土曜日生まれは腰痛持ち

2008年03月25日(火) 甘党支持者へのお知らせ・菓道「カステラドーナツ」

おはようございます。
「おめざ」は何をお召し上がりですか?

今、娘のダイエットにつき合って、
表向き節食中の私ですが、
午前6時50分現在、お仕事机の上には、
コーヒーとドーナツがあります。

ドーナツといっても、
終夜営業のミスドで買ってきたものでも、
日本にまだ3軒しかないクリスピークリームでも、
大手製パン会社のものでも、自家製でもありません。

「おいしさ5人前」
菓道〔かどう〕・カステラドーナツ

リンク先が適切かはちょいと微妙なんですが、
まあ、このような品物です。
スーパーやコンビニで見かけた方、
手にとったことがある方もいらっしゃいましょう。
うちでは最近、近所のSHOP99で
税込み104円のものを時々買っています。

リンク先の写真では、少々わかりづらいかもしれませんが、
「カステラドーナツ」の脇に入っている絵は
卵とミツバチが肩?を組んでいるところです。
ミツバチに足が4本しかないことにツッコむのは、
いい年した人間がすべきことではないので、無視して通ります。

ちなみに、原材料名の欄に
「鶏卵」はありますが、「ハチミツ」はないので、
完全にイメージ先行ということでしょうか。

甘さは控え目なほうだと思うのですが、
それでいて、糖分のポテンシャルを感じる味でもあります。
3口ぐらいでぱくっといけそうな個包装は
それぞれ30グラム(風袋込の素人計測)です。
その気になれば、1人で5個いけることでしょう。
しっとりした触感&食感に、油の大きな存在感を感じます。
どこをとってもダイエット向きではありませんし、
さながら、お安い雰囲気の美女のように、
「うまいっちゃうまいんだけど…」と歯切れが悪くなる、
手放しで褒めるのに葛藤を感じる、
いわゆるB級な味わいが魅力です。

私は残念ながら見たことがないのですが、
「ケーキドーナツ!太郎」という名の、
1個売りのものもあるようです。
「太郎」とは?と疑問が湧く方と、
何となくピンと来る方がおいででしょう。
この製造をしている「菓道」というのは、
ウィキその他によりますと、
茨城県にある「駄菓子メーカー」だそうです。
「○○太郎」という名称でおなじみの、
バリバリ体に厳しそうだけど、なぜか食べたくなる、
あのお仲間なのでしょう。

映画「或る夜の出来事」のワンシーンを真似して、
コーヒーの中にドーナツをドボンさせたいところですが、
一体どんだけ油が浮くだろうと考えると、
ちょっとためらわれます。

というか、↑あの食べ方って、本当にイケるのか?
一応、「ダンク(イン)」というそうですが……。



2008年03月17日(月) 聖パトリックデーに

今日3月17日は、聖パトリックデーです。
いわゆるアイルランド守護聖人聖パトリックの祝祭ですな。
この日は、アイルランド〔がそもそも「緑の国」の意〕の色である
緑色のものを身に着ける習慣がある、とか。
上の娘がまだ保育園に通っていた頃、そんな話をしたら、
緑単色刷りのスーパーのチラシとセロテープで
バッジ〔的なもの〕をつくってくれたことがありました。

詩人・丸山薫が読んだ詩、
おしゃべりで筆が立ち、世界一紅茶を飲む人々、
ちょっとくせのあるシチューを食べる人々…という
本や映画などで得た知識や情報だけで、
かの国に憧れているだけのコテコテ日本人ユリノキには、
まるっきり関係のない日ではありますが、
丸山薫も、実際アイルランドには行ったことがなく、
憧憬の念だけであの詩を書いたと聞いたことがあります。
この辺に、文学で名をあげる人と、
そうでない人の差があるのでしょう。

とまれ、緑のものといえば、
とりあえず、今私の机の上には、黄緑色のハロがいます。

こいつが好いたらしいやつでして、
いつもは「ハ・ロ」「ゲンキ」「アソボ」「イライラする」等
愛らしい声で言うだけなのですが、
なぜか昨日のある時間帯、
「キャスバルにいさ〜ん」「この、軟弱者!」
繰り返し絶叫していました。
ある世代以上の人、もしくはガノタの人にとっては、
思わずニヤリの設定です。
全くピンと来ない方は、
「ハロ セイラ 井上瑤」で検索なさってください。

さらに中途半端にマニアックなことをいえば、
私は井上さんの声というと、
まず「ダーマ&グレッグ」のマーシーによる
「すみません、すみません〔そしてハグ〕」を思い出し、
「この、軟弱者!」を聞くと、
「雨トーーク」での「ガンダム芸人vs.越中詩郎芸人」における、
バッファロー吾郎木村さんによる「…軟弱者!」を思い出します。
……人間、日々接するものは、もっと慎重に選ぶべきでしょうか。

当地は今日もいい天気になりそうです。
お昼のお弁当は、
ホウレンソウのピーナッツ和え、五目豆入り卵焼き、
ピーマンの肉詰めにしました。
せっかくだから外で食べたいところですが、
仕事の進度次第です。

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この間、大き目の中型犬〔犬種知らん〕の前足に
人間用のジャージの上を着せ…履かせて散歩させている
オッサンを見かけました。
テツ&トモのトモが着ているみたいな、鮮やかなブルーでした。
以前、高橋留美子のマンガで、
こんな犬を見たような気になったのですが。



