今日もアリガトウゴザイマシタ。
■ムシキング。
2013年10月27日(日)
息子・タク(8才)が
「パパ、見てー」
と虫カゴを持って来た。中に土やら石やら枯れ葉が入っている。この時期になんの虫を飼うのだろうと思って聞いてみたら
「ダンゴムシ!」
「えー!」
わざわざそんなものを虫カゴに入れて飼うとは…。ちょっとじめじめしたところだったら、石をひっくり返せばいっぱいいるだろそんなもん…。僕もよくダンゴムシをつっついて丸まらせたりして遊んだりはしたが、飼おうとまでは思わなかったなあ…。
しかしタクは嬉しそうだ。飼い方を学童保育で教わったらしい。
「エサはどうすんの?」
と聞いてみたらニンジンやら金魚のエサがいいらしい。ダンゴムシが何を食うかなんて、これまでの人生の中で考えたこともなかった。
「ダンゴムシってじめじめしたところが好きだから土が乾かないようにしたほうがいいぞ」
と言ってみると
「だいじょうぶ!霧吹き!」
タクは嬉しそうにしゅっと土に降り撒いた。用意周到なことで。虫カゴの中をよく見ると何匹かモソモソと動いている。中にはグレー一色ではなくて茶色っぽく、背中に黄色っぽい模様があるダンゴムシもいる。
「お、このダンゴムシ、メスだな」
「そうだよ!子供産むかも知れないよ」
タクはこのダンゴムシたちが子供を産んでいくのを期待しているようだ。あんまり増えすぎるのもちょっとグロいので勘弁してもらいたいが。子供を産んでも3匹ぐらいまでで…。
すなわちダンゴ三兄弟である。なんちて。
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■ファッションモンスター。
2013年10月24日(木)
仕事から帰って来ると、子供達は歯を磨いていた。
娘・R(10才)が歯ブラシをくわえながら
「あにょねえ、こうがっこうがねえ」
などと意味不明なことを語っており
「歯を磨き終わってからしゃべりなさい」
と洗面所に追い返すと、しばらくしてから戻って来て、改めてしゃべり始めた。
「あのねえ、今日学校がねえ、特別に短かったの」
「ほう」
「午後の授業はナシだったの」
「ふうん」
「給食もなかったのよ」
「へえ」
「それで、午後ママとお買い物行ったよ」
「はあ」
「じてんしゃで」
「うん」
「そこでね、お洋服買ってもらったの!じゃじゃーん。これとこれとこれとこれ」
Rは嬉しそうに叫んで新しい洋服を僕に見せびらかした。やっとRが一番言いたかったことまで辿り着いたようである。なっが…。
「ははは、かわいいね」
おそらくRがあれでもない、これでもない、と一生懸命選んだ服は、可憐でカワイイ。リボンやらヒラヒラがついていたり、キレイな刺繍が施されたり。当然のことだが、僕のようなオッサンが着るのとは大違いである。こないだ僕が買った服なんか、「ぬののふく」と書かれたTシャツである。
「明日このズボンを履いていきたいんだけど、上はどういうのがいいかな?」
早速明日おニューのズボンを履いていきたいのだと言う。その色が小麦色というか薄い茶色系だったので、
「うーん、黄色とか、暖かい色の服がいいんじゃない?」
などと適当に言ってやると
「うん、じゃあこれはどうかなあ」
とタンスの中から僕が言ったような色の上着を引っ張ってきて、ズボンと一緒に試着してみて姿見を眺め、
「あ、これでいい。」
どうやら僕の見立ては合格点だったようで
「かわいいね」
と僕が言ったのも満足したようだ。オヤジにどの服がいいかなんて聞いてくるの、今のうちだろうなあ…。かわいいものである。Rが年頃になった頃、僕が服を選ぶなんてのはオカマのスタイリストじゃあるまいしムリだが、せめて
「パパ、似合う〜?」
なんて、いつまでも見せびらかしてもらいたいものである。そんな希望の意味を含め、敢えてベタなこのダジャレでしめくくらせていただく。
コーディネイトは、こうでねえと!
