暗号 − Homepage



2006年03月18日(土) 2人に愛されることがこんなに辛いとは思わなかった



直樹を好きだと言ったくせに
どうしてあたしに告白なんかするの?
ずっと好きだったって
その愛は、家族愛ですか、友情ですか。

愛してると言ってくれた事も
守ってくれると言った事も
全て嘘じゃなければいいのに
そうしてそう思っていること自体、あたしが彼を信じてないというゆるぎない証拠だ
全てまるきり信じられればいいのに
そうして彼の彼女になれればいい

直樹の思いなんか忘れて、自分だけ幸せになればいい
ずっとそうしてきたのに

自分のことを大切にしてくれる人達を傷つけるのはすごく辛い

愛してるの
それは嘘なんかじゃない

彼に愛されたいってずっと思ってた
それがこんなに苦しいなんて思わなかった

あの子と付き合ったらどうする?と聞いたあたしに、直樹は、
嫌いになって、無視するって言った

あの子はどうしてあたしに告白したんだろう
あたしに直樹をとられたくないから?
あたしを愛してるから?

あたしはどうすればいいんだろう

誰かを傷つけてでも守りたいものとか手に入れたいものがあると思ってた
他のどの女の子を傷つけてでも、あの子を手に入れたいと思ってた
だけど
だけどこんなのは正しくない

あたしはどうしたいんだろう




2006年03月15日(水) 直樹の熱に溺れてしまう



あたしは何をしてるんだろう。

アメリカに来てまで何をしたかったのかよく思い出せない

どうしてこんなに苦しいのかわかんない。

直樹があたしをせめないことが今は痛くて仕方ない。

1時間。直樹はあたしの手を握って離さなかった。
指先から伝わる熱に、ひどく泣きそうになった。
あたしの手が冷たいって言い合った。
俺があっためるからって握ってくれた熱が心にしみて今も離れない。
ランチの前にロッカーで抱きしめてくれたことも
やっとさわれたってつぶやいた言葉も
あたしはこの先一生忘れないんだろう。

直樹の気持ちに答えてもあげられないくせに
あたしは何を望んでるんだ
直樹にあたしを1番に愛して欲しい
彼女でもないくせに
なんて醜い独占欲
それでもいいと言った直樹
どんな欠点があってもそれでもやっぱり俺は唯が好きだと言った
その言葉に
直樹の熱に
現実を忘れてしまいそうになる

あの子を傷つけてまで欲しいものなんかなかったはずなのに
あの子の大好きな男の子を奪ってまで
あたしは何をしようとしてるんだ

唯が好きだと言われるたびに
あたしは切なくて泣いてしまう
このままじゃだめだよ
あたしは直樹の優しさと愛におぼれてしまう
ひとりでがんばれなくなっちゃう
助けて欲しくなる
誰かに頼りたくなる

あの子を傷つけてまで欲しいものなんかなにもない
直樹なんかいらない
直樹に、あの子のことを1番に考えてあげてほしいと言った
直樹は、好きな子の事を1番に考えられないのは辛いって言った

あたしは

あの子のことも直樹のことも守りたくて
ふたりが大好きで

でも

いつの間にかあたしは

あの子だけでなく直樹まで傷つけて

気が付けば

3人の場所さえ無くしてしまった



2006年03月13日(月) あたしの好きな人はバイで、彼の好きな男の子はあたしを愛してて



あたしの好きな人はバイです。
アメリカ人で、ひどく優しくて、繊細な人です。
いつも下を向いていて、進歩がない人です。
暗い過去を背負ってて、それでもなかなか人には感情を見せなくて。
どうしようもなく、あたしはあの人を愛してるんだと思った。

あの人の好きな人は、あの人がホストしている日本人留学生で。
あたしたち3人は同じ学校で、親友で。
直樹はすごく優しい人です。
それで太陽みたいに明るくて、馬鹿だけど、いつも上を見てて。
直樹はあの人が直樹のことを好きなのを知ってる。
あの人はとうとう彼に告白したから。
そうして彼はどうしようもなく、あたしを愛してる。

こんなのは正しくない。

あの人が直樹を愛してることがだめなんじゃない。
直樹があたしを愛してることがだめなんじゃない。
あたしがあの人を愛してることがだめなんじゃない。

だけどこんなのは正しくない。

あたしのあの人への愛情は、愛ではなくて同情なんだろう。
直樹は彼を愛さない、絶対に。

直樹の事は好きだけど、あたしはあの人みたいに直樹を愛せない。
直樹はそれでいいと言ったけど。
俺がそれ以上に唯のこと好きだから、大丈夫だって言ったけど

このごろ、3人で結婚できたらいいって何度も思う。

何もだめなんじゃない、何も間違ってない。
だけどこんなのはだめだよ。
何度もそう言ったあたしに、もう聞きたくないって直樹は言った。
あたしはあの人のことだけ考えてるって。
俺は唯の事が好きなのに、そのことには触れないで、逆に拒否してるって。

わからないの。

あたしは全てを無しにしたいのかもしれない。
あの人が直樹を好きなことも、直樹があたしを好きなことも。
何もかもなかったことにしてまた3人で一緒にいたい。

直樹があたしのことを好きだって言うたびに、苦しくなる。

あたしはあの人のことも直樹のこともすごくすごく愛してる。
だからこのままでいたい。
あたしから離れていかないで。


直樹に何度も好きだといわれるたび、涙があふれて止まらないのはなぜだろう。



2006年03月05日(日) 信じるのは裏切られるのと同じ



信じて、裏切られて、生きて、死んで

ここにいったい何があるのか

いつも強い子だねって言われる

あの子はあたしを強いと思ってる

強いからあたしは大丈夫?
多分そうなんだろう
あたしは強いから大丈夫
独りでも生きていける
助けなんかいらない

絶対大丈夫

同情なんかいらない

愛してくれなくて良い
信じてくれなくて良い
友達だなんていわないで

泣いてしまうから

あたしがここに日記をつづる意味はなんだろう
ひどく馬鹿馬鹿しくてこっけいだ
慰めて欲しいから?
同情して欲しいから?
あたしはいつも矛盾してる

愛して欲しい人があたしのことを愛さないなら
あたしはあの人なんかいらない
あたしがあなたの一番じゃないなら
あなたなんかいらない

いらない

あんたなんかいらない。



2006年03月03日(金) どんなに誰かを愛してもどんなに愛を貰っても埋まらない場所



誰だって大好きな人には信じてもらいたい
だけど人間なんてものはすごく小さな器で
受け止めてもらえない心はその先どこに行くんだろう

どんなに誰かを愛しても
どんなに愛を貰っても
埋まらない場所がある

そこは多分あたしだけの場所で

そこが埋まることはもう2度とない

失った自分のカケラはもう元には戻らなくて
そこには違和感だけが残ってる

愛してるなら側にいればいいと思ってた
恋愛なんか自己中じゃなきゃ進まない
でも愛してるのと同じくらいキライになるのはどうしてだろう

本当に愛してる人がいるなら
その人にたとえ愛してもらえなくても
例えその人が誰か別の人を好きだとしても
そんなことは関係が無いのだ
それが今あたしにはよく分かる

どんなに愛してもらっても
あたしはもう前みたいに彼を愛したりはしないだろう

あの人がこの先あたしを支えられないのと同じように
私もあの人の支えにはなれない



愛してると言い合った日々は嘘なんかじゃない



でも例えあれが全部嘘でも

あたしは明日また笑うんだろう




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