癌検診に行ってきた。
少しずつ行くつもり。
今回は二つ。

検診に行ってもなぁという気はある。
もし早期発見しても、場所によってはステージがどんどん進んだりするし。
でも、自分ひとりの体でなしというところ。

お嫁ちゃんの出産が無事に済むまでは、病気になんかなってられない。

覚書き

次男が時計を読み間違えて、仕事を早くアップしてしまった。
上がる時に、タイムカードのところの時計も確認しようということになった。
今までこんな間違いはなかったんだけど。

仕事がいつもと違ったパターンだったというのはあったみたい。
課長さんにお電話してたら、次男に激怒された。
でも、知らん顔はできないから。

親の会の用事で草取り。
二時間、頑張った。

午後、へたれた後に買い物。
通帳記入。
これで夫の会社関係の処理が終わった。

あとはお役所関係が少し。
これは来年。
忘れないようにリストを作っておかないと。

いろいろなことを整理して、書きとめておかないといけないのだけど、まだできそうにない。

あと、お嫁ちゃん関係のこと。
部屋の準備。
赤ちゃん用品のレンタルできるところを聞くか、探すこと。

私の人生の計画。
夫の定年後、朝とお昼ごはんは作るけど、夜は夫に作ってもらう。洗いものは致します。

お掃除だの洗濯はするけれど、お掃除やお片づけの御指導をお願いする。

趣味を復活させて、それぞれに楽しむ。
たまには映画を見に行ったり、ドライブをする。

他に何かあったっけ。
忙しすぎた夫と、まったりした時間を過ごしたかった。

それから、ここが肝心なんだけど、夫より先にあちらにお引っ越しをする。
二人でよく、「先に行った者勝ち」って言ってた。
残されたくないもの。

夫の手を握って、「今までありがとう。」とか言っちゃって、お先に失礼するはずだった。

二次元の人になっちゃった夫とは、コミュニケーションもうまく取れない。
先を越されちゃったな。
ずるいぞ、こら！

おじいさんとおばあさんになって、ちょっと喧嘩もして、それから仲直りして、夜は宴会。

私のおデブを何とかするために、犬の散歩ならぬ、タヌキの散歩に連れ出してくれるはずだったのに。

病気がわかった一昨年。
わかったのは、11月。
一年の計は、私をできるだけ旅行に連れて行くことだった。
本当に、いろいろな計画を立てて旅行に連れて行ってくれた。

何か予感のようなものがあったのかしら。

病気が分かってからも、治療の合間だって、隙を盗むようにいろいろな所へ連れて行ってくれた。
病気になってから、ずっと一緒だったね。

こっそりベッドに寝かせてくれて、自分は椅子に座ってたね。
証拠写真をいっぱい撮られちゃった。
何回でも、どうぞって言うんだもの。

初めて入院した病院の中や外をずっと散歩して歩いたり、朝のコーヒーやお昼のあとのコーヒー、美味しかったね。
どの自販機のが美味しいかとか、飲み比べてたものね。

外泊も楽しかった。
ずっと一緒に居られたもの。

病院の散歩の時に摘んだ四つ葉のクローバー。
まだ持ってるよ。

池のカメは元気かな。

古い病棟。新しいのが完成する前に退院するのを悔しがってた。
でも、あの病院を二人とも好きだったね。
ドクターもナースも、いい人達だった。

ドクターはインフォームドコンセントをきちんとしてくれた。
厳しいことを言われても、今の状態をわかるように言ってくれたことに感謝してる。
お互い、共通の認識を持ててるっていうのは本当に大切なことだったね。

たいへんなこともたくさんあったけど、まだまだ希望を持っていた。
あの頃が懐かしい。
ちょっと前のことなのに。

お嫁ちゃんとのやりとりで、帰ってくる日も早いかもしれないから、次男を連れて約束のプールに行った。

近くに自治会のプールはあるけど、どうしても小学生のちょっかいをさばききれないので、トラブルを避けるために自粛している。
なので、ちょっと遠いけど車で行く室内プールへ。
ここは広いし、監視員さんも厳しいし、子どもは親ごさんと来てることが多い。
だから、次男がルールを守っていれば楽しく泳げる。

