Kyoto Sanga Sketch Book
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2006年02月12日(日) さつま町キャンプ練習試合 VS名古屋グランパス

昨日になりますが京都側の素人レポです。多少贔屓目は入っているかもしれません。


今度は鹿児島市からJRで南下すること1時間。
本土最南端の市、指宿市。
肌を刺すような南国の日差しなのに、空気は冷たい。でもさつま町よりずっと穏やか。

敷地内のヤシ科のフェニックスの木々の葉が揺れているんですが、
先週の強風のさつま町と比べたら、深刻なものではなかったです。
(ただしボールが前半は右サイド、後半左サイドに集まりがちだったのは、この風のせいもあるかも。)

見学者は200名超え。
「おっ、ユタもメッチンも出てる」という地元の方の声が聞こえる。
でも様子をみているとやはり指宿、名古屋側が多そう。

欠場:アレモン、中払、平井、三上、大久保、中山
(皆深刻な怪我とは聞いていません。大事をとってるのでは。高卒新人田村君が前半途中から入りました)


<前半>

京都、昨季のスタメン4人が欠場の中、いつもの442のシステム。

−−−−田原−−パウ−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
−−美尾−−−−−−大志−−
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−斉藤−−米田−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
児玉−−−悟−−リカルド−和裕
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−西村−−−−−−


試合開始は防戦一方。
奪ってもコントロール不足の長いボールしか出せず、相手にまた奪われる。
それこそ攻めは悟のFKぐらいでしたでしょうか。
ただ、プレスは先週より速くなっていました。
個々の守備意識が去年レベルに戻っていきつつあるよう。
(特に先週と比べパウリーニョが体が軽かった(まだ本調子ではなさそうですが))

15分を過ぎる頃からボールが繋がり出す。
丁寧な短いパスをつなぎ、とりあえずボールを支配。
ドリブルで大志→パウリーニョがスルー→美尾シュート、のようなシーンが。
しかし、落ち着いて守備を固める名古屋に球を持たされているようにも。
(横パスやバックパスを連発し、攻めあぐねている状態でした)

20分頃からちょっとしたイケイケ状態に。
米田のカット→右サイド大志ドリブル→左から田原オーバーへッドと、
名古屋の守備を切り崩し出す。
大志のドリブルでの中央突破に対応できない相手がファールで止めたりも。
米田が中盤で奪った球を、リカルドにバックパス。
リカルドが自身でドリブル、そして大志やパウリーニョに合わせる。

30分。名古屋がゴール前での攻防に追われている中、
斉藤が相手DFのクリアに反応、30メートルのミドルシュート。ゴール。




先制した京都は、この直後から新システムのテストに入ります。
俗に433チェルシーシステムとか新聞に書かれていたようですが、
具体的にはこんな感じ。
厚い中盤で守備的布陣と言われますが、攻守が速い京都なので
そこからの分厚い波状攻撃が面白い。

−−−↑−−田原−−↑−−−
−−美尾−−−−−−大志−−
−−−−↑−−−−↑−−−−
−−−斉藤−−−−米田−−−
−−−−−−石井−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
田村−−−悟−−リカルド−和裕
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−上野−−−−−−

得点こそなかったですが、この日に関しては成功でした。

守備から速攻、
先制前から相手陣内を切り崩し始めていた大志と美尾に加え、
斉藤と米田までどんどん攻撃参加!
そして1トップ気味に前線に張る田原。相手DFを複数背負っても、
有効なポストプレーができる彼が前からも攻撃をフォロー。


これはリーグ戦ではまれば、面白そう。

京都でトレス(3)ボランチが成功したのを見たことなかったんですが、
今年はCBもこなせるようになった石井のお陰で一味違うかも。
(機動力のある選手だけでなく、屈強な田原と石井がキーマン、という感じがします。

※35分:GK西村が相手選手と接触。大事をとって上野と交代



<後半>

京都は選手を大幅に入れ替え。基本の442に戻します。

−−−−松田−−林−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
−−池松−−−−−−星(→練習生大屋)
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−石井−−小原(→練習生安藤)
−−−−−−−−−−−−−−
田村−−鷲田−−登尾−大剛−
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−橋田−−−−−−


