耳鳴りおやじの日記
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久しぶりに研修会というものに参加した..
大変、有意義だった..いろんな意味で..
研修会参加者に、以前、うちにおられたN先生も来られていた..
懇親会にも出た..そしてその中にNT大学出身の先生がおられた..
ウチの大学には以前からNT大学の出身の先生が多いので、うちにおられる先生の印象をお聞きした..すると..
K先生:封建的な人 U先生:自分を高く見せたい人、嫌いなタイプ T先生:研究らしきことをしている人
はっきり言って..笑えた..外部の評価は概ねあたっているのだ..
そして同じ大学出身でも、いろんな先生がおられるなと感じた.. その先生は、今から30年以上も前に国立大学の医学部で学位を取得している..当然、論博だったにちがいない..
その先生はK大学で、教授をされているが、ほんとにまともだ..うちの大学は..そして今の研究室は30年遅れている..
我々の分野には最近、優秀な人が参入しつつある..我が母校のT大学出身学部のセンター得点率はなんと、80%、医学部の次だ..W大学に至っては、87%だ..一方で、NT大学の偏差値は著しく低い..二極化している..
大学の競争は激化しているが、これに勝ち残るには、良い人材採用としっかりとした仕事をしていくということ..これしかないと感じた..
そいつとは、本当に最初、性格があわず、嫌だった..
避けたかったのに、アパートは同じ、バイト先も同じになった..なんて不幸だと思った..
しかし、なぜか、そいつとは仲良くなってきた..その時、彼はバイトに明け暮れ、バイト先に勤めたものの、将来を悲観していた..目標がなかったのだ..その時、僕は大学院生、K教授の下で遺伝に関する研究をしていた..彼は、僕がK教授を尊敬し、またK教授が僕を強く引っ張っている姿に憧れを持っていたんだと思う..
そして、いつのまにか、彼とは仲良くなった..朝まで酒をのみ、今の自分、そして将来の自分に関して議論したりした..そして、僕に対していつもこう言っていた
”お前はK教授のようなボスがいて幸せだ..信頼できるボスが欲しい..俺も目標を持って生きていきたい”
そして、彼はチャレンジした..今まで日本ではあまり知名度がなかった ヨットの世界だ..彼がその試験に合格したとき、その様子をうれしそうに語った姿が忘れられない..
その彼は、今や日本だけではなく、世界で活躍する選手になった..酒をのみ、隣の女がうるさいといっては、僕をたたき起こし(自分で行けばいいのだが)、酒で体調が悪くなったといえば、電話をしてきた奴が..
久しぶりに彼の成長ぶりを見てみたい..そして、今度は彼から刺激をもらい、若返りたい(おやじの願望)!
昨日、昔の先生との懇親会があった...
なんか、あまり人が来ていなくてなんかがっかりした..
数学のI先生は、自分の担当部署なのに来ていなかったし(スキーやめたのでは?)、定年を迎えられる先生も誰も来ていない..
そもそも、仲の良い人ばかりでは懇親会ではないのだ..みんな、それぞれいろんな事を抱えているが、まあ、ええやないかと思わせる会にすればいいのだ..
同じ部署のK先生は両隣にややこしい先生が座ったが、見た目仲良く懇談してるし、僕もN先生と楽しく歓談したし..
O先生は、大学の危機で結束をというけど、今の状態ではなんか逆効果だなあ..(とある先生は大学つぶせというし..)
それじゃ、国立なんかが安泰かといえば、そうではなく、おそらく、独法化で、むちゃくちゃになっている..
以前、京大のM先生に”結局、最後は論文だよ”ということを言われたことがあったが、広義には、”結局、最後は自己の能力だよ”ということだろうな..
私も、おやじ改造計画を進めて早3年、おやじからおじさまに格上げされるよう、日々努力させていただきます、ハイ
2004年02月26日(木) |
まあ、いろいろなつながりで |
昨日、T先生から論文の別刷りを頂いた。そして会食のお礼で1万円も図書券を貰った..ありがたい
人間のつながりはなんて狭いんだなと感じることがある..
僕NはT先生の紹介でS先生で研究することになって学位を取得し、S先生の学生のS君のポスドク先をT先生が紹介し、そのポスドク先のH先生は以前、僕Nがスキー実習のときに来ていた知り合いの先生だった..
N-T-S-SーTーHーN
輪廻転生...じゃなくて因果応報...じゃなくて情けはひとのためならず...
