KENの日記
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2010年01月26日(火) フィリピン出張

3回目のフィリピン出張でした。過去2回はフィリピンの電話会社PLDTと対応するものでした。PLDT社本社が首都マニラの近代的なオフィス街のMakati地区にあったので、自然ホテルもその近辺に宿泊しました。従って古いマニラは一切知らず、空港とマカティの往復だけだったのです。今回の出張の目的のひとつとして、旧市内にある船舶管理会社との打ち合わせがあったので、思い切って旧市内近くのホテルにも宿泊しました。ホテル名は「Bay View Park Hotel」。アメリカ大使館の東側で、アメリカ大使館越しにマニラ湾に沈む夕日を眺めることができました。

ホテルの北側直ぐの所に広大な「リサール公園」があり、更にその北側には古い町並みの観光地として有名な「イントラムロス」があります。「リサールパーク」はフィリピン独立の英雄「ホセ・リサール」の名前を冠した公園で、マニラ市民の憩いの場であり、「ホセ・リサール」が処刑された場所に因んで作られています。リサールは若くして革命に命を捧げた英雄で、日本で例えるならば「坂本竜馬」でしょうか。

東京の日比谷公園に「ホセ・リサール」の胴像があります。リサールが日本に滞在した時に宿泊した場所だと銘に刻まれていますが、また日本に滞在している間に「お勢さん」こと嘗ての旗本の娘「臼井勢似子」さんと恋に落ちました。今回マニラのリサール記念館にいって知りましたが、「お勢さん」はリサールの9番目の奥さんであったのだそうです。記念館には立派な「お勢さん」の肖像が飾られています。

昨年はずっと中国の革命家「孫文」のことが頭にこびり付いていました。そして孫文が日本に亡命中に横浜で「大月薫」という女性と結婚し、そのご子息がまだ健在である事を知りました。孫文の奥様といえば「宋慶齢」が有名ですが、日本での暮らしを支えたのが「大月さん」だったようです。孫文の日本滞在の少し前に、フィリピンの革命家の「ホセ・リサール」が日本に滞在し、同じように日本人女性と結婚していたことに興味を抱きました。そう言えば「坂本竜馬」も「お良」さんに助けられ事がありました。日本人の奥さんが革命家を支えて重要な役割を果たしたことが想像できます。



2010年01月25日(月) ケーブル敷設線VEGA




フィリピンのバタンガスの海で停泊中のケーブル敷設船の「VEGA」です。バタンガスは首都マニラの南役100Kmの場所にある港町。首都マニラからは車で約2時間かかります。船はバタンガスの港の中に停泊していました。岸からVEGAに連絡して附属のモーターボートで迎えに来てもらい船に乗りました。

「VEGA」はフィリピンの電話会社「PLDT社の国内海底ケーブル保守」をするためにバタンガスを母港として活動しています。日本の島の数は6000余りですが、フィリピンは約7000の島で構成されているため、島と島を結ぶ海底ケーブルは重要な役割を果たしているのです。


全長     74.25m
幅      12.5m
最大荷載喫水 4.6m
総トン数   1,336トン
巡航速度   13.5 ノット(最大15.4ノット)

燃料消費量  10 kl/日 巡航速度(13Knots)
工事/ROV作業  6kl/日
港 内     0.9kl/日
最大航続距離  約4,500海里
推進器/発電機 主推進器 CPP×2
船首スラスタ  500HP×1
主発電機    625kVAX450V × 2
        300kVAX450V × 2
ケーブルハンドリング機器
ドラム型ケーブルエンジン(直径 3m)×2
6対タイヤリニアケーブルエンジン×1
船首シーブ(直径2.5m)×3 (含む平型シーブ1台)
船尾シーブ(直径2.5m)×3 (含む平型シーブ1台)
ケーブルタンク容量 169立方メートル

ROV 船尾搭載
最大潜航水深 2,000m
空中重量 8t
長さ 3.8m
幅 2.5m
高さ 2.9m
搭載機器装置等 ケーブルセンサー (イノベータム)
水中カメラ
前方監視ソナーマニピュレータ
埋設用ジェッター
ダイナミックポジショニングシステム SIMRAD SDP 21
(電子制御航行システム、定点保持等)
航海計器 レーダー、ジャイロコンパス、GPS(DGPS)
通信機器 衛星通信システム、V/UHF 無線
GMDSS(MF/HF、VHF)
甲板機器 Aフレームクレーン
5tクレーン2台
ウインチ等
宿泊設備 50名



2010年01月17日(日) 新型インフルエンザのこと

受験シーズンで新型インフルエンザへの対応が報道されていますが、昨年からの流行は収束してきたようです。正月明けの小中学校の休校数も予想していたより少ないようです。

さてこの新型インフルエンザ騒動では、かなり深刻な問題が露見してきました。それは新型インフルエンザのワクチンが全世界で莫大な数「余ってしまう」事になりそうなことです。インフルエンザワクチンの一般摂取は昨年暮れから始まりましたが、摂取を求める人の数はそれほど多くないようです。正直言うと、インフルエンザの症状がそれほど重くないのであれば、金をかけずに、自然に感染して免疫を獲得してしまうほうがお徳です。しかも、最近の研究では「新型」といっても過去大流行した「スペイン風邪」と構造が似ていて、高齢者は免疫を持っている可能性が高いといわれています。

