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■愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦・キムタ苦
2009年06月30日(火)
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あれは土曜日のことじゃった。

夜、ゴハンを食べた後は子供達に歯を磨かせてトイレに行かせて寝かせるのが僕の役目。嫁はその間入浴&風呂掃除である。

この日もとっとと寝かせようとしたのだが、娘・R(5才)も息子・タク(3才)も妙に興奮して寝やしない。

「ふりすびーだー!」

ままごとに使うオモチャの皿をフリスビーに見立てて投げ合いするし、タクなどは寝室を抜け出して風呂場に行き

「ママ、キムタク録った〜?」

嫁が毎週欠かさず録画しているキムタクドラマ「Mr.Brain」をちゃんと予約してるか、とか余計な世話まで焼いている。

「おまえらいい加減に戦艦ポチョムキンー!とっとと寝ろ!」

さすがの僕も堪忍袋の緒が切れ、子供達を寝床に連れ戻し、必殺どうぶつクイズ攻撃や必殺昔話攻撃にてようやく寝かせることに成功した。

子供達が寝静まってからしばらく、嫁が風呂場から戻って来たかと思ったら、

「うわああああああ!キムタク録り忘れたああああ!」

と壮絶な悲鳴をあげるではないか。

「さっきタクが風呂場の扉の前で叫んでたぞ?」

「えー?こっちは水ザーザー流してお風呂洗ってるんだからそんなの聞こえなかったよう…」

「来週観りゃいいじゃん」

1回ぐらい飛ばしたっておおむね大丈夫だべ、と軽い気持ちで言ったら

「あのドラマを見て来週も頑張るって思えるのよー!私の心の糧なのよー!」

とかわめき出した。とりあえず放っておいた。

翌朝も嫁は「キムタクが…」と嫁しょぼくれていた。

「ママどうしたの?」

Rが心配そうに声を掛けると

「ママね、キムタクのドラマを録り忘れちゃったの。いつも土曜日にMr.Brainを観て、夢の中でキムタクに会って、それで来週もまたがんばろーって、それだけがママの励みなのよーッ!」

昨晩僕に言ったことと同じ心の叫びをぶちまけていた。お前、それ、僕の前でならまだしも子供の前で言うか。

「Rちゃんよりキムタクの方が好きなの?」

って思っちゃうだろうが!子供の前でそんなこと言わないの!

とか言ってー。

会社の人からビデオを借りる手配を取ってしまった。明日借りられるんだけど、どうしよっかなー。タダで嫁に見せるのも芸がないなー。体で払ってもらおうかなー。Mr.Brainだけど、

ノー(脳)とは言わせない!とか言ってー。

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■一発、二発、散髪
2009年06月29日(月)
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暑くなる季節、息子・タク(3才)の頭が臭くなる。

汗で頭がむれやすくなり、だっこしたりすると髪の毛から捨て犬のような臭いが漂ってくるのである。娘・R(5才)は不思議とそういうことはないので、やはり男というのは臭い生き物のようである。君の瞳に乾杯(臭いセリフ)

「そろそろ頭をボウズにするかなあ」

なので毎年夏になるとタクをボウズ頭にしているので、今年もその時期が来たようだ。ウチでバリカンにてやろうと思ったのだが

「とこやさんいきたーい」

とタクが言う。はたして大丈夫なのだろうか。ウチで髪を切る時でさえ泣くわわめくわの大騒ぎなのに、知らない床屋で知らない人に切られて泣かないはずはあるまい。娘・R(5才)が3才の時に七五三のために髪をセットした時も大泣きして大変だったのである。

「タク、泣かないか?おうちで切った方がいいんじゃないか?」

一応タクに念押ししてみると

「やだ。とこやさんがいい。アメもらうの」

アメ…。そうだ。僕がよく行く床屋では、「ご自由にどうぞ」とアメ玉が詰まった籠が置いてあるので、いつもお土産にRとタクにひとつずつもらっていたのである。どうやらタクは床屋に行けばアメがもらえると思い込んでいるようだ。ていうかそういう細かいことに限ってよく覚えているなあ…。

「よし、お前の決心は固いようだから、パパと行くか」

「うん、いくー」

というわけでタクを床屋に連れて行くことになった。

「はい、どうぞー」

理容師のおばさまに声をかけられ、タクを散髪台に座らせる。今にも泣くのではないかとドキドキものである。泣いて散髪どころではなくなってしまったら強制退店させられてしまうのである。

「タク、頑張ってね」

「パパ、そこにいてー」

「ああ、すぐ後ろで見てるよ」

「うん」

R
こんな感じでタクの後ろでハラハラしながら見守っていたが、タクはわりと面白そうにキョロキョロと周りを見渡し、髪の毛を切られている間も

「ぼく、3才だよォ」

とか

「きょう、ようちえんおやすみなの」

とかおばさまに気さくなトークをかます余裕っぷり。なんか心配していたことが全て杞憂に終わってしまい、ほっとしたような肩すかしを食らったような。

「はい、おしまいですよー」

遂にタクは泣かないまま散髪を終えることが出来た!

「よく頑張ったな。じゃあ帰ろう」

タクの手を引いて店を出ようとしたら

「アメ!アメもらうのー!」

待ち合い席のテーブルにあるアメの籠にまっしぐら。ああ、このアメが欲しかったんだよね…。散髪中、泣かないようにタクの精神を支えていたのは、見守っていた僕とアメであったようだ。

飴と父。なんつって。

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■有朋自遠方来 不亦楽
2009年06月28日(日)
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遠方の友人N氏が、

「明日、仕事で○○大(近所の大学)に来てるから1時間ほど会わないか」

と連絡がありミスドで会うことにした。

中学時代からの旧友で、娘・R(5才)や息子・タク(3才)も何度か会ったことがあるので今回も今日も連れて行くことにした。前日の夜

「明日、パパのお友達に会うからドーナツ屋さんに行くぞ」

と伝えると

「Nくんまだ来ないのー!」

翌朝朝イチからうるさいうるさい。N氏は新聞屋じゃないっつうの。

「君達はN君のこと覚えてるかナ?」

と聞いてみるとビタイチ覚えておらず、やはり単にミスドに行きたいらしい。

約束の午後2時、子供達と嫁はまだ遅い昼飯を食っていたので僕だけ先にミスドに向かうとN氏がドーナツを頬張っていた。

「今日帰っちゃうのか」

「ああ、この後土産買って夜の新幹線で帰る。アキバでも見ていこうかなー」

「メイド喫茶でも行け」

「結婚してからそういの興味なくなっちゃったんだよね」

クールに語るN氏は新婚だ。でも僕結婚してるけど未だにものすごく興味あるんすけど。

「ああそうだコレ…」

こないだ「田舎に泊まろう!」という番組で、草野仁が僕らの田舎にやって来たのである。ついでに野々村真も出ていて、うちの田舎は世界ふしぎ発見かっつーの。彼の地方ではこの番組はやってないのだそうなので、録画したビデオテープを渡した。

いい年こいてエロビデオの貸し借りをしているようである。N氏ではなかったが、彼と一緒に通ってた塾ではよく仲間にエロビデオ貸してもらったなあ…とつまらぬことを思い出す。

遅れて嫁と子供達がやって来た。人見知りするRはちょっと照れていたようだが、お調子者のタクは今朝までビタイチ覚えていなかったくせに

「Nくん、だいすきー」

もうこの有様。

「じゃ、そろそろ…」

と帰るN氏を駅まで見送りに行くと

「オヤジー!バイバイー!」

タク、もうN氏をオヤジ呼ばわり。N氏は苦笑いして帰って行った。

「おやじって言うな!お前もいつかおやじになるんだぞ!」

と叱ると、Rが

「いつ?小学生ぐらい?」

と首をかしげて聞いてきた。いや、もちょっと後だけど。しかしタクは叱られてもヘラヘラ笑い

「たっくんはまだ"さいしょ"だよ」

などと言っておった。タクの人生はまだ「最初」と言いたいらしい。うー、こいつは煮ても焼いても食えないオヤジになりそうな気がする。

N氏、この場でお詫び致します。我が故郷・栃木出身のお笑い、U字工事のネタで

ごめんねごめんねー。

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■マジで恋する3才児
2009年06月26日(金)
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息子・タク(3才)は、幼稚園に登園する際、門の前で嫁と別れる時に

