与太郎文庫 DiaryINDEX|past|will
── 深沢 七郎・原作《楢山節考 1956-1957 中央公論社 1964 新潮文庫》 ── 市川 崑 ・監督《東北の神武たち 19570827 東宝》 ── 木下 恵介・監督《楢山節考 19580601 松竹大船》 ── 今村 昌平・監督《楢山節考 19830429 東映》カンヌ映画祭グランプリ ── 深沢 七郎・作詞作曲《楢山節》譜面 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0393.html 松岡正剛の千夜千冊『第三百九十三夜【0393】2001年10月5日 ── 石森(延男)氏は大原美術館でかつて開かれたバーナード・リーチ 展を取り上げ、「貧しさにむしろ美があるということをリーチは唱えた。 そういう価値観を子供と直接結び付いているお母さんに持ってほしい」 と訴えている。山本(七平)氏自身の魂の遍歴を記したものだが、論理性 や、罪と罰という観念を持たず、得体(えたい)の知れない〝時代の空気〟 に流されていく日本人への警告の書と受け止めるべきだろう。 ── 《書評 19980423 山陽新聞》 ── 山本 良樹・編《山本七平とゆく聖書の旅 1988 山本書店》\2200 ── (1957ca)読後感想会があって、評太郎は中西君に質問した。 「姥捨て伝承を、作者は美学として書いたんやろか、それとも貧しさを 訴えてるんやろか」(頭注・書評参照) 「それは、やっぱり貧困ちゃいまっか」彼は、即座に答えた。 日常生活における彼の思想と真情は、あくまで健全なのである。 卒業後、数年たって話をしてみると、かつての文学少年は、そろって 司馬遼太郎《頼山陽》を読んでいることに気づいた。 「なんや、きみまで《オール読物》なんか買うとるんか」 ── 《虚々日々 20001224 阿波文庫》P72 (20070920)
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