一旦は持ち直したかに思えた私と母の関係は、また微妙な段階にある。 私は母に対していくつも許せないことがあり、それなのにまだ母に喜んでもらいたいとかそんな感情があることに我ながら驚かされる。 伯母が母の事をかばうような事を言う度に、そんな母に育てられた私はかわいそうではないのか、と心が叫ぶ。 連絡がつかない事。 孫を可愛がる様子がない事。妊娠出産の際に「おめでとう」の言葉もなかった。 『誰の世話にもならない』と言いつつ、ウソでも元気なそぶりを見せず、思わせぶりな態度ばかりとる事。 こうした母を許せず、しかし許せない自分に罪悪感を抱き、今日もつながらない電話に半ばほっとし、半ばいらだち、また罪悪感にさいなまれる。 私はこういう母にはならない。なりたくない。 『愛を求めたけれども与えられなかった』という気持ちを子どもたちに持って欲しくない。
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