与太郎文庫
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1997年05月23日(金)  創世紀元一六五八年 〜 ノアの箱舟・洪水の季節 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19970523
 
 旧約聖書《創世記》に記された天地創造(創世紀元)の最初の日付は、
誰がどのように算出したか。《聖書大事典》によれば、キリスト教会の
計算係(?)が誤って、キリスト生誕以前 -5500 と特定したという。
 
 古代キリスト教に、アフリカヌス他の世界開闢紀元・ビザンチン紀元
(-5510)、古アダム紀元(-5502)など諸説がある(3846年差)。
 
 森安 達也《世界大百科事典 10-P544 平凡社》によれば、十一世紀の
ユダヤ教徒が -37601006J -37601007G 日没に定めたとある。ここでは
人祖アダムの誕生日を第一日としているが、第六日か第七日が正しい。
 
── 天地創造から六日目にアダムが誕生する。この日をユダヤ紀元元
年第一月第六日とすれば、翌日は安息日(土曜)でなければならない。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19920101
── 《西暦元年元旦の曜日 19920101 歴史研究/新人物往来社》
 
 イスラエル共和国憲法に、この創世紀元の日付けが明記されていると
いうので、在日大使館に問い合わせてみることにした。
(19970523 phone イスラエル共和国大使館 03-3264-0911)
 
 そもそも「憲法」は存在せず、各種「基本法」があるという。
 したがって、おそらく「独立宣言文(19480514)」のヘブライ暦日に
西暦年月日を併記したものが、公式のものとみられる。
 
「独立宣言文」はヘブライ語で書かれたもので、英訳はないかというと
「あるかも知れないが、われわれは知らない」といった調子。しかし、
天地創造の年については「実際に、そうであるかは別だが」と明言した。
 
 電話応対の担当者(二人)は、イスラエル人らしいが、なんだか面倒
くさそうに「そんなこと調べて、どうするのか?」という態度だった。
 
 イスラエル新聞には、西暦とユダヤ暦が対照的に掲載されているはず
だが、とくに換算表があるわけではなさそうだ。
 
 ◆ オリーブの若葉の季節 〜 洪水または長雨のあとか 〜
 
 旧約の編集者は(当時)一年をエジプト暦 360日と考えていたのでは
ないか。洪水の期間が 365日なら、太陰暦の一年に十日を加えたものが、
太陽年に相当することを知っていたのではないか。
 
 創世紀元 -37601007G(季節を知るにはグレゴリオ天文暦による)
 洪水の年 -2104・・・・G < -2103・・・・G
 創世紀元一六五八年元旦の季節(ノア 600歳=メトシェトラの没年)
 
 小豆島観光課に phone 確認(19970523)
 土庄観光センター 0879-62-2223
 土庄オリーブ園  0879-82-4260(再電話12:45)公園部長に教わる。
 
 Q オリーブの若葉の季節は、春分四月あたりか。
 Q 剪定の季節は、四月〜六月にかけて
 Q 小鳥(鳩)が、オリーブの若葉をくわえる現象は、一般的か?
 
 Q 枝の間を小鳥が飛びまわれるよう剪定(平凡社・世界大百科事典)
 A 巣づくりのために、山鳩やカラスが「枯れ枝」を加えて飛ぶ姿は、
あり得る。若葉の季節は四月〜六月、「枯れ枝」なら秋から冬でもよい。
 
 レイモンド・ローウィは、戦後の日本(195204‥)に、洪水後の風土
をイメージしたのではないか(マッカーサーが、ノアがのごとく)。
 このアイデアは、年金崩壊図(19970525)とオーバーラップしている。
 
 年金の図 〜 人口分布・世代人口比を要す 〜
 


¥逆点│Y────────   ──────── 負担額X
   │X──────── X ──────── 給付額Y
AD ─┼──────────┼──────────┼
age  │1932(65才)   1958.5       1985 ? (12才)
 
┌─────────────┐
│             │
││┌┐│ │
││ ││││ │ │
││ ││││ │ │
││ └──┤├──┘ │ │
│└────┤├─┬──┘ │
│ ││  │       │
│ ────┤├─┼┼─  │
│ ││  │       │
│ └┘          │
│  P e a c e  │
│  cigarettes │
│             │
└─────────────┘

 
 Loewy, Raymond 18931105 Paris America 19860714 92 /フランス軍大尉
 主にアメリカ合衆国で活動し、インダストリアルデザインの草分け。
── 《口紅から機関車まで 1951 America》
 
── ノアの箱船の件で登場する鳩をイメージしてデザインされており、
ノアが外界の様子を知るために天窓からはなった鳩が、オリーブの葉を
くわえて戻ってきたことで、水が引き安らぎの大地が近いことを知る。
── (Wikipedia)19460110-0113 発売(1952改装)
 
