2008年02月29日(金) |
マタイによる福音書(2) |
イエスと弟子達が「過越」の食事を終えた後から・・・
イエスと弟子達はオリーブの山に出かけた。そこでイエスはペトロの離反を予告する。イエス:「あなたは今夜鶏が鳴く前に三度私のことを知らないというだろう」。
次に「ゲツセマネ」というところにやって来てイエスは神に祈りを捧げる。イエスは弟子達に「自分が祈っている間は目を覚ましていなさい」と言い残して祈りを始めたが、弟子達は眠ってしまう。このようなことが三度も度重なった。最後にイエスは「自分は罪びとの手に引き渡される。私を裏切るものが来た」と予告する。
その時「ユダ」が祭司長や群集と共にイエスのとこに遣ってくる。ユダは「自分が最初に接吻する人がイエスなので逮捕せよ」と合図を決め、イエスに対して挨拶の接吻をする。イエスが捕らえられる。
捕らえられたイエスは大司祭「カイアファ」のところに連行された。そこには学者や長老が集まっていて、イエスを何とかして「死刑」にしようととしていたが証拠が見つからなかった。最後に二人のものが「この男は神の神殿を打ち倒し三日あれば建てることができると言った」と証言した。黙っているイエスに対して大司祭は「お前は神の子か」と問いただす。イエスは「貴方達はやがて人の子が全能の神の右に座り、天の雲に乗ってくるのをみるだろう」と予言する。大司祭は「神を冒涜するもの」と断言し、群集は死刑を求めた。
外の中には庭っていたペテロに対して、女中は「ガリラヤでイエスと共に居た」というのでペテロは「私はイエスを知らない」と答える。また別の女中が「ナザレでイエスと一緒にいた」というと「イエスなんか知らない」と答える。さらに人々が近寄ってきて「確かにお前はあの連中の仲間だ」というと「そんな人は知らない」と3度までいった。そしてその直後に鶏がないたのであった。
(以上26節)
夜が明けると祭司長と長老達はイエスを殺そうと相談して総督の「ピラト」に引き渡した。
(中断)
中国日報(英字版)
韓国大統領就任式出席の後アメリカのライス国務長官が北京を訪問した記事がトップです。「Hu Jimtao」総書記との歓談は非常に友好的であったようです。夏の北京オリンピックには退任間近の「ブッシュ大統領」が開会式セレモニー出席のために訪中するようです。
第一面の中央にはオーケストラの写真が掲載されました。ニューヨークフィルがマリン・マゼールと共に北朝鮮を訪問し、平壌でコンサートを開き記念碑的な盛大なコンサートになったようです。会場は2000人の聴衆(招待客)で埋め尽くされたとのことですが金首席は来なかったとのことです。コンサート冒頭で北朝鮮とアメリカの国歌が演奏されたとのことです。195年の朝鮮戦争以来の文化交流でした。
(上海の素朴な感想) とにかく中華料理レストランが至るところにあります。小さな店から観光客・VIPをターゲットにした豪華なレストランまで様々な形態があるようです。今日は「Super Brand Mall (正大モール)」10階にある「South Beauty」というレストランで夕食を食べました。とにかくものすごく広いのです。モールのホームページの紹介文です。
South Beauty Restaurant
South Beauty resturant is located on the 10th floor in superbrand mall. Because of delicate decoration and close to the Huang Pu River, all the custmers can enjoy the wonderful river view. The capability of South Beauty is around 800 people, including 16 separate VIP media room with their own classic name. The advanced equipment in those VIP room also allow people to hold various parties. U.S style bar, ciger room, and outdoors patio aim at those top class people. Open kitchen, famous chefs,and unique cooking style will also let our customers turn the moments into memory.
