相変わらずやさぐれ坊主です。

 とにかくうるさくて眠れません。遠くの車のステレオやタイヤの音、人の足音、光ちゃんには聞こえない(やがて聞こえる)サイレン、動物の鳴き声、冷蔵庫の唸る音、布のすれる音。

 全てが通常の10倍以上に聞こえるようで、頭がガンガングルグル。足音やタイヤの音で、誰がどんな気持ちでやってくるか察知していた頃に比べればまだマシか…。

 薬が抜けきっていないことは気になっていたけれど、光ちゃんの睡眠の邪魔をするわけにもいかず、服用。後悔。100数錠あった眠剤と、お酒が消えました。

 つらくても、今のところは薬に頼らないように努力します。

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 仕事から帰ってきた光ちゃんに「レイプ犯の生殖器は切除すべき」「法律を変えるべき」と無茶なことを言って泣き付いたら「そんなヤツにはそれなりの人生しか待っていないんだ」と諭されました。

 何であんなことを口走ったのか今となってはわかりません。

「その後の生活なんて知らないくせに」とは言ったものの、彼はそう言う人達と終始顔を合わせている訳で…。

 ちなみに光ちゃんは交代人格ではありません。私はもう、一人ぽっちじゃない。
2006年02月28日(火)


 なんて言うのかなぁ?春の息吹を頭髪に感じるっていうのかしら?時間の流れは意外とゆっくりなんだってこと。と言うか、はよはえてくれ。

 外の音とまぶしさ、騒音に拒絶され、家に閉じこもりだったここ数年。緩やかな流れを、頭をクリクリなでまわしながら悟ってみる。

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 どうしようもない睡魔の中、ゴボゴボと言う熱湯の音を聞きました。最後に見たのは崩壊する崖のような夢と、白い湯気、水中から見る水面。

 ゆっくりと不規則に流れる水蒸気がよほど印象的だったのでしょう。今も残る白い幻覚。まだ見ると言うことは、全てを理解してない証拠?

 無理な試みでしたが、家族に心配かけないためには事故に見せかけるのが一番だったのです。失敗に終わったから、今もこうしてグダグダ生きているのですが…。

 解離性同一性障害に疑問を持っている私が言うのもなんですが、自己統合は危険極まりない行為であることを警告しておきます。
2006年02月27日(月)


 ええと…。禿げました。眉毛すらないです。鏡を見ると、そこには宇宙人が立っています。

 免許書の更新が迫っていると言うのになんてことでしょう。ちなみに次はゴールド免許。5年間のドライブのお供です。

 免許書の写真は帽子を取らなくてはならないそうです。血をしみこませた包帯を頭に巻いていていても「取れ」と言われるんでしょうか?

 腹をくくって、眉毛が生える前に更新するのもまた一興。そなんなことない。そんなことあるわけない。しくしくしく。

 水曜日の夜、私は少し多めに薬を飲みました。疲れている光ちゃんの傍でゴソゴソするのが申し訳なかったのです。安定剤を4錠と睡眠薬を3日分。その後おとなしくなったと思っていたのですが…。

 翌日は通院日でした。しかし行った覚えがありません。そして足元が絡みます。玄関先に置いてある、妙に厳重にくくられたゴミ袋が気になってバラしてみると…。

 安定剤20シート(200錠)と、睡眠剤2週間分の空が出てきました。そう言えば積木の悪癖で、薬をアルコールで流し込むと言うものがありました。何故今?

 薬の(しかも今処方されている物で)200錠や300錠で死ねないことは知っているので自殺ではないはずです。なので、あまり気にしないことにしようと思いますが、なんで禿げ?

 一応、大問題です。
2006年02月25日(土)


 自分が認知症とそう変わらない状態だと言うこと。

 最近、日常の大切さを痛切に感じています。進歩のない、ではなく、変わらない日々の営み。朝起きて、身支度をして、食事とかお風呂とか…。生活の基礎(基盤?)で、安定の余地みたいなもの。

 悲しいかな、それは私に欠落している要素。なぜこんなものが欠けているのか、考えはじめたらドツボにはまりそうです。

 認知症は誰にでも起こり得る事故みたいなもの、もしくは段階だと思っています。どんな理由で、どんな種類の、そしてどう言う状態に陥るかは人それぞれでしょうね。

 ところで“忘れる”とはどう言うことなのか?正確に把握している人は少ないかも知れません。かく言う私もよくわかっていないと思います。

 日常で穏やかな(明るい)資質を養っていれば、認知症に陥ってなお、安定した日々をすごせるんじゃないかと言うこと。そしてそれ(安定)は、認知症に陥った後でも養えるようだと言うこと。わからないなりに至った考えです。

