんである。
一昨日は、ゼミ生2名、今日(28日)は、研究室のN道君とゼミ生5名に来てもらい、本の全面的な大移動を行った。まだ細々した物を移転する必要があるが、これでほぼ旧研究室を初期化状態にした。

みんな、本当にご苦労さまでした。北京での中華のごちそうでは足りないくらい感謝感激です。しかし、巨人の負け試合を見ながらというのは、辛いものがありましたが・・・。

最上階の12階の吹き抜け側から大隈講堂、大隈タワー、ロースクールが見える絶景側に移転である。
今、北京から研究室に戻ってきて、夜景が、やけーに綺麗である。
もっとも、何か落ち着かないのは、この夜景のせいかもしれない。
本を読むには、吹き抜け側の暗い方が良かったかと、わがまま症候群がチラホラ・・・。まあ、つねに、現状に不満を持つことが大事だと、自分に言い聞かせているわけである。

追伸
というわけで、今日、旧研究室のカギを返還した。事務所のA部さんにもいろいろお世話になった。この奇行の隠れファンだそうである。
だんだん時間がたつと、やはり新研究室は居心地がいい。これで研究が促進するかどうかが、今後の課題である。

ジャーニー to いよいよ4月か


2008年03月26日(水) 集まり散じて人は変われど

[若干の御要望があったので、ミクシー日記をここにコペピすることにしました。まあ、ときどきですが。」

この時期は、花粉症と謝恩会で涙ひとたらしである。
一昨日は、ゼミの謝恩会(卒業祝賀会)であった。
卒業生のこれからの人生において、幸運が多いことを祈るだけである。
人生はほとんど運である。邪悪さは何の予期もなく突然やってくるのである。村上春樹の基本的思潮である。

ハートの法の理解の基本は「人間の目的は生きることにある」ということだ。これは至言である。
「生きてりゃいいさ」という歌もあったが、誰の何という歌だったか忘却犯である。

私への今年のプレゼントは、超音波洗浄機であった。これで確実に心も洗浄されることだろう。
心の復活を、という昨今の風潮に批判的な著書も多くなってきたが、確かに、各自の心をコントロールすることは絶対に許されないだろう。しかし、すべては心の持ち方次第であると、ビートルズも歌っていたではないか。客観的には邪悪があっても、主観的には「突き抜ける青空」のような気持ちを持ち続けてほしいと思う。

ドイツ語のlebendig(生きている、生き生きした)は、まさに困難があることと同義語である、と留学中知り合ったドイツ人が言っていたが、これもまた至言であろう。

まあ、歳とると説教臭くなるが、孔子廟を見学したせいかもしれない。

ジャーニー to 論語(物語)← 下村湖人のこの本は面白い(40年ぶりに               読んでいるが、結構感動する自分が怖い)


2008年03月10日(月) 大地の子

中国の山東大学でN原先生の傘寿記念をお祝いして、表題のシンポが行われた。2月29日から3月4日まで済南市の山東大学内のホテルである。国家刑罰権の根拠、実行行為論、犯罪論体系、法と道徳の関係という4つのテーマにつき、N原先生の見解を中心に検討である。私は、法と道徳という疲れるテーマを担当したが、ハートの理論との比較で何とかお茶をにごした。リッツのM宮さん、国SKのSさんらと一緒に、シンポおよび観光を楽しんだ。

山東大学の学生相手に講演もした。テーマは「早すぎた構成要件の実現」である。中国の学生にはまさに「早すぎたテーマ」かと思ったが、多くの質問責めにあった。彼らの熱心さには驚きである。彼らは、命がけで勉強している。貧困から脱却するために勉強している学生が多いのだろう。家族を支えるために、猛勉強である。
日本のローの学生も、生死をかけて勉強すれば、確実に合格するだろう。

講演の概要は、山東大学のHPに出ていた。中国語だけど、何となく感じは分かるかも・・・。
http://www.law.sdu.edu.cn/cms/News_View.asp?NewsID=405

「大地の子」と思わずつぶやきながら、帰国したのである。


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