KENの日記
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2002年01月28日(月) 2002年の初ポヤ

今日(1月28日)は2002年初のポヤデイ(満月)で土曜から三連休でした。仏教徒が多数を占めるスリランカでは、満月の日(ポヤデイ)に は仕事を休み寺院に行って仏陀に祈りを捧げます。友人に何を祈るのか聞いてみた所「尊い教えを示してくださった仏陀に感謝するのだ」と教えてくれました。このポヤの日はスーパーマーケットの「酒売り場・食肉売り場」が閉鎖されてしまいます。神聖なポヤの日には酒を飲まず肉食を控えるためです。従って敬虔でない仏教徒の日本人はポヤの日の前日までに酒・食肉を買い溜めることになります。スリランカの子供達は休みなのに学校に行く代わりに寺院の開催する勉強会に参加して仏教を勉強することとなります。

1月下旬は日本では一年中で一番寒い時期にあたるのでしょうが、こちらは非常にすごしやすい季節です。土曜・日曜と出勤したので今日午前中はプールでのひと泳ぎした後プールサイドでのんびりしました。今回はコロンボで発見した珍しい事を何点かお知らせします。

1.ランプ・キャンドル
スーパーマーケットや道の露天商がランプやキャンドルを売っています。また少し洒落たキャンドルスタンドも多く見かけます。こちらでの催しものでは、最初にランプ(菜種油)に点火するのがセレモニーです。ランプ・キャンドル(これに加え「香」もスーパーにおいています)は食卓などではとても「おしゃれ」に思えますがこれが実用なのです。

最近また計画停電が「2時間半」に伸びました。毎日新聞の時間帯別・エリヤ別の停電計画が発表されています。夜停電にあたる時にはランプやキャンドルが欠かせないのでしょう。もっとも私の宿舎は自家発電設備があるので、5秒くらいの停電ですみます。停電のあとテレビ・オーディオの初期化(時間あわせ)をしなければなりません。またこの停電にあたった地域では交通信号も消えてしまいます。(信号はそれほど多くはないのですが)。夕方・信号のない交差点を通過するのはとても大変で危険です。最近は慣れてきました。

2.自転車の二人乗り
コロンボは三輪車(バジャジ:インドのメーカの名前)、自動車・バス・オートバイのほかに、それほど多くはないのですが自転車で走っている人を見かけます。自転車で二人乗りする場合、日本では後ろの座席にもう一人乗るのですが(小さい子供は別にして)、こちらでは、サドルとハンドルの間のパイプに横座りでもう一人乗せるのが普通のようです。男どうし、女どうし、男女の場合いずれもこの形を多く見かけます。おしりが痛そうですが、見た目ではとても仲良く見えます。

3.町で見かける動物
コロンボ市内で見かける動物といえば、カラス・犬・猫です。この国の人の動物との接し方は日本と大分違うようです。動物と共存していると言うほうが正しいのかもしれません。動物も人間もあまり干渉しないで暮らしている感じです。ホテルのプールのカラスは厄介者扱いですが。犬でも猫でも人間の近くでのんびり寝ている風景が見られます。

しかし、人間が干渉しない代わりに、彼らも人間を気にかけません。犬には特徴があります。それは「元気がない」ということです。暑さのせいで動きが鈍くなっています。毛のない犬も多く見かけます。この国には、日本の秋田犬みたいな精悍な犬は見かけません。寝ているか、のろのろ歩いているかどちらかです。また、たまに牛車が町を通っています。車道を通るのでけっこう顰蹙ものです。でも道端の草をのんびり食べているとことなど平和な感じがします。木が多いところにはリスがいます。またゴルフ場(コロンボ市内)には大きなトカゲが姿を現します。今まで見た最大のやつは80cmぐらいでした。ウォーターハザードに住んでいるのだと思います。



2002年01月12日(土) スリランカの寿司



コロンボのコンドミニアムの近くにある「Pier56」というレストランで寿司を食べました。大根・にんじんを細工する包丁さばきは立派なものです。 海に面しているコロンボですから海産物のネタは新鮮です。しかし酢飯はもう一歩というところでした。しかし日本から遠く離れたスリランカ・コロンボでこれだけの「寿司」が食べられるというのは非常にありがたいことです。



2002年01月05日(土) 2002年新年

明けましておめでとうございます。

スリランカの年末は、クリスマス12月25日だけが休みで、そのほかは土日のみが休みになります。したがって31日も正月も仕事です。ようやく今日5日が今年初の休みになりました。クリスマスは結構賑やかでした。職場のクリスチャンの人達が聖歌隊を組織して、暑い中野外でキリストの生誕を祝いました。31日は、午後6時(コロンボ)から紅白歌合戦を見つつ職場の日本人仲間で日本食レストランで注文したおせち料理を食べつつ忘年会です。ローカルの人のすごし方も賑やかな家族パーティとホテル等でのダンスパーティです。大晦日12時少し前から新年にかけて町中花火とクラッカーで騒然となりました。除夜の鐘などありません。宿舎(30F)から見ると壮観でした。朝まで賑やかな音楽が流れていました。

元旦は朝から各職場で新年を祝う催しがありました。アルコールはありません。ランプへの点灯と新年の挨拶とこちらの新年の食べ物(米の餅のようなもの、甘い菓子)を紅茶といっしょに順番にいただくのです。私は元旦も弁当を用意して行ったのですが、この日は色々な職場に呼ばれたので弁当を食べる余裕はありませんでした。こちらの女性の多くは日ごろからサリーを着ているので、新年だからといって改まった感じはありません。この正月は太陽暦ですが、このほかに旧暦の正月(仏教)、ヒンズー教、イスラム教の正月があります。旧暦の正月が一番の楽しみだそうです。

昨年暮れの総選挙で対話重視の新政権が誕生し、昨年クリスマスから戦闘行為は中断され、コロンボ市内のチェックポイントの多くが撤去されました。今年は内戦終結の次のステップが進められます。ノルウェー政府がかなり前から、紛争当事者間の仲介役を買って出ています。1月から紛争地域への制裁措置が解除されます。そして三月から対話が始まります。このまま順調に進むことを多分国民全員が祈ったことでしょう。なお、前政権の時(1994年)も最初は和平ムードが盛り上がり市内のチェックポイントが撤去されたそうですが、それも三ヶ月間だけだったそうで、爆弾テロが発生し、一挙にさらに深刻な対立の構図に戻ってしまったそうです。2002年私にとっても、この国にとっても非常に重いとしになりそうです。



2002年01月04日(金) 謹賀新年

明けましておめでとうございます。

「Ken」のスリランカ赴任でこの日記帳もあまり更新が見込めなくなりました。しかし感動したこと、心に残る出来事などがあった時は日本の妻に頼んで書くことがあるかもしれません。その場合は表紙に更新日付が加えられますのでご覧ください。では、今年もよろしくお願い致します。




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