現地の方に聞くと、家族は共働きが多いので週末などは家族で外食する機会が多いのだそうです。このレストランは美味しい事に加え、眺めも良いので評判が高いようで、北京・上海を中心に13の店舗を構えています。日本のファミレスは子供のいる家庭をターゲットにしている感じですが、中国のレストランは共働きの家族・大人をターゲットにしている感じですね。
今日から上海出張しています。午後2時成田発の飛行機を予約したので朝荷物を持って会社に出勤しました。ところが池袋駅で埼京線を降りて地下鉄丸の内線の改札口に向かうとものすごい人込みでした。丸の内線が「車両故障」で止まっているのでした。10時半頃には成田に向かわなければならないので、慌てて別の線に乗り換えました。山手線で駒込まで行き、そこで南北線に乗り換えて後楽園まで行くというルートです。15分送れ程度で会社に着くことができました。
会社では出張で使う書類を準備することとしていました。この書類は別の会社と共同で作っているのですが、この書類の作成が昼頃までかかるということになっていました。それでは間にあわないので作成を急いでもらい、こちらから虎ノ門のその会社まで書類を取りに行くことにしました。火曜日ですが都内は混雑しています。使いに行ってもらった社員が乗った帰りのタクシーを道路で待ち構えて、書類を受け取りそのタクシーにそのまま乗り込んで「日暮里駅」(京成スカイライナー乗車駅)に向かいました。これが午前11時です。ぎりぎりで11時25分のスカイライナーに間にあって、飛行機に乗ることができました。(最悪次のスカイライナーでも間にあうことは分かっていましたが)
飛行機は快適でした。冬の偏西風のせいで西行きは時間がかかります。機内でゆっくりできました。逆に東向きは速度が増すので帰国便は短時間で着いてしまいます。
上海でのホテルは前の出張の時と同じ「Tong Mao Hotel」です。浦東国際空港からリニアモーターカーと地下鉄を乗り継いでホテルに着きました。地下鉄は丁度夕方の会社帰りの時間帯にぶつかったので大分混んでいました。しかし非常にスムーズでしっかりした地下鉄です。ホテルと同居している我が社の関連会社の方と夕食がてら明日の打ち合わせをして今日は終了です。 今日の上海の空気は非常に濁っていました。風が吹いて砂埃を巻き上げているようです。
2008年02月22日(金) |
「過越」(Passover) |
バッハのマタイ受難曲は「マタイ福音書」第26節からの始まります。予習のために断片的な知識を整理しておきます。
26節「イエスを殺す計略」
イエスは弟子達に「貴方も知っているとおり二日後は過越の祭りである。人の子は十字架につけられるために引き渡される」と予言する。祭司長は長老達と大祭司の家に集まりイエス捕らえて殺す計略を練る。
「ペタニアで香油を注がれる」 ペタニアの「らい病」のシモンの家で一人の女が高価な香油をイエスの頭に注いだことを弟子達は非難した。これを聞いたイエスは「この人は渡しの身体に香油を注いで葬る準備をしてくれた。この人のしてくれたことは長く語り継がれるだろう」と予言したのであった。
「ユダが裏切りを企てる」 イスカリオのユダは祭司長の所に行きキリストを引き渡すといくらもらえるかといった。祭司長は「銀貨30枚」を支払う約束をした。
「過越の食事」 「除酵祭」の第一日に12人弟子達はキリストのところにやってきて「過越の食事」を摂ることとなる。キリストはその食事の最中に「貴方方の一人が渡しを裏切ろうとしている」といった。それは「渡しと一緒に鉢に手で食べ物を浸した者だ」といった。ユダが「まさか私のことでは」というとキリストは「その通りだ」と言う。
「主の晩餐」 イエスは弟子達と食事をしている時にパンを割いて弟子達に与えながら「とって食べなさい。これは私の身体である」。また、杯をとって弟子達に渡し「この杯から飲みなさい。これは罪が赦されるように多くの人達のために流される私の血、契約の血である」と言った。
(以下続く)
「過越の祭り」について
