与太郎文庫
DiaryINDEX|past|will
1966年05月18日(水) |
静と露 〜 露の仲介と静の失踪 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19660518 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19660518 ┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐ ↓=Non-display><↑=Non-display └┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘ 父は、息子の婚約を目前に、静に示談金を払ったかのようにみえる。 何があったにせよ、もっと他に、おだやかな解決方法はなかったのか。 母の従妹が、高利貸に催促され、父の異父妹にすがったのも解せない。 亡母の従妹と、父の異父妹は、ひとまわりほどの年の差で、いちども 同居したことはない。学歴も育ちも違い、静は未婚、露は再婚している。 静に相談された露は、静を連れて、父に談判するような恰好になった。 店から帰った息子は、三人の顔ぶれを見て、瞬時に用件を悟った。 すかさず露も、みえすいた口実を、明るく言ってのけた。 「あんたが婚約者を大事にして、静さんに素気なくするから来たんや」 そこで息子は、三人に加わることを断念して、二階の自室に向った。 いちおう「なんで静さんが伯母さんとこへ行くんや」と言いながら。 その夜、露は静の家に泊り、翌日、露の末妹と三人で現われた。 父の死後、このときの誓約書を読むと、静は(息子の結納金と同額) を受取っていた。いま思うに、露の口添を、父が容認したのであろう。 露は金を出さず、口を出しただけだ(他に知恵はなかったのか)。 わかい頃の静も、嫁入修行をかねて、わが家に同居していたのである。 おなじく露も、息子の出産に立会って「いちばんに指の数を確認した」 などと自慢げに語っていた。 陽気な文学少女だったが、離婚して一人娘を育てる苦労もしている。 亡母の晩年、息子が露の娘と夫婦になって先々、母娘と同居してよい、 と思いついたが、間一髪の差で再婚先の末息子との婚約が成立していた。 このように露と静は、しばしば息子の母がわりのように振舞ったが、 ときには母以上の節介をうとましく感じることもあった。 この二人が、あろうことか連帯して父を糾弾するに至ったのである。 その後、静は行方不明となり、親戚一同だれも彼女を語らなくなった。 静は、河豚の調理免許を持っていたので、異郷でも自活できるはずだ。 (花札博打の負けなど踏倒して、温泉宿に住込めば、活路があったろう) しかしこの発想は、のちのホステス殺人事件で得た後知恵にすぎない。 ♀福田 和子 強盗殺人犯 19480102 愛媛 和歌山 20050310 57 /獄死 /19820819 事件(逃亡、整形)19970729 逮捕(時効成立21日前) 静よし無心 〜 母の従妹 静子 〜 ……… 28 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%B0%CB%B9%C3%CA%D7%CF%A9 《伊甲遍路 19870223 阿波文庫》目次 …… 亡父は、死の十年前二年間にわたって日記を書いている。ちょう ど、その日付あたりに、二枚の便箋がはさまれていた。(正之日記) http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C0%B5%C7%B7%C6%FC%B5%AD Ex libris Web Library;
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/(Ctrl+F) http://awalibrary.blog.so-net.ne.jp/ | http://twitter.com/awalibrary(ツイッター) http://twilog.org/awalibrary(ツイログ) http://booklog.jp/users/awalibrary(ブクログ) | http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000 http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html(与太郎文庫)
(20151219)
|