「ママああああ!」

と泣いてしまったり、授業中も時々泣いてしまうので、心配になった年長のR(5才)がわざわざ見に行ったりと、何かとホームシック野郎であったが、

「たっくんねえ、ようちえんで泣かなくなったの」

タク自身が自分から言ってきた。

「そうか。お兄ちゃんになったな」

と誉めてやると

「なんで泣かなくなったかっていうとー、しゅんた君がいるからー!」

しゅんた君とはタクと同じクラスで、タクが超お気に入りのカワイイ男の子である。この前僕が父親参観で幼稚園を訪れた時、タクがやたらと「カワイイ」「大好き」と連呼しつつも抱き締めたりチューをしており、その姿を見て

「タクの代で我が家はお家断絶か」

と思いながら、さぶ…薔薇族…アドン…フレディ・マーキュリー…エルトン・ジョン…ペットショップボーイズ…イレイジャー…ワム!おすぎ…ピーコ…日出郎…等、新宿二丁目っぽいワードが僕の頭の中を駆け巡ったものだ。

しかしタクは女の子も大好きだ。はじめはRの友達のモナちゃん、次にやはりRのクラスのマホちゃん、そしてスイミングスクールの…ええい、名前忘れた。忘れるほどに次から次へと

「○○ちゃんだいすきー」

と言い寄ったり抱き付いたりするのである。だからゲイではなくて両刀っぽい。タクの恋は人一倍多いようだが

「あまり気が多いと相手に本気だと受け取って貰えないぞ」

と一応オヤジとして釘を刺していおいた。しかし三才児の耳に念仏。今はしゅんた君が一番好きなようだ。

「とにかく大好きなお友達が出来てよかったね。お陰で泣かなくなったしな」

と言うと

「でもしゅんた君がお休みの日は泣いちゃうの」

「乙女かお前は」

まさに恋に煩悶する少女のようであったが

「あ、そうだ」

タクは急に何かを閃いたようで、顔をパッと明るくして言うには

「そうだ、しゅんた君と結婚する」

「そうだ、じゃねえええええ!」

ま、まあタクもタクなりに日々深まる愛の最終形態を見出したのだろう。そうしたいなら父は止めぬ。しゅんた君さえ良ければ僕は見守って行くしかないではあーりませんんか!

がんばれよ、タク…と応援する気持ちになったのだが、テレビでカルビーポテトチップスのCMが流れると

「たっくん、のぞみちゃん(大橋のぞみちゃん)大好きー」

まったく舌の根も乾かぬうちに!

はいここで歌を詠みまーす。

タクの色目は 移りにけりな いたずらに…。

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■朝ぼらけと息子の朝ボケ
2009年06月25日(木)
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朝、息子・タク(3才)が

「わかちこわかちこー」

と叫ぶ声で目が覚めた。隣の部屋で遊んでいるらしい。時計を見るとまだ5時半。タクは早起きなのである。一方娘・R(5才)は、まだ僕の隣で寝ていた。

「うーん」

おや、Rも目を覚ましたようだ。

「Rちゃんおはよう」

でもRはまだ寝ぼけていて、僕の腕にしがみついて執拗に揉みまくる。僕の腕は筋肉が貧弱なので、力こぶが出来るところがプニプニしている。Rはそこを揉むのが大好きなのだ。

よしよしとRをぎゅっと抱き締めると、Rは僕の肩に頬でスリスリしてくる。なんだか子犬のような甘えん坊だ。嫁もこれぐらいベタベタしてくれればいいのに…。

「まだ早いからもーちょっと寝ようか」

絡んでくるRの感触がポワポワして心地よい。娘を抱きながら二度寝するこの幸せを噛み締めながら再び眠りに落ちると…

「ひっとえんどらーん!ひっとえんどらーん!」

再びタクの叫び声で目が覚めた。時計を見るとまだまだ起きるには早い。まったくさっきからやかましいったらありゃしない。

「Rちゃんもおきよーっと」

Rもタクの声でムックリと起きて僕の腕から離れてしまった。ああ、僕とRの至福のひとときが…。

早起きなのはよいことだ。タクは早起きの良い子である。しかしちょっとテンションが高すぎである。なんかお笑い芸人のネタばかりやってるし…。

僕の安眠を妨げぬよう、もうちょっと寝ていて欲しいのだが…。

ネタ子を起こすな、とはこのことである。

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■ぱん、つー、まる、だし
2009年06月24日(水)
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ヒッキー北風
「ヒッキー北風」というお笑い芸人がいる。

パンツを何十枚も重ねて履いて、それをめくるたびに文やら絵が描いてあり、ネタが進む。で、オチはだいたいる。

ヒッキー北風
好きー?

ヒッキー北風
嫌ーい?

嫌いじゃじゃないけど〜、嫌いじゃないけど〜、

ヒッキー北風
生理的に無理!

というものである。そんな芸人を

「最近テレビで見なくなったね〜」

と嫁と話していた。今は北風の季節じゃないので、北風と共に去りぬ…なのかな、なんつって、とか言っていたら

「すきー?きらーい?すきー?きらーい?きらいじゃないけどーォ」

息子・タク(3才)のスイッチが入ってしまったらしく、急に騒ぎ出してパンツの上げ下げを繰り返しまくるではないか。

「パパ、ビデオ撮って」

「あほかー!」

絶対お前の人生の汚点になるぞ…と強調したのだが

「やだ、撮って!」

決心が固いらしいので仕方あるまい。

タク
「すきー?きらーい?」

見よ、この情けない姿。動画をそのまんまUPしたいところだが、生尻満載なのでさすがの僕もこれは自粛せざるを得ない。

タク
「でもそんなの関係ねえー!」

勢い余って小島よしおにシフト。

子供って簡単にお笑いネタに染まるな…と呆れていたところ、

「Rちゃんもやるー!撮ってー!」

娘・R(5才)よ、お前もか!

「君はダメだああああ!」

仮にも嫁入り前の娘が、パンツめくってお尻丸出し動画なんか撮れるわけなかろう。そんなビッチに育てた覚えはない。

「やだ、撮って!」

…もう何も言うまい。僕がカメラを向けると、Rはかわいいおパンツとお尻をぺろーんぺろーん…何故か涙が出て来た。これをBLOGにUPしたら日本一のバカブロガー、と言えるほどのひどい動画が出来上がった。ただ主演のふたりは

「みしてー」

自分達が動いている映像を観てギャハギャハと笑う。余程面白いらしく、満足したようだ。一方、僕がヒッキー北風やRやタクの一連のパンツを見て思うのは、

「やはりパンツは女子高生のパンチラに限るなあ…」

このことであった。パンツは堂々と見せるものではない。現れてもすぐ消えていく虹のように、瞬く間に隠れてしまうその一瞬の儚い姿が美しいのである。

子供達の異常なテンションに僕はちょっと付いていけなく、なんだかひどく疲れたのであった。

えっちらパンチラ。

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■前の髪切られ隊
2009年06月23日(火)
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わっかい娘が、ぱっつーん。
お色気ありそで、ぱっつーん。

娘・R(5才)の髪型が前髪ぱっつんになっていた。おでこのあたりが横一直線。

「髪が伸びてたからね」

どうやら嫁が切ったようだ。ってよく見たら嫁も前髪ぱっつん。

「お前もじゃないかー!」

「ついでに自分で切った」

更によく見ると息子・タク(3才)も前髪ぱっつん。

「僕以外みんなぱっつんじゃないかー!」

タクなどまだ切るほど伸びていなかったはず。なのに何故切ったのだ、と問うと

「Rの髪を切っている時に『たっくんもー!』ってせがまれたから…」

前髪ぱっつんなだけに、横並びが好きなのだな、なんつって。

どうりで今日のみんなの顔は、何かいつもと違うな…と感じたのは僕以外全員ぱっつん化したせいだったのだ、と、ようやく気づいた僕であった。みんなそれぞれ若干イメージが変わってしまっている。まずRは

かしゆか
かしゆか(親の欲目フィルターがかかっているのでなのであくまでもイメージです)

タクは

森昌子
デビュー当時の森昌子(親の欲目フィルターをもってしてもこんな感じです)

そして嫁は

麗子微笑像
麗子微笑像(フィルターが何もかかってないので的確です)

「おまえ、麗子微笑像みたいだな…」

感じたことをそのまま言ってしまったら

麗子微笑像
「あらそお?」

まさにこのまんまの不気味な笑みを浮かべていた。こええええええ!