ユダヤ人が神の啓示を受けた「モーゼ」の指導の下にエジプトを脱出しカナンにやって来てヤハウェの神を信ずる共同体的な生活をはじめた事を象徴的に表した祭りである。紀元前1000年頃の話。このエジプト脱出に際してエジプト王ファラオがモーゼをリーダとするユダヤ人の邪魔をしようとしたので、神はエジプト人に対して「10の災い」を課したのであった。
その十番目の災いは「人間から家畜に至るまで、エジプトの「すべての初子を殺す」というものであった。神は戸口に印のない家にその災いを臨ませることをモーセに伝える。つまり、戸口に印のある家にはその災厄が臨まなかった(過ぎ越された)ということに由来するのです。
キリストは弟子達との「過越しの夕食」の後に祭司長・長老等に捉えられしまう。そしてその翌日に総督「ピラト」に身柄を引き渡されて、死刑の判決を受け十字架にかけられる。そして昼の12時頃に域を引き取る。この時に地震が起きて大地が割れ墓に眠っていた聖人たちが生き返る。その夕方にはマグダラのマリア等に見守られながらキリストは墓に葬られる。そして翌日の早朝キリストは復活する。この3日間が聖なる3日間というわけ。マタイ受難曲はこの期間のことを音楽にしたものである。
午前11時からの福岡での打ち合わせのため、7時30分のANA241便で福岡に向かいました。7時30分の便に乗るためには以下の列車の乗る必要があります。この電車に乗るために朝の5時20分には家を出なければなりませんでした。早すぎ。
5:32分 武蔵野線武蔵浦和発 5:43分 南浦和乗換え京浜東北線 6:24分 浜松町乗換え東京モノレール 6:49分 羽田空港第二ビル到着
それにしても「成田」と「羽田」の空港ビルの配置が紛らわしいですね。
「成田」の配置は 手前駅:空港第2ビル(空港第2ターミナル) 最終駅:空港第1ビル(空港第1ターミナル)
「羽田」の配置は 手前駅:空港第1ビル(空港第1ターミナル) 最終駅:空港第2ビル(空港第2ターミナル)
私の良く利用する全日空(スターアライアンス)は両方最終駅なので最終駅でおりることになります。たまに日航を使う時には「手前」なのです。別の飛行機会社では困ってしまいますね。
ANA福岡便は息も帰りもほぼ満席。ビジネス客やら観光客やらで混んでいました。福岡への出張は10年以上振りでした。以前は地下鉄が完成していなくて、空港から博多駅までリムジンを使いましたが、今は地下鉄が伸びています。空港から博多駅まで地下鉄で5分程度、福岡の繁華街天神にも20分かからないでしょう。福岡空港は本当に便利なところにあり、出張が苦になりませんね。会議開始時刻をもう少し遅くしてもらえたらベストだったのですが。
2008年02月13日(水) |
中国製「冷凍食品回収」 |
農薬混入が疑われる中国製食材を使った冷凍食品が回収されています。我が家でも生活協同組合の冷凍食品等を常備していますが、生協から回収通知のあった食品がありました。それがこの「カレー」です。カレーには様々な食材が使われていますが、それへの農薬混入の可能性があるとしたら、多分権益困難でしょう。
今日午後12時30分から母の手術がありました。母の怪我は「大腿骨頚部骨折」。「人口骨頭」に取り替える手術でした。手術は一時間半程度で終了しました。部屋に帰った母は大分痛がっていました。今晩が大変辛いでしょう。
母から聞いたところでは、母はマンションの玄関を出たところで後ろから接近してきた「救急車」を避けようとして急いでマンションの駐車場の方に入ろうとして転倒してしまったとのこと。救急車に過失がないかもしれませんが、これって交通事故なのではないでしょうか。もしものことがあったらと母にも「交通災害保険」をかけていますので、週明けには保険が降りないか聞いてみます。
手術後の先生の話では「リハビリ」が大変大事だということ。骨折を契機に一気に動けなくなってしまう老人が多いからでしょう。手術の痛みが取れた母をリハビリが待っているという訳です。それにしても同じように骨折する人が多いです。母の入っている病室も全員同じ怪我です。母はこれから1ヵ月半ほど入院が必要です。収容された病院は西浦和の「三愛病院」でマンションから近いのでまだ恵まれていると思います。これから妻と私と生活パターンを考えていかなくてはならないでしょう。
