KENの日記
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2016年02月28日(日) 長崎帰着

「本船すばる」は八戸沖から津軽海峡を抜けて日本海に入り、日本海を南下して今日午前9時に「長崎港」に戻りました。

3月中旬から次の工事の準備作業のために北九州若松に向けて出港します。それまでの間に少し「休み」をもらって身体を休めようかと思っています。

しかし3月は年度の最後の月なので色々な仕事の整理をし、一方で来年度の準備をしなくてはなりません。その目星をつけてからさいたまの自宅に戻ることにしています。



2016年02月25日(木) 工事終了長崎に向けて出港

本日25日に今回の工事が最終的に終了したので、本船は最終工事場所の八戸沖から津軽海峡を抜けて日本海に入り、一路長崎に向けて走り出しました。



2016年02月22日(月) 工事再開

釧路沖の工事で残りの工程遂行のため、本日1000に八戸港を出港しました。残り工程については少ない工事要員で対応可能なので、多くの工事船員の方が八戸で下船されました。乗船員の数が少なくなると船内は急に寂しくなってしまいます。



2016年02月21日(日) 八戸港入港

昨夜夜に出発した「本船すばる」は今朝8時30分過ぎに「八戸港」に入港しました。八戸近くの外海はうねりが強く船は相当揺れましたが、防波堤で囲まれた八戸湾内は非常に静かでした。八戸の天気は青空が見えたり、曇ったり、雪が舞ったり目まぐるしく変化しています。今日は日曜日なので港近辺は非常に静かです。警備が厳しいらしく岸壁で釣りをしている人はいませんでした。

仕事を済ませてから岸壁からタクシーでスーパーマーケットに買い物に出かけました。日曜なのでショッピングモールは家族ずれで賑わっています。食料品売り場で「おやつ・酒のつまみ」などの食料を補充しました。今回ぜひ買いたいと考えていたのは「ポッカレモン」です。焼酎のお湯割りに入れると味のバラエティが増します。またプレーンヨーグルト買ってみました。

八戸港で下船した人が何人かいます。多くの人は東京まで新幹線を使い、羽田から長崎へ飛行機で帰るパターンのようです。しかしこれより安い方法として飛行機の「特別乗継ぎ割引」というチケットがあることを知りました。「三沢−長崎」のように直行便が飛んでいない区間で、当日乗り継ぎの特別な指定便に乗ると航空運賃が大分安くなるというものです。「三沢−長崎」ですと現在「43,780円」で「羽田ー長崎」とあまり変わりません。マイナーな飛行場間のディスカウントチケットみたいなものでしょうか。



2016年02月20日(土) 八戸港に向かっています。

今回の工事の主要な部分が今晩終了しました。ここ襟裳岬沖の天候が幸運にも好天が続き波が穏やかだったので工事が捗りました。週末に天気が悪化するという予測があるので、20日の晩に工事地点を離脱し八戸港に向かっています。

冬の北海道の東南海域はひどく荒れているだろうという一般的な予想とは裏腹に、現在この海域は非常に良い天気が続いています。毎日写真撮影のために外にでていますが、驚くほど寒いという感覚はありません。やはり海水の保温力は大した物だと思います。陸地ではこのようにはいかないでしょう。明日午前中に到着する八戸はどんな様子なのか楽しみです。



2016年02月19日(金) ウミネコの様子

現在北海道襟裳岬南東海域で工事中です。この辺りは携帯も通じないTVの電波も入らない場所ですが、ウミネコは飛んできます。このウミネコを見ていて彼らの自然の習性が少しわかってきました。

彼等(ウミネコ)は遠くから飛んでくるのでしょうが、大きな船の近くに来ても最初の頃は直ぐには船で休もうとはしません。船の回りを飛び回った後は、船の近くの海上に降りて休んでいます。船の手摺だとかウミネコにとって休むに便利そうな場所は沢山あるのですが、最初の中彼らは船とは一定の距離を保って海上で休んでいるようです。

今日二羽ほど船の手摺で休んでいる姿を見ました。多分好奇心旺盛なウミネコが最初に近づいて手摺に止まるのでしょう。そうすると他のウミネコをだんだん船で休むようになります。ウミネコにとって海上と船上とどちらが快適なのかは良く分かりませんが、船の手摺で休む方が、濡れないし、飛び立つ時に小さなエネルギーで済みそうです。多分その快適さを知ってしまうとどんどん船の手摺で休む様になるのでしょう。甲板はウミネコの糞で汚れ放題になります。