とはいえそういう僕も人のことは言えない。もし僕が前髪ぱっつん化したら

アンガールズ
おそらくアンガールズのキモいほう(どっちだよ)になると思われる。こんなんが親だったらとりあえずグレる。グレて盗んだバイクで走り出してしまうだろう。夜の校舎の窓ガラスを割ってしまうだろう。ナオンをパーナンし、学校なんかやめちゃって、デカダン酔いしれ暮らしてしまうだろう。白い壁に「堕天使」って書いてしまうだろう。

だから僕だけ前髪ぱっつんじゃないので仲間外れで寂しい気もするが、家庭崩壊を防ぐために敢えてやらない。

その代わり頭に下着をかぶって仲間入りしよう。

前髪ぱんつー…なんつって…なんつって…(苦しい)

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■イモ欽家族
2009年06月22日(月)
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ジャガイモ掘り大会ー!

嫁実家には嫁父が丹念に手入れしている畑があり、

「娘・R(5才)と息子・タク(3才)には土いじりの体験をさせた方がよかろう」

という意向と

「イモでも掘らなきゃウチの家計は火の車」

という悲しい家庭事情によりじゃがいもを掘ることにした。

それぞれ芋掘り体勢万全の服に着替え、特に嫁はモンペのようなズボンに長靴、そして頭には防空頭巾のようなほっかむりにて完璧。どう見ても昔NOVAのCMにでていた「農婆」そのものであった。それなのに

「見て見てこの格好。子供達にカワイイって言われちゃった〜。写真撮って撮って」

嫁ははしゃいでおり、一応嫁に欲情する立場の僕としては、

「うちの嫁はこんなにババ臭かったのか…」

今後欲情し続ける自信がなくなってきた。

一方Rとタクはムカデやおっかなびっくり掘り続け

「むかでー。こわいー」

虫たちにビビリまくるところが都会っ子っぽい。しかし

「ほっときゃ大丈夫大丈夫」

と鼓舞し続けるとイモを掘り続け、

Rとタク
とれたー!と収穫の喜びを味わっていたようだ。

Rとタク
ドッサリ採れたジャガイモは嫁母が粉ふきいもにしてくれて超ウマイ。ふたりともガツガツと食べまくっていた。

僕も子供の頃は庭に穴を掘りまくって怒られたり、ドブ川の土手を崩しまくって川をせき止めて怒られたり、いろいろ土いじりをやったものだが、大人になってからは滅多にやることはない。僕もよい経験が出来た…と嫁実家に感謝するのであった。

家に帰ってからはいつもどおりのちんちんいじりである。

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■光GENJI蛍
2009年06月21日(日)
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嫁実家に来ている。

「蛍見に行こうか」

と嫁父が言った。家の近くに小さな川があり、蛍が飛んでいるのだという。

「へえーあそこに蛍住んでるんですねえ」

その川は特に綺麗だと思ったことはなく、コンクリートで護岸されてるし、すぐ側は土木業者の資材置き場があり、今にも崩れそうなほったて小屋とかユンボが無造作に置かれている、なんか死体でも埋まっていそうな殺伐としたところなのである。

「お前んとこ(僕の故郷)はいなかったのか?」

「いやーいなかったです。川汚かったし」

うちの田舎にも田んぼの用水路がたくさんあったが、実際は生活排水垂れ流しのへドリアンドブ川であった。ザリガニは採れたが蛍はいなかった。

そういや最近蛍見てないな…。僕自身がしりに火が点いているのはいるのはいつものことだが。あ、あとアレだ。飲み会で酔っぱらったバカがお尻にタバコ挟んで

「ホタル―!」

とか。あの宴会芸はプレイヤーのお尻が汚いと吐きそうになる。

僕もあんまり見たことがないし、娘・R(5才)と息子・タク(3才)は当然生まれてから見た経験がない。なので見せてやんべ、って話になり夜8時近くに川に行ってみた。

「ほ、ほ、ほーたる来い」

と歌いながら探していると、黄緑色の光がひとつ、ふわり、と。

「お、これが蛍だそー」

蛍の光が乱舞する…とまではいかなかったが、あっちにふわり、こっちにポワーンという感じで10匹ぐらいはいたのではないだろうか。

「ほれほれ、蛍捕まえたー!」

嫁は掌のなかに蛍を捕えてはしゃいでいた。

「昔はいっぱいいたからホーキを振り回せばすぐくっついたもんだよ。今年は少ないねえ
と嫁母。確かにあまり採っても昼間はパッとしない虫である。お米の中に入ってる虫みたいだし。

「こっちの方がいるかもしれないよ」

と上流の方に移動してみたのだが、

「そろそろ帰りたい―」

Rがちょっと不安そうな顔で言った。

「怖くなっちゃったのかな?」

「うん」

上記で述べたとおり、殺伐とした風景なので、しかも真っ暗である。怖くなるのも無理はない。実は僕も蛍より人魂が出るんじゃないかってちょっと怖かったんだあ…。

「じゃあ帰ろうか。充分蛍見れたし」

そんなわけで家に帰った。もう良い子は寝る時間である。子供達はとっとと寝たので嫁を襲おうとしたところ

「できないよ。今アレです」

相手にもされなかった。

お、お、おととい来い。

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■桃栗3年柿8年。ビワは早くて13年。鶴はせんべい噛めまへんねん。
2009年06月20日(土)
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「パパ、これ見て〜」

娘・R(5才)が半透明のビニール袋を持って来た。中には何やら黒っぽいモノが入っているようである。検便だったらやだなあ。

「コレは何かな?」

「びわのたね!」

Rは元気よく答えた。Rの幼稚園にはビワの木がある。実が成ったので園児に振る舞われたのだそうだ。

「ははは、捨てないで取ってるんだね」

「これをね、おばあちゃんちに埋めるの」

ウチには庭がないので、僕の実家と嫁実家に埋めるんだそうだ。

「そうかそうか、芽が出て大きくなれば、いっぱいビワの実が採れるね」

「とちぎのおばあちゃんち(僕の実家)に2つ、はちおーじのおばあちゃんち(嫁実家)に2つ埋めるのよ」

「そんなに食ったのかよ!」

果たしてちゃんと芽が出るのだろうか。子種に関してならば僕はプロフェッショナルなのだが。何しろ毎日のように種を撒いているし、息子・タク(3才)の場合などは嫁に1回種を撒いただけで出来てしまった。

種を大事に持つRの姿を見ると、芽が出て大きくなることを心から願わずにはいられない。

「芽が出るといいね」

「うん、おおきくなあれーってお願いするの」

うんうん、そうだ。種に願いを込めるのだ。お願いすれば夢は叶う。すなわちドリームス・カム・トゥルーであり吉田ビワである。なんつって。

そんな僕らの会話を聞いていた嫁は、

「でも大きくなり過ぎたら困るよー。幼稚園のビワ、見たことあるでしょ?でかすぎ!」

と横槍を入れた。しかしそんなことは杞憂である。

「あんだけ大きくなる頃には、多分僕ら死んでるし」

「そういやそうね」

僕らがこの世を去った後、成長したビワの木の下でこれまた成長したRとタクと、彼らの子供達が実を摘んでいる姿がおぼろげに想像できた。そしてまたビワの種を埋めれば新しい木に育ち、Rとタクの子供達もまた子供達を…こうして万物は流転し、時は流れていくんだね…。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。平家物語だなあ…。

