睦月の戯言御伽草子〜雪の一片〜 Copyright (C) 2002-2015 Milk Mutuki. All rights reserved
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「でも、この先に進むのになんでみそぎがひつようなわけ?」 遅くなった朝食を食べながら聞いてみた。 「みんなもここをとおって自分の家に帰ってるんだろ?みんなも禊して行ったわけ?」 「いいえ、ここの住人はそんなこと必要ありません。」 「ここの住人?」 「ええ、雪さんはまだここの住人ではありませんから」 「・・・?」 「雪さんは帰るところが違いますから。」と笙 余計にわからなくなったきがするけど・・・・? 「僕ってここの住人ではないんだ・・?」 「え、ええ・・」 「まさか、雪さん、覚えていないんですか?」 「覚えてるも何も僕はずっとここの住人だろ?」
妙な沈黙が流れた。
ボクハココノジュウニンデハナイ・・・・?
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