僕は、出身が国立、勤めが私立、研究が市立大学とほんとややこしい人生を歩んでいるが、得るものはかなりある
たとえば、大学環境の相違だ..国立や市立などの公立は、授業に対する思いは希薄で、研究主導型が多い.. それに対して、私立は概ね、授業を重視し、その見返りとして給料が得られているという感触がある..
知り合いのS教授が、ある私立大学に非常勤に行っているという、週に2コマの授業で5〜6万くらいもらえるようだが、先生は”こんなに安いのか!”という感触を持ったという。助手の先生も同じ事を思ったらしいが、これは相場である。その感覚は非常勤講師を経験した教員にとっては当たり前の感覚であるが、そとで講義といえば集中授業しか経験のない教員にとっては、非常識なことかもしれない..
ところが、前、うちの私立にいたK教授は、若い頃には非常勤をして人間関係を築けというのが常識的な考えだった..
大学というより、大学教員の常識にはかなりの格差があるのだ..
私も昔は非常勤をしていたが、ある時からS教授の感覚になった..自分への投資という意味では、授業の準備、講義という事を他の大学で行うコストは5〜6万ぐらいでは安すぎるのだ..もしかしたら、その時間で論文を1報書けるかもしれないのだ..
公立では授業が少なく、研究主導とは言え、僕から見れば無駄な時間ばかりだ..この時間を教育に当てればいいというか、当てなくてはいけない..まあ、これも常識の違いか..
国立大学が独法化して、特許申請が整備されつつある..
京大では、研究者の対価が50%だという..
よく考えると、特許はいいことばかり(のようにみえる)
大学、研究者は儲かるし、研究費は特許収入で得られるので申請する必要もなくなる。また、企業に権利を売る代わりに、学生の就職もよろしくといっておけば、就職先もできるというわけだ..
しかし、その一方で、大学の研究の質が変わるかもしれない..役に立ちそうな研究ばかりになりそうで、基礎研究が軽視されるかもしれない.. また、研究者間の確執も出るだろう..特許収入を得る助手と特許収入を得ない教授..特許の一つでも取っていないと教授になれない時代が来るのかもしれない..
いやはや、嫌な時代だ..特許のひとつでも取らないと老後が心配だ..
今日は、嫁様が遊びに行っているため、子供たちを3人面倒見ている..
楽しいが大変だ..今度から私も日曜は家を空けないように気をつけよう
昨日は、僕を新分野に導いてくれたT教授、育ててくれたS教授に感謝して会食を行った..
なんて幸せな状況か..ホント感謝したい..
正直、食事の味なんて覚えていない..その場が幸せだった..
結構本音の話がでて、T先生は最近、すごいところに論文を出したが、そこにたどり着くまでの苦労話を聞かせてもらった
分野の速度が速いこと、ひとりでやらなくてはいけないこと、そしてオリジナリテイの高さを求めなくていけないことなどの話だった..
同じ職場にいるものとして刺激になる..
S教授は論文書きばっかりでストレスを感じていたこと、ひそかに新テーマで実験成果を出していた(定年まですぐなのにすごい)!
結局、できることを一人でこつこつやっていくことが重要なんだな.
今お世話になっている研究室に女の子3人、入ってくることになった..
なんで、この研究室は昔から女の子ばかりなんだろう..
3人入ってくると、全部で学生が8人、そのうち女の子が6人だ..
この6人が仲が良ければ良いのだが、派閥が出来るとややこしい
特に偏見覚悟で言えば、女の子の派閥形成は陰湿ないじめに繋がりやすい
今も、4人女の子がいて、1人だけ仲間はずれにされている..
3人というのが、やっかいなグループ単位だ..確かにぼくの授業でも女の子3人という単位が1つのグループになっている
来年度はどうなるのかなあ..3人入ってくると自分の机がなくなりそう..実験台イコール自分の机になりそう..
耳鳴り親父はさらに年をとりそう..
”若い子に、机取られて、じじ博士”(来年、川柳に応募しよう!)
なんか、また体調を崩してしまった..ホント情けないなあ
昨日は鼻水ずるずる状態で実験、目標の8割で終了..自宅へ
3月に学位取得の挨拶回りのために師匠に電話した..
私には師匠が2人いて学部の指導教官と大学院の指導教官がいる
大学院の師匠、K教授には研究の難しさ、面白さを学んだが、学部のI教授 には、研究の哲学みたいなことを学んだ気がする..
I教授が、学部の時に”学問が面白いと感じることには2種類あって、ただ単に消費的に面白いと感じることとと、内容を極め、その真理にふれることで面白いと感じることがある”
不思議とI教授の言葉が、今でも気持ちの中にあり、研究を続けていこうという原動力になっている..