何故こんなことに思い耽るのかというと、

平家物語といえばビワ法師だからである。

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■ズームいやん朝
2009年06月19日(金)
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考えてみれば平日に子供達と会える時間というのは、朝起きてから僕が会社に行くまでのほんの30分〜1時間ぐらいしかないのだ。帰ったら寝てるし。

だからといってその朝のひと時をできるだけ子供達と遊ぼう!とか、ベタベタしよう!とか心掛けているかというとそうでもない。何より忙しいし、眠いし、仕事ヤダナーとか1日の中で一番テンションが低いので、子供達の姿をただぼーっと眺めているだけだったりする。

「んじゃ、行ってくるよ」

今朝はろくに喋らなかったな…と思いつつも迫りくる時間に追われるように家を出ようとすると

「またあしたねー」

と息子・タク(3才)。もう父子が会えるのは終わりだということをこの子はよく分かっている。そして娘・R(5才)は…

「ちんちんー!」

「ぐわあああああー!」

いきなり棒切れで股間を突いて来るではないか!

「な、何するんだ!痛いじゃないか」

「ちんちんー!」

「ぐわあああああ!」

これから出掛けるんである。電車に乗るんである。だからそんな戯れはやめてくれないか…。はっ。出発チンコー!ってことなのか?いや、5才のRにそんなオヤジギャグ的センスがあるとは思えぬ。出発チンコー。行ってきまんこ。だいまんこ。

出掛けばなにそんなことをするというのは、ひょっとしたらかまって欲しかったのかもしれない。それとも僕の低いテンションを見て「寂しい」と感じ、逆に「かまってやるか」と思ったのかもしれないな…とも思った。

やはり朝の短い時間でもなにかコミュニケーションは取っておくべきなのだろう。そのきっかけになるならばちんこの1本や2本、安いもの。2本あっても困るが。

で、いい加減遅刻してしまうので

「じゃあホントに行くからな!」

Rの突き攻撃から逃れようと家を出るのだが、Rは執拗に玄関まで追い掛けてきて股間を突き続けるのであった。

まあそんなわけで股会う日まで。

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■いつもオセロになっております
2009年06月18日(木)
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「ねえパパこれ教えて〜」

と娘・R(5才)が持って来たのは

「お、オセロか」

子供用(?)のオセロであった。ノーマルのオセロは8×8マスであるが、4×4しかない。なんかすぐ角が取れてしまいそうである。まあよい。

オセロは「覚えるは一瞬、マスターするは一生」と言われる奥の深い知的ゲーム。僕は得意中の得意。かつて町内小学生オセロ大会でベスト8までいったことがあるのだ!(参加者16人)

「じゃあ遊び方を教えてあげるからね…」

まず石には白と黒があってね…とイチからひとつひとつ教える。これが結構骨である。挟んだ石はひっくり返す、挟めないところには石は置けない、というルールをなかなか分かってくれない。石を置いてやって

「さ、ひっくり返るのはどれかナ?」

と問うてみたらボードごとひっくり返された。うーむ、石じゃなくボードをひっくり返すという発想はなかった。グローバルな着眼点である。何度かゲームを繰り返しながら少しずつ分かってきたかな…とRを見ていたら

「たっくんも!たっくんもする!」

息子・タク(3才)もやりたいと言い出した。

「よし、じゃあタクと交代な」

やはりタクにも最初から教えてやる。理解度はほぼRと同じなので

「パパここに置くから、これがひっくり返る。次はタクだな。ココ置いてご覧。これがひっくり返るよ」

ほぼ全て僕の誘導によるゲーム進行。始めはこうやって教えるしかないだろう。それでも僕が勝ってしまうと角が立つだろうと思い(オセロだけに角は重要である)、わざとタクが勝つように石を置いてやって

「はい終わり。じゃあ数を数えてみよう〜」

タクは白だから10、パパは黒だから6、と数え、

「たっくんの勝ちだねー強いなあ」

と思いっきりヨイショしてみたところ、

「パパはダメ戦士だね。ぷぷぷっ」

とか思いっきり軽蔑の眼差しで嘲笑されてしまった。このやろー!本気出すぞ!どっちが本当に強いか、白黒付けてやろうか!オセロなだけに。ぷぷぷっ。

ああ、うまいオセロの教え方を

誰かおせーろー…。

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■泣いて笑ってナンパして
2009年06月17日(水)
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ポカポカとしたある休日。

嫁は街へ買い物へ、僕は子供達を公園で遊ばせていた。

この公園は広い。娘・R(5才)も息子・タク(3才)も勝手にお目当ての遊具に行ってしまい、すぐ見えなくなってしまったが、いつも来ている公園だから迷うことはないので安心である。

僕はベンチに座り、かすかに聞こえる子供達のキャイキャイ声を耳にしながら空を見上げ、

「公園はのどかだな…」

と思った。公園はのどかであるが、「公園」を一転、ひっくり返すと「援交」になり、猥褻だな…などと考えている内に、僕はどうやら眠ってしまったようだ。

「パパ起きて!パパ起きて!」

どのくらい寝てしまったのか分からないが、Rが叫びながら僕の腕をぐいぐい引っ張っていた。

「ん、なんだ、どうした」

「たっくんがね!たっくんがね!」

しまった。僕が寝ているうちに怪我でもしてしまったのだろうか。

「タクがどうした?」

青ざめながらRに聞くと

「うんちしたいって泣いてる」

がひょーん。猥褻なことを考えていたら息子が排泄の危機に陥っていたとは!なんという恐ろしいアナグラム!お尻のアナから100グラム!

「わかった。すぐ行く。どこだ?」

「あっち!ぶらんこのとこ!」

この公園はわりと広い。Rに場所を聞いて走って行くと

「うわーん!うんちでるー!」

タクがウンコ座りになって泣いていた。必死に便意と戦っている姿がそこにあった。おお、僕が居眠りぶっこいてたばっかりに。

「ごめんなー。すぐトイレ行こう」

すぐさまタクを抱え上げ、トイレに駆け込む。

「もう出ちゃったか?」

「ちょっとだけでた」

脱がしてみると、なるほど、ひとくちサイズ分だけパンツに付いていた。こういう時はいつも替えのパンツを嫁から持たされているので安心である。

無事本体をトイレに着陸させ、お尻を拭いてニューおパンツをはかせてやると、タクは再び遊ぶために飛び出して行った。勝手知ったる公園とはいえ、まだまだ目が離せないということかね…寝てしまったのは油断であった…と反省しながらパンツを洗い、僕もトイレから出た。子供達はどこにいるのかな…と探すと

D90
なんか知らない女の子と遊んでるし。

「いまお友達になったの」

とタク。ほー。アナルも乾かぬうちにナンパですか。さすがですなー。

うんこたらしは女たらしになっていましたとさ。

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■娘の晴れの日、息子のアレな日
2009年06月16日(火)
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娘・R(5才)と息子・タク(3才)の授業参観日記の続き。

まず僕はRの授業、嫁はタクの授業を観ることにしたので、それぞれの教室へ向かった。

Rの教室に入ると、この日のために描かれたのであろう、父親の似顔絵がずらりと並んでいた。皆、目とか鼻とかグリグリと力強くダイナミックに描かれていたのだが、Rのは違った。

なんか、顔のパーツが薄い。目もひょろーっと、鼻もひょろーっと、頼りない細い線で描かれていた。おまけに髪の毛も薄い。

なんか僕のだけ晒し首みたいだなあ…と落ち込んでいたら、後でそれを見た嫁に

「死に顔みたい」

と言われ更に落ち込んだ。しかし落ち込むことばかりではない。Rはこの日「お当番さん」(日直)であったため、みんなが並んでいる前に出て一番目立つポジションに立つ。そしてみんなから