 最近はむしろ、認知症に陥った後に安定を養う人が多いかもしれませんね。
2006年02月20日(月)


「腹痛が痛すぎる」と、血迷ってみる。
2006年02月15日(水)


「六根清浄の大祓い?」

 烏がカァカァ言うまで知りませんでした。気付きませんでした。が、正しいのかな?六根とは眼、耳、鼻、舌、身、意。「五感にインスピレーション(霊感)まで加えちゃいました」と言う、東洋的な思想。

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 ところで昨日、大斎原(熊野大社)に行ってきました。途中、烏の言葉が気になって「熊野参りじゃなくてもいいんだよ」「熊野古道だったっけ?そこ好きって言ってたじゃない」しかし光ちゃんは「熊野大社にドライブってことで」優しい人なんです。

 和歌山に入った頃、不安に押しつぶされるようにフェイドアウト。気付けば夜道、アイスバーンをノーマルタイヤで横滑り真っ最中。気持ちがしっかりしてくるとともに吐き気もしっかり、みたいな…。

 事故云々より己の肉体的苦痛に気をとらわれていました。妙にハイテンションな光ちゃんの相手もそこそこに胃液を吐き尽くし、それでも吐き気は止まらずえづきえづいてしゃっくりしゃっくり。意識を失うほどの苦しみでもなく、久しぶりに幽体離脱。

「車内はどこも揺れるから車の上に行きたいものだ」と念じた瞬間、あっさり意識は車外へ。「先刻の幽霊に引っ張られて体に戻るのが大変になったらやだなぁ」と不安になった瞬間、元の鞘へ。

 浅い幽体離脱でよかったような悪かったような、よくわかりませんが、中途半端な苦しみの中「光ちゃんのプレゼントを買いに、デパートにでも行っとけばよかった」「そう言えば最近(ずっと?)自分のことばかり考えてる」「光ちゃんの喜ぶこと何もしてない」と、後悔していたわけです。

 恥ずかしい話ですが、馬鹿は痛い目に遭わないと気付かないってことで、いい教訓になりました。
2006年02月14日(火)


 烏が何を伝えたかったのかなんとなくわかって、落ち着き始めたここ最近。ある意味新境地。意も清浄に保てるし、保つ理由まであるなんて!

 それでも熊野へ行くつもりでいる私に「伊勢ではなく熊野へ行くのか?」「何故神社へ行くのか?」と…。それ以降、意見は途切れたので気にしていません。

 幻聴と言っても私のそれは、頭の中や外で声がするわけではなく、言葉になる前のもの(言葉の素と呼んでいます)が右往左往するんです。

 よく「言葉足らず」と言いますが、足りないくらいが調度いいと思います。聞く側も理解するのに頭を使いますから。

 ところで魂ってなんなんでしょう?
2006年02月12日(日)

【11】身と魂と心と

 2日続けて烏の夢を見ました。一昨日は擬人化した烏の寂しい話。昨日は女の子の肩にとまっている、小さな烏の悲しい話。

 そんな弱々しい夢とは裏腹に、誇らしげにうちの烏が言います。

「身は魂の器」「心は魂を映す鏡」
「魂は運命を凌駕する」

「鏡は魂を映す心」ではおかしいので、多分こんな感じであっていると思います。聞きなれない言葉を使うので、うまく覚えられません。

「穢れは魂を侵せない」
「心の曇りは映すべきを映せば晴れる」

 光ちゃんはトータルの私を見ているので、この番号付きの記事の意味が分かる(ような気がする?)と言います。実は、書いている本人(私)にはチンプンカンプンだったりするんですが…。

 ところで、私は「熊野へ行きたい」と言ったかな?月曜の朝、熊野へ連れて行ってくれるそうです。やはりなんやかんや言って、光ちゃんが一番私のことを理解してくれているようです。

 私の方が我を忘れていました。
2006年02月11日(土)


 ここを出る夢を見ていました。「本当に逃げ出したんだ!」と、しばらくの間、勘違いしていました。

 人には“覚える能力”と“忘れる能力”があると思います。8年前、ふと思い浮かんだことなんですが、やっぱり今も同じ。

 光ちゃんはきっと、すぐに私を忘れると思います。まぁ、普通はそんなもんなんです。私の感覚がおかしいんです。

 あの人があんなになって20数年経つ今も、あの人が亡くなって10数年経つ今も、当時とほとんど変わらない、成長のない私。

 私は忘れるべきところを忘れることができず、覚えておくべきところを忘れてしまう、ポンコツです。

 思い切って逃げ出してあげた方が、光ちゃんためなのかもしれません。グダグダ言わずに実行するのが人情なのでしょうが、以前それを止められているので…。約束を破るわけにはいきません。