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■心が痛くなる歯医者。
2013年10月22日(火)
日曜日、ソフトボールの試合が雨で流れたのでヒマぶっこいてたら、嫁から娘・R(10才)を歯医者に連れて行くよう指示された。
Rは歯の矯正をしているのでその歯科医院の常連客というか通院患者である。
院内はとても綺麗で、特に子供向けを意識しているのだろう、キッズスペースがあり、この時期に合わせてハロウィンの装飾がされている。なかなかやり手経営のようですな。おまけにガチャガチャもある。Rに聞いたところ、診察が終わるとコインがもらえて、それでガチャガチャができるのだという。ガストかよ。
Rの番が来るのをしばらく待っていたら
「Rちゃーん」
ものすごいキレイな歯科助手のお姉さんがRを呼びに来たので、Rはひとりで大丈夫かなあ、と心配するフリをして実はお姉さんをガン見する目的で診察室まで付いて行ってしまった。が、
「何かありましたらお呼びしますので」
あっさり追い返された。ちぇー。歯医者大嫌いな僕だけれども、今からチョコガンガン食って虫歯作って通おうかなあ…そしてあのお姉さんに
「チミのヒトミに乾杯」
とか、歯医者だけに歯が浮くようなセリフを言っちゃったりなんかしたりして。とか妄想していたら診察が終わり、Rが戻って来た。
「さっきのひと、なべちゃんっていうんだよ」
Rは常連だけあって、お姉さんと顔見知りのようだ。なべちゃんとか、友達かよ。そして、Rを追うように出てきたのが先生である。これがまたキリッとして清潔感あるえらい人で、今日の治療内容を説明してくれた。
そうだった。なべちゃんの雇い主は、こんなイケメンでやり手経営の歯科医なのだった。僕なんかルックスも年収も全く相手にならない。こんなにあからさまに差があると、ちんこの大きさだって負けてそうだ。
歯医者ってホントに自分の城に美女はべらせてるのが多いよなあ…。
歯医者だけに、涙で歯科医がぼやけてます…なんつって。
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■スマホよこんにちは。
2013年10月20日(日)
長年ドコモのガラケーだったが、ようやくiphoneが出たので替えてみた。
「えー、超羨ましいんですけど」
あんまりそういうのに興味なさそうな嫁がシゲシゲと眺めていたのは意外であった。嫁が今使っている携帯は、僕の弟が使ってすぐ飽きた新品同様のモノをタダでもらったお下がりガラケーである。
「チミも替えたら?」
「でもお高いんでしょう?」
値段を教えてやったら
「ひい」
目を丸くくし、その気も吹っ飛んでしまったようである。それよりも何も、嫁以上に食い付きが激しかったのは子供達であった。親父がどんな携帯を使おうがどうでもいいはずなのだが、
「スマホにしたの?ゲームやらせて!」
娘・R(10才)も息子・タク(8才)もうるさいったりゃありゃしない。子供達にとってはスマホイコールゲーム機なんだねえ。しかしウチはまだゲームはやらせない方針なので、
「ゲームはない!」
と断っているのだけれども、けっこうしつこい。宿題やれ、と言うと、じゃあゲームやらせて、さっさと風呂入れ、と言うと、じゃあゲームやらせて、と何かにつけてそう言うようになってしまった。
ちなみにどんなゲームをやらせろと言っているのかというと、しきりに
「しらす!」
と連呼するんである。初め何を言っているのかビタイチ分からなかったが、よくしらすのパックの中に、ちっちゃいタコとか入っていることがある。
こういう喜びを味わうためのゲームらしい。な、なんという地味な…。でも僕もちょっとだけやってみたいと思ってしまったところが子供達の思う壺である。
実はコッソリダウンロードしてやってみたのだけれども、なかなか地味で面白い。しかし子供達には内緒だ。やらせろと言われても
そんなの、しらす、と、とぼけちゃったりなんかして(広川太一郎風)。
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■グレートタイフーン。
2013年10月17日(木)
台風26号が近付いていた夜、早めにウチに帰ったら子供達はまだ起きていた。台風は明朝に最も接近するということなので、
「明日は学校休みだろ?」
と聞いてみたら
「うん!」
既にそう決まっているとのことだったのでホッとした。というのもちょっと前も台風が来た時(今年は台風が多くて既にいつのことだったかもう忘れてしまっているが)、その時はもともと休日だったけれども、
「ウサギの飼育当番だから学校に行かなきゃいけないの」
と娘・R(10才)が言うものだからビックリした。台風が来るのは予め分かっているはずだから、当然中止するなりなんらかの指示が先生からあって然るべきなのに、
「なんにも言われなかった」
とのことなので、
「行かなくていい!外危ないから!雨ザーザーで風ビュービューだから!パパが後で先生に言うから行かなくていい!」
必死に止めたのだけれども、使命感が強いのか、「うさぎは寂しいと死んじゃうの」というのりピーの教えを守っているのか、
「行く」