I教授はもともと東大の医学部出身だが、かなり異端児で別の分野に足を踏み入れ、派閥も気にせず、不器用だが信念がかたい教授だ..
その教授に”おめでとう、君に会えるのを楽しみにしているよ”と言って頂くのは最高の喜びである
そして、こんな師匠に支えられてきたんだなと痛感する
ホントありがとうございます(涙)
良く、健康を維持するためには、運動、栄養、休養が必要だと言われる
たまたま、昨日読んだ本に”休養には2つあって、体の休養と心の休養がある”と書かれていて、いろいろ考えた
もし、運動、栄養、体の休養、心の休養の4つが重要なら、積極的に考えないと実行できないのが、運動と心の休養だ
栄養と体の休養は、食事、睡眠で質を問わなければ必ず、実行できる しかし、運動と心の休養はなかなか難しい、だからこそしっかり実行しなければいけないのかもしれない
しかし、心の休養か...僕の場合はドラマ見て涙流すことかな..
1週間で3回は泣いてる..”エースをねらえ”で泣くのはやめたいが..
どこの大学にも、授業シラバスというものがあるが、
学生の都合のいいようにかかれるうらしらばすというのが、存在する場合がある。
そして..とうとう我がスタッフのものが登場した..
ああ、そう見ているかと感心したが、あまり良いもんではないですな..
まあ、参考になりました..この借りはかえすぞ!
大学を評価する場合、研究や教育の評価以外に、改革意欲度というのがあるらしい
所属する大学が上位に入っているが、これって結局のところ、資金があるんだけど、いまいちというところが、改革を積極的にやるということではないのかな..
しかも、改革意欲度が高ければいいのかなという気もするし、なんか、成果がないけどがんばってますみたいな指標で複雑ですね..
まあ、がんばっているだけ、良いという気もするんだけどな..
久しぶりに実験を開始した..
新しい実験なので、いろいろ戦略はあるが、まあ、基本的にやってみないと わからないので、ひたすらやるだけだ..
昨日はセミナーもあり、実験成果を発表した。相変わらず、厳しいつっこみがあった...
RNAのスプライシングの実験結果の発表後に
N先生”スプライシングの機構について説明して” 学生”え〜と....” S先生”スプライシングは転写前か、転写後か?実験コントロールを明確 にしないと実験結果が明確でなくなる!” 学生”あ、わかりました”
いつものことながら、自分に言われているようで緊張した...
しかし、この緊張感が研究のパフォーマンスをあげるために必要なのだ
さあ、がんばろう!
ノーベル賞がもらえたからといって、何?という気がするが、日経サイエンスに面白い話が載っていた。
今年度、カリウムチャンネルでノーベル賞を受賞した研究者の話である。 名前は忘れたが、非常に地道な研究者でお金も使わず、少人数で研究し、自らも教授になってから新しい学問分野にチャレンジし、ノーベル賞をとったらしい..
こんな事を知らないイギリスの研究者?がネイチャーに”カリウムチャンネルで成功を収めた彼は高価で高性能な機器を購入したからだ”と論評したところ、彼(名前は忘れた)が、反論のコメントをネーチャーに投稿したという話だ 彼のコメントは”私はただ、地道にお金をかけず、焦点を絞ってじっくりと科学的に当たり前の手法を用いて研究しただけだ”というものだ。
また、人付き合いは苦手だが人間的にも優れているらしく、揚げ足とりのような質問はしないひとだという..
派手な研究が必ずしも良いとは言えないと感覚は国内外の共通の認識かもしれないなあ..
先日、後輩とセミナーを行った
後輩の発表は面白かったのだが、正直、それだけだった..
後輩の分野は学際的な領域であるので、幅広い視点が必要である反面、基礎的なところを深く抑えられないという弱点を持つ..
深い知識をベースにどれだけ面白くオリジナリテイの高い学際的な研究が遂行できるかという事が重要だ..
特に私が現在関わっている分野は研究の速度が速い上にかなり基礎的で深い知識が必要だ..その部分をしっかり抑えていないと何を目的に調べているのかわからなくなる..
現在の私でも基礎知識不足が指摘され、”初めての一歩の...”なんてテキストを片手に勉強している..その内容も数年間で塗り替えられる世界だ
今年から後輩の分野に戻ろうとしているが、私が知っていることはできるだけわかりやすく伝えて行こうと思う..そして私自身も常に批判を浴びながら日々勉強を続けていこうと思う..
今年はそんな年かな..
2004年02月10日(火) |
何か商品開発できないかな? |
って感じた...
近年の大学はとにかく、産学官連携というのがキーワードだ..
