2019年05月26日(日) |
ピアノドュオコンサート |
武蔵浦和駅前のコミュニティセンターで行われた「ピアノドュオコンサート」を妻と二人で聞いてきました。演奏された曲目は以下のとおりでした。
<第1部>
1.ビゼー: 歌劇「カルメン」より ① 前奏曲 ② アラゴネーズ ③ ジプシーの踊り
2.ボロディン: 歌劇「イーゴリ公」より ダッタン人の踊り
3.ミヨー: 「スカラムーシュ」より ブラジルの女
<第2部>
4.ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー
5.日本の歌 ふるさと~浜辺の歌~夏の思い出~赤とんぼ~虫のこえ~小さい秋みつけた~雪 ~花は咲く
6.ベニー・グッドマン: シング・シング・シング
7.アメイジング・グレイス
8.葉加瀬太郎: 情熱大陸
アンコール ピアソラ:アレグロタンガービレ
会 場:武蔵浦和コミュニティセンター多目的ホール 出演者:牧野昌湖さん 牧野裕史さん
演奏者の牧野夫妻は二人とも国立音楽大学卒業後フランスで長く研鑽を積まれました。今日の演奏曲目では「ビゼー」「ミヨー」などのフランス人作曲家の曲はお二人に馴染みのある曲なのだと思いました。
2台のピアノだけでは「カルメン」・「イーゴリ公」などのオペラの演奏は大変だろうし、大変な割に演奏効果が限られているのではと考えていましたが、ご主人の低音パートは情景を的確に表現していたし、奥様の高音部は的確なテクニックと華やかな音色でオペラの舞台を彷彿とさせる「プロ」の演奏だったと思います。その他の曲も含めてピアノドュオを十二分に堪能しました。ご主人の曲目解説も的確で楽しい時間を過ごせました。
2019年05月10日(金) |
東京国立博物館の美術展 |
上野の東京国立博物館で開催されている「美を紡ぐ 日本美術の名品」展を見てきました。大型連休明けで空いているのではないかという発想だったのですが、美術館・博物館の集中している上野は相変わらずの混雑でしたが、連休中よりは観客は少なかったのではいでしょうか。比較的順調に観て回ることができました。
今回の美術展は、日本の美術品の保存・修復の伝承方法を紹介しながら、日本のそれぞれの有力者層の中で脈々と受け継がれてきた国宝級の美術作品の展示が可能となりました。宮内庁三の尚蔵館収蔵品も多く、「令和の時代」の最初を飾る展覧会とし大変魅力的なものとなっていたと思います。
奈良時代・平安時代以来の王朝文化においては皇室の貢献は大変の重要なものだったと思います。特に現在の皇室でも続いている「和歌」の世界では皇室・貴族が正しく中心的な役割を果たしていました。和歌は万葉集に始まる数々の和歌集、和歌の基礎となる「書道」の発展、絵巻物の表現される物語の世界というように大変幅広い文化となっていました。万葉集から採られた「令和」の時代に入ったことは、和歌のブーム再来の様相も呈しています。
絵画は天皇・貴族の王朝文化に代わって花開いた「武家文化」において、大変逞しく且つ厳しく発展したのだと思います。「武家社会上層部」においては「力強さ、豪華さ」を極めるとともに、「茶道・水墨画」などの「詫び寂び文化」も極められました。江戸時代には社会の安定もあって、日本の武家文化・王朝文化の伝統の総括的整理の努力もなされました。
そして近代の明治・大正を迎え、この5月から「令和」の時代になったところです。貴族制度の無い現代で「和歌」の伝統を受け継いでいるのは皇室だけではないでしょうか。更に文化芸術の重要なパトロンであった皇室は、日本国憲法下においては国民の象徴としての「天皇」を支える家族として位置づけられました。皇室が過去果たしてきた様な大きな役割は、経済的にも文化的にも非常に難しいものとなってきたと思います。
本日0時から「令和」の時代となりました。今日天皇の地位に就かれた「浩宮」様は59歳です。還暦間近で「天皇即位」はこれから大変だろうと想像されます。因みに上皇陛下(昭仁様)は85歳になりました。皇嗣となられた秋篠宮殿下は53歳です。
|