2013年07月27日(土) |
カンツォーネコンサート |
志木市市民会館パルシティホールで行われたイタリア・ナポリターナ楽団によるカンツォーネのコンサートに行ってきました。日本ではあまり行われないカンツォーネですが、自宅から比較的近い志木市で行われることを知ってチケットを買い求めておいたものです。A席4500円と東京都内より安く押さえられていることも魅力的でした。
イタリアナポリターナ楽団は弦楽五重要に管楽器(フルート・クラリネット・ホルン)、ギター・マンドリン、ドラム等打楽器二人とピアノ・アコーディオンというコンパクトな楽団ですが、非常に腕達者が揃っているようです。この楽団の伴奏にのって、ソプラノのパオラ・サントゥッチさん、テノールのヴィンチェツォ・サリネッリさんがカンツォーネを歌うというパフォーマンスです。指揮はサンドロ・クトゥレーロさん。日本に何回か来ているそうで日本に多くのファンがいるようです。
最初から期待が高まったのは、ファーストヴァオリンにアルベルトさんが座ってしることに気づいたからでした。昨年秋の品川区民音楽祭でのカンツォーネコンサートのゲストとして来日され、非常に上手なヴァオリンと人懐こいキャラクターで舞台を盛り上げた方です。ピアノとのドュオで演奏されたカール・ジェンキンス作曲の「パラディオ」では圧倒的な演奏を聞かせてくれました。指揮のサンドロ・クトォーレさんの的確な指揮とユーモア溢れる解説で最期まで楽しいコンサートとなりました。
ソプラノのパオラさんはナポリ出身だそうです。ナポリ民謡を聞いて育ったのだと思いますがまさしく本場仕込です。最初こそ声が少し出ませんでしたすぐに美しい力強い声を聞かせてくれました。テノールのヴィンチェンソさんは物凄い良い声をしていて最初からエンジン全開でした。非常にキチンと歌われるので多分物凄く誠実な方なのだろうと想像しました。昨年秋に聞いたサルバトーレさんも非常に真面目で控えめな方のようで、そのような歌手の情熱的な環ツォーネも面白いです。我家で良く聞くのは「タリアビーニ」ですが、タリアビーニとは少し雰囲気が違います。「カタリ・カタリ」は素晴らしかったです。
日本の歌も歌われました。「花」「浜辺の歌」「荒城の月」の三曲ですが、非常に心のこもった歌でした。お二人の力強いヴェルカントの歌い方にも大変感動しました。自然な発声方でエネルギーの無駄が無く、フレーズを長く歌えるので、馴染んでいる歌にまた別な魅力があることを知りました。ピアノ伴奏も非常に凝ったアレンジで魅力を増していました。
本当に充実したコンサートでしたが、狭いホールでも空席が多かったのは非常に残念です。あまり広告宣伝しないこともありますが、本当に勿体無いことだと思います。志木市が最初で12回のコンサートを行う予定だとのこと。もう一度聞きたいと思いました。
終演後購入し2011年来日時のDVDを買って指揮者のサンドロさんにサインを頂きました。また市民会館前に楽団移動用の大型バスが駐車していたので、そこで待ち伏せして歌手二人とアルベルトさんにサインを頂きました。楽団の何方かの誕生日だったようで、サンドロさんがシャンペンを数本持ってきてバスの外で誕生日祝いが行われました。「ハッピーバースディ」の合唱は非常に上手で楽しそうでした。近くにいた運転手さんに聞くとバス車内でも結構楽しく過ごすのだそうです。この日は志木から浜松までのい移動だそうで多分楽しいバス旅行」になるのだと思います。傍に見ていても非常に陽気で楽しいイタリアの人達でした。
前から行ってみたかった「行田の古代蓮」を見学してきました。最近開通したという国道17号線バイパスの上尾道路を通ってみようと思っていたのですが、結局道を間違えて在来の国道17号線を北上することになりました。しかし「蓮」の奇麗な開花を見ようと朝早く出発したので全くと言っていいほど渋滞はありませんでした。
行田の「古代蓮の里」はかなり広く綺麗に整備されています。そして何より種類豊富な蓮が開花の時期にあたっているため、かなり大きな蓮の花がとても奇麗に咲いていて大変見事でした。朝早い時間にも拘らずカメラを手にした見物客が多いことにも驚きました。「巾着田の彼岸花」と同じように花の写真を撮るなら朝の早い時間帯が狙い目なのでしょう。
高い展望室も設えた「古代蓮会館」の展示も興味深いものでした。蓮に関する展示、あるいは昆虫・鳥等に関する展示も良く工夫されていて面白かったです。展望室にエレベータで登ると、眼下には「蓮園」に加えて田圃の絵も見ることができます。これも結構苦労して作っているようで興味深いものでした。
古代蓮をみてから近くの古墳群を見学しました。「さきたま古墳公園」として整備されているものです。そこには9つの大きな古墳が残されていて、大きな丸墓山古墳とか稲荷山古墳(前方後円墳)などには登ることができます。大阪市南部に多くある天皇陵は外から見ることしかできないので登れる古墳は面白いです。小さい頃から古い墓に興味がったのでこういう観光地を見るとワクワクしてくるのです。
古墳見物の後は行田市内の「忍城」を見学しました。石田光成の水攻めに耐えたという有名な城です。外堀は水上公園になっっていて旧本丸近辺は市役所などの公共施設が建てられています。関東平野の平な土地にこれだけの立派な城があったということ事態驚きです。
行田市は「古代蓮」、「古墳」、「忍城」と観光資源に恵まれています。JRの駅から離れているために発展が阻害されたようですが、かつては埼玉県でも有数の文化地域だったことが分かりました。行ってみないと分からないものです。
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