気分刊日記

2007年01月31日(水) 消耗し切ってる

仕事で色々続いていて、ああ、やっぱり自分はダメだ向いてないと言う確証を得ると共に、今辞めても次が無い漠然とした確信と不安、素晴らしい程ポストバブル団塊ジュニアの負け組既定路線をまっしぐらな自分を昨年よりもより強烈に実感して、精神的にヘトヘトな月末です。

ですが、月末のリミットだったのでテアトル系で新宿のレイトショー『ハミングライフ』を観てきました。

 ハミングライフ
 主人公はcancamモデルでポスト“エビ・モエ・優”の最右翼と言われている(らしい)西山茉希。圧倒的に山田優ラインなんだけど、CX系格闘番組SRSの5代目アシスタントであり、その天然キャラはあの浅草キッドをして逸材と言わしめた程。それと、奥の奥さん佐伯日菜子が出ているのまあ観ても良いかと・・・(相変わらず不純な動機です)。

映画的には全く心動かさないし、最初はwowow系のTVドラマを劇場版に伸ばしたやつかとさえ思った位のチープな作り。また、やたらデジタルでクリアなカットは、swichやHのフォトみたいで中途半端よりは洗練されたコジャレっぷり。むしろ最近の若い監督はこの程度のコジャレ感はビデオクリップ的な感覚で簡単に再現してしまうのだろう。

と考えると、なるほど本作のインスピレーションはGOING UNDER GROUNDの楽曲からインスパイヤーされているとの事なので宜なるかな。

作品や、バンド、原作をけなすつもりは毛頭ないが興行的な事や画の綺麗さを考えると敢てスクリーンにかけるよりはBSデジタルで観て、そのままDVDする位が似つかわし。



2007年01月27日(土) 今年も着々と

映画観てます。今日は月末差し迫っているので手元の東宝株主権を消化するため、日比谷シャンテ・シネで本日封切りの『グアンタナモ、僕たちが見た真実』と言う、マイケル・ウィンターボトム監督のアフガニスタン関連の疑似ドキュメンタリーです。「イン・ディス・ワールド」も同じ様な手法を使って描かれた映画ですが、なかなか良かったので、シネコンで観に行けないものを敢て選びました。でも、初日なのに厳しい入りで下。

夜は、クラブに行く予定がポシャったので地元の飲み屋で常連が転属なると言う事でお別れ界に出てきました。

 グアンタナモ、僕たちの見た真実』・imdb
 一応主人公がいると言う映画の作り的に、完全な客観視は出来ないまでも、事件の発端を考えると個人的に共感も出来ない、非常に据わりの悪い映画でした。

それは、パンフでも引き合いに出されているのですが、日本映画「バッシング」の元にもなったイラク人質事件を思い出しつつも、今回の主人公達が少し違うのは民族と宗教に根ざしたアイデンティティ、広義の意味で当事者とも捉えられることかな?ってぐらいの印象を映画序盤のアフガン国境越えの辺で感じてしまい、最後まで拭えませんでした。

そして、結局生きて帰って来れて、映画のネタを喜んで提供している空気感は、あの時の日本人(人質になった人も見ていた我々も)とあんまし変わらんなぁと思ってしまった。でも、映画の中での約三年間を自ら今となっては良い経験だったと言えると言っている彼らは本当にタフになったのだと言えるし、“良い経験”とでも言わなきゃ余りにも報われない事甚だしい時間だったのも伝わってくる。

本作は戦争の軍事的な側面は殆ど描かれず、国家・政治的(主にアメリカ)と個人の人権関係が、現実はどのようなものかと言う事を肉体の痛みを持って描いたと言った所だろうか。因にグアンタナモがキューバとは知らなかった、中東かアフリカのどこかだと思った。



2007年01月21日(日) 人間観察

と、言う訳で珍しく昼頃に出かけて『悪夢探偵』を観て参りました。珍しく早出だったので『リトル・ミス・サンシャイン』も観てきました。「リトル〜」はやたら混んでいたのですが、評価高いみたいですね。個人的には下の階のパルコミュージアムで行われていた「シアタープロダクツの現場」が、気になるので来週でも行ってみようかと。