「今日のお当番さんはRちゃんです。がんばってね!」

と言われると

「頑張ります!」

力強く答えてガッツポーズ。

「おおお…なんというおいしい見せ場…あの目立つのが大嫌いなRが…」

僕、感動で前が見えなかった。まじで。誇張なしに。その後授業が始まり、歌を立て続けに5曲大合唱。よく歌詞を見ないで覚えてるなあ…。かなり練習したのであろう。Rはそのまま一番前の位置にいたため、撮影もばっちりであった。

歌が終わってから嫁と交替。僕はタクの教室に向かった。タクは登園する時、幼稚園に到着して嫁と別れるタイミングになると寂しがって

「ママあああああ!」

と絶叫してしまうので、ひょっとしたら嫁が行ってしまうと泣いちゃうかなあ…という一抹の不安があったが、嫁と入れ替わりに僕が入って来ると

「まねっこ動物するんだよ〜」

と悪戯っぽくニヤリと笑った。よかった。僕と遊ぶ気らしい。

まねっこ動物とは、父親も参加して動物のモノマネをして遊ぶことらしい。

「はい、お父さんは方はお馬さんになって下さい。そしてみんなはお父さんの背中に乗って下さい!」

という先生の号令で父親全員が速やかに四つん這いになった。すげえ。SMの女王様でもここまでは出来ない。そしてタクが僕の上に乗って大はしゃぎ。

「じゃあ次はお父さんはカンガルーです。お子さんをだっこしてピョンピョン跳ねて下さい!」

先生は結構ハード気味なプレイを要求する。やっぱ女王様以上。腰が悪いお父さんは大変だぞこりゃ。

「ぎゃはははは!たのしーい!」

でもタクは興奮気味であり、なんか超楽しい様子。そう。君のその笑顔が見られるのであれば僕はどんな動物にでもなろう。現に種馬だし、極楽トンボだし、働き蜂だし、負け犬だし。

父親参加のお遊びは終わり、その後はちょっとしたリトミックとお別れのお歌を歌っておしまい。

その間のタクは…なにかとお気に入りのしゅんた君(ひとつ前の日記参照)に抱き付いたりチューしたりするんである。余程止めようかと迷ったが…他のお父さん方にはどんな風に映ってしまったのだろう。

授業が終わってタクの手を引いて教室を出た。

「君はどんだけしゅんた君が好きなんだ…」

さすがに呆れたので聞いてみたら

「けっこんしたい」

キリッと大真面目に答えおった。オランダとかカナダとか行かなきゃ無理だっつーの!

「タクはマホちゃん(タクが大好きな女の子)と結婚したいって言ってたじゃん」

一応僕も孫の顔を見たいので、女の子と結婚するように誘導してみたところ

「さいしょはしゅんた君と結婚」

「最初は?」

なんと、バツイチは想定内なのか。今時の3才児の人生設計は恐ろしい。

この日Rとタクの授業態度を見た結果…予想通りRは真面目でタクはおちゃらけであった。先生の言うことを聞かないというわけではない。無駄にウケを狙うんである。例えば

「走って行きましょう」

と言われたらわざわざ欽ちゃん走りで走る…みたいなノリである。まったく誰に似たんだか…。このままおちゃらけが増長すると、来年の参観には更に大恥かくようなことをやらかすのではないか…と今から心配になってしまった。。

父親参観が父親叫喚になったりして…。

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■いかん、あかん、父親参観
2009年06月14日(日)
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朝、娘・R(5才)が

「今日、お当番さん(幼稚園の日直のようなもの)なのよ」

と言っていたので

「あれ、土曜なのに幼稚園あるのか?」

と聞いたら

「何言ってんの!父親参観でしょ!」

嫁に怒られた。そう。今日は父親参観の日だったのである。父親参観なのに母親カンカンとはこれいかに。ここで嫁の乳を鷲掴みにすれば父親参観にて乳揉みアンアン。

父なんかより乳の方が遥かに価値の高いこのエロス・ソサエティにおいて、それでも父親参観を催してくれることはありがたいことである。

Rは年長であり、僕にとってはRが幼稚園で学ぶ姿を見られる最後の機会。逆にタクは年少なので、初めての機会。絶対外すわけにはいかないイベントなのである。今の今まで忘れてたけど。

当たり前だがRのクラスとタクのクラスの授業は同時に行なわれる。両方の授業を最初から最後まで観ることはできないのだが、父親参観といっても女人禁制ではなく、途中退室もOKとのことなので、嫁と半分ずつ観ることにした。

Rとタク0
幼稚園に行く途中、気合いが入っているRとタクの姿。幼稚園に着くとタクが

「しゅんたくーん!」

お友達を見つけたようで、叫んで走って行った。仲良しの友達が出来たのだな、と追い掛けていくと、そのしゅんた君という子はタクよりも小さく、クラスのマスコット的なポジションになり得る幼い感じの男の子であった。タクはシュンタ君に抱き付く。

「ははは、仲いいねえ」

ここまでは僕も微笑ましく見ていたが、それだけでは終わらなかった。タクは更にしゅんた君しゅんた君に頬擦りをし、チューまでするではないか!違う…これは友達じゃない…タクが一方的に愛玩している!

「こらこら、ちょっとやり過ぎじゃないのか…」

取り敢えず止めてみたものの、タクの愛は止まらないらしく、欧米以上のスキンシップ。

タクには好きな女の子が複数いて、さぞや女の子にまとわりつく諸星あたる的な行動を目の当たりにするんだろうなあ…と参観前はそんなことを考えていたが、まさか男の子とは!

しゅんた君は見た目通り大人しい性格らしく、「イヤ」とか「やめろ」とか抵抗するわけでもなく、地蔵のように固まっている。いや、タクの余りの激しい愛撫に僕も固まってしまった。すると隣にいたしゅんた君のお父さんと目が合ってしまい、

「い、いやあ、仲良くしてもらってよかったねえ」

と話しかけてもらったが多少顔が引きつっており、

「な、なんかすいません…」

居たたまれない気持ちになり、謝ってしまった。うちの息子は、バイだったのか…。いいなあ…人生倍楽しくて、いや、そんなんではなく…。

一体タクは幼稚園でどんだけ恥ずかしいことををやらかしているのか。他にもワカチコワカチコとかヒットエンドラーンとかのお笑いネタを披露しているとも聞く。

よそさまの見守る中、とんでもないことをしでかすのではないかと、父親参観が始まる前に一抹の不安を覚えてしまった。しかしここで引き返すわけにはいかない。何故ならばいにしえの言葉で、こういうものがある。

参観することに意義がある!なんつって。

なんとこの日記は続きます。

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■幸せカニばさみ
2009年06月13日(土)
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娘・R(5才)と息子・タク(3才)はスイミングスクールに通っている。

まだまだ浮きをつけて浅いプールでバチャバチャやる程度だが、上達具合によってそれなりに等級があるらしい。

「きょう、級が上がったのよ〜」

Rがうれしそうに言うので

「何級になったんだい?」

と聞くと

「カニ1級」

「カニ?」

それって…あんまり嬉しくないような。めちゃくちゃ泳ぎ下手そう…。いや、確かに下手なのには違いない。自力じゃ泳げないしようやく顔を水に漬けられる程度だし。そう考えると妥当なのかもしれない。

「たっくんはまだ2級なのよ」

1級と2級の差は、水中で目を開けられるかどうからしい。タクはまだそれが出来ないのである。

「うーん、カニかあ…。じゃあ一番上手になると何になるんだ?イルカか?北島か?」

と聞いてみるとRは首をかしげながら

「ラッコか…くらげ」

と答えた。うわ。最上級でも扱い低っ。ていうかなんだクラゲって。幼児クラスなのだからレベルもそれなりなのは分かっているけれども、なんかもうちょっとこう、「泳ぎが達者な動物」として連想しやすい魚系にして欲しいような気がする。