本当はプールで泳ぐのが大好きな次男。
今年の夏は暑かったし、約束を果たせてよかった。

お弁当を買って、たっぷりプールで泳ぐ。
私もお付き合い。
運動のあとのご飯は美味しいな。

帰ってきてから、取りだめていた録画したものを見た。

明日からは、お嫁ちゃんをお迎えするのに、お部屋の片づけを始めよう。

初盆のお返しのことで頭がいっぱいなのと、おおぼけで携帯を忘れて外出。

初盆のお返しは無事終えたのだが、帰って見てメールを見たら速報が入っていた。
お兄ちゃんから。
どうやら孫ちゃんは男の子みたい。

さっそくお兄ちゃんとお嫁ちゃんにお返事を書いた。
そして、みんなに報告。

もうあとは、どうぞ元気で生まれてきますようにと祈るばかり。
お兄ちゃんは気が早くに生まれて、未熟児でたいへんだったから。
窓から遠いベッドだったので、双眼鏡まで買っちゃったんだ。
まだ双眼鏡は捨てずに取ってある。

今日は夫の百か日。
お寺さんに来ていただいて、読経していただいた。

こうして日にちがたっていくのが寂しい気がする。

お昼から銀行回り。
少し早いけど、娘にも送金。

初盆のお返しも少し買った。

明日、残りのお返しをしようと思う。

病院の日。

何だか自分でも言ってことが支離滅裂だったかなと。
自分で自分の立ち位置がわからなくなっている。

しなくてはならないことは決まってるんだけど。

何にも出来ないよって、ヒッキーになりたい自分もいる。
こんなんで大丈夫かな。

とりあえず、少しだけ部屋の本を屋根裏にあげた。
整理はまだ。
三段ラックも移動した。

夫の靴、そのうち処分しなくてはいけないのだろうけど、屋根裏にあげても大丈夫かな。サウナ状態だから。新聞紙でくるむとか、何か考えよう。
まだ、捨てるってことは考えられない。

花屋さんから、とんちんかんな暑中見舞いが来た。
仏壇用のお花を買ったりしてるってことは、不幸があったってことで、それで夏を楽しく過ごしましたかって文言は無しでしょう。

へたれてるところに、きつい一発だ。
私、そんなにへらへらして見えるのかな。

図書館に予約していた本を借りに行った。
一冊は間違えて借りてしまった。
同じ著者のものでタイトルの中に借りたかった文言が入っていたので、間違えてしまった。

少し間を置いて、借り直そうと思う。

気持ちがダウン気味。

図書館にしばらくいてから、音楽用のCDを買って帰った。
本を読みながら、寝てしまった。

図書館にいる時から、夫のことばかり思い出してしまう。

起きてから、庭の芝刈り。
ずっと気になっていたから。
それから、水撒き。

ご飯を作ったりして、でも気持ちが沈みこむ。

夕方、親戚の子が帰省したので、お参りに来てくれる。

夕食のころになると、落ち込みがピークであまり食べられなくなる。

明日、病院に行かないと薬がもうない。
でも、行きたくない。

今の自分の状況を話すのが辛い。
毎日落ち込んでたわけじゃないんだけどな。

夕食のあと、次男がトイレにスズメを発見。
二羽来てたよって。

その時は逃げたのだけど、後で見に行ったら一羽だけいた。
そっと戸を閉めた。

朝からこれをしようと思っていたこと。
いつもなら下準備をしっかりしておくのに。
何の準備もしていなくて、忘れものだらけ。

車で何回も忘れ物を取りに帰る。
書類だの、印鑑だの。

お昼過ぎまでかかって、用事終了。

夫のことも、だいたい事務処理が終了した。
留守電になっていたので、お礼を留守電に入れちゃったけど、やっぱり明日もう一回、きちんとお礼を言おうと思う。
本当にお世話になったから。

やることが目白押しの時は、忙しさにまぎれていたことも、終わりになってくると、中身が虚ろになった自分が見えてくる。
今日の自分は投げやりなところがあったのかもしれない。

娘に昨日電話した。
自動車学校に入校して、ぼちぼち始めているらしい。
運転はともかく、学科は真面目っ子なので大丈夫だろう。
運転も慣れれば、面白くなってくるんじゃないかと思う。

お盆に帰った時、夫のカセットテープから音源を取ってＣＤに焼くところまでしてくれた。
感謝。
ＣＤをもう少し買って、何枚か保存用のスペアを作っておこうか。

同窓会の幹事さんにも、写真はＣＤに保存しておいた方が安心だよって言われた。
ＨＤＤとパソコンに保存してるけど、たしかにそうかも。
また娘頼みか、電気屋さんで聞いてみよう。

