ゼロの視点
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2009年12月07日(月) バンコク到着

 ガラにもなく、バンコクの空港で荷物チェックにあって、入れたつもりもない麻薬が自分のバックに入っていて、お縄になったら・・・・・、ということからはじまり、こうなったらいつもの自己弁護でまくしたてる方法よりも、金にぎらせて逃がしてもらうほうがいいんだろうか等、あーでもないこーでもないと考えつつ、入国チェックを終え、空港出口に向かう。

 そして、そのまま誰にも声をかけられず、というか、ここまで色々と考えてきたんだから、声くらいかけてくれよ〜♪、みたいな一抹の寂しさすら感じながら、無事通過。

 それにしても暑い・・・・・。さっそくトイレに行き、半袖に着替える。そしてまたフラフラと空港内を歩き出すと、向こうのほうから見慣れた、うちのオッサンがやってきた。さっそくここに来るまでに、観光案内所のやり手ババアみたいな人に日帰りツアーを売りつけられそうになっている夫。

 げ、またか・・・とおもいつつ、オッサンがそのカウンターに私を連れて行くので、そのやり手ばーさん直々に、《ゆっくり考えさせてもらいます》と私が英語で言うと、ばーさんは《即決しないと、特別料金では旅行できないわ!》といってぶち切れる寸前になっている。

 ほーらみたことか!。こんなことで逆ギレするくらいなんだから、どーせたいしたツアーじゃないだろうと私が即断して、カウンターを後にする。夫は、それでも自分たちだったらできないかもしれないから、ツアーに参加したほうが云々とブツブツ言っていたが、これもスルー。

 いちいち客引きにひっかかってどうすんだ、それでも《旅の達人》と豪語して数十年だろうに、もう・・・・・・。ひっかかりやすい人間ってのは、疲れるぜ等と心の中でツブヤキならが、空港内の激安フードコートへGO。

 このフードコートだけが激安で、他の空港内のレストランはみな、タイにしてなんでこの価格?、みたいなところばかりなので、もちろん我が家はスルー。それにそういうところだと、風情もないし、人物観察するにもただの観光客ばかりで面白いもなんともないので、できることならこういう場所は避けるようにしている。

 一方、激安フードコートには、空港職員がわんさかとここやってくる。客室添乗員から、ありとあらゆる空港にまつわる仕事をしている人たちが、大集合。彼らにまざって、クーポン券片手に、色々と出店を見てまわる。どれをみてもみな、強烈の美味しそうで発狂しそうなくらいだ♪。

 タイ文字はまったく解読できないが、手振り身振りで欲しいものを説明したり、それに似たものを指差したりして、どうにか自分が食べたいものをゲット、ううーーーん、美味しいっ。タイ料理大好きな私にとって、このフードコートだけでもすでにパラダイス。

 こうして胃を落ち着かせてから、バスでホテルのある界隈へ向かう。タクシーでもよかったが、とりあえずバスというものに乗ってみたかったので、トライ。すでに夜なので、窓から目をこらして幹線道路沿いにぐちゃぐちゃとあるものを見極めてみる。

 おおおおおおおっ、スゴイ、たくさんのバラックが目に飛び込んできた。ゼロ大興奮。バラックなどをみると妙に興奮するクセがあるのだが、ここはまさに聖地か?、ってほど、たくさんのバラック。昭和を彷彿させる、貧民窟とでも言えばおわかりいただけるだろうか?。

 私は、こういうところにフラフラと入って行き、さりげなく様子をみてみたくなってしまうのだ。フードコートでどれをみても美味しそうだったのと同じで、どこをみてもたくさんのバラックがあって、もう大興奮状態になっている私は、どこからなにを攻めていっていいのかわからなずに、ソワソワ。と、同時に、ああしょっちゅうこういう感じなのが、ADHDの人(夫を含む)なんだな、と、妙に理解できたような気がした、バンコクの初日だった。



      バンコク・スワンナプーム国際空港内フードコート "Magic Food Point"


     
      バンコク・シリアート病院内のフードコート


2009年12月06日(日) アラブ首長国連邦経由のワナ?

 1週間ひと足早くタイに飛び立っていった夫。そんな夫の不在期間をくまなくエンジョイしているうちにあっという間に、私のタイ出発日がやってきた。 

 たった1泊の旅行でも異様に荷物が多いのが夫。今回も、もし寒かったら、もし退屈だったら、もし・・・・云々と取り越し苦労した揚句、巨大なスーツケースと機内持ち込み可能なスーツケース二つでタイへ行った彼だったが、到着した瞬間、物価が異様に安く、また気温も異様に高く、もってきたほどんどの衣料などまったく必要ないと気づいたらしい夫。