泳ぐのが最も速い動物はバショウカジキ(125キロ)、メカジキ(90〜130キロ)、マグロ(80キロ)であるという。やはり魚類がベスト3を占めているんですね、ぎょぎょーっ。(さかなクン調)

それでもRは

「かーにーさん、かーにーさん」

カニ1級が嬉しいようだ。ま、カニでも何でも「楽しむ」ことが水泳を続けて行く上で一番重要であろう。

カニ道楽。なんつって。

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■君がだいすき
2009年06月12日(金)
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娘・R(5才)と息子・タク(3才)の幼稚園遠足の写真を見せてもらった。

場所はとしまえん。超近場。我が家は今年だけでもう5回は行ってしまっている。しかしRとタクは何度行こうが楽しいようだ。

そういえば僕が小学生の時の遠足は、やはり近場の太平山(おおひらさん)という山であった。1年生から6年生までずっと太平山。高校の遠足まで太平山だった時は笑うしかなかった。どんだけ太平山マニアやねーん。山のマニアでヤママニ。山岳信仰の山かっつーの。

さて、子供達の集合写真は2枚あった。Rのクラスとタクのクラス。まずタクのクラス写真を見てタクを探すと、妙にほっぺが真っ赤で目が腫れぼったいタクの姿があった。

「泣いてたのか?」

と嫁に聞くと

「ぐずってたよ。もう帰りの直前だったから、はしゃぎすぎて疲れてたみたい」

入園式の写真も泣きべそ顔だったなあ…。僕にはいつも撮れ撮れと超ノリノリのくせに。

そしてRのクラスの写真を見る。そういえば、タクが大好きなマホちゃんはRと同じクラス。一体息子が惚れた女の子とはどんな子だろう…と思い

「R、マホちゃんはどこかな?」

とRに教えてもらうと

「この子だよ」

Rの指差した女の子は、目がキョロリンとしたカワイイ子であった。ふーむ、目元パッチリネコ顔系。僕と好みがかぶってるかもしれない…。血は争えん…ブラッド・キャント・バトルである。

「まーほーちゃーん!」

タクがそれを見て興奮し、僕が見てるというのにぐいぐい割り込んで見ようとする。発情期の犬か。

で、遠足の写真の次は水泳教室の写真も見せてもらった。Rとタクを含め、男の子5人、女の子3人の小クラス。僕が見ているとタクがまたぐいぐいと写真を覗き込んで

「あーかーりーちゃーん!」

水着姿の女の子を指差すではないか。するとRが

「たっくんはあかりちゃんも好きなんだよね」

と解説した。

「タク、そうなの?」

「うん。だいだいだいすき」

これは問題だ。惚れっぽい男は女の子の信用を得られず、相手にされない恐れがある。

「どっちかにしろー!」

「やだ、かわいいからすき」

恐ろしい子!諸星あたるのような奴だ。

しかし…若い子は出会いの場が多くていいなあ…。

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■あなたのお尻をもっと尻たい
2009年06月11日(木)
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朝起きて、子供達がまずしなければならないことはトイレに行くことであろう。

さあ行けそれ行け。尿意ドン。なんつって。

「はいはいとっととトイレ行って着替えて〜」

と娘・R(5才)及び息子・タク(3才)を行かせようとすると

「パパと」

僕と行きたいと言い出す確率が7:3ぐらいである。

「じゃ行くべ」

と手を引こうとすると

「だっこで」

だっこして連れてけと言い出す確率が8:2ぐらいである。

「じゃ、ほら、来い」

だっこしてトイレまで連れて行って

「はいズボンとパンツ脱いで〜」

と服を脱ぐように言うと

「パパが」

僕に脱がしてくれと言う確率が9:1である。

「はいズボンとパンツ脱いで〜」

嫁に同じことを言うと

「やだ」

拒否する確率は10:0である。

そんなわけで子供達のパンツを脱がすのだが、ぺろりんと現れるお尻が何ともカワイイ。ちゅるっちゅるのすっべすべ。これがあと15年もするとケツ毛ボーボーになるなんて信じられない。

「いやー。君達のお尻はホントカワイイね」

と言うと、

「ちがうよ。ももじりだよ」

とタクに言い返された。そうだなーパパも桃尻大好きだぞー桃尻にブルマなんて最高だ…ってオイ。

「お前どこでそういう言葉覚えてくるんだ?」

タクは時々不思議なボキャブラリーを出してくる。

桃尻の3才、タク…。これが桃尻3年というやつか。そんなタクの夢は野球選手である。

目指せ日本尻ーズ。なんつって。

結局僕が一から十までトイレの世話をし、

「はい。おしっこ出たー?じゃ拭いてー」

と言うと

「パパが」

僕は使いっぱ尻。なんつって。

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■ひとつでもサングラス
2009年06月10日(水)
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息子・タク(3才)が

「ねえパパー。これしてー」

とサングラスを持って来た。僕が昔若気の至りで買ったものである。若気の至りなのでイタリー製である。ウソである。1000円である。わしが男塾塾長江田島平八である。

タクにせがまれるままにかけてみると

「ぎゃははははははは!」

とりあえず笑われた。

「じゃあタクしてみろ」

タクにサングラスを渡してカメラを向けると

タク
こんな感じになった。

妙に80年代アイドルばりのぶりっこポーズなのがちょっとだけキモかったので、

「なんていうかこう…男の子っぽいかっこいいポーズしてみてよ」

とリクエストしてみたら

タク
こんな感じになった(後ろは写りたがりの娘・R)

あれ…かっこいいポーズにてかっこよくなると思ってたのに…

将軍様
どうして北の将軍様ちっくになってしまうのだろう。まあ僕の遺伝子がベースで出来上がっているので仕方あるまい。

「パパー。またしてー」

タクはまた僕にグラサンを渡して来た。

「えーもういいよ」

「それしてかいしゃにいってよ」

「いやいやそれ無理だから」

常にサングラスをかけてOKなのはタモリである。あと中島らもとレイザーラモンHGと鈴木雅之と浜田省吾とサンプラザ中野と…えーと、えーと…もういいや。とにかくお仕事する時にサングラスはかけられません、と説明すると

「そっか…」

タクは何か寂しげであった。家にいる時ならいいんだけれどもね…。休日の夜、子供達を寝かし付ける時ぐらいならかけてもよい。

「ねーんねーん、ころーりーよ、おこーろーりーよー。坊やーは、良いー子ーだ、イイトモロー」

タモリ歌。なんつって。

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■メメント・メモリ
2009年06月09日(火)
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あれは土曜日、デザートバイキングの店を出た時のことじゃった。

「USBメモリが欲しい」

と嫁が言うので、安さ爆発カメラのさくらやに寄ったのであった。安さが爆発って凄いフレーズだよなあ…。

「で、何に使うんだい」

「エクセルの教室に通い始めたの。で、先生が必要だって言うから。2ギガぐらいのメモリでいいってさ」

そんな教室行き始めたのなんて聞いてねー。まあそれはよしとしよう。しかし

「エクセルだったら僕が教えてやるよ。セルの結合ー。僕と君の結合」

授業料がモッタイナイと主張したが目を逸らされ無視された。僕への愛のメモリは2バイトぐらいしかないらしい。

「じゃ、ま、探してみようか…」

店内を探してみると、デジカメの売り場があった。

D90
いつかは欲しい憧れの一眼レフデジカメ。しかし持ち歩くのがかったるいなあ…それにキムタクならサマになるが僕みたいなオタク面がこんなのぶら下げてたら盗撮魔に見られてしまうかなあ…。

デジカメの前で、トランペットを欲しがる黒人少年状態になって固まってたら

「見つかった?」

と嫁が寄って来た。

「いや、コレ欲しいなあって思って…」

とデジカメを指差すと

「はあああ!欲しいいいい!」

「だろ?動画も撮れるんだよコレ」

嫁はカメラの後ろのキムタクのポップをむんずと掴み、ガタガタと引っ張るではないか。そっちかよ!

