KENの日記
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2018年05月26日(土) 米朝首脳会談中止か

25日アメリカのトランプ大統領は6月12日に予定されていた「米朝首脳会談」を中止する旨発表しました。直接的には「北朝鮮がペンス副大統領を罵倒した」ことが理由だとのことですが、実際は「非核化」の考え方に差があり、北朝鮮が都合の良いように条件を付けようとしていることが原因だと思われます。

「北朝鮮」の非核化なのか「朝鮮半島」の非核化なのか、「CVID」の非核化なのか「段階的な」非核化なのか、今後も鍔迫り合いが」続くものと思われます。アメリカは一気に非核化するために、まず北朝鮮が保有する核爆弾をすべて国外に持ち出すとか、北朝鮮の核技術者を国外に移住させるとか非常にドラスティックな行動を想定しているようです。北朝鮮(金正恩)がどのように対応できるのかが「鍵」となります。

このトランプ大統領の発言を受けて、北朝鮮・韓国の南北首脳会談が急遽開催されました。北朝鮮にとっては「韓国」「中国」がPTAのような存在になってきているようようです。北朝鮮はPTAから十分に意見を聞いて冷静に対応して欲しいと思います。



2018年05月23日(水) 三浦謙司さんのピアノリサイタル

河合楽器の株主優待コンサートである「三浦謙司さん」のピアノリサイタルを渋谷区文化総合センタ大和田で聞いてきました。音楽会を聴く機会はそれほどないのですが音楽会に行く日は良く「雨天」に当たります。天気と音楽会の思い出として「濡れた傘」をどうしようか困った記憶が多くあります。今日も渋谷駅から会場までは雨脚の強い状況ででした。また埼京線から渋谷駅の会場のある「桜が丘」まで遠いのが困ったものです。将来的に埼京線を北側に移転する計画があるので仕方がないのは分かりますが、渋谷駅南側の埼京線ホームから「桜が丘」方面に出るためには、高速を再び潜るくらいまで北上迂回しなければなりません。 

今日の演奏者は「三浦謙司」さんで昨年行われた河合楽器が主催する第一回「Shigeru Kawai」ピアノコンクールの優勝者だそうです。当該コンクールはカワイ楽器のコンサートグランドピアノ「SK-EX」を使用して行われるようで今日のステージ上にもカワイの同型のグランドピアノが置かれていました。

演奏曲目は以下の通りでした。

リスト / コンソレーション 第1番 第2番 第3番
リスト / ピアノソナタ ロ短調

ショパン / マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5 
ショパン / 子守歌 変ニ長調 Op.57
ショパン / ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58

アンコール
ドビュッシー / 夢
スクリャービン / エチュードOp8−12
ガーシュイン / ラプソディーインブルー

リストとショパンのソナタを並べた重量級のプログラムでした。さすがコンクール優勝者ということで「指」は回るし音楽は大変活気にあふれたものだったと思います。またカワイのピアノを鳴らすことを得意としているように思えました。そのカワイのピアノですが、ペダリングか筐体の理由かわかりませんが、「重音」が多いと「如何にも多くの音が鳴っている」感じに聞こえます。特にリストのソナタでは気になりました。また前半のプログラムでペダルで伸ばした音の最後に消える直前に何カ所か「余分な共鳴音」が聞こえました。何回かこれを聞くと次の同様なパッセージでは今度は大丈夫かと心配になって音楽に没入できませんでした。

以前にショパンコンクールにおける選定ピアノを巡るピアノメーカーの「競争」の番組を見たことがありますが、ショパンコンクールでもそうですがやはり「スタインウェイ」が選ばれている状況は今でもあまり変わらないようです。スタインウェイの華やかで切れ味するどい乾燥した音に慣れた耳には、カワイのグランドは耳慣れない音と聞こえました。

カワイの主催するピアノコンクールは「Shigeru Kawai国際コンクール」だそうですが、日本で新たにピアノコンクールを始めるにあたっては少し残念な感想を持ちました。京セラ稲盛さんの作った「京都賞」では賞の名称にだいぶ工夫されたようですが、コンクールがこれからずっと継続し権威がどんどん高まっていくことを想定すると、コンクールの名称は「音楽家名」とか「地名」とかもっと「一般的」なものにして置くべきだったと思いました。



2018年05月18日(金) 日大アメフト部の対応?

