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Maya【MAIL

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本当に
2009年06月29日(月)

本当に幸せな時もうまく言葉にならないけれど

本当に辛い時もうまく言葉にならないものだ。




考えないように、考えないように。

仕事を次から次へとこなすことで
なんとか涙を流さずに、日々過ごしていられる。


でも、少しでも気をゆるめると、だめだ。
崩れ落ちてしまいそうになる。










ドラマ
2009年06月25日(木)

おにいちゃんが帰国する、その次の日から

あたしは今の会社で正式なカメラマンとなる。




まるでドラマの脚本のようだ。


今時、ドラマでもこんなシチュエーションはお目にかかれないかもしれない。





恋を捨て、仕事に生きろということなのだろうか。





そんな気がする。


でも、この台詞も安っぽいドラマみたいで、反吐が出る。

あたしはいつからこんな風になってしまったんだろう。







美しい写真
2009年06月23日(火)

最後の逢瀬。



おにいちゃんは、あたしを写真に残した。

真新しいカメラで。

何度も何度も。



おにいちゃんは自分の作品を何より大事に想っているから
おにいちゃんの作品の一部になれるなら
これ以上幸せなことはない。



おにいちゃんは素直な、優しい、どこか寂しい写真を撮る人。

だからこそ、そのシンプルさに美しさが表れる。

あたしはそんな美しさは持ち合わせていないはずなのに
おにいちゃんが写真にすれば
あたしはどんな美女よりも美しくなれる。





馬鹿らしいけど。
それが本音。



薄っぺらい写真でも、重たいデータでも、
おにいちゃんについて行くことは簡単。

なのに、余計なものがたくさんついていて重たすぎるあたしは
そんなことできなくて。








2009年06月19日(金)

タイムリミットは7月6日。






・・・
2009年06月17日(水)

びっくりした。




おにいちゃんに電話したら出なくて

いつもならそういう時はすぐに折り返し電話が来たのに
数時間経ってもまったく連絡がなくて。

そんなこと今までなかったから不安で。



まさか、何にも言わずに国へ帰ってしまったのかと思って
不安で不安でしばらくわんわん泣いていた。




そしてようやく今頃、

たぶんずっと飲んでいたであろうおにいちゃんから電話。


「今日は友達と遊んでるから、また、電話するね」って。





「また」

その一言で、一安心。



でも、もう仕事をやめてしまったみたいだから

国へ帰るのはより現実味を帯びてきた。





怖い。

怖い怖い怖い。




おにいちゃん、行かないで。







仕事
2009年06月16日(火)

恐ろしいほど

普通に生活しているここ数日。



仕事があれば

あたしは意外と平気みたい。



もしくは

あえて考えないようにしているのか。







はじめての・・・
2009年06月13日(土)

泣いていい、

怒っていい、


だからもっと

自分を表現しなさい。



いつだってお前は

誰にも何も言わないから。


我慢し続けるのはよくないから。



何でもいいから言いなさい。






と、彼は言いました。






はじめての感情だった。

自分を表現することがこんなにも楽で
自由にふるまえることがこんなにも素敵なことだなんて。

あたしは今まで、相手に尽くし、合わせることしかできなかったから。



すごくありがたかったし、
だからこそ余計に自分のためにも彼のためにも頑張ろうと思えたし、
こういう付き合い方が
いつか壊れるにしても、出来るだけ長く続いてくれればいいと思っていた。



こんなにも想える人、なかなかいない。
きっと。


何から何まで
悔しいほどに素敵な人だ。


本当に何も考えなくていいとすれば
決して手放してはならない人だと思う。







受け入れるまでの長い道のり
2009年06月12日(金)

一晩ゆっくり考えた。

頭が、胃が、気持ち悪くなるくらい痛むほど。




でも、いくら考えても諦めるしかない。
今の状況を受け入れるしか、道はない。



彼には夢があって、それを止める権利はないし
あたしにも夢があって、それを諦めようとも思わない。


彼は年齢のこともあって
考えなければならないことがたくさんある。

いくらあたしのことが好きでも
今のままではいけないことをよく分かっている。

彼は自分の国を、家族を、愛しているから
そこで自分のやりたい仕事でチャンスが回ってくることは
この上ない幸せだと思う。
あたしもその点については喜ばしいことだと思うし
出来ることならば応援してあげたい。

そうしてある程度自分の夢が掴めたら
(もしくは夢が叶わなければ転職して)
親のために意にそぐわない結婚をしなければならないらしい。

そういうマイナス面を含めても
彼の帰国する決意は変わらないようだ。




そしてあたしにも
今、この地で、やりがいのある仕事に就けて
それらの全てはあたしにしか出来ないことだから
それを簡単に放り出してしまえない。

家には病気がちであたしが支えていかなければならない親がいるし
あたしの周りには呼べば応えてくれる友達がたくさんいる。

なによりあたしは自分がかわいい。
生まれ育った居心地の良いこの国を出て
周囲の猛反対を押し切ってでも彼についていこうなんて
きっと無理だと思う。




どうやら、あたしは、
あたしが思っているほど子供ではないらしい。

全てのことを考えると、全てを捨てられない、
ある程度分別のつく大人なようだ。

いいことなのか、悪いことなのか。






そんなこと言われて、納得する人がいますか?
全部分かった上で、いまのあたしがあるのに。

どっちがなーんにも分かっちゃいない若造なんだか。







正に夢の如し
2009年06月11日(木)

夢を見ていた。

ずっと、ずっと。


甘くてちょっぴり辛い
麻薬のような夢。







まさかこんなに早く
その日がやってくるなんて。




いつか見たあの夢のように。
あたしは再び、ひとりにされる。







sweetest drug
2009年06月09日(火)

もうしばらくおにいちゃんに会っていない。



背が高くて
がっちり体系の
黒髪の人を見ると

おにいちゃんかと思って
思わず目で追ってしまうほど。


あたしの頭の中にも、体にも、
おにいちゃんのかけらがちらばっている。










会いたい
2009年06月05日(金)

めずらしいこともあるものだ。



おにいちゃんからの電話。









やっぱり変わった、と思う。
あたしも、おにいちゃんも。






全ての人に壁を作り
誰にも、何にも、望まなかったおにいちゃんが
自ら会いたいと言ってくれるなら

それがどんな形でも構わない。

あたしはおにいちゃんのために。
なんでもするよ。







嘘共有
2009年06月03日(水)

一週間。

それが、あたしたちの限度。




おにいちゃんは今日も優しい嘘をつく。

あたしは優しい嘘に騙されたふりをする。




二人の嘘の時間が

現実の時間で薄まると

どちらかがまた嘘をつく。


そうして二人はいつまでも嘘の時間を共有していく。











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