「あれ。取れない」

「当たり前だ!」

なんという悪質な客なのだろう。そんなことをやっていると

「ねえパパ見て見て〜」

娘・R(5才)と息子・タク(3才)が僕を呼ぶ。ふたりは何かのパンフレットを持っていた。

「ん?どうしたんだいそれ?」

「イチロー」

ふたりが持っていたのは、バットを構えるイチローが大きく写っているフレッツ光のパンフレットであった。

「君達イチロー好きだっけ」

「うん。すきー」

ふたりは

「イッチッロー!イッチッロー!」

と叫びながらまた店内を探索に行ってしまった。まったくどいつもこいつもミーハーなんだから。

なれば僕も負けてはいられない。なんか可愛いアイドルが写ってるパンフレットでも探すべく歩き回りつつ、あ、あのAUのキャンペーンだかなんだか喋ってるお姉ちゃん可愛いなあ…とか見ていたら嫁が

「で、USBメモリってどこで売ってるの?」

はっ。そうだった。本来の目的などポックリ忘れておった。

木を見て森を見ず。ギャルを見てメモリを見ず。

馬鹿さ爆発になってしまった。

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■なんとなく、クリスチャン
2009年06月08日(月)
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娘・R(5才)と息子・タク(3才)と公園で遊んでいたら

「ぼくもいれてー」

と見知らぬ男の子に声をかけられた。小学1年生だという。しばらくみんなで公園をぐるぐる走っていたら

「ねえ、教会で遊ばない?」

と男の子が言った。公園のすぐそばにわりと大きめの教会があるんである。一度教会主催のバザーだかなんかで中に入ったことがあり、結構広く、おもちゃもいっぱいあるプレイルームがあったのを覚えている。そのことを言っているのだろう。

きっとこの子の家族がクリスチャンなのだろう。僕らを勧誘しているのだろうか。君のことを心の中でザビエルと呼んでやろう。でもバザーとか開放日でもないのに僕らが入ってもいいのだろうか。

「うち真言宗だけど大丈夫なのかな?」

一応聞いてみると

「大人が一緒にいればいいんだよ」

とザビ夫。

Rもタクも「いきたーい」と言う。うーん。今はやめて後で…と誤魔化すわけにもいかないよなあ…。教会だけに、

「いつ行くんだい」

「今日かい!」

なんつって。そんなわけで請われるがまま教会へ。でも「大人と一緒ならいい」と言っても、この教会の檀家の大人と一緒ってことだよなあ…と躊躇する。

しかし聖書にこういう言葉ある。

「求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん」

なので扉を叩いて入った。これでよし。プレイルームには誰もおらず、ザビ夫とRとタク、もう既に仲良しで3人で盛り上がって遊んでいた。ザビ夫がココで遊びたいがために僕らを誘ったんだろうけど、やはり部外者の僕は尻の座りが悪かった。

関係者がやって来て

「お見かけない方ですが、どちら様ですか」

なんて言われたらどうしよう。そして真言宗だとバレたらどうしよう。きさくなギャグで切り抜けようか。

「イエス様って武士だったんですってね。キリスト御免!なんつってハレルヤー」

ああダメだ磔にされる!メギドの火で焼かれる!やっぱりあんま長居はできないなあ…と適当に頃合いを見計らって

「じゃ、そろそろ出ようぜ〜」

渋る3人をなんとか説得して公園に戻り、また外で遊び、いい加減よい子はお家に帰る時間になったので

「遊んでくれてありがとな」

ザビ夫と別れて家路に着く。

「また教会いきたーい」

Rとタクは教会が楽しかったようだ。

「じゃあクリスチャンになるかい?」

「クリスチャンって何!」

「んー。それはねー。おっかの上、ひなげしの花で〜♪」

そりゃアグネスチャンである。

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■スイーツ(笑)誕生日の嫁へのご褒美(笑)
2009年06月07日(日)
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約束通り、嫁と子供達を連れてデザート食べ放題のバイキングに行って来た。

「スイーツパラダイス」という、甘党でないオヤジの僕にすれば店名だけで胸焼けしてしまいそうな店だが、嫁と娘・R(5才)および息子・タク(3才)は

「ケーキだケーキだ!」

と目を輝かせていた。

Rとタク
食べる気満々のRとねずみ男のタク。

お店に入ると看板に偽りなし。もう色んなスイーツのパラダイス銀河。ケーキ・和菓子・ソフトクリームにかき氷まである。店内には制服の女子高生が多く、

「すわ、これも食べ放題か」

手を伸ばそうとしたら嫁に手を引っぱたかれた。あ…売り物じゃないのね。客層はやはり圧倒的に女性が多い。お前ら全員糖尿病には気を付けろ!女子高生の甘い尿…うーむ、エロス。

僕はケーキを3つ平らげたところでもう胸が一杯にてギブアップ。

R
しかし横では嫁と子供達がガツガツと平らげており

「僕、もうダメだけど大丈夫なの?」

と嫁に聞いてみると

「いくらでもイケる」

スイーツに取り憑かれていた。この店の良いところは甘いものだけでなく、パスタやドリア・サンドイッチ・カレーなど普通の飯もあるので、僕はそちらメインで食べることにした。

この日、嫁が一番ときめいていたのは

「あっチョコファウンテンがある!」

タク
コレであった。なんかタワーからチョコがどばどば溢れ出ている。うわーこんなの初めて見た。いい時代だなあ。僕の子供の頃にこんなのがあったら、頭ごと突っ込んでじゅるじゅる啜ってると思う。

「たっくんもやりたい!」

と言うのでやらせてみたところ、

「お熱いのでお気を付け下さい」

店員に釘を刺された。お熱いのがお好き。頭突っ込んだらとんでもないことになっておった。タクがマシュマロにチョコを付けて、出そうとするので

「あっチョコがこぼれる!」

と慌てて皿を差し出したところチョコファウンテンに突っ込んでしまい、皿、チョコだらけにてギャース。

「もー何やってんのよ」

と嫁に呆れられた。すいませんねえ…田舎者なんで…。チョコファウンテンにてチョコをつけまくり、

タク
タクは世界のナベアツのようになっていた。折りしも隣の席の女子高生が何故か化粧直しを始め、ドス紫色の口紅をべったりと塗りたくっておった。

うわー…女子高生なのに場末のスナックのホステスみたいな口紅ってどうなの…と眺めていたら

「パパー、あのお姉さんもチョコがついたの?」

Rが素朴で危険な質問を投げかけるので慌てて口を塞いだ。

食べ放題の制限時間は80分で、あっという間に終わってしまった。しかし全員「もういい」ってぐらい食べまくれることができた。、味は学食レベルだったがRもタクも

「またいきたいー」

と言っておりまた来てもよいかもしれない。

帰りの電車では

「あっ!なんか絵が描いてある!」

メーテル電車
メーテル電車に遭遇。なんとも微妙である。もしこの電車内で痴漢が行なわれてしまったら、

痴漢鉄道999車
痴漢鉄道999になってしまうではありませんか!

