言霊

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2008年07月01日(火) どこまでも幸せな

 マコリンが亡くなった。

 それはまあ、隠すことでもないんで、ただ現実でね。

 普通に食べてるし笑ってるし生きてる。
 特に精神状態が悪いわけでもないし、かといって実感がないわけでも悲しくないわけでもないけど、そこで脆く崩れるくらいなら、この12年はなんだったんだと思うくらい、あの子に鍛えられた。

 運が良くて生きてる。なんとか切り抜けて頑張ってる。
 それは常に抱えてた現実だった。
 いつも「いつか死んじゃうんだよな」って思いながら育ててたけど、いつか来る「その日」を怖がって、先延ばしにして、長らえようとするんじゃなくてさ。
 いつか来ると解ってるなら、そこまで楽しければいい。
 たくさん笑えたらいい。
 そう思って、前ばっか向いて生きてきた。

 無理させても楽しくないし、自分が無理しても楽しくないし。
 そこそこ。
 まあ、楽しいなって思えるような感じで、軽く。
 だけどたまには無理もさせて(笑)
 今振り返っても、なんだか楽しい12年間だったと思う。

 生きててほしいと願ったことは、あまり無い。

 生きててくれたら嬉しいな、と思ってた。
 だから、マコリンが自分で線を引いたなら、それは受け止めてあげる。
 どうして!?〜〜なんて声高に叫ぶつもりなんか無い。
 初めに約束したの。
「生きたいなら、付き合うよ」
 いつまででもずっと、マコリンが生きたいだけ、私は寄り添っていようと。
 初めからそういう約束だったから。

 最後まで、よく頑張ったね。

 出逢えて良かった。
 産み落として正解だった。
 育てて。
 育てられて。
 私は物凄くラッキーだったと思う。

 それが私の本音であるように、マコリンが幸せだったなら嬉しい。



 マコリンが居なくなって、物凄く自由な自分がいる。
 こんなにいろんなものを制限されてきたんだなぁって、しみじみ思うのに、それが重かったとも感じないのは可笑しい。

 人生は喜劇だ。

 どこまでも幸せな喜劇なんだと思う。

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