 私にとって、約束なんてそう意味を成すものでもありませんが、なぜか破ることはできないのです。

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 光ちゃんといるのがつまらないけど、光ちゃんはもっと私といるのがつまらないだろうなぁ。楽にしてあげたい。

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 ぶっちゃけ、手っ取り早く死んでしまいたい。でも、死体処理に手を焼く人もいるわけで、それを思ったら踏み切れない弱虫です。シュパーっと跡形もなく消えてしまえないものか…。

−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−

 ああ、うかつに「死んでしまいたい」とか言っちゃダメだね。長生きするんだもんね。

 でも生きるって結構つらいね。つらいと言うかだるい。そんなことばかりじゃないけど、そんなことばかり気に触る時ってあるある。多分、今がそう。

 夢が楽しい時は、大抵現実が厳しい時。最近、実に夢が楽しいし…。夢に逃げ込んじゃおう。

 寝よ。
2006年02月06日(月)


 愚痴を書こうとすると決まってパソコンの調子が悪くなります。

 それにしても胃が重いです。やる気も起こりません。ジッと日の当たる場所で体育座り3時間。お日様を浴びていたら元気になるかな?と言う意図だったのですが効果なし。薬を飲んでさらに1時間。ようやくノソノソ立ち上がり、当たり前のように起立性貧血でひっくり返りかけてから階段の掃除など…。

 胃の方は昔から神経性の胃炎をチョクチョク起こすので、今回もそれだと思います。ただちょっと長引いているので、これ以上痛みだしたら病院にかかろうと思います。

 2ヶ月くらい一人旅したいなぁ。目指すは南国、常夏の島…。

 変な言い方ですが、意識がはっきりして2週間ほど経つと思います。パニックをこらえながらなので中々もってはかどりませんが、現状把握もそろそろ完了?

 最近のイベントの一つにマイホームの件があります。ここぞとばかりに「何か役に立ってみろ」と、光ちゃんが挑発してくるんですが、如何せん自分でもそれを認めざるを得ないため、ガラスのような繊細な神経がもろに痛めつけられています。強化ガラスですが…。

 そんなささやかなプレッシャーの中、図面やら書類やらに目を通してみました。生憎一度で理解できる頭脳を持ち合わせていないため、首を傾げつつ数日にらめっこ。

 しかし穴が開くほど眺めても、わからないものはわからない。中でも群を抜いて気になる問題があり、わからないでは済まされないと思って光ちゃんに質問。異常に怒るんですよ。そんな反応が返ってくれば、誰だって嫌な予感がしますよね?

 自分の家のことくらい把握しているのが普通なんですが、知ったかぶりを決め込んで深刻なトラブルを引き起こすのも馬鹿くさい。嫌がっているのに説明を求めるのも酷ですが、ここは腹をくくって。

 なんで健忘を起こしている張本人(私)が尋問しているのか?とにかく、大体のところは把握できたと思います。修羅場は避けられませんでしたが…。
2006年02月05日(日)


 ミーハーと言うか、画期的(?)に感じられる前回の先生の意見。「脱アイデンティティ」論という本も気になるところ。

「アイデンティティ云々って、それ!先生が教えてくれたことじゃない!」

 たしかに言われてみれば…。でも、先生はその言葉を口にしただけで「知れ」「覚えろ」なんて言ってません。私が勝手に勉強したまでです。

「そんな意地悪なことは言わないの」と、なだめてみる。

 私は先生との会話で初めて“アイデンティティ”と言うボキャブラリに触れました。

「高校入試の時に勉強するでしょ」

 なんて言われても、私は知らなかったんだもの。長期記憶はなんかの拍子で共有できるのに、短期は無理っぽいね。

 先生の説明は興味深いのですが、未知の言葉や人物がよく出てくるので、何を言わんとしているのか理解したくて勉強しました。光ちゃんとの生活がかかっているので、馬耳東風と言うわけにはいかなかったのです。

 それにしても、精神医学や心理学って味気ないですね。面白い題材を、これでもかと言うほど面白くなく…。私の苦手な数学と同じ臭いがプンプンします。あ、アインシュタインは大好きです。

 ところで、顎が…。顎関節症、どうにかならないものかしら?痣も筋肉痛も相変わらずです。
2006年02月03日(金)

寝言日記 / 杏