2016年02月14日(日) 室蘭沖で待機

工事を今朝7時前に一旦中断した本船は一目散に室蘭港方面に向かって避難しました。低気圧との競争です。しかし結果的には船長の判断良かったのか通過した海域はそれほど荒れませんでした。午後3時過ぎあたりからは全体に波が高くなり風も強くなりましたが、上手に低気圧の通る方向を避けることができたのか、船の揺れは大したことありませんでした。しかし工事していた海域は相当な高波が襲っていると思われます。

午後には北海道の陸地に近づいたので携帯電話も入るようになりました。夜は室蘭港近くに停泊しているのですが、ここでは携帯電話は勿論のこと地上波テレビ放送も入ります。少し前までのテレビ放送は「下関、福岡、長崎」の放送局の電波を受信していましたが、今は「札幌」「室蘭」の放送が入ります。ハウステンボスのコマーシャルを見た記憶が新しいのに今日は札幌「定山渓」のコマーシャルを見ました。不思議な気分になります。



2016年02月13日(土) 低気圧接近

現在、北海道釧路沖の南西海域で工事中です。現在シベリア方面から強烈な低気圧が北海道に近づいています。工事をやっている最中に高波に遭遇すると非常に危険なので、低気圧が近づいて海気象が悪くならないうちに工事を一旦中断して、安全措置をとる必要があります。今回の工事における最後の機械(10個目)発射は今日の17時30分に予定されています。その機械が5000mの海底に届くまで約6時間かかり、それまで本船は現在の海域を動けません。あれやこれやで本線が現場を離脱できるのは明朝になりそうです。

一方、低気圧が北海道東海域に時速60Kmのスピードで近づいていて、明日の午後までに猛烈に発達しそうです。気圧は970Hpまで下がり、海域の波の高さは「9m」に達しそうだと天気予報は脅かします。予定では明日早朝に現場を離脱し低気圧の進路を見ながら、危険を避けることができる海域まで全速力で移動することになるようです。しかし低気圧の移動スピードが速まったりすると荒海で待機することにもなりかねません、今回の船の揺れはこれまで私が経験した中で最も大きくなると思います。部屋の荷物を滑らないように整理し、船酔い薬を準備しました。



2016年02月05日(金) 函館港入港

今日午前8時30分函館港に入港しました。函館の街は雪に埋もれていました。でもそれほど寒くはありませんでした。函館港で今回の工事のための船員が乗船しました。長崎から工事場所までの移動については船を運行するだけの最少人数で走ります。工事船員が乗ってくると途端に船がにぎやかになります。

函館港の岸壁では何人かの釣り人が寒い中数本の釣り糸を垂れていました。入港後釣り人のところに行ってみると、彼らは「烏賊」のゲソを餌にしてカニ(栗蟹)を釣っていました。冬の味覚の「アイナメ」は時期が過ぎたのだそうです。仙台湾の冬のアイナメ釣りを思いだしました。

函館港近くにある「マックスバリュー」で個人的に食料を買い込みました。長崎では忙しく十分買えなかったのです。函館を離れると暫く工事期間が続くので「酒のつまみ」・「お菓子類」を買い足しました。

結局函館港には2時間30分の係留しただけで予定通り午前11時には出港しました。冬の北海道の海は荒れていて視界が悪く出港が遅れるかとおもったのですが、予想外に天候の変化が良い方にも激しくて、11時の出向時には視界が改善して問題なく函館湾を出ることができました。これから釧路沖に向かいます。



2016年02月02日(火) 長崎出港

今日、北海道釧路沖での工事のために長崎を出港(1130)しました。長崎港を出てから北上して、佐賀・福岡沖、山陰沖、新潟沖、秋田沖を通過してまずは函館港に向かいます。函館港には5日の午前中に到着する予定です。冬の日本海はどんな状況なのか楽しみです。

昨年9月に宮城・福島県沖での工事を終えて長崎に帰るときには太平洋をぐるっと回って長崎に戻ってきました。今回長崎から日本海経由で函館港に行くと「九州・本州」の殆どを廻ったことになります。太平洋を回って帰るルートは日本海ルートに比べて随分ながいようです。北海道と西日本を結ぶ海上交通路は「日本海回り」の方が便利であることを実感しました。




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