── 鳩がオリーブの葉をくわえているピースのデザインは、アメリカ
の商業デザイナー、レイモンド・ローウィによるもので、昭和27年(195
2)の4月に発売されました。ピースのデザイン改装にあたって、ローウ
ィに支払われた金額は150万円。当時、内閣総理大臣の月給が11万円だ
ったことからみても、いかに高額であったか推察できます。当然、マス
コミなどでも話題となりましたが、この新しいデザインのピースが発売
されるやいなや、売り上げは、前年同月に比べ3倍にもなりました。の
ちに商業デザインの成功例として取り上げられるピースのデザインは、
復興期にあった日本の産業界にも強い影響を与え、「デザインが嗜好ま
で変えた」ともいわれました。また、その濃紺地は「ピース紺」という
新しい色調を生むなど、一般の人々の間にもデザインに対する関心を深
めるきっかけとなりました。
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tabako/topic/peace.html
 たばこの歴史と文化 〜 ピースのデザイン改装 〜
 
 映画「ブレード・ランナー」のエンディングに、雨の中に白い鳩が現
われるのは、いまもってよくわからない。
 デーブ・スペクターは、鳩は「白いネズミ」だという。
 
 ◆ 夢十二話 〜 時間の虚実 〜
 
 むかし点展のころ、16ミリの自主映画を制作しようと話したことが
ある。例によって、酒場の雑談に終わったが、与太郎は東京時代にも、
篠原や西尾と、ポスターだけのヴァーチャル映画を夢みている。
 
 たとえば、内藤さんが野道を歩いていると、向うから浅井さんが来る。
 観客は、二人の間柄を知っているが、映画だから二人は他人である。
 内藤さんは、浅井さんをジロリと見て、白々しく通りすぎるのだ。
 
 こういう実験的手法は、おおくの青年が試みて失敗に終わるのだが、
どうしてこんなことを思いつくのか、あるいは虚偽と現実は、知らない
者にとって、どこまで有効なのか、というような疑問がある。
 
 さらにすすめて、ふたりが何かで接触して、だんだん親しくなる過程
を描いているうちに、実は時間の流れを逆にたどっていることが観客に
伝わるような、実験的趣向も考えられる。(浅井さんの夢・参照)
 
(20080418)
 
 ◆ ネギを咥えた鳩 〜 君は鳩を見たか? 〜
 
 あるとき、内藤さんが浅井さんの家に泊まった。
 好きなだけ酒を飲んで、ぐっすり眠ったにちがいない。
 明け方、目をさました二人は、とても健康な証拠に、空腹を覚えた。
 
 内藤さんが「浅井さん、そろそろ朝メシの時間だね」と催促した。
 浅井さんは、しばらく考えてから、こう答えた。
 「さっき窓を開けておいたから、もうそろそろ鳩が飛んでくるやろ」
 
 二人のキャラクターを知る者は、こういう話を笑って聞いている。
 浅井さんに関して(内藤さんの話を)誰も疑うものはいない。
 しかし、そのあと鳩が飛んできたかどうか、誰もたずねたりしない。
 
 また、大幡季生は、こんな話をした。
「向かいの中華料理屋で、焼き飯を食ったんです」「なるほど」
「食べおわって、店内を見ると、いつも丸くなっている猫がいない」
 
「ふーん」「奥のほうまで覗いてみたが、姿が見えないんですな」
「それで?」「店の主人に聞いてみたんです。あの猫はどうしたの?」
「ほぅ」「すると、何と云ったと思います?」「さぁ」
 
 ここで大幡くんは、目をほそめてオチを云った。「見たな? って」
 この話は、もとは妖怪講談“化け猫シリーズ”である。
 桂 三枝は、これを演歌歌手の厚化粧に置きかえてヒネっている。
 
 彼女の楽屋を通りかかると、知らない女が化粧をしていた。
 誰だろうと思いながら、高座をつとめて帰りがけに、通りかかった。
 そこには彼女自身(八代 亜紀)が、にんまり笑っていた。
 
 えっ、と驚いて「あんた、さっきのスッピンの人か?」と叫んだ。
 たちまち彼女は目をつりあげて、こう云ったそうだ「見たな?」
 さらにつぎのような、オチのない実話を聞いたこともある。
 
 役者酒場・杉ざか屋に、小松方正が入ってきた。
 殿山泰司に与太郎が質問して、絶妙の対話が始まろうとしていたのに、
彼は傍若無人に割りこんで、大声で語りはじめた(1967ca 詳細別記)。
 
「こないだBK(大阪放送局)で、のっぺらぼうの女に会ったんです」
「ほぅ、そうか」殿山さんは愛想よく合槌を打つ。
「まっしろけの顔に、目が二つ、鼻の穴が二つ、これでおしまい」
 
「誰だい、その女は」「誰だと思います?」「誰だって?」
「都 はるみでさぁ、のっぺらぼうのずんべらぼうなんです」
「ほぅ、そうか」殿山さんは愛想よく驚いてみせた。
 
── オリーブ植栽100周年の記念式典が20日、小豆島町西村の小
豆圏域健康生きがい中核施設「サン・オリーブ」であった。【秋長律子】
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20080421ddlk37040209000c.html
 
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(20080422)
 


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