朝から放心状態で、お洗濯だけは干していた。

お昼前にピンポン。
夫の会社の方がお参りに来て下さった。
慌てて着替えて、ダッシュ。
でも、すっぴん。

昔からよく知っていた方なので、いろいろと思い出話が出る。
お話が長くなって、お引き留めしちゃった。
こうやってお参りしていただけて、ありがたし。

おじさんと甥っ子が帰る日。

朝も頑張って、お勉強してた。

午後、同窓会の幹事さん達が初盆のお参りに来てくれた。
私もおばあちゃんも、ほぼ普段着。
暗めの服装にはしたけど。

幹事さん達は、ビシッとお参りの服装。あわわ。

心のこもったお参りをしていただいた。
同窓生の他の人たちのお気持ちもいただいて、感無量。

同窓会には出たいと、ずっと言い続けていた夫なので、本当に残念。
みんなともう一度会って、楽しい時間を過ごしたかっただろうな。

自分が主人公な生き方って、どんなのだろう。
夫を亡くして、周りから言われたりすることに右往左往してて、強く自分はこうしたいんだというのは、まだわからない。

今日は夫の三回目の月命日。

娘が下宿に帰って行った。
見送りに行ったら、ママは泣きそうだったからって、夜、電話をくれた。
みんないるから大丈夫だよって言った。

自分の思う通りに生きればいいというのは、夫の弟であるおじさんが言ってくれたこと。
但し、できるのならそのように、できないならそのようにということ。

今は、周りの都合に合わせてスケジュールを立てている。

でも、何もしないで生きてたら堕落した生活を送ってしまいそうなので、きちんと働いて生活したいと思っている。
ヒッキーがひきこもったら、もう外には出られなくなっちゃうだろう。

一度働くのをやめて、娘も大学に入ったし働きたいと思ったら、単身赴任生活に疲れたからという夫の希望で、仕事はできなかった。
病気がもう体をむしばんでいたんだろうという気がする。
だから、夫の言うようにしたことに後悔はない。

でもこれから先は、長い。
自分で自分の道を見つけて行かなくちゃいけないんだろう。
働ける期間だって短いと思う。
この歳だもの。
働けるうちは、頑張って働きたい。
たしかにできない理由を言っていたら、働くことなどできないと思う。

みんなが帰ってきて、今日は夫の初盆。
お兄ちゃんには、ちょっと無理をしてもらって休暇をとってもらった。
ぽんぽこたぬきで、すみません。

夜になって、おばあちゃんの喜寿を祝う会。
夫とおじさんと相談してたことだったから。
私も、喜寿貯金してたし。

フランス料理のお店で、お祝いをした。
お店の方にも気を使っていただいて、いいお祝いができた。

おばあちゃんとお墓参りの約束だったけど、夜中から大雨。
天気予報を信じれば、だんだん上がってくるはずなので、午後からということになる。

なので午前中はお盆のお買いもの。
今日は黄色いレシート。１１日だったんだ。
親の会のボックスに入れる。
１１日は震災の日でもあるから、黄色いレシートの日は特別な日になった。

午後、おばあちゃんと隣の伯母ちゃんとお墓参り。
伯父ちゃんは、病後なので行けないから。アッシー君。
お墓は、父方の本家も同じ墓所なので、いつもお線香のお参り。
どのお墓でも、仲良くしてくださいってお祈り。
諸所都合があって、私もそちらにって引っ越すわけにもいかないし。

おばあちゃんと子ども達と、お嫁ちゃんと生まれてくる孫ちゃんと。
でも、先が見えない。
私、何歳まで生きるんだろう。

帰ってから、またお買いもの。
みんなが帰ってくるから。
でも、何を買ったらいいのかわからない状態。
朝も今も。思いつくものをバラバラと買ってる。

まだ、夕食が作れたり作れなかったりするから。

今日、明日のお料理もと思ったけど、きんぴら止まり。
メインにまで到達しなかった。

夕食、今日は作れた。
明日は娘が帰ってくるので、ダメな時は娘頼み。

固定電話。二度取り損ねた。
誰だったんだろう。
短いコールで切られちゃった。

不安になって、娘に電話。
パパだよって、ホラーなことを言われちゃう。
お盆だから？
でも、幽霊で出てきてくれる方がいいな。
霊感無いから、無理だけど。
母方は、霊感あるの家系。
妹は見えるらしいけど、私は何も感じない。
こういう時だけ、そんな能力があったらなぁと思う。

お経を読むと感覚が研ぎ澄まされると、亡き母は言っていた。
信仰心が無いので、お経はお坊さんが来た時だけ。
霊感ないから、お経を読んでも無理かも。
てか、強要されるのはいや。

お経で、夫が癒されるなら、いくらでも読経するんだけどな。
夫が生きてる時は、お経などご縁がなかったのに、亡くなったからって急にするのは、それは詐欺ってものじゃないかしら。

