与太郎文庫
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1994年05月08日(日)  徴税請負人の質と量

 

http://d.hatena.ne.jp/adlib/17940508
http://www.hatena.ne.jp/adlib/activities
http://twitter.com/awalibrary
 
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000
http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19940508
 ラヴォアジェ200回忌

 
 Ex libris Web Library;ラヴォアジエ夫人によるスケッチ。
…… 彼女の夫は助手セガンの炭酸の排出を測定し、彼女はその記録を
とっている。(Wellcome Institute, London)
http://www.seinan-jo.ac.jp/university/nutrition/history/history01.htm
 
…… 徴税請負人の前歴で、ラヴォアジェ(17430826〜17940508G 共和
2.花月0819F)は処刑されるまでの九カ月間、度量衡委員として、獄中
から実験室に通いつづけた。
「質量保存の法則」はじめ「生体熱は呼吸の緩慢な燃焼による」など、
いずれも霊魂の不在を立証する成果である。ギロチンで首と胴がはなれ
ても、その業績の質と量は不滅だが、革命裁判は「共和制に学者は無用」
と判決、民衆も血祭を楽しんだ。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19920815
 八月十五日の熱月抄
 
…… ラヴォアジエの処刑は、マラーの私怨(当時マラーは学会入りを
望んでいたが論文の出来が非常に悪く、ラヴォアジエは彼の入会を強く
拒絶していた)によるものだという。── (Wikipedia)
 
 マラーの私怨にしては、暗殺から十ヶ月後の判決で、即日処刑されて
いるのはなぜか。マラーだけが死刑を望んだのなら、むしろ彼の暗殺で、
恩赦の可能性が生じなかったのか。
 


♀Lavoisier, Marie-Anne-Pierette 17580120 France 18360210 78 /Paulze-
 Lavoisier, Antoine-Laurent de 17430826 France 17940508 50 /処刑〜《化学原論 1789》
 Marat, Jean-Paul        17430524 France 17930713 50 /暗殺/山岳派恐怖政治
 Lagrange, Joseph-Louis     17360125 Italy 18130410 77 /数学、天文学

 
…… フランス革命勃発後の1793年に徴税吏であること、徴税請負人の
長官ジャック・ポールズの娘マリー・アンヌ・ピエレット・ポールズと
結婚したことなどを理由に投獄された。徴税請負人は市民から正規の税
+高額な手数料をとったため革命政府の標的とされた。ラヴォアジェ自
身はそこまでひどい徴税はせず、むしろ税の負担を減らそうと努力して
いたが、1794年5月8日の革命裁判所の審判で死刑とされ、その日のうち
に、ギロチンで処刑された。実際は新聞記者であったジャン=ポール・
マラーの学会入会に強く反対し(論文の出来がひどかった)、その逆恨
みで処刑されたらしい(マラーは革命の指導者で恐怖政治の大立物)。
 
「彼の頭を切り落とすのは一瞬だが、彼と同じ頭脳を持つものが現れる
には100年かかるだろう」と、処刑の光景を見て天文学者のジョゼフ=
ルイ・ラグランジュは嘆いたとされる。
 
 その死の間際まで科学者としての実験精神を忘れず、自分自身の処刑
ですら実験の材料とした。処刑後の人に意識があるのかを実験するため、
周囲の人間に「斬首後、可能な限り瞬きを続ける」と宣言し、実際に瞬
きを行なったという。しかし、これは筋肉の痙攣によるものとされてお
り、ギロチンでの斬首の瞬間に血圧が変化し意識を失うので、意図的に
瞬きをするのは不可能というのが通説である。── (Wikipedia)
 
(20090122)(20140605)
 


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