 そんな彼が私の出発数日前から、執拗に《必要最低限のモノだけもってこい》と、何かに取り付かれたように、電話およびメールで訴えかけてくる・・・・・・・。いやいや、まったくもって鬱陶しいのなんの・・・(笑)。

 というわけで、久々に従来の自分に戻って、必要最低限のモノだけ持参する旅シフトにしてみた。預けるスーツケースなどいっさいなしで、数ヶ月くらい平気で旅行できる自分を再発見♪。また、こうやって気軽なスタイルでタイに現れることで、不要なモノをかかえている夫をコバカにする楽しみもゲットできる、というわけだ。

 おまけに今年の11月に、ドバイ経由でマレーシアに入国した日本人女性が、覚せい剤密輸で逮捕された事件が、妙にインパクトがあったこともあり、冤罪だろうとなんだろうと、荷物を預けること自体を避けるにかぎる!というおもいに拍車をかけたようだ。

 こんなことを妙に気にする私は、もちろんタイ直行便ではなく、ドバイショックで世界中から注目を浴びているおとなりのアブダビ経由便。記事を冷静に読めば読むほど、自分の荷物に変なモノをつっこまれるタイミングすらないのにも関わらず、なぜかこうなったらどうしよう・・・・等というドキドキ感をぬぐえ切れなかった自分をいとおしくさへおもう昨今。

 そんなアテクシは、もちろん東南アジア、この年にしてようやくデビューなのだ。で、こんな私に対して、夫はタイおよびアジア諸国だけでなく世界56ヶ国放浪しつくしているツワモノ。こんなのを相手に、妙に初心者気分になっていた私なのだが、さてさて、実際に旅行をしてみた結果はどうかというと・・・・・・・・・。



※写真は"The star online"より/ドバイ経由マレーシアの空港で捕まった邦人女性のスーツケース


2009年12月02日(水) ハイテク炊飯器での高級日本米

 一ヶ月半前のことだ・・・・・。いつも買う米より、数倍美味しそうで高い米を日本食品店で購入、タイマーセットして翌朝には、光った白米をわが口の中に・・・・・・・等と夢みながら寝て起きた朝。炊飯器の蓋をあけると、米が半分しか炊けておらず・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 それを見た瞬間、野獣のような雄たけびをあげてしまった私。そしてそんな雄たけびに、安眠を妨害されて飛び起きてしまった夫・・・・・(いつもは夫のほうが早起きなのだが、この日は光ったご飯が食べたい一心で、異様に早起きしていた私だった・・・・)。

 その後、もう一度トライしてみたが、まったく同じ状況。つまりは、炊飯器がぶっ壊れた・・・・、ということだった。これは、非常に痛いのだ、フランス住まいとしては・・・。さっそく大型電気店のカタログなどをネットで検索してみるも、まことにお粗末なタイプの炊飯器が300€近かったりして、これまたビックリ。

 どこをどう探しても、日本の高性能炊飯器などは簡単にゲットできない壁にぶち当たり、完璧うつモード。おまけに、半炊き状態でだめになりかけている高級日本米を目の前にして、さらにうつモード。そして、この炊き立てご飯と一緒に食べるはずだったおかずをみて、完全激うつモード・・・・・・・・・・・。

 そんなところに、助っ人登場♪。日本の私の実家近所在住の友人S嬢が、12月にフランスにやってくる際に、炊飯器かついでやってきてるというのだ!。わーーいわーーーいわーーーーーーーーーい!!!!!。というわけで、早速ネットで炊飯器選び&購入して、友人宅に送り届けた。

 そして、とうとう友人が炊飯器と共にパリに登場!!!!。そんな友人は、同じくネットでとあるモノを購入して私の家に送り届けていた。誰にも知られたくない買い物とでもいおうか(笑)。というわけで、パリのとある場所にて、S嬢とそれぞれがネットで注文した品物を持って現れ、物々交換。

 このあと姑にあうというS嬢(彼女の夫もフランス人)という状況も考慮して、それなりに高額な品物であるにもかかわらず、それをカモフラージュするために激安スーパーの袋にいれて彼女に渡す。S嬢はS嬢で、日本からやってきた荷物・・・・といわんばかりに風呂敷に包まれた炊飯器を私に手渡してくれた。感謝感謝。

 さっそく家に戻って、一発目の炊飯に挑戦♪。前回だめにしてしまった高級米を利用して炊いてみたのだが、な、な、な、なんと、本当に炊き上がりがうまいっ!。感動して涙がでそうだった(笑)。ひとり美味しく炊けた白米をひたすら口にし、幸せを身体一杯で味わいまくってしまった。

 一足早く先にタイへ飛んでいる我が夫よ、タイ米でもない、ハイテク炊飯器で炊かれた高級日本米の美味しさなぞ、君には一生わかるまい、ふふふ。



 海外在住者御馴染みの日の出米といいたいらしい、シノデ米(格安な日本米チックなシロモノ)


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