5月6日味の素スタジアムの競技場で行われた日本大学と関西学院大学の定期戦において,日本大学の選手による悪質な反則行為がありました。日本大学の当該選手はその後も反則を繰り返し退場処分を受けました。一方被害にあった関西学院大学ののクオーターバックの選手は怪我をして退場しました。

日大関係者の話では試合前に監督・コーチから関西学院大学のクォーターバックを怪我をさせろとの指示があったという証言があります。反則行為が鮮明に映ったビデオテープからは日大の選手が確信犯的に反則行為を犯している状況が見て取れます。この反則行為に関する「日本大学」の対応が適切でなかったことから問題は更に大きくなってきています。日本大学のアメフト部関係者・日本大学体育会・理事会・教授会・学生・卒業生は現在の日本大学のアメフト部の首脳陣の対応を看過しておいて良いのでしょうか。

昨年秋に大相撲で日馬富士の暴力事件が世間を騒がせ、続いて女子アマチュアレスリング協会のパワハラ事件、今回の学生アメフト協議における悪質な反則行為が続きました。それぞれの事件において競技団体・統括団体の対応に不可解な点が見受けられました。ラグビーワールドカップ・東京オリンピックを控えているだけにスポーツ団体は原点に戻って点検してみる必要がありそうです。



2018年05月16日(水) ラマダン入り

2018年の「ラマダン」が5月15日(火)から始まり最終日は6月14日(木)となります。イスラム教徒にとってはイスラム教の教えを思い出す断食月「ラマダン」は大変重要なものです。

宗教の坩堝のようなムンバイで暮らしてみて他人の宗教への理解・思いやりが大切だということを知りました。ラマダン期間中に「断食」に順ずるような「差し控え」を実践するヒンズー教徒が周囲に何人かいました。イスラム教徒もヒンズー教の祭礼を楽しむところを見ました。お互い他人の宗教を認めルことは勿論、他の宗教徒は戒律を守ろうとする姿を「羨ましく」思っているように見えました。

日本ではクリスマスのような「楽しみ」の部分は柔軟に生活に取り入れます。「断食」のような儀式はとても生活に取り入れることはできませんが、「ラマダン」期間には「肉食を控える」とか、「酒・たばこ」を控えるとか、自分に制約を課すような風習を取り入れることは可能ではないでしょうか。スリランカのスーパーマーケットでは「満月の日」はアルコール販売コーナーは閉鎖されていました。

サッカーワールドカップロシア大会は6月15日から始まります。最初の試合は6月15日のロシア対サウジアラビアです。ラマダン明けなのでサウジアラビアの選手の体力が気に掛かるところです。ラマダン中ではないことがせめてもの救いです。開催国ロシアが所属するAグループには「エジプト」「サウジアラビア」がいます。またBグループには「モロッコ」「イラン」がいます。最初から試合のあるABグループにイスラム教の国が多く入ったのは少し可哀そうです。



2018年05月12日(土) 武蔵浦和図書館「新サービス」

武蔵浦和図書館(さいたま市図書館)では5月9日からインターネット音楽配信データベース「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」を導入されました。音楽聴取希望者には図書館から2週間有効の「ID」「パスワード」が貸与されます。これらを利用してサイトにアクセスすると180万曲に上る音楽データベースから音楽を聴く(ストリーミング)ことができます。早速「ID」「パスワード」を貰ってきました。

「ストリーミングサービス」なので音楽ファイル自体を自分のパソコンにダウンロードすることはできませんが、ナクソスの誇る膨大な音源をパソコン・スマホを通して聞くことができます。手に入りにくい発売終了となっている昔のCD音源をかなり効くことができることが分かりました。

早速試しに、ハイフェッツ・プリムローズの「協奏交響曲」を聞いてみました。YouTubeでも同じ音源を聞くことができますが、音質てはナクソスが優れていると感じました。昔の名人の演奏を手軽に聞くことができるのは大変幸せなことだと思います。

モーツァルト「協奏交響曲」(in Es,K.364)
ヤッシャ・ハイフェッツ - Jascha Heifetz (ヴァイオリン)
ウィリアム・プリムローズ - William Primrose (ヴィオラ)
RCAビクター交響楽団 - RCA Victor Symphony Orchestra
アイズラー・ソロモン - Izler Solomon (指揮)
録音: 1956, Studio Recording



2018年05月11日(金) 米朝首脳会談決定

トランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の米朝首脳会談は6月12日シンガポールで開催されることとなりました。これから一か月間首脳会談に向けた最後の条件闘争・ジャブの打ち合いが激しくなると思います。日本が「蚊帳の外」に置かれていることが大変気に掛かります。アメリカトランプ大統領はあくまでも「アメリカファースト」ですから。

