あしたはたいせつなきねんびだ。 |
今年はケーキもないけれど。。
愛は変わらず。
はっぴばーすでぃ 景吾。
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10月4日。
去年も。一昨年も。今年も。 今日という日はやってくる。
昨日から降り続いた雨のせいで、だいぶ気温が下がってきたようだ。 衣替えの期間もはじまり、だいぶ秋らしくなってきた今日この頃。 朝もまた涼しさというよりは肌寒さを感じるくらいになってきた。
「(寒い…)」
いつも通り朝昼問わず眠いジローには、この寒さは堪えた。思わず身じろいでしまう。 今日は何日で、何の予定があって、などのことは一切思い出せない。 そのような考えは、この暖かさには変えられない。 また後で考えればいいことだ。
ベッドの中で眼を開けてから、いつしか10分以上もたっていた。
うっすら開けた眼で天井を見上げ、窓からひんやりと伝ってくる外気を頬で感じる。 外はまだ薄暗いようだった。
ふと思い立ち、自分の頭のそばに置いてあった携帯に手が伸びた。
『メール、着信は0件』
「…はあ」
確認をしたと同時に、ジローの口から思わず溜息が漏れる。
「(…前までだったら、跡部が電話くれてたんだけどなぁ)」
すでに部活を引退し、朝練もなくなった今は、2年間かかってきたモーニングコールもこない。 今思えば朝の寝坊は彼の声で目覚めたかったからしていたのだろう。 あの、甘く、気高く、美しく、それでいて切なくなるような声。 いつのまにか心まで奪われていた相手。 ここまでくると、電話というひとつのものだけで自分が学校に行く意味さえも失われてしまったように思える。
もしくは、生きる意味さえも。
眼を開ける。寝返りを打つ。息をする。 何もかもが億劫だ。
気がつくと、手に持っていた携帯の待受をなにげなく見ていた。 時刻は02:16という朝には程遠い時間を指していた。 変な時間に目が覚めてしまったようだ。
日付は 10月4日 mon. 。
「…10月4日。」
何かひっかかる日付だった。
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書ければ続き明日にでも書いちゃいたい・・!(汗
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2004年10月03日(日)
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