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非日常かもしれない日々

■ 仕事納め 2001年12月30日(日)
ある方に(名前言っていい?)貴重なSMAPのライブビデオを頂いた。
ネットやってて良かったね!
来年こそは東京ドームのライブに行きたいなあ。
元々、アイドルなんか興味ないくせに、どうもSMAPだけは特別なのだ。
拓哉は風俗好きで、いつもフリーで入るらしい(しかし風呂屋さん)
もし来たら・・・多分、あたしは、その場で失神するなあ・・・<駄目じゃん
普段はBLACKばっか聴いてるんですよ。あたしって・・・・
でもV6のライブも行きたいかも(-。-) ボソッ

今日はあたしの仕事納め。
何故だか生理は終わらないし憂鬱だった・・・
幸い、責められ好きな人ばっかりだったのでよかった
(^。^;)ホッ!
新サイトのネタもOK!

ラストの客が酔っ払いで手が付けられなかったけど・・・
押さえつけるのに必死・・・・

今日の客で
「こう言うところ(風俗)は初めて」だって人。
そのくせ
「ここは入れちゃ駄目なの?」
「俺、口じゃイカない。入れないと」などと言いやがる。
あの〜〜〜初めての人は、あんまり、そんな事は言わないよ。

彼がちょっとだけでも会いたいって言うから外で彼を待つ。
いつも
「良いお年を」って言い合ってるのに馬鹿みたい(笑)
家で寝てたらしいが、つい
「あいつ、そろそろ仕事終わる頃だ」って思って電話してしまったって。
1時間弱のデート。
うどんを食べた。
「良いお年を」ってまた言ったけど・・・・

彼が迎えに来るのを待っている間、ちょっとイケメンにナンパされる。
あ〜軽そうな風俗嬢に見えたかな・・・
鬱だ・・・・
■ やっと恋愛日記が書けるよ 2001年12月27日(木)
あたしの腕の小さな傷を見て彼は言う。
「今度、こんな事をしたら”げんこつ”だぞ」
「大した傷じゃないじゃん。小さいよ。昔は肉が見えるくらい傷つけたよ」
「馬鹿!大きさの問題じゃない!」

年下の彼は、いつもあたしを子供扱いする。
あたしの愚痴を最後まで聞いて、結局、あたしを叱るけどね。
年下なのにパパみたい・・・・・
あたしは遠慮なく甘えるのさ。

でも寝ぼけている時の彼は違う。
子供のように、あたしに抱きついてくる。
翌日には言った事も覚えていないらしい。
「大好きだよ」って、あたしに言ったくせに全然、覚えていない。
「甘えさせて」って、あたしを抱き締めて寝てしまう彼。
可愛くて頭を撫でてしまう。
寄り添って寝たがる男。
あたしが寝ずらくて離れると。強引に引き戻す。
翌日に指摘すると
「え〜俺、そんな事言った?覚えてねぇ〜けど・・・無意識に言った事が本音だよ」

この先、本当にこの人でいいのか、まだ迷っているあたし。
凄く優しくしてくれて、デート代は全額、彼持ちで何か合ったら飛んできてくれて、あたしが泣いたら抱き締めてくれる人なのに。
先のことがまだ不安。
でも・・・・今が良ければいいのか〜って思う、あたしもいる。
■ おいおい・・・ 2001年12月22日(土)
昨日、彼に仕事中
「いつ横浜に帰ってくるの?寂しいなあ」なんてメールを出した。
12月19日の日記にチラッと書いたが、法要で静岡まで行っていた彼。
一人、接客を終えてメールを見たら
「今から帰る」ってメールが1時間前のもの・・・・

仕事が終わって電話をしたら
「今、横浜に向ってる途中。あと30キロなんだけど何時に付くかわからない」
「?・・・電車で戻ってきたんじゃないの?」
「電車なんかもうねぇ〜よ!