6月14日(日本時間は6月15日)からロシアワールドカップが始まります。直前の監督交代でどのような選手選抜でどのような戦法で戦うのか不明ですが、サポーターの期待を裏切らない前向きなサッカーをやって欲しいと思います。



2018年05月06日(日) 別所沼ベビーブーム始まり



別所沼の今年のベビーブームが始まりました。今日朝の散歩で別所沼に行ってみると池の中ほどの浮島から出発した「バンの親子」が泳いでいました。近づいた段階で確認すると雛が5匹親鳥を追いながら泳いでいました。上の写真がその様子です。(妻がスマホで撮影)

昨年の日記をチェックしてみると昨年も5月6日に別所沼に「雛」が表れていました。バンの親が去年のカップルと同一かどうかわかりませんが、シーズンとしては「バンの雛誕生」は毎年同じ時期のようです。「バン」は「カルガモ」より攻撃力があるようなので無事に育つ可能性は大きいです。暫くは「雛」のことが気になる散歩となります。



2018年05月01日(火) レスピーギのローマ三部作

図書館からレスピーギの「ローマ3部作」のCDを借りてきて聞いています。演奏はアンドレア・バティストーニ指揮の東京フィルハーモニー管弦楽団。2013年に行われたコンサートの実況録音盤です。指揮者のバティストーニは1983年イタリアヴェローナ生まれの俊英です。大変な名演奏だと思いました。イタリア生まれの指揮者だからと思うのですが、イタリアローマの「空気」が感じられる演奏だと思いました。久し振りに「ローマ旅行」のことを思い出しました。

「ローマ3部作」をジックリ聞くために便利なように作曲者「レスピーギ」が残してくれた各曲の解説書きを記録してきます。

「ローマの祭り」

第1曲「チルチェンセス(古代円形競技場)」
チルコ・マッシモ(競技場)の上に威嚇するように空がかかっている。しかし今日は民衆の休日、「アヴェ・ネローネ(ネロ皇帝万歳)」だ。鉄の扉が開かれ、聖歌の歌唱と野獣の咆哮が大気に漂う。群集は激昂している。乱れずに、殉教者たちの歌が広がり、制し、そして騒ぎの中に消えてゆく。

第2曲「五十年祭」
巡礼者達が祈りながら、街道沿いにゆっくりやってくる。ついに、モンテ・マリオの頂上から渇望する目と切望する魂にとって永遠の都、「ローマ、ローマ」が現れる。歓喜の讃歌が突然起こり、教会はそれに答えて鐘を鳴り響かせる。

第3曲「十月祭」
カステリ・ロマーニでの十月祭は、葡萄で覆われ、狩りの響き、鐘の音、愛の歌にあふれている。その内に柔らかい夕日の中にロマンティックなセレナードが起ってくる。

第4曲「主顕祭」
ナヴォナ広場での主顕祭の前夜。特徴あるトランペットのリズムが狂乱の喧騒を支配している。増加してくる騒音の上に、次から次へと田舎風の動機、サルタレロのカデンツァ、小屋の手回しオルガンの節、物売りの呼び声、酩酊した人達の耳障りな歌声や「ローマ人だ、通りを行こう!」と親しみのある感情で表現している活気のある歌などが流れている。


「ローマの噴水」

第1曲「夜明けのジュリア谷の噴水」
まだ薄暗いジュリア谷。夜はいま明けようとしている。静かに夜が明けてゆく牧歌的な情景を木管楽器が情緒的に歌い交わす。牛の群れが乳白色の朝もやの中をゆっくりと通り過ぎて行く。あたりは次第に明るさを増し、もやがだんだん晴れてくる。いつもと変わらないローマの一日が、こうして静かに始まる。

第2曲「朝のトリトンの噴水」
澄み切った朝の空気の中、突然響きわたるホラ貝の音。急に目が覚めたように曲は始まる。トリトンは海神ポセイドン(ネプチューン)の息子で、下半身が魚、上半身が人という半人半魚。「海のラッパ手」という異名を持ち、嵐で難破しそうな船を見つけると、ホラ貝で嵐を鎮めてくれる、なんとも親切な神である。

