新しいごはん

 先週の火曜日から新しい療法食になった。前のはどうも好きではないようだったので、先生に相談して別のを処方していただいたのだ。
 その日病院から帰ってすぐに、まずはサンプルのほうをあけて手に乗せ、にょらに見せてみた。するとすぐにがつがつと食べ、そこで一瞬考えて、横に置いてあるごはん(前の療法食)を見にいった。そしてにおいをかいでから、またもどってきて手に乗せてあるほうを食べた。こっちのほうがおいしいと判断したのか……?

 わたしが見てもなんとなく今度のごはんのほうがおいしそうな気がするし、にょらの食べかたもおいしそうに見える。ところがしばらく様子を見ていても、食べる量は前と変わらない。う〜ん、もともと少食だったのかも……。以前はフィーダーを使っていたため、にょらが1日にどのくらい食べるのか、実はちゃんと把握できていなかったのだ。
 もうひとつ問題がある。それは、うんち(またです〜)。病気が落ち着いてから約2日半ごとに出ていたのが、1日半〜2日で出るようになっていたのに、ごはんを変えてからは間隔が3日ぐらいあくようになってしまった。繊維の割合が、前のごはんのほうが2%ほど多い。そのせいかも。どっちがいいのか迷うところだ。

 療法食への道は、まだまだ険しい……。



2002年04月29日(月)



 掃除機

 たいていの猫はそうだと思うけど、にょらも掃除機が大嫌い。わたしが掃除機を出してくると、すかさず逃げる。
 ところが最近は平静をよそおうようになってきた。
 にょらが階段の途中にねそべっているときなどに掃除を始めると、「ふ〜んだ」という態度で掃除機の動きを横目で見ている。1階の掃除を終え、階段にさしかかってもまだねそべっていて、いよいよにょらのいるすぐ下の段まで掃除機がくると、「ま、しょーがないからどいてやるか」という感じでのっそり起きあがる。そして階段を上がろうとするのだけど、必ずそこで段を踏みはずすのだ。内心あせっているのがバレバレだ。
 なまいきに見栄をはろうと考えているのかと思うと、とってもおかしい。



2002年04月27日(土)



 かつおぶし作戦・失敗篇

 療法食にかつおぶしのにおいをつける作戦で一時は成功したかに見えたが、また食べなくなってしまった。どうやらこれはかつおぶしではないと感づかれたらしい。普通のシニア用のフードに混ぜる療法食の割合をいろいろ変えてみて試しているのだけど、1/2 が限度で、それよりふやすと食べなくなる。しかもできるだけ普通のフードをよって食べているようだ。
 安いフードのときはどのメーカーのでも食べていたから、こんなに食事で苦労するとは思わなかった。また先生に相談だなあ。



2002年04月21日(日)



 恋?

 夫がやきもちを焼く。

 たとえばみんなで二階の同じ部屋にいるとき、わたしが何かを取りに下に降りたりすると、にょらが階段のところでずっと待っている、あるいはわたしが上がってくる気配がするといそいそと階段のところまで迎えにいくというのだ。逆の場合はにょらは動きもしない。
 それに夜は必ずわたしのベッドで寝る。
「にょらはほんとに○○(わたしの名前)が好きなんだなあ」とつぶやいてはいじける夫。
 
 そういえば、わたしがパソコンに向かっていると、にょらが床にすわって斜めうしろからじ〜っと見あげていることがよくある。「おいで」といってもひざに乗ってくるわけでもなく、おなかがすいているわけでもない。ただひたすらキラキラした瞳でみつめるのだ。わたしがいうのもなんだけど、実にかわいい。
 その目を見ていて、何かに似ていると思った。……そう、恋する少女の目だ。野球部のあこがれの先輩を金網ごしにみつめている、そんな感じだ。

 う〜ん……。わたしはにょらと同じ女なんだよぉ〜〜〜。



2002年04月17日(水)



 かつおぶし作戦

 にょらが療法食をあまり好まないので、先生にいわれたとおり、かつおぶしのにおいをつける作戦を実行してみた。
 まずは療法食の割合を1/2にしてためしてみる。にょらはひと口食べてみて、しばらくかたまった。そしてまたひと口。……考えている。かつおぶしのにおいはするけど味がおかしいと気づいたのか? でも3〜4回考えたのち、普通に食べてくれた。ふふふ。とりあえず作戦成功。
 1/2を3日続け、きょうは2/3にふやしてみた。それでもなんとか食べているようだ。好みがうるさいのか鈍感なのか、よくわからない。
 

2002年04月13日(土)