特許のひとつでも取得しなければ評価されない時代がやってくるかもしれない...
自分の分野は難しいが、最近の研究からちょっと意外な事がわかってきた..それは大学経営全体に関わる事なので、商品化されれば使ってくれる可能性が高い..
業者に働きかけて共同開発すれば良いかもなあ..そんなうまくいくかな
2004年02月09日(月) |
スキーから帰ってきた |
いやはや、スキーから帰ってきました..
しかし、どうも満足感がないなと感じた..
若い女の子も多くいるんだけど 御飯をみんなで食べていてもどうも楽しくないのだ..
やはり、親父なのかもしれないが、家族で来たときが 楽しく感じる..
子供たちは何もかもが新鮮で何をみても感動して表現する それが、すごくうれしく、幸せな気持ちになるのだ..
ところが、連れて行ったメンバーは研究室のグチのオンパレード.. ”エースをねらえ”の岡ひろみのようにかわいくてがんばりやならまだしも 楽しいのか楽しくないのか表現しない上に、”私、がんばります”という 言葉もない..
仕事ならまだしも遊びで来ているにはちょっと辛かったなあ
”甘ったれるな、そこに雪があるかぎり、おまえはスキーヤーなのだ” 宗像コーチならそういうだろうなあ
さて、今日からまたがんばろう!
博士論文、製本完了、ハードカバーでやってきた..
そして事務に提出、これで後は授与式のみだ..
しかし、自分ですべて書いたものがハードカバーになるというのは格別だ.
そして、これを誰に読んで貰いたいか、考えた..
両親...まあいいが、内容はどうでもよいだろう.. 嫁さん..むむ..喜んでくれるが、そのうち、表紙が下敷きにされるかもしれない..
そうだ、と思った..息子、娘に将来読んで貰いたいと感じた..もし、同じような研究の道に間違って進むような時に、父がこんなあやしい研究をしていたんだなと感じてくれたら、いいな..
昨日、こうじろうに見せたら、僕の名前が金色だったのを嬉しそうに眺めていたなあ
昨日、なんとなく週刊誌を読んでいたら、時間管理の記事が載っていた
時間はボーとしていると失われやすいので、しっかりやることに優先順位をつけて実行することが重要だという
そしてある人が面白いことを言っていた ”時間に縛られながら、縛ることが重要だ”
そうか..と感心した。どうしても時間は過ぎていくし、不必要な事のために時間は使われるが、その中でいかに時間を管理するかという事が重要なのだと..
こういうストイックな状況は好きだなあ..いや変な意味じゃなくて..
復活したようです、風邪から..
薬のせいで腹の調子はいまいちですが、まあ、ぼちぼちです
今日からまた、いつもの体調に戻そうと思います
こんなとき思うのは、やはり体調維持ができていないと
仕事のパフォーマンスがかなり落ちると言うこと..
毎日、体調を維持しながら、こつこつと仕事をすることが重要ですな
しかし、D論発表以降、仕事の効率が落ちているので、すこしづつ高めていかなければいけませんな
”若いもんには負けられん”という親父のぼやきを実行に移せるようがんばります...
やっと、熱が下がってきた..
やはり長い間寝るとかなり疲れる..15時間以上は寝たからね..
やっと、起きたらやはりふらふらで、何かのきっかけで脇腹がつって痛い
ほんと年には勝てない
2004年02月02日(月) |
とうとう体調を崩してしまった |
いやはや、とうとう体調を崩してしまいました
インフルエンザではないようですが、困ったもんです
週末の忙しさが体にきたかな..無理の出来ない体になっています
まあ、こういうときは休めということでしょうな
近くに面白いバーがある
カクテルも正直いまいちだし、つまみも多くない(というかない)
しかし、なぜかお客さんが続いて入るのだ..
バーといえばおしゃれなカップルが多い感じだが、そういうわけでもない
そして何よりもバイトの子がお客として良く来るのだ..
いろいろ話をすると親が離婚した女の子や地方からやってきて苦労している男の子、そして妻と離婚して子供を養育しているお父さんと、精神的にまいっている人が常連に多い
このようなお客が心を癒される場がこのバーなのかなと思ったりする.. それは、マスターが下半身不随の車椅子生活でありながら、バンドを組んで音楽活動したり、バーのマスターとして活躍しているからかなと思ったりする...
つまり、自分の様々な悩みがものすごく小さく見えてしまう場なのだ.. 障害を抱えていながら積極的に活動している姿をみて元気がでてくるのかもしれない
まさに、ホッと場ーなのだ(ああ、親父ギャグ)
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