と言って聞かない。なので仕方なく僕が付いて行った。途中で、やはり飼育当番のRのクラスメイトと、一緒に付いて来たお爺ちゃんと出くわし、
「まったくどーなってるんでしょうねえ」
とブーブー言いながらずぶ濡れになって学校に着くと、用務員さんしかいなかった。ひとこと先生に文句言ってやろうと思ったら
「誰もいないんですよ」
という。クラスメイトのお爺ちゃんが
「こんな暴風雨に子供を来させるとはどういうことだ!」
用務員さんに詰め寄るが
「私は何も聞いてないんですよ!」
用務員さんにも全然話が伝わってなかった…ということがあったので、この時点で休校という判断は当然だと思った。僕の会社も休みにならないかなあ…とも思ったがそれは叶わぬ願いである。
翌朝、風がドドドドドとジョジョの効果音フォントが出て来そうな勢いの強さで、この中を歩いて行かなければならないのか、とウンザリであった。一方、Rと息子・タク(8才)は休校なのをいいことに、布団の中でワクワクしていた。
「パパは行くけど、君達は外に出ちゃダメだよ。午後は台風通り過ぎるみたいだよ」
と言い残して会社に行こうとしたら
「いやいや、ワタシが外に出しませんから!」
嫁がオホホホと笑っていた。Rは
「あのねえ、前に大雨が降った時、歩道橋のとこでカサが飛びそうになったんだよ」
と嬉しそうに言うので
「危ないから風が強い時は歩道橋はやめなさい!」
Rはちっちゃいので傘ごとメリーポピンズのように飛んでってしまいそうだから、強く注意し、家を出た。
で、駅に着いて電車に乗ろうとしたら
「風が強いから運転見合わせまーす」
ほげえ!この電車が止まってしまってはバスもないし、どうすることも出来ない。しばらく耳を長くして待ってるか…ってオイ、そりゃウサギだよ、って感じでセルフツッコミをしながら待った。
…が、それでも来ないので、会社には適当に1時間ぐらい遅れます、って一報入れておいておけばいいや、と思い直し、茶店でコーヒーでも飲むべ、と駅を離れたのであった。
風が吹けば茶店が儲かる。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■ハッピーシューズ。
2013年10月15日(火)
嫁が、娘・R(10才)の靴を買って欲しいというので靴屋に連れて行くことにした。
子供はすぐ靴が履けなくなる。0.5、または1センチずつ、じわじわと自分の靴のサイズに近付いてくることに成長の証を感じる。
女の子の買い物は時間がかかる。息子・タク(8才)の場合は、例えば
「早く走れる」
という運動靴の広告があると
「早く走れるって!これがいい!」
まるで疑うということをせず、広告の売り文句そのまま信じて決めてしまうので楽といえば楽なのだが、いずれどこかで、
例えばマクドナルドの広告は立派だけど実物がしょぼすぎてガッカリ、みたいな経験をしていくんだろうなあ。
話を戻すと女の子の買い物は時間がかかる。Rは靴をじっくり選んでいた。買うのはスニーカーなので、だいたいいつもアキレスの「瞬足」なのだけれども、タクはいっちょまえに
「瞬足はすぐ壊れるからヤダ」
と言って最近はナイキや僕が子供の頃好きだったアシックスが彼のブームで、Rもその影響を受けてか、瞬足以外のも物色していた。
「これがいい」
遂にRが選んだのは、
このような靴だった。今までのスニーカーとはちょっと違う印象。洒落た感じである。ただ、買わなくてはならないのはお出かけ用のお洒落な靴ではなくて、体育の授業にも使えるようなただひたすら履き倒す日常の靴である。
「これっておめかし用の靴なんじゃない?」
そう思ってシゲシゲと見たけれども、一応靴の裏とかはスニーカーの体をなしている。まあRも4年生だし、しゃれっ気がでてきたのかなあ、というのと
「みてみてー。ぴったりーカワイイー」
Rが嬉しそうに試着してトコトコ歩いているのが本当に似合っていたので
「コレ下さい」
決めてしまった。
「コレ、カワイイですよね」
店員さんもそう言っていたので余計にその決心は揺るぎないモノとなってしまった。
で、ウチに帰って嫁に見せたら
「はーあ?なんでこんなのを!」
超DISられまくり。オサレすぎるというのが嫁の言い分だ。嫁の感覚では、本当に純粋な運動靴でないとダメらしい。
「いやそれも一応スニーカーだからさ…」
僕はおっかなびっくり弁明するのだが
「こんなの学校に履いてっていいの?」
「こんなの履いて運動できるの?」
「こんなの他に履いてる子いるの?」
嫁は立て続けにRに言葉を畳みかけた。Rは小さくなって
「うん…他にもいるよ…」
蚊の泣くような声で答えたのが精一杯であり、
「ダメってことはないだろ。ていうかダメって言われたら変えればいいじゃん」
再び僕が恐る恐る声を挟むと
「本当に他にもいるのね?」
ようやく認めた風な落ち着いた口調になったが
「でも、少なくともママはそんな子見たことないよ!」
とピシャリと言ってもうこの話はしなくなった。みんなと違う派手な靴だから風紀上よろしくないとか、いじめの原因になるとか、そういうことを危惧しているのだろうか?そういう考えならそう説明してくれればいいし、いや、そこまで「瞬足」などと比べてかけ離れたデザインでもないし、値段でもないと思う。
