2002年04月29日(月) : 創作意欲

どういう時に創作意欲が湧くか。

パターン1:
「いい物語に触れたとき」
小説に限らず、映画でも漫画でもゲームでも。
とにかく、自分が「いいなー!いい話だな! よし、自分もやるぞ頑張らねば!」といい刺激を受けたとき。
これが絵の時とは違う。絵の場合、あんまりいいものを見ると、「どうやって描くんだよこんなの……すげー……」と、感嘆と共に打ちのめされてしまうのである。
この辺りが文章と絵の違い。絵は電波受信方式。笑

パターン2:
「何だコリャ納得いかねえ!」
上と逆パターンで、自分がどうにもこうにも受け付けきれない話を見ると、自分だったらこう書いてやる! と思って話を書く。
『Shadow Saga』はこのパターンですね。苦笑

パターン3:
これが一番、確率の低い方式だが、「夢を見る」
私は、時々凄まじく変な夢を見ます。最近のヒットは、極彩色の喋る、人間に化ける蛙。ウチのベランダに何故かでかい水がめが置いてあり、奴ら(そう、5匹も!)はそこに住んでいた。
しかし、今まで見た夢の中での最大のヒットは、私が何故か男子高校生(夢の中で、私は男になっていることが結構ある)で、お祖父ちゃんの家の蔵の中にある刀を抜いてしまったせいで、恩着せがましい女の子の守護霊二人につきまとわられる、という夢だった。
ちなみに、これはいつか話に使えるかも……! と、頭の中にストックしてあります。残念なのは、この私である男子高校生、名前がよく分かんないこと。自分が(笑)好きな女の子は「愛花ちゃん」って名前、漢字でまで分かったのに! で、こいつの話を書くなら、絶対一人称で、名前は宇都木就だ! この名前も、別の夢での私の名前です(笑)。名前言うとき、ちゃんと「宇都木就! しゅうは就職の就!」ってわざわざ言ったんです。

いずれにしても、最大の味方は電波なんですけど。



2002年04月26日(金) : 恋愛もの

何つうか、ジャンルとしては非常に微妙……かも。笑
昔、若かった時(……)は、コレが苦手だったんですが、年を取ったせいか(…………)、割と平気になりました。
とはいえ、自分で書く場合は、特定のカップリング(自キャラ)以外は、恋愛メイン!というのは書きませんね。<だもんで、この特定カプはむちゃくちゃラブラブでス。こっそりコーナー化を目論むほどです。余談。

もっとも、恋愛を扱う場合、目的が恋愛だけに特化されているお話はやっぱり苦手かな。
お話のスパイスとして扱われる場合は、かなり大歓迎だったりするのですが。
自分が恋愛体験皆無に近いからでしょうか。恋愛ものだと、もう恋とか愛とかが無いと生きていけない!みたいなノリが無いとも言えないので(女性誌の特集なんかがそう)、ンなワケねーだろ!と、斜めになってしまうからかもしれませんな。
他に大きな流れがあって、その中で登場人物が副次的な産物として恋愛する、というのが個人的な好みなんですが。

それにしても、恋愛というのとちと違うような気がしますが、疑問なのが。
いわゆるボーイズラブ系といわれるジャンルで、受けキャラってどうしてああも乙女っぽいのでしょう。去勢されてるのか!と思います。何でそれで女じゃ駄目なんだ!と。
自分では書くのはちょっと……ですが、まあ、読むのは平気っちゃー平気なんですがこのジャンル。進んではあんまり読まないけど。
それより、納得いかないのが、二次創作ものでのやほひで、オリジナルのキャラが男っぽい性格や容姿を持っていても、どうして乙女にされるのか……。解せません。私、乙女より漢寄り思考ですから……。微笑

後、よく美少女系ジャンルとかであるのが、特にとりえも無い男がやたら美少女にもてまくる話、あれも納得いきません。

おっと、本題から外れてしまった。
そんなわけで(どんなわけだ)、上手にお話の中で恋愛要素を消化できる人は、尊敬します。
『華京騒動録』は、ラブコメ要素があるお話ですが、あくまでコメディ仕立てですんで、結構笑って見られると思います。主人公の祥竜が、超絶に鈍チンなのがポイントですね。笑
『Shadow Saga』は、5話の「浄夜」はかなり恋愛ものです。悲恋……。
↑何時になる話をしているのでしょう。墓穴。