さて、いつもは人ごみでウザイと思って歩く渋谷でしたが、ふとこの人ごみが“心地いい”なんて感じてしまったじぶんは軟弱ですな。基本的に街歩きが好きな自分ですが、ここの所余りに籠る日々が多かったので人の温もりとは言いませんが人恋しくなっていたのかもしれませんね。いい加減霞を喰う様な気持ちになるデジタル仕事がつくづく不向きだと思いますは。出来る事なら、フィールドワークとディスクワークが均等に有る様なお仕事に移りたいです。

個人的には昨年暮れ位に働いた[勘]が申すには、今年の裏テーマは再考“ナンシー関です。没後5年です、松田優作にまつわるイベントを参考にするなら集金の周期(一周忌、三回忌、5年、七回忌、10年、十三回忌、15年・・・)でも有ります。昨年からダラダラと始めた、吉田豪の本を古本屋で探すのと一緒に、ナンシー関の本を捕獲してみようかと思います。


 悪夢探偵
 塚本晋也はhitomiよりも自分の方が好きでしょう。だって、アップになった時の画が圧倒的に自分の方が綺麗だもん。まあ、今回のキャスティングでhitomiに要求されるのはタッパを含むあのスタイルと髪、ハスキーで低い声の存在感だけと言って良いと思う。やっぱり周りの映画ベテラン組といると演技が酷い、と言うのかアテレコが酷いと言うのか、肌が酷いと言うのか。本人も大変だったと思うよ。

アップになればなる程、この人ってこんなにビジュアル(顔)にインパクトが無かったかぁ!と思う程地味な顔だった。スタイルとか考えたらサトエリの方が演技できたんじゃぁ?なんて考えてしまうが、あれはあれでバカキャラのイメージが邪魔かな。

内容に触れると、ごめんね、結構こんな話有ったと思いながら観ていたんですわ。もう、全体的なモチーフは『夢幻紳士』、意識・無意識・肉体・精神が共存する世界観って、エヴァ辺から95年以降のアニメでも頻繁に扱われていた様に思うけど。夢ではなくてヴァーチャルゲームだけど、最も初期の「.hack」アニメ版のラストとかもこんな世界観の交錯が有った様な。

でも、塚本監督は多分ずっと、現代人が自らの肉体≒現実と精神≒夢の乖離を内包したまま他者との共感や同調みたいなものを渇望する危ういバランスを、SFとか妖怪とかのギミックは極力避けて、主に我々一人一人が持つ血肉の範囲を持って表現しようとしている。

今回は夢と言う非現実的な表現に見える世界を隣に置いたけど、出てくる夢はあくまでも個人から捻出される産物で、描写も記憶(現実)の延長線上に留めている。(「パプリカ」とは逆の表現法かな)−−これには異論も思いつくけど、今は推敲して書いている時間がないやぁ。

最後に、パンフ読んだ感じでは今回みたいに重い話意外にも長短話のバリエーションが有る様なので、TVの特版や、webシネマ、番外編などメディアミックスも可能なキャラだと思います。根本的に実写シリーズ化にはhitomiのキャスティングをなんとか再考する必要が有るとは思うが、監督たってのキャスティングであったと言う事を考えると、彼女の演技力がUPすればそ問題は無いかも。

 リトル・ミス・サンシャイン』・imdb



2007年01月18日(木) 日本橋スタート

よく紀行系のバラエティーや、マラソンなどは日本橋がスターorゴールだったりする。今回は、終電に乗り遅れたついでに、日本橋から歩いて帰宅してみる事にしました。

いやぁ、仕事で致命的な問題が発生してもう一日中テンパリっぱなし!さすがに徹夜はやだから中央線終電吉城寺経由で帰ろうと思ったら、目の前で中央線ホームのエスカレーターが止まりやんの!しょうがないから他の電車に乗って出来るだけ家に近づこうと思ったんだけどどれも空振り。[AM 0:40]

タクシーで帰れば良かったのだが、ふと馬鹿な考えが頭をよぎる。「職場(日本橋)から新宿まで一度歩いてみようと思ってたんだよなぁ・・・」。でも、冬の深夜にそれをやるのは辛かった・・・皇居を抜け、警視庁を通り過ぎ国会議事堂の前を渡り半蔵門から東京FMの前を曲がって途中の99ショップで飲み物を買い、四谷の駅の上を渡りサンミュージックの前の交差点を渡り、外苑沿い新宿2丁目を抜けて、昼と夜をまともに喰っていないのを思い出したので、歌舞伎町のはなまるうどん(この店の揚げ玉はきちんと天ぷらの揚げカス)でかけ中の月見を喰って一服。[AM 2:30]

