夜のつぶやき


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2004年02月29日(日)
恋心(れんしん)




一夜一夜 狂う心

長き冬の

夜明けを待ちわびるように

ただ持て余す



一夜一夜 乱れる心

その一言に

そして沈黙に耐え切れず

引きちぎられる



憧れだけや 思慕だけではない

身じろぎもできぬほど

縛り付けられてしまう心



















2004年02月28日(土)
誰もいない部屋で




誰もいない部屋で

膝を抱えて 座り込む

外を走る車の音

通り過ぎる人の声

まるで自分だけが

独り取り残された

世界にいるようで



誰もいない部屋で

膝を抱えて 座り込む


孤独・・・


















2004年02月27日(金)
涙に濡れた吐息




涙に濡れた吐息で

誰の名前を呼ぶのか


降り止まぬ雪に

声も閉ざされる


涙に濡れた手のひら

誰の温もりを探すのか


想い出の中の

あなたの指に重ねる

















2004年02月26日(木)
限られた時間の中




限りある時間の中

できることは

一緒に夢を見るだけ


限られた時間の中

できることは

惜しみなく愛するだけ



限られた時間の中

できることは

あなたのためにだけ



















2004年02月25日(水)
望めば 望むほど




ひとときの夢の中だけでいい

愛しているから


愛されたいと

望めば 望むほど

大切な何か

なくしてしまいそう


ひとときの夢の中だけでいい

愛されたい


愛してると

望めば 望むほど

大切なもの

壊してしまいそう

















2004年02月24日(火)
誰かを好きになって




誰かを好きになって

愛する その気持ち

止められるものじゃないね


誰かを好きになって

愛されたい その気持ち

欲してしまうものね



誰かを好きになって

愛を知って

人は生きてゆける















2004年02月23日(月)
涙の湖




涙の湖 

映すのは

滲んだ 微笑

触れては 歪む


涙の湖

浮ぶのは

沈みそうな

想い出の小舟


涙の湖

夜の月だけが

知っている




















2004年02月22日(日)
胸に刺さった痛み




もう戻らない

離れた心


割れたグラスの破片

煌めいていた かけらたち

拾い上げたら

胸に刺さった痛み

深くなった



もう戻らない

離れた心


煌めきは残像

触れてみたら

胸に刺さった痛み

冷たくなった


















2004年02月21日(土)
恋しさと愛しさ




恋しさに 願うは

ただひとつ

その腕の中



愛しさに 祈るは

ただひとつ

その胸の中



絆を信じても

やるせないほどの

恋しさと 愛しさ

運んでくる

















2004年02月20日(金)
空を見上げた



うつむくと 

涙がこぼれるから

空を見上げた


出逢った時の空と

変わらぬ 青さが

眩しかった


うつむくと 

涙がこぼれるから

空を見上げた


どこまでも続く空

明日も 見上げて

微笑むまで


















2004年02月19日(木)
傷つくたびに




傷つくたびに

強くなれるなんて

嘘よね


傷つくたびに

弱くて寂しくて

孤独なの


傷つくたびに

やさしさを求めるの

貪欲に


傷つくたびに

何度も何度も

祈るの
















2004年02月18日(水)
私だけの居場所




ずっとずっと

探しつづける

自分の居場所


どこにもないようで

どこかにあるはず


きっときっと

見つけだすわ

確かな居場所


どこにもないようで

どかにあるはず


私だけの居場所



















2004年02月17日(火)
もう一度




もう一度 思い出して

誰かを愛すること


もう一度 よみがえれ

誰かに愛されること


ひとりではいられない

それが人間ということ


愛を忘れては

生きられない


もう一度 この胸に

















2004年02月16日(月)
震える心




震える心

バラバラに

砕けてしまう前に

強く抱きしめて



震える心

暗闇に

消えてしまう前に

強く抱きしめて


















2004年02月15日(日)
あなたがくれたもの




あなたがくれたもの

メールも 想い出も

捨てられない


あなたがくれたもの

言葉も 微笑みも

忘れられない



がらんとした心の中に

ぽつりと 取り残された

あなたがくれたもの



















2004年02月14日(土)
幻だけが浮ぶ




何を言えばいい?

