Kyoto Sanga Sketch Book
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2006年04月07日(金) |
【横浜戦第1節・磐田戦第3節・福岡戦第6節ets】〜始動 |
■第1節横浜戦(AWAY)
まだJ1に怯えている選手が多々。 奮戦していたのはパウリーニョ、そして斉藤。
終了の笛が鳴った瞬間、 彼が怒りにまかせて地面に蹴り叩きつけたボールが、 宙を高く飛んでいった。
京都1−4横浜
■第2節川崎戦(HOME)
京都2−7川崎 最下位に
■第3節磐田戦(AWAY)
第1節2節で極評されていた右サイドを、若手大久保にかえる。
京都は攻める時間は攻めるが、流れが来ない時間は徹底的に守りに入る、 そんなメリハリの効いたチームで。 そこが不評でもあったけど、J2では大人サッカーに見えた理由の一つ(うまくいけば)。
その上、この試合は特に京都が後半になってどんどん攻撃的選手を投入、 京都が攻撃的な布陣になっていくのに、磐田は疲れた主力を下げていく。 しかも交代して入る選手は、京都と同世代がそれ以下。 引いた磐田に、京都がはじめて攻勢をかける。
前半。試合開始直後の磐田の攻めを凌いだ京都が、 だんだんと普通の自信を持って守りを固めだす。
後半。磐田のペースで試合は始まった。西の得点。 まだ磐田が攻め続けている。が、
後半18分。大剛投入。 後半22分。アレモン投入。
ついに攻撃的なカードを切って攻撃をしかける京都。
やっと京都に流れが傾きはじめた。 縦、横へと京都がボールを回しだす。 しかし、まだクロスは正確に届かない。 目の前を行き交うボールに、磐田GK川口が怒鳴り出した。
こんな京都とは反対に、 磐田は、西、福西、最後には名波と、 現コンディション上90分持たない主力がどんどんベンチへと。
次第に磐田は単発的な攻撃だけになり、 京都が一方的に攻めている。 磐田は1点を逃げ切る戦法に出ていた。
後半39分。米田から林へ。 京都、3トップに両サイドが絡む最も攻撃的な布陣へ。
京都のコーナーキックが続く。
磐田DFの大きなクリア。 それをハーフラインまで上がっていたGK平井が、 最前線に大きく蹴り込む。
蹴りこんだ先頭にはSB大久保。ヘッドでアレモンに落とす。 アレモンが後ろのパウリーニョにインサイドキックで下げたとみせて、 背後から斉藤がボールを蹴り込む。
残り5分。ひたすら京都は前に人数をかけている。
磐田のDFがクリア。 それを左からゴールに向かって上がっていたSB児玉が捉える。 ゴールに向かって蹴った。 その瞬間、ゴールに向かってアレモンと大久保が突進。
しかし、ボールはわずかにゴール右にそれた。 くやしそうに両手を振り下ろし、肩を落とす児玉。
ロスタイムに突入。
磐田のマークが偏りだした。 フリーの京都選手へ次々とボールが繋がっていく。残りはたったの1分。
斉藤を中心にオーバーラップした左右のSBに回す。そして大剛を走らせる。 しかしクロスはクリアされる。 次は中を抜ける林が飛び出す。 最後尾からリカルドまで駆け上がっている。
右サイドの低い所、斉藤がゴール前へボールを投げ込んだ。 最前の林が胸でポーンと大きくトラップ。それを見上げた二人の磐田選手。 しかしボールは左のパウリーニョの足に。ゴールに蹴りこんだ。
全ての選手たちが走っていく。監督と選手たちが抱き合う。
J1復帰初の勝ち点に舞い上がる紫のアウェイ席。 磐田サポーターのブーイングが聞こえていた。
京都1−1磐田 初勝ち点。
■第4節広島戦(HOME)
京都2−2広島
■第5節FC東京戦(AWAY)
京都1−2東京 (引き分け狙いで守りの選手交代になってしまい、ロスタイムに失点。)
■第6節福岡戦(HOME)
悟が怪我で長期離脱。鷲田がCBに入った。
屋根のない西京極。悪天候の中空席の目立つ客席の上に雨が容赦なく叩きつける。 ボールは豪雨に打たれて鉛のように、重く転がっていた。 相変わらず押し込まれる立ち上がり、そして流れが京都に。先制。
しかし後半早々、リカルドはレッドカードで退場。 かわりに新人登尾がもう一人のCBに。
ロスタイム。 怪我人だらけの福岡の控えメンバーの攻撃陣が攻め続ける。 それを新人、今季デビュー選手、開幕時のサテ選手、そして 出場機会を求めて来た選手。急造に近い4バックを中心に守り続けている。
濡れた髪。ゴールマウスの中まで入って守る選手。 ゴール直前に落ちた球に、体を張って守る選手たち。 死に物狂いの福岡。今季初めて見る魂のこめられた京都のディフェンス。
終了の笛とともに、 うわっ、と奥の深いところから沸く歓声が聞こえていた。
京都2−1福岡 初勝利。15位降格圏脱出
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