スクーター(125cc)だよ!!」
・・・・御馬鹿ですねえ・・・
静岡から横浜までスクーターで走る人は・・・・奴くらいです・・・

仕方がないので、冷え切った彼を抱き締めて暖めてあげました・・・・・

あたしは諦めた・・・
「この人と付き合うんだな。あたし」

迷いは消えた。
だって・・・
12月にスクーターで静岡から5時間もかけて帰ってこられたら・・・
■ 初めての・・・ 2001年12月19日(水)
あたしにはもう「性欲」何て、ないと思っていた。
いや。。。愛撫されて気持ちいいのだが「挿入」もしくは「本番」には興味なくなったと自分で思っていた。
3ヶ月前くらいにSEXしたのが最後だけど楽しくなかった。
疲れるだけだった。

彼は壊れ物を扱うように、あたしを抱いた。
あたしの全身を舌で愛撫する。
髪の毛を優しく撫で、顔中にキス。
胸からおなかから、背中から、あそこから足の指先から・・・・
あたしは自分から彼のモノを求めた・・・・

終わった後、彼は、しっかりとあたしを抱き締め頭を撫で、何度も何度もキスをする。
果てた、あたしの体を撫で回す。
あたしがくすぐったがるのを楽しんでる。

気が付けば4時間もベッドでイチャイチャしてる。
49日の法要で田舎に行かなくちゃならない彼は、とっくに電車の時間を逃がしていた(笑)

年下の男に甘えてしまうあたし。

「俺、本当はお前に甘えたいんだよなあ」って笑う彼。
「俺はお前が可愛くて可愛くてしょうがないんだ」
「仕事に行かせたくないなあ」
「他の男に触らせたくないなあ」
「これで味覚えて、店で本番させるなよ」って言う彼。
「わかんない。させちゃうかも」って言ってみたら怒られた・・・・・

彼は不安がる。
あたしが彼を愛しているのかどうか・・・
実はわからない。

あたしは彼を愛しているのでしょうか・・・・

そして彼は、あたしを愛しているのでしょうか?
何も信じられなくなるんだ。
年を取ると・・・・

確かな事は、あれから2日たった今も、あたしの体には彼の余韻が残っている・・・・・
■ 「どうして俺とSEXしたの?」 2001年12月18日(火)
この日記は2002.8.2に書きました

結局、彼と別れたのは朝の9時。
「じいさんの葬式には遅刻だ」
のんきに彼は笑う。

ホテルの部屋から出る前に
「これからは俺がお前の”はけ口”になってやるよ」
彼は立ってあたしに向かって腕を広げた。
あたしは彼の胸に飛び込んだ。
彼は優しくキスしてくれる。
エレベーターの中でも彼はあたしを抱きしめる。

あたしをタクシーに乗せ、彼は歩いて駅に向かった。

その日の夜、彼からメール
「どうして俺とホテルに行ったの?営業?」
あたしは、その文章の中に彼の”繊細さ”を見つける。
自身満々で
「女なんてすぐにひっかかる」
なんて嘯いてたけど・・
「どうして行ったのかわかんないけど・・・あたしは営業はしない風俗嬢だよ」
「そっか(^ー^)営業なんかしない子だとは思っていたよ」

結局、メールだけじゃ物足りなかったのか、彼から電話が来た
「あはは・・電話しちゃった」

でも、その時のあたしはまだ、迷っていた・・・
だって・・本当は元彼と完全に切れていなかったし・・
客との恋愛なんて信じられない。
客である彼を信じていいのかわからなかった・・・・

■ 初デート 2001年12月17日(月)
この日記は2002.8.2に書きました

この日、仕事に行く前からあたしはどう言う訳かドキドキしていた。
お気に入りのヒステリック・グラマーの服を着た。
「何で、あたしはこんなにお洒落するんだろう」
と思いながら・・・

仕事が終わって、あたしは彼に電話した。
前日の彼からのメールに彼は自分の携帯番号を入れてきていた。

そうそう
「怪しい」外見の割に、メール絵文字使いまくり・・・
「あのぉ〜絵文字が似合わないんですが・・・」
「失礼な!一生懸命、覚えたんだから!」

店の近くであたし達は落ち合った。
会った瞬間
「可愛い服着てるねぇ〜後ろから見たら若いよ」
客の癖に、何だ!その憎まれ口は!