なんだか僕とRのセンスを完全否定された形となってしまい、いつもDISられてもヘラヘラしている僕もさすがにムッとしてしまった。
靴だけのクツ辱である。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■じじネタ。
2013年10月13日(日)
ある朝、僕が出勤の準備をしている一方で、子供達はのんびりであった。
いつもなら嫁に煽られながら朝ご飯を食べて歯を磨いて顔を洗って…学校に行くのだけれども、今朝は一向にその気配がない。そう、今日は運動会の振替休日なのである。土曜日が雨で日曜日に順延となったためこうなった。
僕も早朝から駆り出されて水浸しのグラウンド整備をやったり、運動会終了後のテント片付けとかやったりして、結構疲れてるんだけど、僕も振替休日したいなあ…と思ってもそうはいかんざき。
「おじいちゃんが動物園連れてってくれるんだよ〜」
娘・R(10才)と息子・タク(8才)が声を揃えて嬉しそうに言った。嫁も仕事なので嫁父が来て面倒を見てくれるのだという。いいなあ。僕もパンダ見たい。
ワクワクしている子供達を残して家を出た。前日のそのグラウンド整備やらテント片付けやらが意外と重労働で、体にまだ疲れが残っている。動くのかったるい…とテンション低めでトボトボ歩いていたら、いきなり腕をガッと掴まれた。
きゃあああ痴漢よーッと思ったら
「よお!」
「あ、お父さん」
嫁父だった。ボーッとしていた上に、嫁父が帽子を深く被っていたから分からなかった。
「ふたりともメチャクチャ楽しみにしてますよ…」
今日はすいませんねえ、などと話すと
「おっそうかい。そんじゃ」
嫁父は颯爽と行ってしまった。昔と比べるとだいぶ細くなってしまったけれども、悠々自適で活き活きとしていていいなあ…。いつまでも元気でいてもらいたいモノである。
動物園だけにズーッと。なんちて。
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■ゴー、セブン。
2013年10月10日(木)
息子・タク(8才)と
「運動会のかけっこで1等賞になったらポケモンカード買ってやる」
そういう約束をし、見事1等になったので約束を果たすことになった。ていうか本当は1等じゃないんだけど…。実際は、タクともうひとりの子が争っていて、僕と嫁がゴール前で観ていた限りではほぼ同着であったが、ゴール脇にいた先生の判断で2着となってしまった。
僕は先生が2着って言ってんだから2着だろ、と思ったのだが
「ボクは自分が1等だと思ってるよ。ボクの方がテープ切るの早かった」
タクは自分が肌で感じた結果を信じて疑わなかった。ただそれをタテにして先生や僕らにギャーギャー食らい付くわけではなく、
「先生がそう判断したのなら仕方がないけど、ボクの中ではボクが1等だ」
という潔さになんだか感動してしまって
「よし、パパは君を信じよう。君が1等だ」
親が子を信じなくてどうする、ということで買ってやることになってしまった。今思えばそれが大きな苦労に繋がることになるのだが…。
夕ご飯の後、タクをチャリの後ろに乗せて、最寄りのセブンイレブンに行って買うことにした。ココがウチから一番近いポケモンカードを売ってる店で、僕がよくおねだりされるところであった。
ところがお店に入ってみるとカードがひと種類しかない。僕もよく知らんが、ポケモンカードと言ってもいろんな種類があるのだった。
「違うのがいいかもー」
何が「かもー」だ、ギャルかお前は、と憤りそうになったが、
「じゃあもういっこのセブンイレブン行ってみるか」
そんな遠くないところにももう1店あるのでハシゴしてみた。そしたら
「ウチはカード系扱ってないので…」
そこは全く売ってなかった。
「この辺にまだセブンイレブンあったかなあ…?」
この時点では、セブンイレブン、もしくはカードを売ってるコンビニなんて結構高密度であるだろと思っていたのだが、よく考えたらあそこのセブンは潰れて、以前買ったことがあるスリーエフも潰れて、ファミマやローソンでは売ってないし…とアテが外れ、次なる目標を見失いつつあった。
「あそこも確か売ってたけど潰れちゃったんだよな…」
と迷っていると
「ボク、もういっこセブンイレブン知ってるよ!ママと来たことあるよ!あそこなら多分売ってるんじゃない?」
タクが張り切って道案内をするので従うことにした。しかしどんどんウチから離れて行くし、周りは寂れていくし、ホントにあるのかよ、と不安になった。しかし冒頭にも書いた通り、親が子を信じないでどうする、という信念の元、家で待ってる嫁と娘・R(10才)に
「カードが売ってないので探してきます。ちょっと遅くなります」
とメールを打ち、タクの言う通りの道を通っていっただが、
「わかんなくなった」
「ちょ、待てよ」
自転車からひっくり返りそうになり、思わずキムタクのモノマネが出てしまった。我が子を信じることによってどんどんドツボに嵌っていく。結局文明の利器・ケータイのグーグルマップにより探し当てることが出来た。
「そうそう、ココだよココ」
とタクは言っているが怪しいものである。しかしここにもなかった。
「もうさっき1種類だけあったのでいいよ…」
