恋文 DiaryINDEX|past|will
もう少し、もう少し。
夢は近しいのに
些細な変化だろうか。
意地の悪い気持ちになったり
まるで神隠しのように消える
ふと静かになる午後の光
大学のお祭りのパレードが商店街を音楽を演奏しながら通ってゆく。
そんなに暖かだったのだろうか
冬のような風に
半分閉じたような世界
空がとても低い
女の子の笑い声が外から聞こえてくる。
めがねを外して
見えない景色の
曇の中に隠れた山の頂ををみている
からだの こととか
悟れるとは
月食の空というも
きんもくせいの香りが
木々はゆっくり揺れ
風と雨音が
昼下がりの
階段を
どこにいても
あまり平穏ではない
|