 なんとか良好、そして反省&感謝

 きょうはまた尿検査だけお願いしに病院へ行った。結果は、比重がまだ低めだけどもう薬の必要はないでしょうとのこと。あとはときどき尿と血液の検査をして様子を見ながら、食事療法を続けることになった。
 食事といえば、療法食を普通のフードに混ぜながら徐々に慣らしていく方法をとっていたのだけど、にょらは療法食があまり好きではないらしく、混ぜる量が1/3のときは食べていたのに半分に増やしたら食欲が落ちてしまった。そのことを先生に相談したら、「この作戦でいきましょう」と。だしパック用の紙の袋にかつおぶしを入れ、それごとフードの袋の中に入れて振り、かつおのにおいをつけるというものだ。おお、それはいい考えだ。さっそくきょうからやってみよう。

 ところで気になるうんちのことだが、今朝起きたらちゃんとしてあった。だいたい2日半の間隔で出るようになったようだ。それはそれで、体調がよければ心配ないらしい。やれやれだ。でもおかげでにょらのうんちを見ると大喜びするくせがついてしまった。


★今回のにょらの病気をきっかけに、食事に関して大いに反
 省・変更したこと。

1.安いキャットフードはもう買わない。
2.ちゃんと年齢や体調に合わせたものを食べさせる。
3.食べたらその分だけ出てくるフィーダーは使わない。
 ※一度に少しずつしか食べないので、いつでも食べられるようにとそうしていたのだけど(わたしも楽だし)、やはり衛生上よくない。だらだら食いの習慣はほんとうはよくないけど、今からなおすのはむずかしいので、それはまあいいでしょうと先生のお許しをいただいた。これからは1日分(半日分のほうがいいかな)ずつお皿に入れることにする。


★そして、先生へ。

 初診で時間外にもかかわらず、快く診察を引き受けてくださってありがとうございました。丁寧で心のこもった診察とご指導のおかげでにょらは元気になり、わたしもにょらの健康や食事管理を見直すようになりました。ほんとうに感謝しています。にょらには元気で長生きしてもらいたいので、これからもよろしくお願いいたします。



2002年04月09日(火)



 便秘・その2

 先週の土曜日(3月30日)、めでたくうんちが出て(きたない話ばかりですみません)順調にいくはずだったのに、それ以来また出なくなってしまった。

 月曜日は尿検査のため、にょらは家においたまま尿だけ病院に持っていった。検査の結果、PHは安定しているし潜血反応も見られなくなったが、まだ比重が低いとのこと。しかし便秘が完治していないため、中断していた抗生物質をまた飲ませるのはためらわれる。そこで1週間様子を見ることになった。
 土曜日にうんちが出たときは大喜びしたのに、どうやら診察の際に先生が腸をマッサージして、中のうんちをもみほぐしてくださったおかげだということがわかった。外からさわっただけで、どれが腸か膀胱かといったことがすぐわかるらしい。すごい……。わたしもそうやってもみほぐしてやりたいけど、ちょっと危険なので、おなか全体を時計回りにさする方法をすすめられた。多少、力は入れてもいいそうだ。

 何度もおなかをマッサージし、牛乳や缶詰を少しずつ与えていたけど、出る気配はまったくなし。水曜日は休診のため、火曜の夕方に連れていくかどうか迷ったけど、おなかはまだはっていないので、木曜の朝まで待つことにした。
 火曜の夜からにょらはよく食べるようになった。もしかして胃腸がちゃんと働くようになったのなら、出るかもしれない。
 水曜は朝から元気で、病気以来はじめて走った。それまで猫じゃらしにも反応しなかったのだけど、お昼ごろ、床にほったらかしになっていた猫じゃらしでひとりで遊んでいるのに気づき、それを動かしてみると喜んでとびついてきた。お、これは運動作戦で出るようになるかも。そう思って今度はひもを振ってみると、走り回って遊ぶ遊ぶ。ここ何年も遊びにはすぐあきていたのに、このときはわたしのほうが疲れるまで遊んでくれた。

 今朝なんとなく予感がして、先にベッドを出た夫にトイレを見てくれるようにいうと、「おお〜!」と叫び声。
「うんち? ねえ、うんち?」といいながらわたしもトイレに走っていった。やった〜! ちゃんと出てる〜! しかも長期間おなかの中にあったから、まっ黒なうんちだ。
 きのう、「あしたの朝までに出なければ病院行きだぞ〜」とおどかしたせいかも(そんなわけないか)。でも今度こそ自力で出たのだから、これからもちゃんと出てくれると期待したい。



2002年04月04日(木)
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