2008年03月15日(土) 「魔法にかけられて」

「魔法にかけられて Enchanted」を見てきました。

しかし、この邦題は一体何なんでしょうか。

直訳すれば、「魅了されて」「魅せられて」って感じですか。
語呂のよさからいえば、圧倒的に後者にすべきですが、
同じようなタイトルの映画が既にある(と思う)のと、
35歳以上の人(例によって区切りはテキトー)にとっては
白いドレスを着たジュディ・オングが歌っているところを
思い起こさせるのが悪かったのでしょう。

少し前、どっかのメーカーの玄関置きコロンのCMで、
誰だか忘れたけど、かわいらしい娘さんが
「いい玄関になろう」と最後に一言言うのがあったけれど、
あれ以来の違和感です。
正しくは「きれいな玄関に「しよう」」だよね。
そして、「魔法をかけられて」とか「魔法にかかって」が
文法的に正しく、据わりがいいはずです。

下の娘が楽しみにしていたし、
折りよくレディースデーも利用できたので、
とにかく見にいってみました。
あと1、2年待てば、CSのディズニーチャンネルで
放送してくれそうですが、
ほかならぬ、そのディズニーチャンネルの宣伝攻撃で
娘の「見たい見たい」が日々膨らんでいっていたのでした。

結論からいうと、
タイトルなんかどうでもいいと思える作品でした。
いい意味でも、あるいは悪い意味でも。
とにかくもう、ひたすら楽しく、色が美しい。
そして、人には現実感覚もロマンチシズムも大切なんだと
思い起こさせる、ちゃんとツボを押さえた映画です。

ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」を
思い出しながら見ました。
……と、ちょっと気取って言いたいところですが、
実際、井戸に突き落とされた乙女ジゼルが
現代のニューヨークに迷い込んだシーンで真っ先に思い出したのは、
千原兄弟のコント「無常の儀」でした。
(ちなみに、これの↑中で、俗世に憧れる貴族?の次女を
演じていたのは、今を時めく“世界のナベアツ”こと渡辺あつむです)

大筋のところは、CMを見れば大体わかりますが、
細かいところで、なかなか笑いどころも多いと思います。
NYの路上で接触したサラリーマンに、
ジゼルが「まあ、おこりんぼさん!」と呼びかけるシーンなど、
こうして書くと、物すごく間延びしているんですが、
よくよく考えると、ギリギリアウトのジョークでした。

おとぎ話から抜け出たという導入部の設定より、
むしろ終盤の方がずっとおとぎ話的だったのも印象的です。
そして、「末永く幸せでいられるといいね」と、
よき人々の幸福を心から祈りたくなります。

たっぷりと映画を楽しんで、さて帰ろうとするとき、
娘にピンクのお姫様ダイアリー(鍵付)750円をねだられ、
ついつい買い与えてしまいました。

人は観光地に行くと、ふだんは見向きもしないようなものを買い、
家に帰ってからがっかりするという傾向にあります。
観光地に行ったときと、劇場で映画を見たあとは、
精神状態がよく似ているのでしょう。
まだ上の娘が小学生だった頃、やっぱり映画館の売店で、
750円どころか、その10倍ぐらいするマフラーを
ノリで買い与えたことがありました。
メガネとツートンのマフラー(エンブレム入り)がベストマッチの、
にっくき魔法小僧のせいです。



2008年03月04日(火) 夢の話はそんなに迷惑なのか

かつて中島らもさんが、そのエッセーの中で、
およそ退屈なものの一つとして、
「他人が見た夢の話を聞かされること」を挙げていました。

らもさん大好きだけど、
これは全面的には同意しかねます。

まあ、要領を得ない、大抵オチもない、
そういう話をダラダラと聞かされるのは
確かに苦痛でしょうが、
矛盾すること言っちゃえば、他人の夢の話って、
自分が聞かされるんでない限り、
物すごくおもしろく、エキサイティングだと思うのです。
〔結局、本当に聞かされるのはやっぱり嫌だ〕
「とほほ」と思いながら聞かされる人の状況を想像すると、
なお笑えます。

平生特に想像力が豊かというわけでもない、
別に妄想癖もない人が、
夢の中では、不条理劇の作り手になれるのです。
ユングやフロイトはわからないし、
夢診断にはあんまり興味がありません。
何でそういう夢を見たのか、探っても全くわからん、
そんな状態のまま、モヤモヤと目覚めるってことで
いいじゃないっすか。それこそ神秘的です。

「私は午前0時、市内某所を歩いていました。
すると、赤ポストに箱状の建物が、
そこが郵便局であることを示す場所に出ました。
その隣には、小さな駄菓子屋さんがあります。

電気がついていたので、覗いたら、
前に初老の女性1人、きっぱりお年寄り1人、
勾玉のような形の黄色がかったオレンジ色のものを
ずらっと作業台に並べ、
何か黄色っぽいものを粉篩で振りかけています。
チーズがけカールを手作業で作っている現場を目撃したのでした。

奥から出てきたそのお店の主人によると、
翌日の納品に間に合わないので、
徹夜で作業をしているのだそうです。
80は下らなそうなお婆さんまで、
必死でチーズパウダーをふるっていました。

店の主人は、はねものらしいカールを
私の口に入れてくれましたが、
油っこくて、食べられたものではありませんでした。
……げっとなったところで目が覚めました」

チーズがけカールは、
絶対あんなマニファクチュアで作るもんではなかろうと、
起きた瞬間に悟りました。
また、駄菓子屋の近くの郵便局には覚えがあるけれど、
肝心の駄菓子屋の方は、全く知らないお店でした。

↑ここから自分の深層心理を読み取ってもらったとして、
何の利があるとも思えません。
「変な夢」の一言で十分です。
ちなみに今日1日、
カールが食べたいとは一度も思いませんでした。


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