思い出させる曲

近所のお店でお買い物をしていると、ゆうせんから覚えのあるイントロが流れてきました。
「あ、これ知ってる曲だ」とわかると同時に、胸がきゅうっとなり、ちょっとうるうるしそうに…。「何なの、この強烈な条件反射はっ!?」と内心あたふたしていると、やがて歌が始まりました。
…フェイ・ウォンの、“EYES ON ME”でした。

ご存知の方も多いと思いますが、この曲は“FINAL FANTASY Ⅷ”の挿入歌。
つまり、私個人の記憶(たとえば恋愛など)とは全く繋がっていないにも関わらず、イントロを聴いただけで懐かしさと切なさが胸にこみ上げてきた…というわけです。
ドラマや映画の主題歌を聴いて感動的な場面を思い出す…ということは時々ありますが、ゲームソフトの挿入歌では初めてでした。
この曲が発売されてからもう4,5年前になるんじゃないかと思います。音楽の力ってスゴイ!
2004年06月29日(火)


おバカだけどラッキーな話

先日、胃の検診を受けました。
ところが「今日は検診の日!」と気づいたのは、なんと当日の朝。うっかり1日勘違いしていたのです。
しかも、コーヒーの準備をして食パンをトースターに入れて…と、朝食を食べる気マンマンの状態で、顔を洗っていたとき…だったという(汗)。

ご存知の方も多いと思いますが、検診前日の午後10時以降は絶食しなければなりません。「うわ、ヤバイ!」と一瞬血の気がひき、それから冷静に昨夜の行動を振り返ってみたのですが、どうやら夕食後には全く飲食をしていないことが判明。
この時期、お風呂上りにはたいてい麦茶を飲む私なのに、なぜか前夜は飲んでいなかったのです。
その後、念には念を入れて何度も記憶をさかのぼってみたのですが、やはり昨夜の夕食以降に何も口にしていないことは間違いありません。
そうして私は、無事に検診を受けることができたのです。偶然に偶然が重なった、ラッキーな出来事でした。
さらに良かったのは、突然すぎて「バリウム飲むのヤだなぁ~」とユーウツな気分になる暇もなかったこと(笑)。

それから。これはラッキーなのかどうかわかりませんが(苦笑)、係の男性は歌舞伎役者の市川海老蔵さんにそっくりでした。
2004年06月28日(月)


こんな別れ

長年「相棒」とも言えるポジションで一緒にお仕事をさせていただいた方の異動が突然決まり、お仕事の引き継ぎその他よりもあたふたする気持ちをどうしていいのかわからずにいます。
仕事上のおつき合いの場合、このような別れは当然のように繰り返されること。なのに、なぜかこの方とはずっとずっと一緒にお仕事できるような思い込みを勝手に抱いていたことに、こうなって初めて気づいたのです。

長い時間を一緒に過ごしてきて、自分のいいところもダメなところも全部知られている…という点では、家族や友人に近い存在なのかもしれませんが、ふたりを繋いでいる“仕事”は自分たちが直接関わっていながらも自分たちのものではない。…つまり、それぞれが良いと考えたことであっても、会社の利益にならない場合は容赦なく切り捨てられることも少なくないわけで、そいういう意味ではやはり特殊な関係なのかもしれません。
叱られることも、呆れられることもありました。ホメてもらえたことなんて、数えるほどしかなかったように思います。どれだけ話を重ねてもわかり合えなかったり、期待に応えられない自分が情けなくてひとりになってから泣けてきたことも何度もありました。
仕事のやり方や仕事に対する姿勢について指摘されて、初めて私個人の性格の甘さや行動の温さを初めて自覚させられたりもしました。
それでも。
ありふれた言葉を使うならば「同志」や「戦友」…でしょうか。家族や友人とは全く違うけれど、或る意味身内に近いような親しさを感じるとても大きな存在でした。

私は、とても涙もろいです。つい先日も、廃車にするため愛車を見送りながら涙してしまったほど、とりわけ別れに弱いのです。
それなのに、なぜか今回は驚き、呆然としただけで、ウルッとすらしませんでした。
それは、こんなことで泣くような自分の弱さを見せたくないという、精一杯の虚勢なのかもしれません。泣いてしまうと、その人無しでこれからどうすればいいのか途方に暮れていることを認めてしまうようで怖いのです。
私が今やるべきことは、別れのつらさに涙することなどではなく、早く後任の方といい関係を築いてゆく…ただそれだけ。相棒がかわることを寂しがるよりも、この出会いによってこれまでにはなかった何かに出会えることを期待しようと思います。

誰かと別れる際にいつも思うのは、いつかまた偶然出会ったときに一緒に過ごした時期のことを懐かしく話せるといいな…ということ。大好きな歌にある、変わりながらも変わらずにいられる…というのが、私の理想なので。今回も、そうであればいいいと願っています。
 
Kさん、今までありがとうございました。これからもどうかお元気でいらしてください。
2004年06月25日(金)


