ジョージ北峰の日記
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2004年12月24日(金) |
ミスリードしないでよ!政治家の皆さん |
さて、ついこの間N.K.国に拉致された日本人が死んだとされる証拠品を、N.K.国から日本側へ示されたが、殆どすべての物品・書類が(想像通り)偽物だったようである。このことで、日本人の大半があきれ、驚き、怒って、一部政治家、評論家も含めて“何らかの制裁処置を取るべき”との意見が強まってきている(私は偽物でよかったと“ほっと”しています)。しかしK首相は“真意を慎重に見極めなければいけないと思う"と発言された。勿論一部の政治家、評論家から“弱腰外交”との批判の声が上がり始めている。 しかし私は、残念ながらK首相の判断が正しいと考えている。 今、日本はやっとN.K.国に日本人拉致を認めさせ、かつ数人の日本人を話し合いで奪還(大げさな表現かな?)出来たのである。これは本当に過去、誰も、何処の国の指導者も成功しなかったことですよ!このままこの問題を解決できたらそれこそノーベル平和賞ものですよ。 今此処で、何らかの制裁を加えたら、今までの努力は水泡に帰するでしょう。つまり日本は、この問題についてN.K.国と対等な立場になってしまうのです!いま世界の人々は日本の拉致家族に対して同情せざるを得ない立場にあります。しかし日本が、例えば経済制裁することによって、北朝鮮の国民を餓死させるようなことがあっては、その同情は北朝鮮の人々の方に移ってしまうでしょう。第三者の国の人々がすべて日本の立場で考えていると思うのはとても危険です。 悪いのはあくまでN.K.国なのですから、日本は堂々と、慌てずに、相手の非を世界の国々にアピールすることこそがN.K.国にとって最もつらいことなのです。拉致問題だけでは二国間問題で終わってしまいます。あくまでN.K.国の人権問題を問題にするべきなのです(Y.M.のご両親、此処は冷静に判断して動いてください、人権問題で世界に訴えてください!) ところでN.K.国があのようなずさんな資料を日本側に提示して、日本を騙(だま)せると考えていたのでしょうか?もしそうなら余程文明が遅れていて現代の科学事情を知らないか、それとも本当に日本を馬鹿な国だと思っていたからでしょうか。しかしテポドンを発射する国ですから、科学について常識ある人が存在するはずです。又日本をそれほど侮っても(あなどって)いないでしょう。 とするなら?ーーーーーー如何考えますか?ここから先は言わないほうが良いかも知れません。 恐らくK首相は知っているのでしょう? つまりN.K.国内に、現代のN.K.国の政治体制が“----"ですよ、とサインを世界に向けて送っている人がいるのではないですか?“何とかしてくださいよ”とーー私はN.K.国の専門家ではありませんのでこれ以上の推理はやめておきます。 とにかく今、日本がじたばた慌てては、これまでの成果(すごい成果ですよ!)が元も子もなくなります。事態を、世界の動きをじっくり見極めて行動してください。 政治家にとって一瞬、一瞬が勝負です。 歴史を動かしているのだと言うことを忘れないでください! 決して日本国をミスリードしないで下さい!ーーね! K首相!
2004年12月05日(日) |
経済制裁は今必要ですか? |
最近、北朝鮮の犯した日本人拉致事件(犯罪)について、拉致家族の方々のフラストレーションは極限に達しようとしています。そして又その気持ちは、私にも充分理解出来ます。そのような状況下で、政府の要人の発言の端々に“経済制裁やむなし”との言葉が出るようになってきました。その真意を推し量ることは可能でしょうが、今私は敢えて推察することはやめておきます。 しかし、私の判断は、今、日本が経済制裁に踏み切ったとしても、何の解決も得られないまま、(日本にとっては)最強の制裁手段を失ってしまうことになると、考えています。何故なら日本人拉致問題は、世界の人々にとってはそれほど重要な問題になっていないからです。日本人以外の国々の人々は、過去日本も同じようなことを、やってきたではないか、どっちもどっちじゃないのか、と考えている人が意外と多いのです。確かに日本は、今は昔の(第二次世界大戦敗戦以前)日本と違っていますが、世界中の人々がどれ程そのことを認識しているのでしょうか。この点についての判断は、日本人と外国人との間にはいまだに、かなりギャップがあることを決して忘れないでおきましょう。 日本が民主主義国家で、自由と基本的人権が守られ、かつ公正であることが守られている(本当かな?)国だと、どれほどの国々の人達が知っているのでしょう。今まで、この点については日本が世界に対して十分アピールしてきたとは思えません。むしろ、世界の人々が、日本がイギリスやフランス、アメリカのような近代的民主主義国家であると、心から信じているわけではありません。だからこそ、靖国問題もいまだに燻り(くすぶり)続けているのです。(この問題は、中国だけが問題なのではありません、下手をすると世界中から日本が信用されなくなる時が来るかも知れません。日本がポツダム宣言を受け入れ敗戦を認めた以上、今になって国家がそれを否定するような発言や行動はするべきでないと考えています!個人的なレベルでいろいろ意見のあることは勿論許されることですが--)イラクの問題も決してアメリカの追随ではなく、日本の国家理念に基づく行動であることを明確にしておく必要があると考えています。日本が日本として、独自に近代的民主国家であることを、いろいろな場を通じて世界にアピールすることがいっそう大事になるでしょう。つまり外交上、日本が国家として信用できる国であるとアピールすることがとても重要なのです。 ところで北朝鮮の拉致問題についてですが、いろいろ意見は別れるでしょうが、k首相よくやっていると考えています。北朝鮮に所謂“拉致問題”を認めさせたことだけでも大変な“お手柄”なのにJ氏の問題まで解決したのですから、本当に大したことだと素直に評価してあげましょう。私は正直言って此処まで解決できるとは考えてもみませんでした。 本来なら、もうこの問題は政治問題ではなく、犯罪ですから、両国家間の警察が取り扱うべき問題でしょう。しかし、両国間には平和条約が結ばれていない関係なので相手国が動いてくれなければ、日本としては何も出来ないと、いうのが本音でしょう。で、どうすれば北朝鮮は動くのでしょうか? 今日本は、経済制裁するべきなのでしょうか? 先程も触れましたが、これはやはり最後の手段として残しておくべきものでしょう?それより前に、もっとやるべきことが沢山あるように思います。 今北朝鮮はアメリカに“ならず者国家”と名指しされています--それを国際世論にまで高めることこそが、日本がとるべき最も重要な手段でしょう?それも北朝鮮の人々がすべて“ならず者”ではありません。国が“−−”なのだと。 世界にとって、テロリストや独裁国家が核兵器を持つほど怖いことはありませんが、それ以上に重要なこと、それは北朝鮮の人達の“人権”が守られているかどうか、と言う問題なのです。これは、共産主義国家か否かのようなイデオロギーの問題ではありません。基本的人権の問題なのです。 日本の拉致問題すら解決できない国家で、人々の人権が守られているとは到底信じられない、北朝鮮の人々の為にもこれは解決されるべき問題だ、と声を大にして主張するべきでしょう? 核問題と同様人権問題を世界は避けて通れません。 世界の国々にとって人権問題は無視できないのです。 国際世論を日本の拉致問題に絡めていくには、それがベストの方法のように思えるのですが--如何でしょう。 とにかく、今経済制裁をする段階ではないと思いますよ。
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