2002年04月18日(木) : 参考資料

小説を書くに当たって、全くの空想世界を扱う場合でも、やはり何らかの勉強は必要では無いでしょうか。
私の場合、『Shadow Saga』は、ほとんど頭の中での話なんですけど。ちょっと人名を調べたくらいですかね……(舞台となる北方大陸は、ドイツ・ゲルマン系の名前で統一しようと思ったので)。
北方大陸が北欧風のイメージがあるので、それっぽい雰囲気を出すのに、調べた方がいいかも。
『華京騒動録』は、軽いコメディ調のお話なんですけど、舞台が宋代中国風になってますので、こちらはもう、たくさん資料が必要です。

お話を書くにあたって、何で勉強が必要かというと、やっぱり「説得力」を与えるためでしょう。
そこに人が生きて生活している、という肌触り。
架空のお話とはいえ、大抵の人は「人間」あるいはそれに類する知的生命体を登場人物にしているはずですから。
その世界で、どういう暮らしが送られているか、作者本人が掴めていないと、せっかく読んで下さる人も、いまいちピンと来ないでしょう。お話全体のピントがぼけるというか。

『華京騒動録』が何故、宋代中国「風」なのかと言うと、私は中国古代史を専門に勉強していたので、宋代都市生活が魅力的な題材であることは分かっていても、やはり門外漢的な観が否めなかったからです。
いわゆる正史に記載されているような「表」の歴史を書くならともかく、こういう社会史みたいなものを書こうとすると、すっげーボロを出してしまいそうなので……。

『三国志』ブームと言われて久しい昨今、『三国志』歴史書をちゃんと読んで、小説を書いた人はどれぐらい居るでしょうか。『三国志演義』も読んでない人も多いでしょうね。
分かっててやってるならともかく、張飛の字は本当は益徳だし、当時の武器に青竜偃月刀も蛇矛も無いこと(これらの武器が開発されるのは、唐代以降です)を、ちゃんと知っているのでしょうか。また、当時の鞍には鐙がついてなかったことも。
細かいこと言い出したりしたら、本当にキリが無いんですけど。
『封神演義』でも、生前の紂王にそう呼びかけてたりしますが、そんなことしたら、即炮烙の刑決定ですね。紂王というのは、そもそも王の死後に贈られる「諡号(おくりな)」です。この諡号というのも、ちゃんとそういう決まりごとがあって、紂というのは、「義を残い善を損なうを紂と曰う」と、大変悪い意味の名前なんです。
後、田中芳樹氏も口を酸っぱくして言ってるように、「姓名+字」の表記も止めて欲しいですねぇ……。
『三国志』と同じくらい人気がある中国史、と言ったら『項羽と劉邦』の楚漢戦争時代となるでしょうが、例を挙げると、項羽。項羽の場合、羽は字で、名は籍です。「項籍羽」って変でしょう?そういうことなんですけど。

強制された勉強でなくて、好きでやってることに関しての勉強なら、そんなに苦にはならないと思います。いかがなものでしょうか。
ううむ、本日も自戒モードです。苦笑



2002年04月13日(土) : 文章

小説にとっての文章とは、漫画にとっての絵と同じようなものだと思っています。
そりゃ上手いに越した事は無いけど、耐え難い!ってレベルじゃなかったら、読めるってーか。
だって、「プロ」って言われる人にだって、(ライトノベルと言われるジャンルでは)文章が下手くそな人いますもん。
金出して買わせるんだから、実際の本の半分の分量で済むような、ぺらい本出すんじゃねえ!とか。
やたら会話文が続いたり、擬音だけで一行使ってばっかりだったり。

絵の上達が模写、というのは良く言われますけど、文章も同じだと思います。
「この人、上手いなー」と思ったら、とりあえず、真似てみる。
やっていくうちに、自分の言葉での表現方法が見えてくるもんです。少なくとも、私はそうでした。(や、自分が上手いだなんて思ってませんよ?まだまだ精進精進)
それから、辞書を引くのを面倒くさがらないこと。
この言葉、これで正しかったっけ?と思うときは、私は必ず辞書を引きます。

