恋文
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2013年06月30日(日) 半夏生

小鳥の声が
かまびすしい

半夏生の
まぶしいような


2013年06月28日(金)

髪が
じっとり
重くなる

週末の夜


2013年06月27日(木) カラダ

重いカラダになる
あれこれと
考えるあいだに


2013年06月26日(水) 帰路

すらりと伸びた
花の傍らを

その色を 
見送って
足早に通り過ぎる


2013年06月25日(火)

奇妙な夢を
さまよっているうちに
戻れなくなる


2013年06月24日(月)

すっきりしない
一日を終わる
雲ばかりの空


2013年06月23日(日) もじずり

もじずりの
花がのぼる
真昼の空


2013年06月22日(土) 通り雨

ひとしきり
雨が降った

風が冷たくなって
喜んでいたら

また蒸してきた


2013年06月21日(金)

朝顔が咲いたので
花びらに伝う
雨を見ている


2013年06月20日(木) どこか

窓をあけて
音だけ
聞いている

どんどん
遠ざかる
たくさんの
車の姿を

たどってゆく
どこか


2013年06月19日(水) もうひとつの世界

いつか見た
夢がよみがえり
繋がってゆく

もうひとつの
世界にいる


2013年06月18日(火) 日向

無言で
日が
照っている


2013年06月17日(月)

山の上の
白い山のような雲
道の向こう


2013年06月16日(日) 悪くない

そんなに
悪くない
これまでだった

きっと
これからも
そんなに
悪くないだろう


2013年06月15日(土)

朝と夜には
窓を開けて
風を迎える


2013年06月14日(金) 夜中

自分をなだめる

ゆっくりと

闇のなかに
歩みだす気配


2013年06月13日(木) 梅雨

町のなか
音のひびきも
雨にくるまって


2013年06月12日(水) 雨は

目覚めると
聞こえてくる
囁きのような


2013年06月11日(火)

境目のない
夢のなかに
朝の光を
見ていた


2013年06月10日(月) 不安

いつでも
ふと 不安になる

なにも
確かではない


2013年06月09日(日)

いつまでも
仮のわたし と

思う
いつもの日々


2013年06月08日(土) なる

なるように
なるだろう

なりたくなくても

なってしまえば
なっている


2013年06月07日(金) この国に

空っぽが
いつも
通ってゆく


2013年06月06日(木)

窓を開けて
まだ 冷たい
風を迎える

遠くの騒音


2013年06月04日(火) 夜半

聞こえる音を 聞き
見えるものを 見る


2013年06月03日(月) 夕暮れの街

人ごみに
目がくらむ

すずめの声が
かまびすしい

こんな
街の中なのに


2013年06月02日(日)

濃密な
草木の匂い

陽のしたの
立ちくらみにも似て


2013年06月01日(土) 変わること

わたしが
わたしになる

声にだせなくても

変わることを

ひとりで
見つめている


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