急に信心深くはなれないもの。
会いたいなぁとか、ぶつぶつと話しかけたりとか、遺骨を抱いたりはするけれど。
母方の叔父二人もお寺の住職なのに。従兄弟たちもだなぁ。
不信心者の姪です。

バレーボールを偶然見た。途中から。
テレビはほとんど見ないのに。
銅メダル。ストレート勝ち。すごいなぁ。
録画したオリンピック。ほとんど見ずに消しちゃった。

一日が長い。
夜が長い。

夕方、ウツが来た。

おばあちゃんがスペアリブの煮たのをくれたので、夕食作るのパス。
アスパラ煮て、きゅうりとかにかまのサラダしただけ。
次男があとは豆腐でいいと言うので、冷ややっこ切っただけ。

次男が珍しく、お酒でも飲んで寝ちゃえばとか言う。
ありがたいんだけど、胃に何か飲みこんだように食べられない飲めない状態なんだよね。

ソファでお地蔵さんタイム。

固まったまま少し寝たら、何とか動けるようになった。

泣きたい時は泣いて、お地蔵さんもOKと主治医に言われてるので、罪悪感がないのがありがたい。

夫が高校生の時と大学生の時にギターで歌ってるのを録音したカセットがあるのを思い出した。
捨て捨てマンが捨てろと言ったけど、取っておいたもの。
捨てなくて、よかったじゃない。

ウォーク○ンにおとした。
音をデジタル化したら、CDにできるかな。
カセットテープだと劣化しちゃったらおしまいだし。

娘が帰った時に相談してみよう。
テープの夫の声は若い。

写真だけじゃなくて、声が聞けると落ち着く。

CDラジカセを発作的に買っちゃってたんだけど、頭の隅にこのカセットのことがあったのかな。

朝のピンポンで工事の人のような姿がモニターに映る。
お隣のマンションの工事が今日で終わりとのこと。
重機を家の前に置かせてもらいますのお断り。

今日は買い物もないので大丈夫。

親の会の友達から電話。
体調不良は話してたけど、できることはするからって言ってあったので、その連絡。
三日間は無理かもしれないけど、できるだけ参加するつもりの草抜き。

昨日は気が付いたらソファでバタリ。
今日は逆に寝られないけど、何したらいいかわからない状態。
目がギンギンなんだけど。
寝ることはできないみたいな。

やるべきことはあるんだけどな。
そろそろ部屋を片付け始めないと。
お嫁ちゃんが帰ってくる準備。
本を箱詰めして、屋根裏部屋に。
夫の釣り用のクーラーも。

お隣の本家のおじちゃんにもご挨拶。
初盆のこと。
家だけでしましょうと決めたから。
おじちゃんも、それでいいよと言ってくださった。

夕方、お待ちかねのバッグが届いた。
でも、使うのは初盆が過ぎてからと思ってる。
それまで押し入れでお休みなさい。

夕食はお約束の回るお寿司。
平日なのに、大盛況。
しばらく順番待ち。
次男は今日もデザート三種。

アルコールも飲んでないのに、帰宅後バタリ。
ああ、やっぱり最後はソファだ。
起き上がれなくなっちゃったよ。

今日はおばあちゃんの誕生日。

おめでとうを言いに行ったら、すでに娘のメールが届いていた。
私にもアサイチメールが来てたけど。
今日は学校が早いのかな。

金つぎ第一弾に挑戦。
欠けてるのと、ヒビなので、第五工程から。
でも乾かすのに、二週間。
辛抱強く待ちましょう。

お夕飯は外食と思っていたら、おばあちゃんがおはぎを作ったので、明日に日延べ。

頼まれた買い物をして、夕飯は安い牛肉のステーキのあと、デザートはおはぎ。
甘くなかったので、私にはちょうど良かった。

今日は病院の日。
１０番。

先生に、夕飯のあと、ソファでバタ〜リになること。
寝る前の次男に、お風呂入れとトントンされること。
お風呂に入ったら、カキーンで目が覚めちゃうことなど話した。

そんなことでどーすると言われるかと思ったら、全然問題なしって。
でも、お茶碗洗えなかったりするんですけど。翌日洗えばよろしいって。
拍子抜けするほど、何も否定されなかった。