BBSを設置しました

メールフォームは以前から設置してあるのですが、もっとお気軽にご意見などを書き込んでいただける場所があるといいかも…と思い、掲示板を設置しました。 

利用上の注意や記事の削除方法などにつきましては、画面の下のほうに並んだメニューの「ヘルプ」をクリックしていただければ、詳しい説明が載っています。
書き込みしてくださる前に、必ず一度は目を通していただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いします。
2004年06月24日(木)


ウェブリングを設置しました

数日前からトップページのメニュー欄の下に、見慣れないモノが3つ並んでいるのことにお気づきかと思います。
上から順に「呟き。WebRing」「日記友の会」「日替わり日記リング」。
このたび、これら3つのウェブリングに参加させていただきました。

同じように日記や呟きを書いてらっしゃるサイトさんをぐるぐる回れるということで、私自身もとても楽しみにしています。
皆さまも、よろしければご利用くださいませ。
2004年06月22日(火)


映画『下妻物語』

※ゆる~くネタバレ有りです※

イイですよ、これは! …と、いきなりお勧めモードです(笑)。とりわけ「オトメ」な皆さまは、ぜひともご覧になってください。
「オトメ」と言っても、ロリータちゃんであるとかオトメちっくな趣味の持ち主である必要はありません。
私なりに定義するなら、好きなモノを「好き」と堂々と言える、大切なモノを守るためなら無謀に見えようともぶつかってゆける、優しさと強さはワンセットで発揮してこそ意味があることを知っている…みたいなことでしょうか。
大口開けてガハガハ笑い、映画館を出るときには胸の芯をスッコーンと何かが突き抜けていったような感覚を味わえるはず。
 
考えてみると私は、深田恭子ちゃんが出ているドラマを今まで一度も見たことがなかったのですが(汗)、今回いっぺんにファンになりました。
一人称で書かれている原作そのままに、この作品は恭子ちゃん演じる桃子のナレーションで物語がぐんぐん進んでゆきます。つまり恭子ちゃんは出ずっぱりで、観客は恭子ちゃんの声を聴きっぱなし…という状態。それなのにちっとも耳にうるさくないのは、恭子ちゃんの声の魅力でしょうね。

さらに、その桃子が実に潔いキャラクターなものだから、彼女と一緒になって突っ走ったり立ち止まってみたり…と、実にテンポ良くメリハリの利いた展開となっています。メリハリ…の最たるものは、予告でも観られるクライマックスの乱闘シーン。突然、別キャラに変わる恭子ちゃんのカッコ良さには、同性ながらホレボレしてしまいました。

そして相棒役・イチゴを演じる土屋アンナさん(ご結婚おめでとうございます♪)のヤンキーっぷりがまた、「…元ヤン?」と疑いたくなるほどハマっているのですよ(笑)。
高校デビューのイチゴの中学生時代は、赤ブチ眼鏡をかけた女の子。お家ではパパとママに見守られながらお部屋でピアノを弾き、学校ではイジメられても反論できずにいるようなタイプ。
回想シーンでのイチゴは、とても同一人物とは思えないほど地味なルックス。バリバリのヤンキーとおどおど儚げな少女という両極端なキャラを、アンナさんは気持ち良いほど見事に演じ分けています。

予告などを観ると、およそ対照的なタイプのふたりの女の子の友情物語…のように思えるかもしれませんが、そんなカワイらしいお話ではありません。
イチゴは最初っからず~っとテンションが高いのに対し、桃子は常にクール。ところが、そんな桃子がイチゴを巡る或る事件によって人生でおそらく初めてアツくなる…。
その変化を「成長」なんてありきたりの言葉で呼ぶのは、ちょっと違う気がします。ヤンキー道があるように、ロリータ道があるように、女の子と女の子のつき合いにおいて守るべきオトメ道…とでもいうのでしょうか(笑)。そのことに桃子が生まれて初めて気づき、クライマックスシーンでアレ(←バラしてしまうのはもったいないので、秘密/笑)をやらかしてくれたときの、カイカンといったら!

そんなふたりは、ちゃんとひとりで立っていられるようなタフな女の子です。それでもまだ18歳なので、時には自分の信じるものが揺らいだり裏切られるような目にも遭うのです。
初めての恋に破れて号泣したり(イチゴ)、憧れのデザイナーから仕事を依頼されて緊張のあまり作業に取りかかれない自分に呆然としたり(桃子)…と、ふとオトメらしい弱気な一面を見せてくれる場面があることによって、単に「面白かった~」で終わらず、いとおしさのようなものをこの作品に対して抱くのかもしれません。

さらに、共演者が揃いも揃って芸達者。
とりわけ印象に残ったのは、桃子のお父さん役の宮迫さん、お母さん役の篠原涼子ちゃん、おばあちゃん役の樹木希林さん。そしてイチゴにとって憧れのヤンキー役の小池栄子ちゃん。
小池栄子ちゃんなんて、画面に現れた瞬間、後光が見えましたもん(笑)。暗闇に浮かぶ白い特攻服、風になびくストレートの長い髪、そしてサラシを巻いても隠し切れないダイナマイトバディ…。2シーンくらいだけの登場なのがもったいないほど。