散歩に出ようとした母がマンションの玄関を出たところで転倒し大腿骨を骨折してしまいました。職場の携帯電話に娘から電話入り知りました。時間は午後4時頃のようです。ちょうど学校帰りの中学生が通りかかって倒れて動けない母を助け、マンションの部屋番号を聞いて知らせてくれたのだそうです。親切な中学生に大変感謝しています。妻は娘と一緒に母を車輪付きの椅子に乗せて3階の部屋まで運びました。普段から考えていたようです。
妻が救急車に同乗して母は近くの病院に搬送されそのまま入院しました。私は会社から急いで帰って病院に急行しました。この時、車のバッテリーが上がっていてエンジンがかからず近くの自動車用品店に走って中古のバッテリーを借りてエンジンを指導しました。普段なら大事件ですが今日はささいな出来事です。
病院の母は大分「めげて」いました。傷の痛みもさることながら迷惑をかけることになってしまった自分に情けない気持ちでいっぱいのようでした。また傷が痛くて寝返りが打てないのが苦しいそうです。今日は整形外科の先生が忙しくて検査ができなったとのことで、明日金曜日に検査をして土曜日に手術することになりそうです。暫く大変な日が続きます。
2008年02月06日(水) |
灰の水曜日、マタイ受難曲 |
今日は「灰の水曜日」です。今日からイースターの復活祭までキリスト教徒は「大斎」(おおものいみ)(Great Lent)です。この46日間は肉食を控えて祈りの回数を増やすのです。
2008年の受難節は2月6日〜3月22日までです。
インドのムンバイに住んでいる時の職場は非常にユニークでした。事務所の同僚の宗教はカトリック、プロテスタント、拝火教。大家の所の事務員に経験なヒンズー教徒が居たし、イスラム教徒も居ました。ドライバーは仏教徒でした。それぞれの宗教において「断食」(Fast)の時期がありました。イスラム教徒のラマダンは有名です。経験なヒンズー教徒はそもそも「菜食主義者」が多いです。普段から菜食主義主義の人は宗教色が強くなる時期には自分なりの様々な「苦」を課していました。親しいヒンズー教徒が「髭剃り絶ち」を始めたのには驚きました。キリスト教徒も「Lent」の期間は敬虔な祈りに入ります。「イエス・キリスト」のことを慕い、自分達も苦労に耐えて少しでもイエスに近づこうとするのです。
さいたま市で「マタイ受難曲」が演奏されることを知って早速チケットを買いました。本当に偶然なのですがチケットを買ってから、今日が「灰の水曜日」だと気が付いたわけです。演奏は「バッハコレギウムジャパン」。聖書のマタイ福音書等を読みながらゆっくり準備していこうと思います。因みに「マタイ」は2006年に聞いているので2年ぶりになります。
2008年02月03日(日) |
「カバレリア・ルスティカーナ」&「パリアッチ」 |
文京区民オペラ「CITTADINO歌劇団」の「カバレリア・ルスティカーナ」と「道化師」を聞いてきました。場所は文京シビックホール。ホールが会社の近くなので貼ってあったポスターで公演を知りチケット買っておいたのでした。朝から雪が止まず家から武蔵浦和駅までの道も雪だらけで靴は濡れるし気温も低いしで外出には最悪のコンディションでしたが、オペラが素晴らしかったので非常に気分良く書いています。
会場の席は2階のA席でふたりで4000円。舶来のオペラだと最低でもこの5倍するので、失礼ながら最初から「だめもと」を覚悟していました。ところがところがこれが素晴らしい舞台でした。ホールが少し小さめなのが功を奏したこともあるでしょうが、歌い手の声が良く通るのです。下手な小細工はしないでしっかり歌っていることが良いのでしょう。といって決して一本調子ではないのです。
「カバレリア・ルスティカーナ」 サントゥッツァ:諸田広美さん トゥリドゥ:浅原孝夫さん ローラ:渡邊清美さん アルフィオ:金子亮平さん ルチア:丸山栄子さん