林はまだフィットしておらず、前線をランニングって感じ。
名古屋も息を吹き返し互角に。京都にも決定的なシーンがあったんですが。
(どちらも万全でなかったようで、相手とも前半メンバーとも比較は難しそう)
風下のせいもあるのか、池松が前半の大志のように起点として目だっていました。

池松は名古屋の角田と、激しく戦って激しくマッチアップしていました(笑)。
それで角田はついに鼻血まで(凄いな池松…)。

※途中、小原が痛んだ為、28番練習生と交代
星も25番練習生と交代


ところで、私の隣は70代のおばあちゃんの二人連れ。
指宿市にキャンプを張るJリーグチームの練習を、もう何年も毎日のように自転車で通って見学しているよう。
はじめこそ、キャンプインから見学している名古屋側にたって観戦していましたが、
途中から「今日の京都パープルサンガは凄いよー。運動量が豊富で、オフザボールの動きもヨカよぉ。」
続けて、ジーコジャパンへの批判を二人で始めました。。
そして、「テレビで全日本を見るよりずっと勉強になるけど、寒かねえ」と終了間際帰っていきました。

キャンプ地のおばあちゃん達って…何者?  名古屋の”ツノダ”もお気に入りのようでした。






選手達の出口。
カメラを持った人々が集まる。名古屋の玉田(本日出場せず)には人だかり。
田原は地元の知り合いに囲まれる。そこを通りすぎる悟たち。
友達の他サポさんが、林に「紫も似合いますね」と言ってくれたそう。
(ご本人様、少し笑っていたそうです(笑))

そして、鹿児島のサンガサポ仲間は県内各地に帰る。
他所のサッカーファンさん達と、今年の補強を面白おかしく語り合う。
こうして本土最南端での日が暮れました。

翌日。某J2クラブのキャンプへ。
「昨日京都はどうでした?」に結果を。こちらのチームも昨日勝ったよう。
無失点というのは良い事ですね、とおっしゃる監督さん。
今年の柏も要注意かもしれませんよ。









テストマッチで大事なことは、
「結果」よりも「内容」よりも、「課題とその解決を得ること」。

今日も一歩一歩、この地でいろんなチームが今何かを得つつあるはず。負けないように。


2006年02月04日(土) さつま町キャンプ練習試合 VS柏レイソル

鹿児島市街から遠路2時間。山道をどんどん車は登っていく。
自動車も人影もない。ずっと続く道路の樹木に
紫の小さい旗がつけられていました。「京都パープルサンガ」の小さな看板。

天気がいいので、少しは暖かいかも、と思って車から出ると突風!
ほんの少し雪もちらついていたそう。
金網の前には、ギャラリーが70人程度はいましたよ。
(柏の応援も多かったと思います。その後のサッカー教室を待つ子も。)



以下、サンガ擁護気味、柏レイソルとの練習試合観戦レポ。
欠場は、林、三上、鷲田、大久保、田村だったと思います。

京都は「テスト」、柏は「マッチ」の色合いが濃く、
まぁ言い様によってはお互いにその成果があったとも。
(一応そういうことに。。どっちも好きなんで)


−−−−アレモン−−パウ−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
−−中払−−−−−−−星−−
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−斉藤−−米田−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
児玉−−−悟−−リカルド−和裕
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−平井−−−−−−


去年のスタメンとほぼ同じ。
まだ体調が万全でない三上のかわりに児玉が入り、
右SHのファーストチョイスは星のよう。

京都はフィジカルトレーニングの疲れなのか、まだ実戦への体慣らし段階で
これ本当に試合(形式)?ってぐらいスピードが遅かったです。
まだ何かをゆっくり確認して進むレベル(去年の今頃のTMのように連携ミス多発という訳では)。
監督の声もあまり聞こえず。選手達を眺めている。
(ほんと今日はまだテスト感覚)