そこで止めてタクシー乗っても5000円くらいで済んだのに、甲州街道沿いを歩き出してしまった。もう後は何度かと追った道。気づいたら烏山。この後坂道が有る事も考えて、さすがにギブアップ!やっと動き始めている電車に乗ることに[AM 4:44]。

ところが、その電車がつつじヶ丘止まり、で仕方なく待合所で30分程休んで、家に着いたのは[AM 5:40]!!都合5時間。私は何を馬鹿な事しているんでしょうか!?もちろん金曜も仕事が有るのでほぼ仮眠をとってしゅっきんしました。足がパンパンです。

取り敢えずドラゴンヘッドの様な災害時には職場から5時間程度有れば歩いて帰れる訳ですよ。



2007年01月14日(日) めっきり滅入る

今年はかなり鬱るんです。休みの日とか布団から出られない。ゲームするでなく、TV観る出なく、ネットするでなく、ただただ布団の中で仮死状態を続ける日々が多くなりますね。

まあ、そんな事を続けていてもしょうがないと、少し建設的な意志が働くと映画館にこもります。それも夕方位から出かけて。で、近所の劇場でレイトショーに回って来た『ストロベリーショートケイクス』を観てきました。

アミューズや吉祥寺でやっている時に何度も行こうと思ったのですが、タイミングが掴めずに結局見逃した!っと思っていたのですがなんと近所で観れるとは。南果歩はねてまてって感じです。でも、期待した程の映画ではかったですね。

 ストロベリーショートケイクス矢崎監督の劇場長編作は『三月のライオン』と『花を積む少女 虫を殺す少女』を公開当時に劇場で観ている。

どの作品の主人公も少女で、見かけは脆く華奢な感じなのだが、心は乾き鋭く凍てつき触るとヒリヒリした感じを受ける。映像も凄く女性的な空間、光、空気なのだが入ってゆくと知らぬ間にカマイタチで傷だらけにされる。

過去の2作は、そんな息の詰まる疲れる映画だったのだが。今回は都会(東京)の日常をエッセンス、にいくらか緩い空気感に仕上がっている。登場人物も4人で、一人一人の心を丸裸にする程執拗な描き方をせず、なるべく普通に見えて感情移入できるキャラに留めている。

まあ、何より原作もので、使っている役者もいくらかメジャーだからってのも有るかな。魚喃キリコの漫画がドライでイタイ見方によっては残酷な話を書く人でも人気商業漫画家の作品なのだ。矢崎の描いて来たギリギリ感よりはやさしいのである。

しかし、まあ性別こそ違えど閉塞した現代の日常を生きる何者でもない一人のもがきってのをわざわざ金払って観るってのはイタイ。とにかく、この映画の主人公達の意識は“一人”なのだ。孤独とは違って、“一人”。なんて言うか違いを言い辛いのだが・・・。−−今後この辺は再考しなきゃいかんのだが。

しかし、オチが今一つ気に喰わない。普通に句点が着いている。まあ、パッケージだからしょうがないかぁ?



2007年01月11日(木) やっぱり理想は爆死

仕事始めは1/5だったのだが、成人式までの3連休もあり、実質的な仕事始めは9日。ところが、8日に祖母が急逝したため9日には引継ぎのためのつなぎに終始。10日の朝から札幌へ。翌日11日に帰ってきたので結局10日近い休みに。まあ、最近冠婚葬祭(正式には婚葬)でしか帰らなくなってしまった田舎にも、2親等の血縁が絶えてしまったので、等分行くことは無いだろうからいい機会だったかも。

さて、91年の生涯を終えた祖母だったが、交通事故でなくなった祖父とは対照的な最期。その晩年は痴呆症の悪化によりホームに入りラストの4年は寝たきりだった。2年程前に見舞いに行った際は、病院のパイプベットの真ん中辺りに元気な頃から3/1程度の大きさに縮んでポツンと丸まって寝ていた。肌の色も白く血管も透ける皮と骨だけになり、管による栄養摂取を受けている様子は、よく挿絵で描かれる冬虫花草の様(セミの幼虫or蛹から芽が出ているやつ)。