彼が良く行くというお好み焼き屋に連れて行ってもらう。
凄く疲れていたあたしは初デートなのに
「あのさぁ〜もう聞いてよ〜」
って愚痴一人大会。
彼はゲラゲラ笑いながら聞いてくれた。
(今でも、その風景は変わらないと思われる・・・)
もう既に
「指名客」なんて事は、あたしの頭にはなかったのかもしれない。
随分、昔から知っている人のような・・・
簡単に人に心を開かないあたしが・・・

「樹杏は写真写り悪いよね。可哀想な位」
「実物の方が全然、可愛いよね」

「そうなんだよ・・って”写真指名”じゃなかったっけ?」
「そうなんだけどさ。何で選んだのか自分でも不思議」
彼は今でもそう言っている・・・・

付き合うようになってから彼は言った。
「あの写真を見てさ、ピンと来たんだ。
この子なら俺は甘えられるって。俺、こんなだから女に甘えた事ないんだ。
本当は甘えたいのに甘えられるばっかりで・・」


彼は本当は凄く若くて、凄く痩せてて、凄く背の高い子が好みで
写真で指名するのは、そんなのばかりだと言う。

お好み焼きを食べて、カラオケ屋に行く。
最初は2時間で入ったのに、いつの間にか盛り上がって
4時間はいただろうか・・・
彼は、やっぱり歌が上手い。
モーニング娘を歌ったら
「モー娘は随分と可愛く歌うなあ」
って笑われた。

カラオケ屋を出て、歩き出してから程なくして
「ホテルに行く?」って彼が言い出す。
まるで
「お茶する?」位の軽いノリ。
その日は彼の実家で、彼の祖父の葬式が合って
彼は朝一の電車で静岡に帰らなくちゃ行けないはずなのに・・・
でもあたしは酔っていた勢いもあってか
(ちなみに彼は下戸でしらふ)
「いいよ〜」ってまた軽く答えていた・・

不覚じゃ!

SEXもしたけど・・
あたしは泣きながら、今まで辛かった事、悲しかった事を彼に話す。
彼はあたしの頭を撫でながら黙って聞いてくれた。
初めてのデートなのにヘヴィな話だったと思う。
すぐに電車に乗らなくちゃいけないはずなのに
彼は焦る様子も見せず・・・
あたしの頭を撫でて、たくさんキスしてくれた。
「頭撫でてくれるんだね。嬉しいよ」
「女の子の頭は撫でるの好きだよ」

あたし達は眠る事も忘れ、ずっと抱き合っていた・・・
■ デートしよ! 2001年12月16日(日)
この日記は2002.8.2に書きました
クリスマスが近いという事でコスプレ好きなあたしは
「ミニスカサンタ」を着ていた。

あたしに会った瞬間、
店中に響き渡るような大声で彼は
「あはは・・・やっぱり着てるよ!サンタ!」
何も指差して笑うなよ・・・

「また来ちゃったよ・・何で俺が3回も同じ子指名するんだ・・」
「この間も来ようと思って店に電話したらさ、予約終了とか言われちゃって」
「悔しかったよ〜!店の前まで来て電話したのに」
「今日は”サンタ”わざわざ見に来てやった」

客で、これだけ女の子に「憎まれ口」叩く奴も珍しい・・
あんたはあたしの友達かい!って感じだ。

相変わらず、お喋りが弾むあたし達。
珍しくあたしは
「今日は忙しくて疲れちゃったよ〜」とか
「変な人ばっかりで嫌だ〜」とか彼に愚痴って見る。
彼にはどう言う訳か心を許す。
決して、客には心なんか開いちゃいけないのに・・
彼も楽しそうにあたしの話を聞いて
頷いたり笑ったり・・・