タクもさすがに悪いと思ったのだろうが、僕はもう引っ込みが付かなくなってしまっていた。もうだいぶチャリをこぎまくり、ウチから離れてしまった。それが全て無駄足になってしまうではないか。だったら最初から言えよ、的な。
「こうなったらオモチャ屋に行くぞ!」
ふた駅ほど離れたところであるが、もういくらセブンイレブンを回ってもまるで買える気がしなくなってきたので、遠いけどオモチャ屋なら確実だろう、ここで絶対仕留める!と本気になってぐををををと意地になってチャリで突進したら
「ウチは遊戯王カードしかありません」
「ふおおおお!」
なんと、オモチャ屋でもダメだった。ポケモンカードって、そんなレアだったのか…。結局、ウチから半径5キロぐらいの円を描くような感じで何軒ものセブンイレブン(と1軒のオモチャ屋)をハシゴしたが、あったのは最初のところだけで、
「すまん、やっぱりココで買おう」
初めからこうしておけば、5分で済んだのに…。時計を見たら余裕で1時間以上過ぎていた。ウチに帰ってみたら
「いくらなんでも遅過ぎる」
と嫁とRになじられるし。でもいいの…タクを信じてのことだから。信じられぬと、嘆くよりも、人を信じて、傷つくほうがいい。BY贈る言葉。
あとセブンイレブンも信じてた。ずっと、おそらくあるだろうと思っていたので…。
セブンイレブン♪、ある多分♪
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■走る走る、オレ(の子供)達。
2013年10月08日(火)
土曜日に予定していた小学校の運動会は雨で翌日に延期となった。
日曜日の朝6時に、場所取りのために学校に出掛けた。また、グラウンドのコンディションが最悪なため、整備のために駆り出されてもいたので、朝っぱらから先生や他のオヤジ達と共に肉体労働。
水たまりの水をスポンジで吸い取ったり砂を撒いたりしてたが、徒競走のゴール付近が特にグジュグジュでひどくて水抜きにも限界があり、凹凸も出来てしまい、
「転んじゃう子供がいるかもなあ…」
ということで先生達がプログラムを変更し、走る競技は出来るだけ午後に遅らせてグラウンドが少しでも乾いてくれるのを期待した。
その徒競走だが、どの学年も4人一組で行ないタクは去年見事1位になった。ただ今年は足が速いライバルがいるらしく、1位は難しいらしい。
「もし1位になったらポケモンカード買ってくれる?」
と言うので、それぐらいのニンジンで闘志を燃やし、1位が獲れるなら…と思い、
「よし、いいぞ」
と約束してしまった。一方、娘・R(10才)は僕の血を思いっきり受け継いでいるため
「Rはねえ、3位が目標」
初めからかなり低い志を打ち明けており、まあ、4位にならなきゃいいか…ということで
「うん、出来る範囲でガンバレ」
多くは望まないことにした。
運動会は予定通りの時刻に始まり、変更版のプログラムに沿ってまずダンスなど団体競技のものが先に行われ、お昼直前ぐらいにタクの学年のかけっこになった。当然僕も嫁もゴール付近でビデオとデジカメを構えて見守っていた。
タクの組がスタートすると、タクが言っていたとおり、足が速いというライバルとトップを競っていた。しかしわずかながらにタクがリードしており、これは1位いける!と思っていたら…ゴール直前で転びはしなかったもののよろけてしまい、その分ライバルに追いつかれてしまい、どっちが先か分からないままふたりがゴールテープを切った。
ほぼ同時に見えたものの、ゴールそばで審判をしていた先生の判断により、タクは残念ながら「2」の旗を持った係の子に手を引かれて行った。
「ああー…」
残念ながら2位になってしまったようで、嫁とため息。お昼休みになって、嫁の渾身の弁当を食べながら
「タク、2位は惜しかったけどよく頑張った」
と褒めてやると
「違うよ。ボクは1位だよ。先生に2位にされちゃったけどボクの方が先だったと思ってるよ」
「おおお!」
タクは自分が勝負に勝ったことを疑っていなかった。先生にどう判断されようが、自分の目と感覚で自分が勝ったことを確信している、ということだ。なんだか知らんが感動してしまった。また、それを先生にクレームを付けまくったり悔しくてぎゃーぎゃー泣いたりわめいたりしないところがまたいい。冒頭の通り足場が悪かったし、特にタクのコースは一番ひどかったので、気の毒なのは充分分かっていたことなので、
「うん。そうだな。本当は君が1位だったよ」
僕もそう信じたくなったところ、
「じゃあカード買って」
感動して緩んだ心の隙を鋭く突いて来るタク。見事だ…。
午後はある意味一番心配なRの徒競走。1位でも2位でもなく、
「3位目標」
というのは非常に彼女らしい…せめて4位にはならないようガンバレ…と祈る気持ちでRが走る組の出番を見守っていたら、Rの組は…
「最初から3人じゃねーか!」
なんと、元からひとり少ない3人でよーいドンしたのであった。で、Rは目標の通り3位でよかったね、目標達成だね…ってオイ。おのれR、この僕をたぶらかすとは。可愛いフリしてあの子、わりとやるもんだね。
子供達だけじゃなく、僕ら父兄も駆り出されて綱引き対決をやらされたりした。子供達は綱引きはやらなかったけれども、ウチの子らは駆け引きが上手のようで…。