届かないとわかっているのに


何をすればいい?

持て余した時間を埋めるのに


何を見つめればいい?

もう見つめる瞳は

ここにないのに

幻だけが浮ぶ
















2004年02月13日(金)
夢の中へ




はみ出した 僅かな夢

酔っているように

惑わされて

踊らされて

まだ夢の中に


零れ落ちた かすかな夢

目が覚めるように

とまどって

消えてゆく

そして また夢の中へ





















2004年02月12日(木)
あなたを想うだけで



あなたに 逢いたい

そう思うだけで

こんなに苦しくなる


すぐに 逢えるなら

いつでも 逢えるなら

どんなに楽でしょう


どこにいても

あなたを想うだけで

この胸は苦しくなる


どんな時でも

あなたを想うだけで

この胸は張り裂けそう

















2004年02月11日(水)
振り出し




逢いたいと願うほど

遠くに感じるもの


忘れたいと思うほど

記憶は蘇ってくるもの


いつまでたっても

振り出しにもどってしまう


どこまでいったら

戻らなくてすむのでしょう
















2004年02月10日(火)
心の休養




心が壊れて

体も調子を崩す

元気になるためには

休養が必要なことはわかってる


体を休ませることは

たやすいことかもしれないが

心の休養は

難しそうだね


眠っていれば

休めるのだろうか
















2004年02月09日(月)
もう いいんだ




もう いいんだ


明るくて

温かな陽射しの中

ふと つぶやいた


言い聞かせたのか

吹っ切ったのか

わからない


心の中の冬が

終わりかけてきたのかな

まだ 春は遠くても


もう いいんだ
















2004年02月08日(日)
春を待つように




いつか 笑って話せる

そんな日がくる

いつか なんでも話せる

そんな日がくる



雪の下で春を待つ

花たちのように

そんな日を心から

待ち望んでいます


















2004年02月07日(土)
心は切り離せない




前を向いて進むだけ

わかっている


明日のことを

明後日のことを

生きるために

進めばいいだけ

わかっている


後ろを向いても

あるのは幻影だけ

留めていても

手は届かない

わかっているのに


心は切り離せない

















2004年02月06日(金)
本当のさよなら




立ち止まり 振り返り

また 思い出す


一緒に歩いた路まで

戻っても 

そこにあなたはいない

分かれた路は

元に戻らない


本当のさよならは

まだ言えない














2004年02月05日(木)
砕けてしまえ




肌に刺さるような

夜気の冷たさ

熱くなりすぎた

心の中まで 冷ましておくれ



朝になって

水溜りにできた氷が

踏まれて砕けるように

抱えた想い 砕けておくれ



追いかけなくていいように

未練を残さぬように


















2004年02月04日(水)
時を経て




彷徨う思いも

揺るぎなき思いも

時に溶けて

変わりゆくもの


囚われても

突き放しても

時に包まれ

薄れゆくもの


時を経て

また 繰り返す

変わりゆくまで

薄れるまで

















2004年02月03日(火)
今 やっと




夕暮れの街角

風が忘れものを運んできた

遠くすぎた日の

涙の思い出

今なら素直に

うなづく事ができる



言葉にできなかった

あなたの

「さよなら」を



ひとりの夕暮れ

風が運んできた

今 やっと

聞けた気がした
















2004年02月02日(月)
出逢えただけでもいい




限りある時の中で

出逢えただけでもいい


知らずにいても

誰かと出逢っていたでしょう


あなたを知って

あなたと出逢って

それが私にとって

何より幸せだった
















2004年02月01日(日)
胸(ここ)に残る




誓った言葉は 永遠に

信じた言葉は 永遠に


胸(ここ)に残る


言葉を言ってくれた

人(あなた)がいなくなっても


ここに残る