割と目に付くのが「〜のような」という表現を頻繁に使う人が、結構多いということ。
同じ表現が連続してると、文章に工夫が見られませんよね。言葉を大切にしてない印象を受けます。
文章を書くんだから、やっぱり、言葉を大切にして欲しいです。

やっぱ、文章が上手だと読みやすいし、私は惹かれますからね。
本日は自戒モードです。苦笑



2002年04月11日(木) : キャラクター

元々、漫画畑出身である私は、キャラクターがまずいないと、お話が書けません。
ただの設定オタク、という点も否定できませんが。苦笑

厳密には、キャラクター先行、というより、ぼんやりと「こういう話を書こう」と思ったら、そこに登場するキャラクターを考えていく、という形です。
ま、『Shadow Saga』は別で、コレは完全にキャラクター先行だったんですけど。

自分の年齢が高いせいか(……笑えん)、私は10代のキャラクターがメインの話って書けないし、読むのも苦手です。
『華京騒動録』は主人公の祥竜は19歳という、ちと微妙な年齢ですが。
コレも周りは20代以上のキャラが結構多いかな。でもコレは珍しく、ラブコメっぽい要素があるお話。
特に私が苦手なのが、美少年。描くのが苦手なせいでしょうか。美少年より美青年、美少女より美女。
20代以上のキャラの方が動かしやすいし、書くのも描くのも好き。

キャラクターの年齢、というのは、やはり、どういう話が書きたいか、に左右される面があると思います。
『フィルキス英雄志』は、治乱興亡の話だから、登場人物の年齢は、やっぱり高めになると思います。政治や軍事の利権だの思惑だの、色々絡んでくるんですから。
今、コレでも『フィルキス』の登場人物の年齢は、総じて若めに設定してしまった、とちょっと思ってます。30代や40代ももっといて然るべきだよなあ……。
すんません、まだ全然上げてませんコレは(焦)。
『Shadow Saga』は……やっぱ、罪と罰、魂の救済、がテーマだから、あんまり幼いキャラだと、思考がね。

しかし、何で男のキャラの方が動かしやすいのだろう。
女だと同性ゆえに、ある程度手の内が見えちゃうからか。



2002年04月10日(水) : 創作日記開始

正しくは、創作に関する日記です。
本当に「日記」になるかはともかく(……)、自分の創作物に関して、思いのままに書いていこうかと。

さて、記念すべき(?)第一回。
今、『Shadow Saga』Chapter-1の5話書いてますが。
レオンハルトとカインの違い、について。
二人とも美青年ということですが、私の中では、二人はかなり違う性格を持ったキャラです。

レオンハルトは、良きにつけ悪しきにつけ、「完成された人」。
もう、足すところも引くところも無い人です。
言うなれば、クールビューティー系。かなり硬質なイメージです。

カインは、実はとても「不安定な人」。
後から後から、話の発展に伴って、設定が付け加えられていった人です。
彼はちょっと魔性系です。レオンハルトに比べて、ちょっとミステリアスな感じ。

ちゃんと話を書き始めてからでも、8年ぐらいになるのかなあ。
ラストは決まってるけど、まだそこまでたどり着いてなくて、ごめん二人とも。
カインの過去の話までは書いたんですけど……。
レオンハルトは、ある程度自分の事「悟ってる」んですよね。
カインは、記憶喪失なので、自分のアイデンティティに不安を持っている。
(ただし、記憶が戻ってもやっぱり……すまん酷い親で……)
つまり、二人の違いってのは、ここから来てるんだな。
しかし、作者がいくら頭の中で差をつけてるっても、読んでる方にちゃんと伝わってるのかなあ……。
とりあえず、今の所、カインは影薄いね(涙)。

ところで、自分で書いてて何ですが、記憶喪失って、言葉喋れるもんですか?
全部忘れてしまってたら、言葉も忘れてそうなもんですが。
生活習慣なんかは、たぶん身体が覚えているんだろうけど。それもご都合かしらん。









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