与太郎文庫
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1984年05月31日(木)  岡山県版《医薬104》刊行に際して

 
                        安田 忠弘
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19840531
 
 きたる21世紀には、高令人口は21%に達すると予測され、さまざまな
分野で対策が論じられています。
 生産人口が減少し、疾病人口が増加すれば、たちまち医療財政が逼迫
することはいうまでもありません。現状のままでは、福祉医療について
も充分な補助が行きとどかなくなるおそれも生じます。いまこそ広い視
野のもとに、医療コスト・医療資源の節減と、医療機関・施設などの充
実に長期展望と具体的な計画が必要です。
 もっとも望ましいのは、すべての人が健康を維持するための、自己管
理であり、そのための環境づくりであると思われます。従来の、病気に
なってから治療する、というプロセスでなく予防そのものに力を注ぐこ
とが大切です。すなわち、生活習慣の改善と定期検診の普及による早期
発見・初期治療が徹底すれば、医療費は軽減し、医療そのものも効率化
します。
 ついては、地域の第一次医療機関を、充分に活用することになるので
すが、はたして現状はどうでしょうか──地域ごとの過疎過密、情報の
質と量が、適切なバランスのもとに配分され運用されているか──私た
ちは、当初まず実態を把握するための具体的な資料となる、調査を始め
ました。そして医療機関がそれぞれの地域において果すべき役割と機能
を考えるうちに、そのまま家庭で利用できるガイドブックとして《医療
104》が生まれることになったのです。
 たとえば主婦が、医療機関の内容を知りたくても、広告と伝聞だけが
たよりでした。職業別電話帳も、名称を知らないと引けません。診療科
目などの情報は、今まで皆無だったのです。
 さいわい、瀬戸内海放送・岡山本社の全面的な御支援と、各界各位の
絶大な御協力を得て、このたび初版刊行のはこびとなりました。かつて
例のない情報誌として〈岡山県版〉を、ぜひ御高覧の上、御活用いただ
きたいと存じます。(岡山県経営システム協会会長 19840531 PAX 104)
 
 安田 忠弘 19410411 岡山 /安田計算センター社長/198402‥倉敷市議会議員
/19970205-19990204 市議会議長/20000430 市長選次々点
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/senkyo/result/sityo-kaihyo-suii.html
 
── 桑原 俊明《医療電話帖できる 19840619 朝日新聞》
── 阿波 之男《MEDICAL DATA 104 19840101 PAX 104》
 
(20081127)(20100409)
 


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