4年前は、おにいちゃんと別れなければならないと決まった時、 あまりの悲しさに心が死んでしまったようだった。 今、同じような状況が起きているにもかかわらず、 あの時よりずっと冷静に、この状況を受け入れようとしている。 もちろん、決断を下してから何度も泣いたし、 今でもこれでよかったのかどうか分からない。 一日ごとに『大丈夫』と『やっぱりダメ』を繰り返し繰り返し考えるけど。 おにいちゃんと付き合うようになってからあまり行かないようにしていた 合コンやら同窓会やらの細々とした飲み会に積極的に参加するようになった。 本来はそういう集まりが大好きな私。 だから、 飲めば飲む程心が晴れて、 少しずつ前進していけるような気がしている。 いい傾向だから、こうしてゆっくりと、回復して行かなくちゃ。 いつまでたってもめそめそしてたってキリがない。
おにいちゃんと別れることにした。 所詮、私は私だった。 おにいちゃんの心に、本当の本気で入り込むことは不可能だったんだろう。 ちっぽけな言い争いで終わってしまったこの恋だけど 私はこれ以上ないくらいの幸せを、4年間も独り占めしてしまっていたのだから。 これ以上、何も望むまい。 多分、一生忘れられないだろう。 これから先、こんなに愛せる人は、現われないだろう。 さようなら。 何もかも捨てる覚悟で、本当に好きになった、人。
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