プレイの後、あたしは彼に腕枕してもらう。
彼はあたしの頭を撫でる。
どんな話をしていたのか忘れちゃったけど
「お前って可愛いなあ」
ぼそりと彼はあたしの頭を撫でながらつぶやいた。
いつも「憎まれ口」しか言わない人。
あたしは笑って
「今頃、気づいたの?」
軽く手の平で彼は笑いながらあたしの頭を叩いた。

「今度、デートしよっか?」
「デート?」
「樹杏はカラオケとか好きなんだろ?カラオケに行こうか?」
店外デートは禁止事項だし、あたしだって今までした事もなかったし
したいと思った事もないし、誘われると逆に不愉快だった。
なのに・・・
「いいよ」ってすぐに答えたあたし・・・
何故なんだろう・・・

あたしは自分の名刺の裏に携帯のアドレスを書く。
全く自分でも信じられない。
「あたしは何してるんだ?」って頭の中はグルグル。
でもペンを持つ手は携帯の番号まで書いていた。
後々まで彼は大切に、その時の名刺を持っていた。

24時に仕事が終わって、携帯をチェックすると彼からメールが入っていた・・

早速、明日、あたしが仕事終わった後、デートをする事になった・・・

客とデート?
風俗嬢としては恥だ。
最大の汚点!
■ 君にはまったよ 2001年12月02日(日)
この日記は2002.8.2に書きました
この日は朝からラストまで通し。
休憩は取ったものの、またぶっ続け
19時半にお客様を見送った後、フロントからコール
「予約が入っているのですが、まだお客様が来ていないの、もうちょっと待ってください」
嫌だなと思った。
日曜日の19時半に毎週、来店されるお客様がいる。
40代の人でいつも
「1度でいいからデートして欲しい」とか
「樹杏ちゃんを好きなんだ」
って口説いてくる。
しかも目が「マジ」だから憂鬱・・・
毎週、来てくれるのはありがたいのですが・・・

「お客様の名前は?」ってフロントに聞いたら
「○○様です」
良かった・・・その人の名前じゃなかった・・・

5分程、遅れて来店してきたのはそう・・彼だった。

「また来ちゃったよ〜!」
「良かった〜〜来てくれたのがあなたで・・」
「何で?」
「あのね〜」って言いながら、まだ会うのが2度目の彼にしなだれかかり
例の憂鬱な客の話をする。
「そりゃあ嫌だねえ」
「いろんな客来るでしょ?変なの来るでしょ?」

しばし「変な客」の話で私たちはゲラゲラ笑う。
風俗嬢の友達が多い彼の話は
あたしですら耳を疑うような話だった。

彼はシャワー後も自分で体を拭くし
自分で服も脱ぐ。
「そんな事は自分で出来るから」って言いながら・・

帰り際に
「俺、本当にまた来ちゃったよ。先週に来たばっかりなのに」
「また来るとは思わなかったよ」
「何で?また来るって言ったじゃん」
「また来るよって人に限って来ないのよね」
「変なの。俺はまた来ようと思わないと、そんな事は言わないよ」
「へぇ〜。もしかしてB型?」
「そう。何でわかる?」
「B型ってそうだから。あたしもB型」

「大体さ、俺が同じ女の子を指名するのは初めてなんだよ。いつも1回で終わるんだ」
「何か君にはまったよ・・面白いんだもん」

風俗嬢にとって
「面白い子」なんて誉め言葉じゃないけどなあ・・・

「来週からあたし、サンタの格好するんだ」
「マジ?じゃあ見に来るよ」
そう言葉を残して彼は帰って行った。

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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

Material by B*wasabi + Skin by caprice*
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