すっかり元気

 前回のエピソードのあと、歩き方もすっかり普通にもどり、以前とまったく同じ生活にもどった。今朝は階段をすごい勢いでかけおりたりもしていた。あの歩行困難がうそのようだ。本人も、そんなことを忘れてしまっているように見える。

 またトイレの話で恐縮だが、砂のトイレを便器のそばにずっと置いてあるのに、おしっこは相変わらず便座に乗ってする。うんちは前回、床(それも砂のトイレの横)にされてしまった。ところが今朝起きてみると、なんと便器と砂のトイレに半分ずつうんちがしてあった。これはいったいどういうことなのか。しかも、うんちを砂で隠してもいなければ、砂をかいたあともない。砂といっても、粒のわりと大きなチップなので、これがいまいち気に入らないのかも。しかしもう少し様子を見ることにしよう。うんちだけでもここでしてくれれば(床にされるより)ありがたい。

 ところでわたしは、にょらが歩けなくなったときに、願掛けの意味でチョコ断ちを決意した。常に家にチョコを常備しているほどのチョコ好きのわたしが、である。しかしこんなにすぐによくなるとは思わなかったので、その決意もなんだか宙ぶらりんになってしまった。まあ、薬のおかげでおさまっているだけかもしれないので、今後の状態次第ということか。グルコサミンのサプリメントは続けるが、ステロイド剤は今夜で中止することになっているので……。薬なしでも元気でいてくれるといいなあ。



2003年08月09日(土)



 レーザー治療

 きのう深夜になってようやく動きだしたにょらは、パソコンのじゃまをしにくるまでになっていた。そして今朝わたしが目覚めると、にょらは足元で寝ていた。なんだか嬉しい。歩き方も、左手がまだおかしいものの後足はほとんど普通にもどっている。

 きょうはレーザー温熱治療を受けに病院へ行った。キャリーに入れるときは絶望的な声を出していたにょら。診察台に乗せられ、まず肘にレーザーを当てられる。暴れはしないが文句が多い。きのうまでほとんど声も出さなかったので、元気になってきた証拠だろう。次に背中。背骨に沿ってレーザーを当てられるとおとなしくなり、くつろいだ様子。気持ちいいのかもしれない。

 夜、1階で食事をしていると、なんとにょらが階段をおりてきたのだ。おととい病院から帰ってからはずっと2階で過ごしていたので、すごく久しぶりの気がする。途中休憩を入れながらゆっくりおりてきて、歩けることが嬉しいのか、あちこちを探検して回った。そして納得すると、また2階のパパさんチェアにもどっていった。

 なかなかの回復ぶりだ。薬のおかげかレーザーの効果か、とにかく元気になってくれるのはありがたい。レーザー治療はしばらく続けるつもりだが、病院に行けば気持ちいいことをしてもらえると学習してくれればもっとありがたい。



2003年08月02日(土)



 歩行困難・その2

 ゆうべずっとパパさんチェアから動かなかったにょら。今朝もあまり元気がなく、ごはんも食べない。いつもはパパさんチェアでどんなにくつろいでいても、わたしがピアノ(同じ部屋にある)を弾きはじめると必ず部屋を出ていってしまう(;_;)ので、反応を見ようと弾いてみた。2曲弾き終えたが動かない。だめだ、そうとう重症だな。きのうのように立たせたり歩かせたりするのはかわいそうなので、そっとしておくことにした。

 きょうは暑くなりそうなので、水だけでも飲ませておかなければと思い、目の前に水を持っていくと、すっくと立ちあがってからおすわりし、飲みはじめた。よかった、立つことはできるらしい。ゆうべからの様子を見ていると、このまま寝たきりになるのではと心配だったのだ。よほどのどが渇いていたのか、時間をかけてかなりの量を飲むと安心したようにその場にねそべった。

 わたしは隣の部屋でパソコン作業をしながらときどき様子を見にいくと、にょらは同じ場所にいるものの、向きはたびたび変えているようだ。それにゆうべより顔色(?)はいい。9時ごろ、缶詰のフードを手に乗せて鼻先に持っていってみたら、立ちあがっておいしそうに食べた。水のときもそうだったが、立ちあがるときは妙に元気がいい。でも長く立ったりすわったりしているのがつらいらしく、またすぐにねそべってしまう。

 もうひとつ気になることがあった。きのうの夕方からおしっこをしていないのだ。便座に乗って用を足すのはつらいからかもしれないと思い、猫用の砂のトイレを買ってくることにした。

 近くのホームセンターの開店直後に飛び込み、物色。砂の種類が多すぎてどれがいいかわからず、しばらく迷ったのち、トイレと砂と消臭マットがセットになったものを買った。初心者向けというわけだ。帰ってすぐに、にょらの目の前で箱をあけ、「嬉しいな〜。砂のトイレだよ〜」などといいながら、マットを敷いて砂を入れる。反応なし。う〜ん、キャットフードでも爪とぎでもブラシでも、新しいものは必ずこの方法で興味を示すのに。とりあえずにょらがいつも使うトイレの便座のそばに置いて、にょらを中に入れてみる。しかしなんだかいやそうに出て、よたよたしながら元の場所にもどってしまった。歩き方はやはりおかしい。四肢の関節が全部違う方向を向いているような感じで、妙にぎくしゃくした動きになるのだ。見ているとかわいそうで涙が出てくる。

 しばらく待ってみてもおしっこをする気配はなし。トイレに行くのがめんどうならその場にしてもいいんだよ、といい聞かせるが、わかっている様子もない。いちおう砂のトイレをにょらのそばに置くことにした。

 1時すぎ、なにげなくにょらのおなかをさわってみると、下腹部がぽっこり出ている。明らかにおしっこがたまっているのだ。こんなに出ているのははじめてなので、あわてて病院に電話して受付の人に症状を告げる。しばらくして電話口に出てこられた先生の第一声は、「大丈夫ですよ」だった。絶対に出ますから、と。むむぅ。そこまで保証されたなら待つしかない。明日の朝までにもし出なければ、処置をしましょうとのことだった。

 先生の保証つきとはいえ、やはり心配だった。おなかをさすってみると、いやがりもせずじっとしている。トイレに行きたそうな様子も見せない。尿意を感じなくなってしまったのだろうか、それともおしっこを出すという機能がまったく働かなくなってしまったのだろうか。いろいろ考えてみる。それでも何もしてやることができない。

 そして、夜9時前、ついに待望のおしっこが出た! それも砂のトイレではなくいつもの水洗トイレで。終わるとゆっくり便座からおり、よたよたぎくしゃくと元の位置にもどっていった。歩き方はぎこちないのに、パパさんチェアに飛び乗るときはなぜか力強い。不思議だ。でもよかった〜。今夜は眠れないかもと思ったが、これで安心して眠れる。

 ところであしたから、レーザー温熱療法に通うことになった。患部をレーザーで温めることで、腰痛その他の症状を緩和するというものだ。変形性脊椎症が原因でおこる症状にも効果があるらしい。以前のような活発なにょらにもどってくれることを期待したい。



2003年08月01日(金)
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