オフィスがまる一日無人だったので、すっかり遊び呆けてしまった(~_~;)
我が社は、昨年12月に設立したばかりの、所謂ベンチャー企業である。 1月に前の会社を上司と大喧嘩して辞め、これ幸いとブラブラしていたところを 拾われた。そして名目は社長秘書として、この未知数の会社に雇い入れられる。 「ひしょって忙しいようで、実態は結構ヒマだったりすんのよね〜( ^)o(^ )」 なんてタカをくくっていたのだが、正直言ってこんなクソ忙しいとこ初めてだ。 ベンチャーなので何せまだ人数が少ない。故に一人にかかる負荷は大変なもので 決算期だというのに、新たな事業を今月中に3つも始めると社長が言い張り セッティングを全て整えよとの沙汰があった。ア、アタシ1人で…(-_-;)
『めいこさん、あれもう出来てますか?』 スイマセンまだです(~∇~;) 『めいこさん、あれそろそろいいですか?』 ゴメンナサイ、まだ(~∇~#) 『めいこさん、午後からそれのミーティングを…』 だからまだですってばっ(`◇´) あのなぁ、アタシはその案件だけにノンビリかかずらってる訳じゃないんだよ!!! 今月はそうでなくても、税理士と社労士とのやり取りでテンテコ舞いだったのに。 …なんて言い訳は、ベンチャー会社という異次元では全く通用しないのである。 小さな会社では、たった1人で何もかもやらなければならなくなるのは必定で アタシなんぞ、全国行脚(出張)がない分まだ楽(?)なのだそうだ。んなアホな。
訊かれてもいない多忙自慢がイヤラシイのは承知だが、今やそんな呑気なもの ではなくて、こうまで連日連夜の過酷な残業に、正直カラダがいつまでついて行く ものだろうかと、入社半年目にして早くもリタイアのリアルな予感がよぎる。 アタシは根性無しで根が怠け者(趣味昼寝!)なので、本当はお勤めが向いていないのだ。 だから全員が出払ってオフィスが空になったりすると、リミットまで猶予がないと 分かっちゃいても「今羽根を伸ばさなければ」と貪るように怠け呆けてしまうのである。
『家にリブレット持ち帰って作業してもいいですよ』と、同僚が親切に言ってくれたが しっかり置いてきた。彼は先日『もし良かったら、社労士の資格取ってみませんか。 めいこさんのモティベーションを高める意味でも。そしたらうちも助かるし』 と出し抜けに仄めかしてきた。言下に「イヤです」と答えたあと、ふとボーナスの 査定に響きはすまいかと気になったが、構うものか。社会保険労務士試験の合格率って たった7%なんだぞ。これ以上アタシの貴重な余暇を奪わないでくれっつーの(´ヘ`;)
綿のように疲れて帰宅すると、バッグを置くなりやおら携帯に着信があった。 「その他大勢」のメロディなので、またワンギリか、と思って放っておくと何故か いつまでも鳴っている。見ると、辞めた会社のM主任からだった。おおっ☆ 『めいこさん元気ですか。ああ元気そうですね、Mです。今神田で飲んでます』 「Mさん!懐かしいわぁ♪エロ常務はまだセクハラに精出してるの?」 『まだセクハラ中です(爆笑) 今は新人の女性28歳にロックオンっすよ。 今、Sとめいこさんの話題になったんで、思わずかけてみたんスけど』 「あらん、恥ずかしいわん。何て噂されてたのかしらん(*μ_μ)」 『いやね、N部長のケツの穴は小せえ!って話をSとしてたんスよ』 「そこでなんでアタシが出てくるのよ…(-。-;)」 『だからめいこさんに、前みたく盛大にヤツを叩きのめしてもらおうと…あっ Oさんは今、学会で北海道です』 「そう…相変わらずドサ廻りばっかりさせられてんのねぇ、O係長」
暫く話したあと、また例の面子で一緒に飲もうやと約束し、切った。 以前の(エロ上司の巣食う)会社に戻りたいとは思わないが、今の職場では 各々があまりにも多忙なため、終業後に飲んで帰ることも殆どないし、あったとしても サイエンティスト連相手にどんな話をしたものか。退屈な酒は御免である。 休み明けは訳の分からない説明会に行ってこなければならず、あぁ今から気が重い…。
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