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■ポケモンとイナカモン。
2013年10月07日(月)
息子・タクが8才の誕生日を迎えたので、プレゼントを買ってやることにした。しかし
「ポケモンのなにかがいい」
という曖昧な希望だったため、じゃあ取り敢ずポケモンセンターに行くべ、ということで一家でゾロゾロ行って来た。
ポケモンセンターはポケモングッズ専門店で、確かオープンしたての頃、嫁とふたりで2度ほど行ったことがある。日本橋の裏通りみたいなところにあり、あんまり客がいなかったけれども、外国人客が結構目立っていたのを覚えている。OH、ポッキモーン、みたいな。
今は浜松町にあるとのことで行ってみると家族連れでごった返しており、クリスマスのトイザらス状態。ポケモンの新しいゲームが出る直前とのことで、お店の中で先行プレイができるらしく、行列がたくさんできていた。
ウチはまだゲーム禁止なので縁がないので、他のポケモングッズを漁ってみた。さすがに目移りするほど様々なポケモンのおもちゃやらお菓子やら文房具やら食器やら…ありとあらゆるものがあり、ココでしか買えないモノもある。タクだけじゃなく娘・R(10才)も物欲が出て来てウズウズし始め、
「自分のお小遣いで買うから、Rも買いたい物探していい?」
と、店の中を回り出して、キラキラしたポケモンのシールを買っていた。僕と嫁は、先日お隣さんから旅行のお土産をもらったので、お返しに、とポケモンの絵柄のクッキーなどを選んだり。で、肝心のタクは、1時間ほど迷った挙げ句、
「やっぱポケモンカードにする」
それコンビニでも売ってるじゃないかよ!わざわざポケモンセンターに来た意味が…。ただそこらじゅうでDSを広げてポケモンをプレイしている子供達を見て
「やっぱりDSが欲しい」
と言われるよりは100倍マシなので、20袋ほど(ひと袋5枚入りで158円)ほど買ってやった。それが今年のタクの誕生日プレゼントである。
ウチに帰って来てこの上なくワクワクして紅潮した顔のタクは、早速袋を開けてみると
「やった!すげえ!」
滅多に出ないレアなカードがばんばん出て、
「ポケモンセンターだから、レアが入ったのを集中させてるのかな?」
「そんな、まさか」
嫁と首を捻っていたのだけれども、
「誕生日だから神様がレアなのいっぱい入れてくれたんだよ」
結果的にはポケモンセンターに行ってよかったね、と、多少強引にまとめることにした。
ちなみにプレゼントを選んで店内を物色している最中は、大混雑なので子供達がはぐれないように見張っていたつもりが僕がはぐれてしまい、
「どこ行ってんの!」
嫁やタクに何度も怒られてしまった。サラリーマン川柳の
「我が家では 子供ポケモン 親ノケモン」
を地で行ってしてしまいましたとさ。
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■ラブミーテンダー。バーテンダー。
2013年10月05日(土)
夜遅く仕事から帰って来たら家族はみんな寝ていて、テレビにでかい貼り紙がしてあった。
「○○時××分からよやく!ビデオいじるな!いじったらおしおき!」
息子・タク(8才)の字だ。そういえば、タクのガールフレンドが某音楽番組にてバックダンサーとして出演する、という話をしていたことを思い出した。
その子はタクにラブレターをくれた子で、とてもかわいくてハキハキしたいい子である。芸能事務所に入っているのだという。ずいぶんハイレベルな子から好かれたもんである。
僕が夜中、過去録画した朝ドラ「あまちゃん」を見返すことがあるので、余計な操作をして予約録画がダメになることを警戒しての貼り紙なのだろう。
もしそんなことをしたらタクに一生恨まれるわ…ということで、触らぬ神に祟り無し、触らぬ女に孕み無し、ビデオには一切触らずにその日は寝た。
翌日、無事録画されていた番組をみんなで見た。やはり映っているのは歌手がメインで、その子を含むバックダンサー達にはほとんどカメラが向いてなかったが
「あ、今映った!」
「やっぱうまいね」
「当たり前だよ!運動会のダンスとかと一緒にすんな」
などとワイワイ言いながら何度もリピートして凝視。見終わってから、
「ちゃんとその子に『見たよ』って言っておくんだぞ!」
明日学校に行ったらそうアピールしとけ、とタクに言っておいた。実際翌日その通りにしたようで、
「ありがとうって言われたー」
と僕に報告してきた。ふたりの仲良し度が伝わってくるような感じでいいなあ。
「やっぱり将来はアイドルとか芸能人を目指してるんかな?」
芸能事務所に通ってるんだから当たり前か、と思いつつもそんなことを嫁に話したら
「いや、バーテンダーになりたいみたいよ」
「ええっどうして…」
「パパとお爺ちゃんもバーテンダーなんだって」
「なにそれカッケー!」
バーテンダーのパパとお爺ちゃん、というのが何よりカッコイイし、娘がパパとお爺ちゃんと同じ職業を目指す、というのが父親心にグッと来るではないか。朝ドラ「あまちゃん」では、主人公の女の子・アキが海女さんで、そのお祖母ちゃんも海女さんだったため、
「三代前からマーメイド」