各国政府は国民を脅威から守るために製薬会社に大量のワクチン製造を注文しました。そして製薬会社の「一人儲け」となりそうな雰囲気です。その背景に「WHOが製薬会社の圧力で「新型インフルエンザの定義を変更した」らしいとの疑惑があります。EU政府が調査を開始したようです。もしそれが本当であれば国際的な製薬会社の陰謀のようにも思えます。私も新型インフルエンザの定義は「強い毒性を持ち、発病すると致死率が相当高い」性質を有するものと思っていました。しかし、今回の「豚インフルエンザ」は少なくとも日本では死亡率は高くありません。

WHOは「大流行の定義」であって、インフルエンザの致死率の問題ではないというでしょうし、弱毒形のウイルスはいつ強毒性に変異するか分からないというでしょうが、「公共機関(政府も含めて)が楽観的な見通しを持つことが憚られる」という本来有する性質に付け込んで、製薬会社が脅威を煽ったと言われて仕方がないと思います。WHOの発言に基づいて世界各国で相当な税金がワクチン購入にあてられました。

この問題はかなり難しい思います。今回は「新型インフルエンザの脅威」だったのですが、人間にとっての未知の分野の脅威といえば、例えば「宇宙人が攻撃してくる脅威」等という話があるかもしれません。



2010年01月16日(土) 初泳ぎ

沼影市民プールの改修工事が終了して、昨日からオープンしました。早速今年の初泳ぎに行ってきました。建物とか設備は年数を経ていて古いプールですが、床を張り替えたり、ドア・窓等の建て付けを直したりして、結構綺麗になりました。そして何といってもオープン早々のプールの水は綺麗です。空いていた事もあって非常に気分良く泳ぐことができました。



2010年01月08日(金) 笹目川の鳥




正月以来埼玉では良い天気が続いています。3連休の初日の朝、近くの笹目川に散歩がてらカメラをもって写真撮影に行きました。埼京線武蔵浦和の東側を走る笹目川にはいろいろな動物がいて非常に面白いのです。川の水中には大きな「鯉」と「亀」がいます。水辺にはカモを始めとする鳥が集まります。

上の写真は「カワセミ」です。笹目川の写真撮影に好都合な場所には、カワセミが好んでとまるような木の枝が人工的に作られています。カワセミにとっては小魚を狙うための良い条件で、カメラマンにとってはカワセミの生態を刷家するための枝です。今日も5人ほどのカメラマンが大きな望遠レンズを備えたカメラをもって撮影していました。

このカワセミの他に「サギ」の仲間が3種類ほどいました。動物に詳しい妻によると、サギ、青サギ、ゴイサギだそうです。カモの類と違って足には水掻きがなくて嘴がとがっています。カモも何種類かいますが種類は分かりませんでした。近くにこのような自然が残っているのは、非常にラッキーだと思います。

午後から、沼影市民プールで初泳ぎをしようと出かけました。沼影プールは昨年12月から改修が始まって新年から営業開始の予定でした。出かけて見ると新たな修繕箇所が見つかり、修繕工事は1月14日まで継続しているとのことです。前回の修繕工事の時もそうですが、公営施設は貴重な営業日を確保しようという姿勢は殆どありません。困ったものです。初泳ぎはお預けです。



2010年01月04日(月) NHK新春オペラコンサート

今年の正月は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート放送をパスし、箱根駅伝を結構しっかり見て、休み最終日の3日はあまり期待しないでNHKのオペラコンサートを見ました。

期待していなかったので仕方ないのですが、聞き終わってから非常にモヤモヤしたものが残ってしまい見なければよかったかなとも思いました。というのもNHKはこれまでとは趣向を変え、良くいえば斬新な、正直に言えば「製作意図が全く見えない」音楽番組を作り出したからでした。正月の恒例なのだから、「紅白」といっしょで視聴者の予想通りの「お祝い気分」の展開をしてくれれば、まだ救いがあったでしょう。今回は400年のオペラの歴史を振り返るというような大上段な構想で、例年のNHKの司会ではなく、俳優の寺田農さんの場違いな「役造り」によって進行されました。

そもそも正月のオペラガラコンサートを魅力的にするには、少なくとも以下の方法が考えられるでしょう。

1.正月らしく、マンネリでもいいから「ハッピー」な歌・演出をする。

2.外国人を呼んで、オペラの一部でもいいから歌手の「声」を聞かせる。

3.歌手と演出家が十分打ち合わせをして、オペラの1場面を丁寧に再現する。

しかし、今回のコンサートは上記のどれでもなく、舞台・衣装は「紅白」の延長線上そのもので、歌に関係なくケバケバしくて、歌手も殆ど動きを封じられてしまった。それでは「声」でアピールできるかと言えば、昨年秋に外国の歌劇場がワンサカ押しかけた後なので、到底日本人では太刀打ちできない状況であることは間違いないところ。歌手がオペラの場面に没入できるかといえば、そうではなくて、伴奏のオケは常に一本調子の感動のない伴奏。あれならオケを舞台に上げて緊張感を持たせたほうがずっとマシだと思いました。

NHKの番組責任者が、日本のオペラファンのレベルが格段に向上したと考え、自分の趣味も取り混ぜてこのような番組を作ったのだとは思いますが、それなら正月の番組にしなくても良いのではないでしょうか。NHKは正月にしかオペラ番組製作を許さないのであれば別ですが。

とにかく正月休みの最終日で明日から「仕事始め」という夜に非常に消化の悪いものを食べてしまった気持ちでした。その後に見た「ダイハード4」が上手に作られていたので気持ちを切り替えられたのがせめてもの救いでした。




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