戯言、もしくは、悪あがき。
散る散るミチル
ミチルは果てた
充電切れたら
今夜も寝逃げ

2014年04月19日(土) ゆだねる

もう、いいんだな。
どうしようもなく、まぶしいものが、いやおうなしに降ってくる。
たまたまひらいてしまった胸に、飛び込んでくる。
だったら、もう、ゆだねておけばいいんだな。

通り道だとして。
通り道であったとしても。
触れられたことをただただ喜びたい。
ありがとうっていいたい。
好きはいつもごめんなさいだった。
うれしいはかなしいだった。
近づくほどにさみしかった。
そしてそれはまだ続くんだろう。
どこへ向かっていくのかなんて、また離れていくのかなんて、そんなこと。
たしかにひとつの土の上にあって、ひとつの空の下にあって、すべてはその間の出来ごと。
だからなんどでも出会えるのだし。
通り道だから、また、交わることもあるのだし。

なにもかも、たまたまの出来ごとだから。
でもいまでしか、ありえなかったことだから。

好きはいつもごめんなさいだった。
でも、いま、好きっていいたい。
ずっと好きでしたっていってみたい。
ありがとうっていいたい。
うれしいことがせつなくて、でも、もう、かなしくないって、いっても、もう、いいんじゃないかな。

まぶしくて痛くてきらきらはあたたかい。
憎まれぐち叩いてわらいたい。
何が起きているのかちゃんと見届けたい。
いまならわたしに間に合う気がする。



2014年04月16日(水) しるし

手を差し出してひろげる
手を差し出してひろがる
望もうが望むまいが
ただ流れていくもの

いつのまにかもう
あんまり緑で
風は笑えるくらいぬるくって
空にはやっぱり何もなくて
わたしはあそこに落ちて行くんだとおもった

あのなにもないところ
あの青すらないところへ
まっさかまに落ちて行く

手を差し出してひろげる
手を差し出してひろがる
ひろがったわたしはいちまいの絨毯
風に乗って浮かび上がり
風を受けて落ちていく
どこまでも上へ
どこまでも上へ
あの青すらないところへ

さよなら
かな
いってきます
かな
やっぱり
さよなら

あいさつは形でもしておいたほうがいい

きっとそれがしるしになるから



2014年04月10日(木) ぜんぶ

思い出せることを全部持っていこう。
いま思い出せることを全部。
まぶしかったこともどうにもならなかったことも
ほんとにあったこともなかったことも全部。

きっとまたなくなってしまう
きっとまたこぼしてしまうから
いま思い出せる限りの景色を全部持っていこう。

歩き続けていくことがただ怖いとき、とりだして自分を奮い立たそう。
確かにあったことだとうそぶいて歩き出そう

会いたい人は未来
会いたい人は未来に
なんどでもなんどでも会いに行けるって
二度と会えない人もいつかの果てに会えるって
そのとき返さなきゃいけないひかりがあるから
それが約束だから
うばいとった約束を返しに
踏みつけたゆびきりを散らかしたことばを
しなかった約束もぜんぶ果たしにいくんだよ

どうしてこんなにまぶしいんだろう
きっとずっとまぶしかったのだし
また見えなくなってしまうのだし
だから全部全部もうこぼさないようにせめていまだけは



2014年04月09日(水) であう

感動は、生もうとするものじゃないな。
そんなおこがましいこと。
あらためてわかった。

ただ、飛ぶ込むだけ。
自分が、飛び込むの。
自分が先に飛び込んで見せて、そこにあるまだ見えないものに手を伸ばすの。
その勇気に打たれるんだ。


そして、決してのみ込まれない。
波にのまれない。
どんなものに出会っても、落ち着いて観察して、味わって、確かめて。
そのために立つのだし、そのための力なんじゃないか。

ここを否定してどこかにいこうとしても、だめだ。
ましてやどこかへ連れて行ってあげようなんておこがましい。
ここにいる人たちとその場を分かち合うこと、そこに重ねるように見たい景色を連れてくること。
そしてそれは決してひとりではできないということ。

そう、
決してひとりではできなかったということ。いつも。いつも。
たとえそこに物理的にだれもいなかったとしても。


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