与太郎文庫
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1982年11月28日(日)  留別吟 〜 草いろいろ おのおの花の手柄かな 〜

 
……《更科紀行 168809‥ 貞亨 5.08‥》への出発に際して美濃の門人へ。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19941114 雑草雑考 〜 芭蕉忌300年 〜
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/16941128
 Ex libris Web Library;草いろいろ句碑(レーガン&中曽根 康弘)
https://www.jalan.net/kankou/spt_24206aj2200023779/
 
19821128(16941128)曜日周期
19831111 レーガン大統領が衆議院本会議の演説に引用。
198406‥ 上野ロータリークラブ 創立三十周年記念に建立。
 
 与太郎ルール(日付その他の凡例)
 
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 和歌 三十一字(サンジュウイチモジ=みそひともじ)31=5+7+5+7+7
 漢字を混ぜて、減らした字数に、作者名や日付や句読点を当てる。
 古池や 蛙 飛びこむ 水の音(ふるいけやかわずとびこむみずのおと)
 
…… □□□□□ □□□□□□□ □□□□□。── 芭蕉《発句》
── 仙化・編《蛙合 168604‥ 貞享 3.閏03‥》初出
── 仙化・編《芭蕉七部集の一『春の日』168609‥ 貞享 3.08‥》所収
 
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%BE%BE%C8%F8+%C7%CE%BE%D6
 蕉門十哲(Shoumon Jittetsu)は、芭蕉の高弟10人を指していう。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%B1%FC%A4%CE%BA%D9%C6%BB
 


 松尾 芭蕉 正保 1.寛永21.‥‥-元禄 7.1012 ──《奥の細道》/号=宗房“時雨忌/桃青忌/翁忌”
 Matsuo, Basyou    1644‥ 伊賀 16941128 51 /大坂客死
 
 宝井 其角     寛文 1.‥‥-宝永 4.‥‥ /蕉門第一の高弟。江戸座を開く。
 Takarai,Kikaku   1661‥‥ ‥ 1707‥‥ 46 /
 服部 嵐雪     承応 3.‥‥-宝永 4.‥‥ /其角とならんで蕉門の双璧。
 Hattori, Ransetsu  1654‥‥ ‥ 1707‥‥ 51 /
 森川 許六     明暦 2.‥‥-正徳 5.‥‥ /晩年入門。芭蕉に画を教える。
 Morikawa, Kyoriku  1656‥‥ ‥ 1715‥‥ 59 /
 向井 去来     慶安 4.‥‥-宝永 1.‥‥ /嵯峨野に別荘「落柿舎」所有。野沢 凡兆・共編《猿蓑》
 Mukai, Kyorai    1651‥‥ ‥ 1704‥‥ 53 /
 各務 支考     寛文 5.‥‥-享保16.0207“蕉門十哲の一”俳諧師
 Kagami, Shikou    1665‥ 美濃 17310314 66 /
 内藤 丈草     寛文 2.‥‥-宝永 1.‥‥ /
 Naitou, Jousou    1662‥‥ ‥ 1704‥‥ 42 /
 杉山 杉風     正保 4.‥‥-享保17.‥‥ /蕉門の代表的人物で芭蕉の経済的支援者。
 Sugiyama, Sanpuu   1647‥‥ ‥ 1732‥‥ 85 /
 立花 北枝     生年不詳.‥-享保 3.‥‥ /道中に入門。
 Tachibana, Hokushi  16..‥‥ ‥ 1718‥‥ ? /
 志太 野坡     寛文 2.‥‥-元文 5.‥‥ /芭蕉の遺書を代筆。
 Shida, Yaba     1662‥‥ ‥ 1740‥‥ 78 /
 越智 越人     明暦 2.‥‥-没年不詳  /尾張蕉門の門人。「更科紀行」の旅に同行。
 Ochi, Etsujin    1656‥‥ ‥ 17..‥‥ ? /
 
