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| 1948年04月11日(日) | 私は貝になりたい 〜 Ｃ級戦犯の１３階段 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19480411
── 「海の底の貝だったら 戦争もない 兵隊にとられることもない
どうしても生まれ変わらぬばならないのなら……私は貝になりたい──」
と遺書を残して、清水豊松（フランキー堺）は、きょう十三階段を上っ
て行った。
豊松は戦争がなければ平凡な散髪屋として働き者の妻（新珠三千代）
と子どもと幸福に一生をまっとうしたかもしれない。しかし赤紙が来て
兵隊にとられ、そこで米兵処刑を強制させられたためにすべてが狂った。
前年に豊松の物語をテレビドラマにして圧倒的な支持を得、各種の賞
を受賞した橋本忍は、自らメガホンをとって映画化した。上官の命令に
従わざるを得なかった庶民が、戦犯ときめつけられていく軍事法廷。そ
の描写が日本映画としては思いきった描き方で、豊松の生への執着が痛
切に浮かびあがってくる。
── 石子 順《映画３６６日館 19850330 現代教養文庫》P114
清水 豊松（架）理髪師 1912‥‥ 高知 19480411 36 ／絞首刑（sun）／陸軍Ｃ級戦犯
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20081122
私は貝になりたい 〜 リメイク５０年誌 〜
── 加藤 哲太郎《狂える戦犯死刑囚 1958‥‥ 》手記・遺言／筆名＝志村 郁夫
── 橋本 忍・脚色《私は貝になりたい 19581031,1221 KRT》フランキー 堺・主演
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/8207/kai.htm （画像＝13階段）
（20081122）