バラエティでは天然っぷりを発揮している篠原涼子ちゃんも、役に入るとまるで別人格。桃子の母親は尼崎(兵庫県)出身という設定のため、ダンナさん役でネイティブの(笑)宮迫さんともども全編関西弁で会話するのですが、ねちっこい甘ったるい喋りと関西弁が驚くほど彼女のキャラにハマっているのです。
ドラマや映画を見ていて、役者さんの関西弁に違和感を覚えることがよくある中(苦笑)、涼子ちゃんには合格点を上げたいです。

映像についても、どのシーンを切り取って観てもカッコイイ! かといって、インパクトのある場面をコラージュしたようなアートっぽい印象はないので、監督ファンにしかわからないようなマニアックな表現はありません。
主役のふたりのルックスが現実離れしているほど可愛くてカッコイイから、背景がこのくらいブッ飛んでいてちょうどいいバランスなのかも。
何せ、ロココなおフランスイメージから下妻の田んぼ道へと映像がなだれ込むようにして始まるくらいですから。

あと、これはローカルネタ(?)なのですが。
作品の中に何度も出てくる、ジャスコ。映画を観たのがジャスコの入っているショッピングセンターの中だったこともあってか、画面にジャスコが現れるたび館内からくすくす笑いが漏れていました。

もうひとつ、個人的な話を。
ほとんど全編笑いっぱなしだったこの作品ですが、桃子から初めて「会いたい」というメールをもらったときのイチゴの表情と、その後のプラットホームでのふたりのやりとりには、うるっときました。
自分も女でありながら女の子特有の「お友だち」感覚が苦手な私は、ふたりの関係をちょっと羨ましく思いました…ということも、恥かしいですが最後に付け加えておきます(笑)。
2004年06月20日(日)


メールフォーム

これまではエンピツ日記さんのメールフォームをお借りしていたのですが、サイトのイメージに合ったものを…と思い、本日より新しいフォームを別のところからお借りしてきました。
可愛くなった分、これまでよりもお気軽にご利用いただけるといいのですが。ご意見・ご感想などお待ちしております。
2004年06月18日(金)


サイトリニューアル

梅雨の晴れ間…というよりは、思いっきり「夏っ!」といった感じの良いお天気でした。そんな中、部屋にこもってサイトのリニューアル作業に励んでいた私って…(苦笑)。
季節が移りゆこうとも、年中桜吹雪を巻き散らかしながら(笑)がんばります。
あらためまして、どうぞよろしくお願いします。
2004年06月13日(日)


メール

ウソみたいですが。
今日一日、パソコンにも携帯にも一通もメールが届きませんでした。
へぇ、こんなこともあるのか…と、なんだか愉快な気分です。
愉快、というのはちょっと違うかな。
この瞬間、私と繋がろうとすればできる相手(=私のアドレスを知っている人)は何人もいて。
だけど、その全員が揃いも揃って今この瞬間には私に向けて発信すべきものを何も持っていないという、その偶然の一致を面白いなぁ…と思うのです。

…なんて澄ましたことを書きながら、こうしている間に誰かからの着信があるかもしれない、と密かに願っていたりする私は、もしかするとメール依存症なのかも(苦笑)。
2004年06月06日(日)


『紺極まる』(長野まゆみ)

長野さんの作品に対しては、好き嫌い…というよりも、合う人と合わない人…に分かれるのではないかという気がします。
理屈ではなく感覚的に、ハマる人は最初の数行を読んだだけでハマってしまうでしょうし、そうでない人はおそらく同じ行数を読むことすらできないで本を閉じてしまうのではないか、と。

実はデビューされたときから、ほぼ全ての作品を読ませていただいているのですが、最近はずいぶんわかりやすくなったなぁ…という印象を受けます。
長野さんご自身のコメント(雑誌のインタビューなど)は読んでいないので、長野さんが意図的にそうされているのかどうかわかりませんが。
登場人物の名前にしても、使われる言葉にしても、私たちの日常にすんなり馴染むものが選ばれているので、以前に比べると随分間口が広がったのではないでしょうか。
また、これまでだと美しくぼかされていた(←ここがポイントv)或ることがらについても、結構はっきり描写されるようになったように思います。

と言っても。
リアルな描写が、必ずしもコトをわかりやすくするわけではなくて。むしろ作品の核となるような部分については、触れたときに染み出てくるものが以前よりも濃厚になったようにすら感じます。

…抽象的なことばかり書いているので、「で、一体どういう話?」と叱られそうですが。キャラクター設定と彼らの関係がわかってゆく過程もとても面白い(←楽しい、ではなく興味深い、の意味)ので、もったいなくてここには書けません(笑)。
ひとつ言えることは。
私が小説を読む目的として第一に求める、物語の世界へどっぷり浸らせてくれる…という楽しみを、毎回間違いなく味わわせてくれる作家さんのひとりが長野まゆみさんだということです。
2004年06月05日(土)

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