与太郎文庫
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1984年01月29日(日)  思考猶予 ~ 深沢 七郎の楢寿 ~

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19840129
 
 楢(なら)の音読みと、語義が分らない。
 猶(ゆう)のつくりに同じだから、この字を当てておく。
 いますぐ分らないことは、あとで考えても分らないことが多い。
 
70“古希”Seventy years of age(Seventy-years-of-age)杜甫《曲江》より。
70“楢寿”Japanese oak Kotobuki(Narahisashi)深沢 七郎《楢山節考》より。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070128
 寿づくし ~ 自動翻訳 by Yahoo(Excite) ~
 
 おりん婆さんは、もうすぐ七十歳になる。息子に背負われて、楢山に
捨てられる年になったのだ。人間の強さ、美しさを描いていると感じた。
── 蜂飼 耳《視点・論点「楢山節考」のこと 20070920 04:20 NHK》
 


 深沢 七郎 作家 19140129 山梨  19870818 73 /~《楢山節考 1956》
♀蜂飼 耳  詩人 19740603 神奈川 /早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了
/(はちかい・みみ)第5回中原中也賞~《いまにもうるおっていく陣地》

 
── 深沢 七郎・原作《楢山節考 1956-1957 中央公論社 1964 新潮文庫》
 
── 市川 崑 ・監督《東北の神武たち 19570827 東宝》
── 木下 恵介・監督《楢山節考 19580601 松竹大船》
── 今村 昌平・監督《楢山節考 19830429 東映》カンヌ映画祭グランプリ
 
── 深沢 七郎・作詞作曲《楢山節》譜面
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0393.html
 松岡正剛の千夜千冊『第三百九十三夜【0393】2001年10月5日
 
── 石森(延男)氏は大原美術館でかつて開かれたバーナード・リーチ
展を取り上げ、「貧しさにむしろ美があるということをリーチは唱えた。
そういう価値観を子供と直接結び付いているお母さんに持ってほしい」
と訴えている。山本(七平)氏自身の魂の遍歴を記したものだが、論理性
や、罪と罰という観念を持たず、得体(えたい)の知れない〝時代の空気〟
に流されていく日本人への警告の書と受け止めるべきだろう。
── 《書評 19980423 山陽新聞》
── 山本 良樹・編《山本七平とゆく聖書の旅 1988 山本書店》\2200
 
── (1957ca)読後感想会があって、評太郎は中西君に質問した。
「姥捨て伝承を、作者は美学として書いたんやろか、それとも貧しさを
訴えてるんやろか」(頭注・書評参照)
「それは、やっぱり貧困ちゃいまっか」彼は、即座に答えた。
 日常生活における彼の思想と真情は、あくまで健全なのである。
 卒業後、数年たって話をしてみると、かつての文学少年は、そろって
司馬遼太郎《頼山陽》を読んでいることに気づいた。
「なんや、きみまで《オール読物》なんか買うとるんか」
── 《虚々日々 20001224 阿波文庫》P72
 
(20070920)
 


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