素直になりたい。 そう思うけれど
あたしが素直になったら それは ただのワガママな気がして。
きっと なおきを困らせてしまう。
ホントは会いたいけれど 会いたいと言えなくて。
ホントはまだバイバイしたくないけれど
帰りたくないと言えなくて。
会いたい 会いたい ってワガママ言ったって
疲れてるなおきを困らせるだけだ。
それがわかってるから あたしは言えない。
あたしって単純なのかしら。
夜 ゴハン食べて、お風呂入って 寝たら
朝にはちょっとスッキリ。
なおきは 疲れてるんだよね。
そぅ 思うことにしたの。
疲れてるから あたしの相手するのイヤになることだってあるさ。
あたしも すっごい忙しいのを経験してるから
何も考えられないってのがわかるもん。
2005年06月21日(火) |
「 会いたかったの。」 |
「会いたかったの。」 その一言が 言えなかった。
あたしが意地を張るのがいけないの。
仕事が終わってから まっすぐ家に帰らないで
わざわざ上ったのは なおきに会いたかったから。
『 わざわざ上って、疲れるでしょ。
まっすぐウチに帰れば、すぐに休めるのに・・・。』
なおきは あたしにそう言ったけれど
なおきの手が好き。
だって いつもあったかいもん。
なおきの手 あったかいね。
日曜日、なおきから預かったタバコを
あたしのカバンの中にいれたまま帰ってきてしまう。
ウチについて しばらくしてから気づいて メールをしたけれど
もぅ なおきは寝ちゃってたみたいで 返信はなかった。
そしたら、次の日の朝。
『 おはよー。ごめん、寝てたみたい。
あたしは なおきにサミシイ思いをさせたかったわけじゃない
あたしは なおきを傷つけたかったわけじゃない
だけど たぶん あたしは
なおきに サミシイ思いをさせて、傷つけたと思う。
なおきは あたしと一緒に帰るために
仕事を早く切り上げて あたしにメールをくれた。
それなのに あたしは
先生にクルマで送ってもらい
同僚の人と出かけてしまった。
出かけることが決まってから そのことをなおきにメールすると
『 でかけるのか。わかった。』 って
感情のこもってないような 返信が届く。
「 ぁぃ。いってきまーす。」 その数分後
土曜日の夜から お泊りでした。
こんなに長い時間 ずーっと一緒にいるのは 初めてかもね?
日曜日の夜 帰りたくなくなってしまう。
だって、昨日の夜から ずっとなおきは隣にいたのに
寝るときだって 起きたときだって
クルマに乗っているときだって
いつも なおきは隣にいてくれた。
でも、ウチに帰ったら もぅ なおきはいない。
アタマではわかってる。
明日からまた仕事だ。
帰らなきゃ。
だけど、帰りたくない。
なおきと ずっと一緒にいたい。
ワガママを言って なおきを困らせてしまう。
急に元気がなくなった あたしが
アタマでも ココロでも理解しておうちに帰れるまで
なおきは 待っていてくれた。
あたしは 無理やり笑顔をつくる。
「だいじょうぶ。」 そう言いながら。
本当はだいじょうぶじゃなくても
「 だいじょうぶ。」 そう言えば ホントになる気がして。
笑顔じゃないあたしを なおきは心配するから
無理して笑顔をつくる。
あたしのホントじゃない笑顔。
なおきを騙せる?
『 ホントにもうだいじょうぶ?』
そう言うなおきに 「 だいじょぶだよ?」ってウソの笑顔で答える。
なおきは あたしの家の前まで送ってくれる。
あたしは クルマから降りる。
ウチに帰って 思った以上にへーきだった。
なおきが隣にいなくても あたしは生きてる。
泣かなかった。 本当にだいじょぶだった。
しばらくしたら なおきから電話。
『 バイバイしたとき 元気なかったからさ。だいじょうぶ??』
好き。
文字にしたくなった。
ただ それだけ。
あたしは なおきが 好き。
早く明日になればいい。
だって、明日は木曜日だもん。
木曜日は 仕事が終わるのが遅くてイヤだ。
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