というフレーズが出て来た。それに引っかけて
「三代前からバーテンダーだね」
とドヤ顔でいってみたところ
「は?」
何言ってんのこの人、みたいな顔で嫁に睨まれてしまった。お前も「あまちゃん」観てたじゃないかよう…。
バーテンダー。何言ってんだー…。
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■公園サッカー。
2013年10月03日(木)
日曜日の昼下がり…。
「ヒマでヒマで死にそうだよう」
息子・タク(7才)が部屋の中でゴロゴロしていた。
「勉強かピアノでもやったら…?」
「もうやったし!」
本日のノルマは全てこなしたという。
「外で暴れたいなあ…」
タクはこちらをチラチラ見ながらゴロゴロ転がりまくっている。
「じゃあ、公園でパパとサッカーボールで遊ぶか?」
本当せっかくのヒマな土日なのでゆっくり休んでいたかったが、執拗な外に連れてけアピールをに耐え切れず、つい言ってしまったら
「うん!行く!」
猫まっしぐら状態でとっとと靴を履いてサッカーボールを抱えて飛び出して行ってしまった。
「Rも行くかい?」
娘・R(10才)にも声をかけてみると
「いかなーい」
残念ながら彼女は読書に夢中で付いてこなかった。公園に着くと
「あ、たっくん」
ベンチでDSをやっていた男の子がふたり、タクを見付けて声をかけた。
「おんなじ学校の子?」
「うん。3年生」
タクよりひとつ上級生の子供達のようだ。ゲームに夢中のようだったが、タクが持っているボールを見て目の色が変わり、
「サッカーやるの?一緒にやらない?」
いーれーて、と言ってきた。ふたりきりでやるよりは楽しいからいいんじゃないかと思ったら
「やだ」
タクあっさり拒否。
「なんでよー!」
ちょっと来い、と、男の子達から聞こえないところで問い詰めると、
「あのふたりはサッカーチームに入っているからうまいんだ。ボクなんかボコボコにされちゃうよ…」
タクはそう警戒しているようであった。昨日も上級生にWiiのゲームで対戦して、ボコボコにされまくった苦い経験があり、そのトラウマが残っているのかなあ…と、しばらく僕とタクで遊んでいたが、その男の子達も
「お願い!やろうよ!」
熱心に誘ってくるのでさすがに断り切れなくて、
「じゃあ僕ら親子と君達でチームになってやろう」
タクには「パパと組むならいいだろう?」と説得して2対2でサッカーをした。実際やってみると男の子達は、サッカーをやってるわりには素人で下級生のタクといい勝負で、タクが心配していた、
「実力が段違いで歯が立たない…」
ということはなく、夢中で競り合っていた。
「たっくんもサッカーチーム入ろうぜ!」
とかタクを勧誘したりしてるし、もしかしたらタクに合わせてくれていたのかも知れない。そのうち別の男の子がもうひとりやって来たので
「じゃあパパは抜けるから子供達だけの2対2でやりな」
正直疲れて休みたかったので、抜けるいい口実が出来たとばかりにとっとと離脱してベンチにふんぞり返った。しかしその男の子も1時間ぐらいしたら帰ってしまったので
「パパ!入って!」
また僕が復帰。最後はドッジボールもやってしまい、ヘトヘトになってウチに帰った。
「いっぱい暴れたの?よかったね」
嫁がタクにそう話すと
「パパなんて、運動するのがイヤだから誰か来るとすぐ抜けてやってくれないんだよ!」
タクめ、余計なことをちくりおって。
「いやいやいや、でもその子が帰ったらまたやったろ。ドッジボールも」
「うん、そうだけど…」
今日はたくさん体を動かしただろうが、と言うと、タクも渋々それは認めたが、僕がしょうがなくやってるのはお見通しだったのだな…いかんいかん。しかし、そんなに暴れたかったら僕と暴れるよりも
「サッカーチーム入ったら?あの子達にも誘われていたろう?」
目指せワールドカップ!、とけしかけてみたら
「やだ、チーム入ったら土日必ず練習だもん。土日はゆっくり休みたいもん」
お前、言ってることが僕と変わらないじゃないか。僕に似ずアウトドアな子なのかなあ…と思っていたけれども根底にはやっぱり僕の血が流れている。
将来は僕と同じように、どっちかっていうとワールドカップよりもCカップとかDカップとかの女の子を目指すに違いない。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。
■商店GUY。
2013年10月01日(火)
地元の商店街のイベントに行って来た。
焼きそばとか焼きイカとか、お祭りフード的な屋台が出たり、中学校のブラバン演奏があったり、たまにウルトラマンとかアンパンマンがやって来たり、とこぢんまりしたものだ。
2ヶ月に1回やっており、僕ら家族はもう何度も行っているので既にマンネリ感が半端ないし、特に何がスゴイってわけではないのだが、だいたいお目当ては決まっているのでほぼ毎回行く。おり娘・R(10才)は
「チョコバナナ食べたい(1本100円の屋台が出る)。パパ買って?」
と決まって言い、息子・タク(7才)は
「マリオカートやりたい(電器屋が店前にテレビとWiiを出して10分100円という小銭稼ぎをする)」
と目を輝かせる。まだウチにはテレビゲームはないのだ!
