即興詩。即ち書きだめ。

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2003年11月16日(日)


ロゴス





手をかけて、私の唇に
音がなくても読んでよロゴス
あなたまだ見たことないでしょ
妄想癖の青年が飛ばす白い滴
ニ短調の曲ばかり上手くなってもそんなことじゃね
私の左手和音にすら追いつかない
今にドストエフスキーも見捨てるよ

音がなくても読んでよロゴス
私まだ結末を話してない
箱を頭から被るなら
もう構わないでってこと
それから出来たら付いて来てってこと
公房は言わなかった?
あの段ボールは拒絶じゃない


音がなくても読んでよロゴス
手をかけて、私の唇に




2003年11月10日(月)


舞うなら裸足で




起こされた瞬間の二重ぐあいを覚えてる?
あたし
今度は
胡蝶蘭になる

deception passの切り立った波飛沫を
半年でモノクロームに変えて
老いた手すりに掴まっては駄目よ
奴は嘘が上手いから

ねえねえあたしのこと解ってよ
温度差の激しい海辺と砂浜を詠ってよ
立ち尽くす若草色の神様が喘いだら
きっと染みったれた景色を捨てられる





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