一方柏から感じたものは全く反対。
「欲しいのは勝利」という意識が選手にも監督にもギトギトみなぎっているというか。。
気合が十分で、GKやDFのコーチングの声も響く。
監督の指示もどんどん聞こえる。球際も必死で対処速い。
(監督自身、練習試合を”選手の自信を取り戻す機会”と捉えているのかも。
選手の入れ替えで、ポジション争いが激化しているのも理由かもしれませんが)

フリーキッカーは悟。
サンガのシュートはこれともう一つアレモン?の強引な突破ぐらい。
高めにボールを蹴ると戻ってしまうぐらいの超強風で
向かい風の京都は長めのパスのコントロールに苦労していました。

7番のミドルシュートで柏得点。
それから柏がずっと攻め続けていました。
児玉はまだ上がって攻撃する場面を作れなかった。こちらは連携問題かなあ。

私の隣は小さな見学者「僕、これじゃサンガを応援できないよぉ」という声。
まだ5歳ぐらいの男の子がでした(ほんと、僕、ごめんなさい)。
彼は「ぺなるてぃーねらえぇ!」と小さい声で叫び出しました。


ハーフタイム。
林と鷲田の元ジェフ組が語らいながら施設に向かう。
前半出場の選手たちも出てくる。
「孫なんですよ」優しい目の上品なお婆ちゃんがピッチをみつめていました。
登尾選手のご家族たち。地元の期待は大きく、
街には彼のための横断幕がいくつも張られているらしいです。


後半。しばらく風が弱まる。
モチベーションは前半メンバーより高かった。
ボランチとDFの構成に注目。


−−−−松田−−田原−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
−−美尾−−−−−−大志−−
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−小原−−中山−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
池松−石井−−−登尾−ー大剛
−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−西村−−−−−−

鷲田は怪我っぽい?よって石井をCBに下げて、その代わり小原を中盤に。
基本的に中山が少し引いてバランスと取ってました。
登尾はリカルドのように前目、石井が悟のようにゴール前に残るような形。

攻撃はそれなりに楽しめたんですが、
このメンバーで守りに入った時の怖さといったら(苦笑)。
失点はあっけなかった。
右を突破されて、DFのいないゴール前に入ったボールを、
相手選手がキック。風もあってかGK西村君反応せず。

得点はCKから。登尾君がCKで最後尾からいそいそと上がって行くのを見て、
でかいなあ、と見ていたら…。決めていた。最初ヘッドは松田かと思ってました。

もう一つの失点は見逃しました。
まあ前半より試合としては楽しめました。

中山と途中交代した謎の開き番「28番」は学生の練習生。
長身のハンサム君で中盤の空中をかなり制していました。

せっかく自分で取ったメモがぐちゃぐちゃで読めないので(おいおい)
細かいことは書けないんですが、
まぁ、あまり今日の結果は神経質にならなくてもいいかも。





試合後、勝者の柏に地元から商品が送られました。
ずらりと並んだ柏選手とスタッフを代表して石崎監督が受取り、
ギャラリーが拍手。完全に空気はホームジャック(汗)。

金網の出口から出てくる両チームの選手たち。
おとなも子供も、ギャラリーたちはお互いの贔屓選手たちに群がる。
一番人気があったのはパウリーニョでした。
(ただ、選手たちは、今日の試合に不満なせいかちょっと対応が暗かったかも。)

ルーキー登尾は記者につかまり、インタビューを受けていました。
「守備にまだ課題が」という彼に、どんな課題が?と記者が聞く。
「いえチームでなく、自分に」と
「判断とか…いろいろ」という声が聞こえてくる。

その後は大口市のサッカー少年たちへのサッカー教室が始まりました。
私たちは暖をとるために、施設の中へ。


帰り際、エレベーターに乗ろうとするリカルド発見。
「お疲れ様でした。」と言うと
「オツカレサマデシタ。」と返ってきました。
田原はこちらのサポーターに、エレベーターが閉まるまで
ずっとペコペコ会釈をしていたとか。

まだ実戦練習は始まったばかり。
今夜は有意義な反省会が開かれますことを。。


miyako |MAILHomePage

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