のんびりKennyの「きまぐれコラム」
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2002年04月03日(水) |
「資産形成の経験則」 ( PART 4) |
というわけで、PART 3 の続きです。
いきなりここに飛び込んで来られた方は、PART 1 から お読み頂けるとチョッピリはお役に立つかもしれません。
きまぐれで書き始めた「私の資産形成経験則」ですが、
○コツコツと額に汗して小さな種銭を作ってから資産の雪ダルマを作るのはダメ。
○スタートの資金は「借金」がベスト。
と、たったふたつのことを書いただけで、予想外に沢山のメイルを頂きました。 「面白い」というメイルより、「不謹慎だ」「邪道だ」「非常識だ」といった 批判的な内容のメイルが圧倒的に多いことで、逆に「あ〜やっぱり私の経験則は間違っていないのだな」と感じました。
これは「大半の人がそうだと感じることを同じように感じ、 大半の人がそうするであろうことを同じ様にしていれば、 大半の人と同じ結果をもって同じところに行き着く」という 極めて当たり前のことを反面教師として、「人と違う発想、人と違う行動」にこそサクセスの活路があると考える私の基本姿勢の再確認とも言えることでした。
そんなわけで、さらに反論と御批判を頂くだろうなと思いつつ、書き続けちゃうんであります!?
今回のテーマは「借金」の「種銭」を実際に「運用」するうえでの私の「経験則」です。
いろいろあるのですが、要諦となるものをいくつかあげてみると、
○資産運用で成功する秘訣は麻雀必勝法とも通じている
○柳の下にドジョウは2匹いる。 3匹目もいる。4匹目も当然いる。 沢山いる。
○リスクを取る勇気が分かれ目。 1点集中主義に徹する。
○時代の波に乗る。 その為に多趣味であること。 遊び心を大切に。
○何をやっても良いが、最終的に投資資金を3つのものに収斂させる。 「不動産関連投資」と「株式投資」と「人への投資」の3点。
○そして、はじめの基本的な姿勢にもどる。 「その金で何をするのか?」こそが重要。
こんなところでしょうか
では上から順番に勝手な説明を、簡単に。
まず、麻雀で負けない秘訣は何だと思いますか? 記憶力? 技術? 読み? ツキ?
違いますね。
麻雀で負けない秘訣は「自分より強い人間と卓を囲まないこと」と 「そのうえでさらに、他の3人を圧倒する資金を懐に卓に着く」の2点です。
な〜んだ、そんなことか、と思われるかもしれません。 しかし、他にこれ以上確実な勝利の秘訣を私は知りません。
そして、よく考えるとこの2つはやはり決定的な勝利要因であり、 これはそのまま「負けない資金運用」にもあてはまるのです。
自らの運用資金が競合者にとって「相対的に」大きく見えるフィールドで 運用する。 「相対的」というところがミソですね。 「絶対額」として高額である必要は全く無いのです。 麻雀で自分より弱い相手としか卓を囲まないというのと同じです。
例えばスタートする自己資金(借金)が1億円としましょう。 この資金を使って中東で石油掘削事業に乗り出すのはどうでしょう? そうです、もちろん愚策ですね。 そこの麻雀卓にはメジャーの石油資本が数千億円の資金をバックに 過酷な資産運用レースを展開しています。 あなたの虎の子の1億円は百円玉1枚ほどの力しか「相対的」に持たないのです。
ではその1億円で、若者数人が卓抜なアイディアで新事業を立ち上げようとしているプロジェクトの51%を取得するというのはどうでしょう? おそらく数百万円がやっとの若者達にとって1億円という金額は目がくらむほどの 「相対的」価値を持つでしょう。 あなたは、自分には無いアイディアと起業の情熱とプロジェクトのイニシアティブをすべて同時に得ることが出来ます。 「勝てる麻雀しかしない」のが一番ですものね。
きっともっと良い例があると思うのですが、とりあえず麻雀を例にあげてしまいました。
さて、それでは「相対的」に良いポジション、で資金運用をはじめるとしましょう。 当然のことながら成功するプロジェクトなり運用フィールドを選ばねばなりません。
私の経験則です。
「柳の下にドジョウは何匹でもいる!」
なぜか昔から「人まねはいけないこと。 独創的な事業だけが成功する。」と 皆が小学校の道徳教科書で習った様に同じことを言います。
はたしてそうでしょうか?
私は博士号を持つ特定の畑のスペシャリストではありませんし、 特別な技能や芸術の才能や、極めて高い知能や運動能力を有しているわけでも ありません。 どこにでもいる平凡なひとりのオヤジです。
ある日突然ノーベル賞を取れる様な発明をしたり、世界を変える様な新技術の ノウハウを構築したりする可能性もゼロです。
それでも、毎日の時間を自由に使って、好きなことを、世界中好きな場所で 好きな様に、ゆったりと、経済的束縛無しに出来る生活をおくりたいと 願い、その手段として大きな資金をゼロから形成したいと考えたとき、 一番てっとりばやい方法は「人まね」でしょう。
「人まね」という言葉がマズければ、「既存の経済的成功者の、そこに至る行動様式の模倣」と言い換えても良いと思います。
つまり、近い過去にゼロから大きな資金形成に成功した人物と 同じことを「2匹目のドジョウ狙い」で行いながら、先行者の彼らが 費やしたであろう最も貴重な「時間」という無形のコストを当方は大きく セイブし、「成功しやすいフィールドの選定」というこれまた、膨大な費用と 時間がかかる作業を割愛させて頂くのです。
3匹目のドジョウ大いに結構。 4匹、5匹・・・ドジョウは何匹でもいるというのが私の考え方です。 自分自身の力を過信することなく、優秀な先人の模倣を恥ずること無く行う。 これが資産形成の近道だと信じます。
「人まねなどでは大金持ちには成れない。何か独創的な要素が必要。」という のが世間の常識の様ですが、私はまったくそうではないと思っています。
我々平凡なオヤジは「ものまね大賞」狙いでまいりましょう。
あ〜 これでまた御批判のメイルが殺到してくるのでしょうね・・・
次のポイントは「1点集中主義」と「リスクをとる勇気」という点です。
「1点集中主義」というのは資産形成に興味の無い方でも、スポーツ等でその 重要性を認識しておられる方が多いと思います。
力を分散しては成功するものも成功しない。 資金の雪ダルマがある程度大きくなるまでは必須条件でしょう。 「資産3分法」なんてのは既に財を成した方々の理屈で、ゼロから借金で雪ダルマを転がす若き俊英には無用の論。 これはと思ったところにありったけの資金を注ぎ込んで勝負すべきです。
しかし、これは「持てる資金をフルに有効活用する」という理屈で動けるものでは無く、 もっとプリミティブな「人それぞれが有している勇気の限界」への挑戦といった 心理的要因に関することの様に思います。
資金形成に「勇気」は必須条件です。
私は何一つ人より優れたところのある人間ではありませんが、 「勇気」にはチョッピリだけ恵まれていたのかしれません。
「余力を残す」と称して、投資金額は自己資金の6割までに抑えて、 4割は残しておくべきだ、などとそれらしく講釈を垂れる投資顧問会社の 指南役が多いと聞きます。
私の経験則とはあまりにかけはなれています。
この続きは PART 5 にて。
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