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■ 無題
彼女はずっと伏せったまま口を聞いてくれない。 時々聞こえてくる嗚咽と波際のような雨音。 こういうことはよくあるのだけど大抵途中から何もしなくなる。 「もう朝になるよ」 静かなところに急にされた発音は耳に残り、 しばらくしてから意味を理解した。 それをどちらが口にしたのか、不定。
そもそも夢と現実なんて差がないんだ。 どちらにも友人はいるし、家庭もある。 どちらの記憶も同じフォルダに入っているんだ。 どちらも同じくらい曖昧な記憶。 引き出すときは混乱するね、ちょっとは。 食事をすれば味覚もあるし満腹感もある。 怪我をすれば痛覚もあるし疲労もする。 そうだね、強いて言えば前者は無限で後者は有限ってところかな。
画面をスクロールして読む小説より やっぱり手に持って好きなときに読む小説の方がまだいいね。 ラジオも廃れると思ってたけど案外その気配もないし。 まだまだだね。
2005年05月22日(日)
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