で、僕はというと、練馬区のゆるキャラ、
ねり丸が来るというので是非見ておきたかったのだ。このねり丸というキャラ、練馬区民にはおなじみで、子供にも人気が高い。僕もねり丸が好きで
こんなTシャツを持っているが、コレを着ていると
「あ、ねり丸くんだー」
とチビッコが寄って来るんである。ホントによく寄ってくるんで誘拐できそうな勢いである。そんなわけでワクワクしながら行こうとしたら、嫁も
「わたしも…ねり丸ちょっと見たいな…」
とついて来た。このむっつりねり丸ファンが。
そんなわけで家族それぞれがお目当てのものがあって、ゾロゾロと歩いて行ったのはいいのだけれども、Rが自分のお小遣いを入れた二つ折りの財布を、バッグなどに入れたりせず手で直に持っているではないか。これから落とすか無くすよ、と言っているようなものなので、
「ちゃんと入れる物持って来なさい!」
と注意したら
「やだ!」
何故か言うことを聞かず、財布を手にプラプラ歩いているので、
「昼休みのOLか…」
思わずそう呟いたら嫁がぷっと笑った。
商店街に着くと、既にたくさんの人が。その反面、いつもは閑散としていて、商店街なのに徐々に住宅が浸食してきているのが侘びしい。
そして早速ねり丸を発見。やはり子供に大人気で、花道を去るスモウトリの如くベタベタ触られまくったり引っ張られたりでエッチラオッチラとしか歩けない。
なんとか一緒に撮ってもらった(左側が昼休みのOL)。
それからはRはお目当てのチョコバナナを僕に買わせ(財布持ってきたくせに)、タクは電器屋のテレビゲーム代を僕に出させ、自分の順番を待った。
「あれ、Rちゃんパパとたっくん」
待っている間、Rの同級生の男の子に会った。
「ゲーム一緒にやろうよ」
その男の子は家にもそのゲームがあって、既にかなり上手らしいのだが、タクと一緒にやりたいのだという。上手い人のプレイが見れたり教えて貰ったりできるからいいんじゃない?、と思い、タクもいいよ、と言うのでふたりプレイでマリオカートスタート。
待っている間ヒマなので、焼きそばを買って食べたり、
「Rも食べたい」
Rにも食べさせたりしていると10分のゲーム時間が終わったようで、タクが戻って来た。しかし楽しかったどころか半ベソになってるので
「どうしたんだよ!」
と聞いてみたら、一緒にやった子が勝手にマリオカートのコースを選んでしまったそうだ。それがタクみたいな初心者には難しすぎる見たこともないコースで全然思ったように走れず、
「ボク、やったことない難しいコースだったから全然出来なかった!」
一緒にやった男の子はタクに合わせてくれるどころか単に「オレスゲー」という実力の差を見せ付けたかっただけだったらしい。その子の本心を見抜けなかったのは僕も迂闊であった。
「かわいそうになあ、よしよし」
取り敢ず慰めたら
「だからもう1回やっていいでしょ?100円ちょうだい!」
あらら。まさに同情するなら金をくれ。どうしよっかなー。もう遅いから、とかそろそろお風呂の時間だから、とか煙に巻いてとっとと帰ろうかなー、とも思ったけどタクがものすごい哀願の眼差しでこちらを見詰め、腕を掴んで離さず…
ねり丸の後は息子につか丸…。
をー、貝全然ゴールとか出来なかったらしい。と大泣きしているんです
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