罪悪感まっただ中だったので、なんだか安心とも違うけど、いいのか今のぢぶんみたいな。

それは、夫の叔父さんにあることでご相談したこともそう。
家族で決めたなら、それでいいって。
叔父さんの声が優しくて、電話を切った後で涙がこぼれた。

今日はなんだか涙の線がゆるんでるみたいで、いくらでも泣けちゃう。

夫の写真に悪態をつきながら、また泣いてるし。
いまだにほんとに死んじゃったの？って言ってるし。

お葬式の時にはしっかりしてたって言われて、私泣きっぱなしだったんだけどなぁと思ってたんだけど。
あれは妄想、記憶違い。
でも泣いてたんだけどなぁ。

今も泣いてる。

先生が今のままでいいって言ってくれたから、安心して泣いてる。

書いておかないと忘れちゃうかもしれないこと。

植物が好きだった。花はバラ。
動物が好きだった。
音楽が好きだった。高校生の時は作詞作曲もしてた。ギターが大好き。
本が好きだった。歴史物は特に。読む時間がなかなか作れなかったね。
映画が好きだった。
物を作るのが好きだった。
釣りが好きだった。
お料理するのが好きだった。和洋中華全部。食いしんぼうだった。
お酒が好きだった。泡盛の瓶どうするんだよ。
キャンプが好きだった。
旅行が好きだった。
バイクが好きだった。
F１が好きだった。もちろん車も大好き。
実はお洒落だった。でも、古着もこよなく愛してた。
じっとしてるのが嫌いで、いつも頭の中はやりたいことで一杯。
家族を愛してた。
豚でタヌキでぽんぽこな妻を愛してた。
仕事を一生懸命してた。
自分に厳しくて、人に優しかった。

やりたいことがたくさんあっただろうな。

早くから白髪のおじいさんになっちゃったもんで、共白髪までができなかったじゃないか。

子どもの手が離れたら、いろいろしようねって言ってたのに。

仕事のことだって、やり残したことがいっぱいあるだろう。

病気と最後まで戦って、最後まで家族のことを心配してくれた。

ありがとうね。
でも、悔しい。

今日は、夫の釣りのお友達が来て下さった。

夫が自分の体力では使えなくなった釣り道具を上げる約束を元々していた。
でも、それだけでなく、夫が遺した釣り道具をもらっていただいた。

形見に残すよりも、師匠であり親友であり、仕事仲間だった方に使っていただいた方がいいと思ったから。
海に一緒に連れて行ってもらえる。
大事に使って下さるだろうし。

だけど、がらんとした釣り具の置き場を見て、涙が出てきた。
釣りの道具も、夫の一部だったんだな。
指を保護するために巻くものは、みんな残した。
夫が直接、身に着けていたものだから。

後悔はない。
やっぱり、海に連れて行ってもらってと思う。

釣りが大好きなのに、仕事が忙しくて行けなかった。
道具を大事に手入れしていた。
その大事な道具が使われれば本望だろう。

それとも、俺の〜〜〜〜って思ってるかな。
思ってたら、釣行について行きなさい。
好きなだけ、海に行きなさい。

夫が高校生の時にくれた焼き物をずっと取っていた。
中に、「結婚しようよ」と書かれた十円玉が入っていたもの。
卒業したら、開けて中身を見てと言われたのに、もらったその日に十円玉で穴を開けたぽんぽこな私。
ロマンチックのかけらもない。

久しぶりに中身を見たら、夫の髪の毛が少し入っていた。
刺しゅう糸で結んである。
くるくる天然パーマの茶色の毛。

忘れてたけど、ちょっとよこせとハサミで切っちゃったような覚えが。
いつ入れたのか忘れちゃった。
きっとまだ、高校生の時だなぁ。

次男に取られたらたいへんである。
また、中に納めて蓋をした。

この焼き物も年代物なので、ひびが入っている。
これも金つぎの候補。

大事な記念の品だもの。
生まれ変わらせて、取っておくんだ。

おばあちゃんと路面電車の街に行った。

おばあちゃんはお買いもの。
私は、夫の銀行の解約。
二つ、まわった。

お昼は待ち合わせて、大きなパン屋さんのレストランで食事。

そのあと、本通りをぶらぶら。

それから行きたかった東急○ンズに。
金つぎの道具が欲しかったから。

夫が亡くなる前に、デストロイヤーの私は、夫の大事な陶磁器のビアカップを欠かしてしまった。
単身赴任中の生活の中で、毎日使っていたもの。
一度はゴミ箱に入れてたのだけど。
夫が急に亡くなって、愛用してたものだし、拾い出してきれいに洗った。
欠かした時、とても悲しそうだったし。
いつも許してくれてたから、なおのこと直したい。

雑誌で金つぎのことを書いてあるものがあって、初心者用のセットがあることも知った。
他にもちょこっと直したいものがあるし。
頑張るぞ。