 杉風・北枝・野坡・越人の代わりに以下の4人を加える説もある。
 
 河合 曾良     慶安 2.‥‥-宝永 7.‥‥ /《奥の細道》の旅に同行。
 Kawai, Sora     1649‥‥ ‥ 1710‥‥ 61 /
 広瀬 惟然     慶安 1.‥‥-正徳 1.‥‥ /美濃蕉門の門人。関(現・岐阜)に弁慶庵。
 Hirose, Inen     1648‥‥ ‥ 1711‥‥ 63 /
 服部 土芳     明暦 3.‥‥-享保15.‥‥ /
 Hattori, Tohou    1657‥‥ ‥ 1730‥‥ 73 /
 天野 桃隣     寛永16.‥‥-享保 4.‥‥ /芭蕉の縁者。芭蕉に許六を紹介。
 Amano, Tourin    1639‥‥ ‥ 1719‥‥ 80 /
 
 ※ 他に、以下の説もある。
 
 俳人百家撰(与謝蕪村・編): 其角、嵐雪、去来、丈草、支考、北枝、許六、曾良、野坡、越人
 芭蕉と蕉門十哲図(對雲・筆): 其角、嵐雪、去来、丈草、支考、北枝、許六、曾良、野坡、杉風
 芭蕉と蕉門十哲図(南峯・筆): 其角、嵐雪、去来、丈草、支考、北枝、許六、曾良、越人、杉風
 

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1982年11月01日(月)  盤外長考

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19821101
 
 盤外長考                   阿波 之男
 
 TV対談《徹子の部屋》に登場の、米長邦雄棋王いわく「強くなるほ
ど夢の中で盤面が小さく見えます。強くない人は、部屋いっぱいくらい
の盤で考えるから、全体が見えない。遠くから角が利いていても気づか
ない」
 実は、この番組の一月ほど前に、大山康晴王将の考案になるという、
なぜか碁盤と同寸の《大象盤》が発売されて「戦陣布陣が把握しやすく、
指し味に迫力が増す」と広告にうたわれている……すると、大山さんの
頭の中は、米長さんより広いのだろうか? 御両人の説をまとめると、
強くない人は大盤で勉強して、小さな盤を夢で見なさい、ということか。
 そもそも、もっぱら盤外のことに興味が転ずるのは、強くなれない人
であって、たとえば、将棋盤も碁盤も、なぜ正方形でないのか?
 将棋盤は十一×十二寸、碁盤は十四×十五寸であり、同じ一寸ちがい
でも比率が異なる。したがって碁盤と同寸の《大象盤》は、本来の将棋
盤に比べ、やや寸づまりに拡大されている。
 しかし、これでも良いわけがある。
 大橋礼法によれば「盤面を離るる事各々四寸にして端座」とあって、
その位置から盤面を見おろすならば、遠近法によって、タテヨコは等し
く見えるはずである……厚みや高さに特に定めがないのは、人によって
座高などが異なるためと思われる。
 もともと庶民の遊具でなかったから、注文主の思いつきや、製作者の
都合で自由に寸法を決めたらしく、御城将棋や正倉院の碁盤など、たい
てい今の盤より大きい。進歩とともに小さくなって統一された、といえ
ば米長さんの説が当っているし、もとは大きかった、と考えれば、大山
さんの着想がふさわしい。
 碁・将棋・チェス・トランプ・タロット・花札・かるた・麻雀……す
べての原点はインドに発して、西洋ではインチやセンチとなり、東洋で
尺寸におさめられた。チェスは正方形で遠近感がないかわりに立体駒を
用いている(さいきん出現したオセロは、チェス盤に平駒を置いている
ので、対決感に欠けるのではないか)。
 タロットは単純な一×二か二×三であり、トランプになると黄金分割
(一×約一・六)やルート矩形(一×約一・四、紙の裁断規格でもあり、
経済性にすぐれる)が多くなる。
 かれこれそんな事情から、新聞の将棋欄や入門書の多くは、正方形で
表わしているが、本誌《将棋世界》は、厳正なる比率十一×十二である
ことに注目すべきである。
 ところが、NHKのテレビ将棋をブラウン管で測ってみると、相当に
タテナガである。駒台まで見せるための配慮なのか、実物を実測できな
いのが残念であるが……。
 ひとこといえば、これほどまでに完成された芸術品でもある将棋用具
のなかで、例の解説用大盤だけが、どれをみても粗末なつくりである。
 盤外ファンとして、関係者の長考を期してやまない。 (198211・・)
──  《将棋世界 198301・・ 日本将棋連盟》


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