諸田さんのサントゥッツァが最後まで圧巻でした。低音から高音まで良く通る「声」です。「嫉妬深すぎ」という(破滅の原因となる)役柄を上手に演技していたと思います。ローラの渡邊さんも出番は少ないのですがローラのキャラクターを上手く表現していました。浅原さんは出だしこそ少しセイブしていたようですが、後半では魅力的な声を存分に聞かせてくれました。聞かせ所で一箇所声が出なかったのが残念でしたが、直ぐに挽回したのはさすがです。特に「日本人」を感じさせない歌い振りなので、何でもっと出ないのだろうと不思議になります。全体としてはしっかりしたオケの伴奏で、素直な発声が非常に好ましく、ローカルなオペラがこれほどの水準であることが誇らしい気分になりました。
「道化師」 カニオ:東小野修さん トニオ:豊島雄一 ネッダ:片岡ひろみ シルヴィオ:鶴川勝也 ペッペ:柳隆幸
最初の豊島さんトニオの「口上」から観客を引き込みました。良く通る声と良く考えられた演出が光りました。ネッダの片岡さんは他の人達に比べると少し聞き難かったですが、舞台が進むに連れて声が出てきた感じです。喜劇団の「花」みたいな役を上手く表現していたと思います。見栄えも立派でした。前半の聴き所の「シルヴィオとネッダ」のドュエットは立派でした。細面の二枚目鶴川さんのシルヴィオの声はここに来て全開でした。見事な出来栄えだったと思います。そして最後の「カニオの歌」。カニオのキャラクターをしっかり歌っていたと思います。
後半は悲劇への突進です。ここは劇中劇のストーリー、それと全く同じストーリーのオペラの筋、そしてそれを演ずるCITTADINOの歌い手達と複雑な設定ですが、東小野さんの見事なカニオが舞台を引き締めました。舞台の隅の方(観客に混じって)で見守る「シルヴィオ」がどんな様子をしているのか興味があるのですが、そちらには目が移す余裕はありませんでした。これだけのオペラが一人2000円で聞くことができるとは思いませんでした。この公演成功(自己満足に陥らずに)の背景には以下のような要因があると思います。
○オペラ好きのアマチュア歌手が沢山いること。 ○音大卒業生を中心にしっかりした技術を見につけた歌い手が増えたこと。 ○市民とプロを上手くコーディネートするオペラ好きがいること。 ○自治体が適度な大きさのホールを用意して助成もすること。
全国に数多くの「市民オペラ」があるのしょうが、今日の公演ような環境に恵まれたオペラも少ないのではないでしょうか。
2008年02月02日(土) |
スリランカ内戦激化(5) |
BBCの報道によると、スリランカ中部の仏教遺跡のダンブッラでテロがありバスが爆破されて18人以上の死者が出た模様です。このバスはキャンディからアヌラダプラに向かうバスで途中のダンブッラバスステイションに停車したところを狙われたようです。先月29日にLTTE支配地域の通学バスが爆破されましたが、今度は政府側のバスが狙われました。
スリランカ政府はピンポイントで反政府組織LTTE幹部・兵士だけを殲滅しようとしていますがそう簡単にはいきません。双方の民間に大きな不幸が押し寄せています。今月の4日はスリランカ独立60周年の祈念日です。この記念日に前後して大きなテロが発生しなければよいのですが。
今日付けのスリランカ政府系の新聞に気になる記事がありました。それはインドとスリランカの間の海域に「油田」がある可能性が高いというものです。以前から報道されているニュースですが、実はこの海域は「LTTE(反政府組織)の影響力が及ぶ地域なのです。スリランカ政府としては一国も早く「LTTE」の影響力を排除して、油田の本格的な開発に取り組みたいところ。もし本当に「原油」がでれば、インドもスリランカも一気に産油国になります。これまでの貧困が引き飛ぶのです。日本政府が我慢強くスリランカへ援助していることの背景にこの資源問題があるのであれば、大した物ですが。
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