生前は勝気で活発だった彼女。間隔は空いていたとは言え、《元気な時》・《ホームに入ったばかりの時》・《寝たきりの時》・《棺に納められた時》、とそれぞれの段階をみてきて思うのは、電池が切れて徐々に時間がズレて行き、最後の方には長針どころか秒針が上まで回る力が無くなり8や9の辺りで微動している時計が遂に電池も切れて動かなくなった様子。

ここには単純に生き物としての「生命力減退の流れ」の他に、かつて意思を通わせた個人、己の意識をもつ人間の尊厳が失われてゆく様を長時間に渡って見てしまう辛さが有った。自己中を自負する私の個人的な意見だが、少なくとも寝たきりになった4年間は周りの人間(家族、病院で働く人々)には何らかをもたらしたかもしれないが、本人には必要ないものだったのではないだろうかと思ってやまない。

ちょとこれ以上はwebに書くのも微妙かと思うのと、今日中に考えを整理して推敲する時間が無いので、自分はここまでこう考えた手がかりとしての文に留めて置く。

で、今回の旅の合間に気付いたことは、モノレールから見る景色がかなり変わったこと。昔は倉庫街やサイバーナ工業地帯が多かったように思うのだが、そこが皆高層マンション郡と化している。

大通り公園は雪祭りの準備だったのだが、雪化粧の街を(雪象の雪を運ぶ)自衛隊の大型トラックが何台も連なって走る様は、機動警察パトレイバーOVA「特車隊北へ」(だったヶ?)のクーデターが起きる時の様だった。

千歳空港のお土産物屋はスナフルスのチーズオムレットのおかげで、似たようなお菓子が叛乱している。とかとか・・・・。

話し変わって、最近注目している人中田有紀さん!美人。結構前から見かけていた様にも思うのですが、キャラとしても注目できたのはCXの深夜「考えるヒト」からかな?しかし、同じ歳で、誕生日も2週間程度しか離れていないとは・・・。



2007年01月01日(月) 新年は昨日の成れの果て

2007年になりました。
暮れのイベント『LARK COUNTDOWN 2006-2007 TRI-MIX』で年明けの予定で恵比寿に。しかし、チケット所有者が遅れたためつなぎで入ったTHE FOOT NiKでカウントダウン。こんななし崩しの年明けは初めてかなぁ。でも、お店はシャンパンとクラッカーを無料で配布しくれていい感じでしたよ。

取り敢えず、容疑者はカウントダウンには間に合ったので3会場連携イベントの一つ代官山の会場BALLROOMに。ブライアンが、ピエール瀧が羽織袴でオネェちゃんたちと戯れているは、ANI(スチャダラ)がいつものひねた面でうろうろしていたりと空かした雰囲気満点ですよ。buffalo daughterのライブや川辺ヒロシDJなど、この会場がいちばんポピュラーなメンツで構成されているみたいでした。

でも、やはりテクノと言う事でLIQUIDROOM会場に行こうと持ったら入場規制しているらしく、一旦MILKに行き近所の恵比寿神社で初詣しつつ、5時頃再びLIQIDに。でも、オッサンなのでもうグダグダ、2ドリンクして速攻始発で帰宅っす。

その他の元日の行動として、朝7時帰りで6時間程寝て昼起き、1月1日元旦から映画の日と言う事で寂しく新宿まで出かけて『イカとクジラ』を観てきました。

あと、昨年始めに「転がれたま子」の試写が当たった様に、今年も年初めの試写「僕は妹に恋をする」が当たりました。個人的には「くりむれもん」を超えるものになる事を期待しつつ、松本“ジャニーズ”潤と榮倉“八頭身”奈々の美しいカップルの近親相姦と言う腐女子が昇天しそうな映画を野郎二人で観てきます。

ある意味計画通りに始まった2007年、気分的には昨日の延長線、雰囲気的には去年の成れの果て、期待は激動の一年!でも三つ子の魂百までも・・・。

 イカとクジラ』・imdb


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