第3曲「昼のトレヴィの噴水」
海馬に引かせた馬車に乗り、トリトンや女神たちを従えたポセイドンの凱旋。木管楽器により提示される荘重なテーマは金管楽器へ受け継がれ、雄壮さを増し、ポセイドンたちが近づいて来るさまを表す。雲が起こり、海はまばゆいばかりに輝く。目がくらむような黄金の光の中、勝ち誇ったポセイドンの行列が目の前を通り過ぎて行く。そして遠くから響くトランペットの音とともに彼方へ消えていく。

第4曲「黄昏のメディチ荘の噴水」
噴水から、あかね色に染まった街が見える。夜明け、朝、昼と過ぎていったローマの一日も、そろそろ終わりを迎えようとしている。鳥のさえずり、木々のざわめきが聞こえる。あかね色の空は次第に暗さを増し、群青色に変わっていく。遠くで教会の鐘が鳴り、フルートが奏でるひばりが夜の訪れを知らせ、空には星が瞬きだす。やがて、ひばりもいなくなり、鐘の音だけが残る。そして、静かに明けたローマの一日は、感謝と共に静かに夜のとばりに包まれる。


「ローマの松」

第1曲「ボルゲーゼ庭園の松」
ボルゲーゼ庭園の松林の間で子供たちが遊んでいる。輪になって踊ったり、兵隊ごっこをして行進したり戦ったり。自分たちの叫び声に興奮して、夕暮れのツバメの様に群れを成し、来ては去っていく。突然、場面は変わり...。

第2曲「カタコンベの傍らの松」
松の木の影が、カタコンベ(初期キリスト教徒の地下墓地)への入り口を象っている。地下の深みから悲痛に満ちた詩篇の調べが聞こえてくる。それは厳粛な賛歌のように辺りを漂い、次第にそして神秘的に消えていく。

第3曲「ジャニコロの丘の松」
大気が揺らぐ。ジャニコロの丘の松は満月の明るい光に照らされ、くっきりと姿を浮かび上がらせて立ち、ナイチンゲール(夜鶯)が啼く。

第4曲「アッピア街道の松」
アッピア街道の霧深い夜明け。孤高の松は不思議な光景を見守る。静かに絶え間なく、尽きることのない足音のリズムが聞こえる。詩人は過ぎ去りし栄光の幻影を見る。トランペットが鳴り響き、新たに昇る太陽の輝きの中、執政官の軍隊は神聖街道を勢いよく進み、勝ちてカンピドリオの丘に登る。

追記

「祭り」2曲目の「モンテ・マリオ」は「ヴィア・フランチジェナ Via Francigena」と呼ばれるイングランドのカンタベリーからフランス、スイスのアルプス山脈を越えてローマを結ぶ約2000Kmにも及ぶ巡礼路の終点だそうです。バチカン北方にあるモンテマリオの丘からはバチカンのサンピエトロ寺院の大きなキューポラを見ることができるのだそうです。

「祭り」3曲目の「カステリ・ロマーニ」はローマ南東にある広陵地帯で白ワインの名産地だそうです。毎年10月には収穫を感謝する「オットブラテ(収穫祭)」が行われるのだそうです。

「噴水」の舞台はローマ中心部に集中しています。一曲目「ジュリア谷の噴水」はボルゲーゼ公園内にあるようですが場所は特定できないとのこと。公園北西にヴィラ・ジュリア博物館辺りの噴水ではないでしょうか。二曲目「トリトンの噴水」はボルゲーゼ公園の南のベルベリーニ広場にあります。3曲目の「トレビの噴水」はトリトン噴水の直ぐ近くです。そして4曲目の「メディチ荘」はボルゲーゼ公園の南端です。4か所の「噴水」の舞台はレスピーギが校長を務めたサンタ・チェチーリア音楽院の直ぐ近くです。「噴水」は「夜明け」「朝」「昼」「黄昏」と場所に加えて一日の印象的な時間帯の変化を表現しています。レスピーギは何度も「噴水」を訪れて時間帯別の雰囲気を感じ取ったのだと思います。

「松」では各地の「松」が証人として立ち会ってきた各地の歴史・雰囲気が表現されています。「カタコンベ」はアッピア街道の最終ゲートにある「サン・セバスティアーノ聖堂」のカタコンブからイメージされたようです。第3曲「ジャニコロ」はローマ西部のジャニコロの丘から見える満月だと思います。東に広がるローマ市街にくっきり浮かぶ「満月」は素晴らしい眺めだと思います。「夜泣き鶯」の声は夜の平安を感じ取ることができます。




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