発射オーライ。なんつって。

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■虫歯予防デーを無視
2009年06月06日(土)
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6月4日のことじゃった。

朝、普通に起きて、普通に子供達と戯れて

「行ってきまんもす」

と普通に家を出て、普通に電車に乗ってから気が付いた。

「あ、嫁の誕生日だった」

お、思いっきりスルーしてしまったんだな。2、3日前には

「お祝いにデザートバイキングでも行くか〜」

とは言ってあったのだが、当日なんだからにはせめて「おめでとう」のひとことでも言ってやればよかった。毎年こんなパターンのような気がする。

「そういえばそろそろ誕生日。忘れるところだった。あぶねー。セフセフ」

と何日か前に思い出すのだが、結局当日忘れるという…ダメである。仕事帰りに何か買って帰ることにしよう…手ぶらで帰るのも味気ないと思ったので。手ぶらで帰って

「ただいまー!嫁誕生日に僕手ぶらー!お前の乳に手ブラー!ちんちんブラブラー!」

とかわめく案も閃いたが2秒で却下した。

何を買おうかと考えていたが、仕事が終わった時点で既に午後10時。どこも開いてやしない。途方に暮れて唯一開いていたコンビニに吸い寄せられ、気が付いたらチロルチョコ7個を買っていた。まあいいか。嫁コレ好きだし。

家に帰ってから

「誕生日おめでとう…とりあえずコレ…」

と嫁に渡すと

「あ、あ、ありがとう…」

鳥居みゆきのようなキョドッた顔をされてしまった。若干引かれたようだがまあよい。誕生日なんだから普通の夜では終われない。

「チロルチョコでテロルチンコじゃー!」

結果:140円で嫁の体は買えませんでした。

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■男と女のラブジュース
2009年06月05日(金)
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たまにファミレスに行くと

「どりんくばー!どりんくばー!」

娘・R(5才)と息子・タク(3才)がドリンクバーをオーダーせよとうるさい。まったくいっちょ前にドリンクバーなんて言葉を覚えおって。ついこないだまではイナイイナイバーで満足していたのになあ…。

子供達のゴリ押しに負けてドリンクバーを注文し、カルピスをコップに注いで持って来てやる。しかしふたりは

「すとろーがないとダメ」

くわああああああ!家じゃ牛乳やら麦茶やらガブ飲みしてるくせに気取ってんじゃねえ!それでもストローをふたり分持って来てやる僕はカルピスより甘いのかもしれない。

「ねえたっくん。ラブラブしよ?」

Rがタクに向かって聞き捨てならないことを言った。

「なんだ?ラブラブって…」

するとRはタクにストローを渡し、

「これがラブラブ」

なんだそうだ。ああ、微笑ましくていいなあ…僕も嫁とラブラブしたいなあ…と思いを募らせた。

僕らも夜のカルピスでラブラブしたい!と夜襲ってみたら

「えーめんどいなあ…」

ラブラブじゃなくてシブシブになってしまったとさ。

ま、断られなかっただけマシか。

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■ああ発情
2009年06月04日(木)
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息子・タク(3才)は女好きであることが判明している。

「たっくんねえ、かしゆかとのぞみちゃんが大好きー」

芸能人では「かしゆか」(Perfume)と大橋のぞみちゃんが好きであることをカミングアウトしている。そして身近なところでは

「マホちゃん大好きー」

娘・R(5才)の友達、マホちゃんが大好きであることを何かというと言い触らしている。タクがマホちゃんを好きになる前はモナちゃんという女の子にベタベタ付きまとっていたため、モナちゃんからは

「たっくんは前モナだったけど今マホちゃんが好きなのよね」

なんて言われているらしい。もしモナちゃんもタクが好きだったら、他の子を好きになったことを怒るであろう。しかしケロッとしているらしいので、

「ベタベタされなくなってせいせいした」

という感じなのかもしれない。やーい一方通行。

また、彼女らの他にもテレビで綺麗なおねいさんが映ると

「たっくんこのお姉さん大好きー」

しょっちゅう大好き大好き言っているので、

「この子、発情期かしら」

嫁が呆れ顔で言った。

「おいおい発情って、そんな」

我が子をノラネコみたいに言うものではない、と会話を打ち切った。何故ならばこの話題を続けるとなると

「誰に似たんだか」

「年中発情期の僕」

「やーいドエロ」

ということで僕に矛先が向かうに決まっているからである。さて、僕はタクぐらいの頃から色ボケしていたのだろうか…と思い出してみると…。

僕には生まれた時からの幼馴染み、タカコちゃんがいた。タカコちゃんは隣に住んでいて、僕らは毎日のように遊んでいたらしい。仲良しだったんである。しかも遊ぶ前には必ずチューをしていたらしい。ラブラブだったんである。僕はほとんど覚えていないのだが、実家にはタカコちゃんとチューしている写真が何枚もあり、動かしようがない事実らしい。

…ということで、タクと比べると僕のほうが進んでいたかな。チューしてたし。両想いだし。フフン。

まあ色ボケのマセガキでも心配することはあるまい。死ぬわけではないし。

命に発情はないでしょう。なんつって。

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■○ックスデー
2009年06月02日(火)
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嫁実家にて嫁父と話していた。

「あそこの家はなあ、ちょうどあいつ(嫁)と同じ年に生まれた子がいてな」

「ほう」

「その子が10月生まれで、あいつは6月生まれだろ?」

そうそう、嫁は6月生まれ…ってギャアアアアアアアアア!

誕生日じゃん!6月は嫁の誕生日じゃん!ポックリ忘れてた。6月の後半ならまだ余裕もあろうが、4日である。虫歯予防デーである。なんかしみったれた日に生まれてるなあ…。

昔、結婚前、嫁の誕生日が過ぎてからもずーっと忘れていて壊滅的な危機が訪れたことがある。あのクライシスを乗り切っていなければ、今頃娘・R(5才)も息子・タク(3才)も存在していなかった。

同じ過ちを犯してはならぬ。女子高生となら過ちを犯すことは歓迎だ。

とは言ってもねー。もう長い付き合いなので誕生日プレゼントのネタもないんである。聞いたところで嫁も思い浮かばないだろう。

「新築100坪一戸建て」

とかマジレスされても困るし。

「嫁、誕生日に何か欲しいものある?」

でも一応聞いてみた。すると答えは

「…ない」

やっぱそうか…。

「あ、日傘が欲しいかも」

「ほう、日傘。なるほど。何色がいいかな?」

「黒」

「…ババ臭」

「じゃあいいですぅー。自分で好きなの買いますぅー」

ああっ。せっかくのネタを潰してしまった。しばし「うーん」と唸って考えていると、

「あのね、花をくれるぐらいならケーキがいいわ。私、花より団子だから」

花で腹が膨れるか!ってな勢いで嫁が主張した。花よりちんこだったらすぐ用意できたのに。まてよ、ケーキといえば…

「お前、前デザートバイキングに行きたいって言ってたろう。そこ行って祝ってやる」

と言ってみると

「いいねえ、それ、そうしよう」

思い付きで言ったわりには嫁の食い付きがよい。よし、今年はバイキングでいこう。Rとタクも大喜びだろう。

願わくば夜はファッキングをお願いしたいところである。2時間やり放題。

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■降りそで家事
2009年06月01日(月)
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朝。嫁実家にて。

家でグダグダしててもしょうがないなーと思いつつも外の天候が微妙。空にはどんよりとした雲が重く敷き詰められていた。天気予報は曇りのち雨。

今にも雨が降りそうだけれども、このまま持ちそうにも思え、降りそでウッフン、持ちそでウッフン。ああ、外で遊ぶべきか非常に迷う。

「まあいいや。ちょっと散歩でもするかい。降ったらすぐ戻ってこよう」

と娘・R(5才)と息子・タク(3才)を誘うと、Rは

「やだ」

ぬおおおお…珍しく父のナンパを断りおった。一方タクは

「いくー!」

やはり外で暴れたくてしょうがなかったらしく、ふたりで外へ。歩いてほんの1分ほどのところに、小さなお花畑があった。花の名前は分からないが紫色、オレンジ色の綺麗な花が咲いており、おじさんがひとり手入れをしていた。

「おはなだー」

タクは叫んで走って行き

「こんにちは、おじさん。おはなきれいだね」

と話しかけており、

「おやおや、僕、しっかりした子だね」

とか言われていた。まったく外ヅラだけはいいんだから。お前は「ぶらり途中下車の旅」の阿藤快か。花畑を離れてからは

「こっちにいきたーい」

タクが勧めるがままに歩いて行く。道はやがて小学校にぶち当たった。おお、ここは嫁の母校ではないか。

「ここで遊びたい!」

このご時世、休日とはいえ小学校には勝手に入ってはいけないはずだが門は思いっきり大開放。ま、嫁が卒業生ということで大目に見てもらおう…と入っていった。

「パパー。ボールがあるよー」

片付け忘れなのだろうか、コロンと校庭に放置されたサッカーボールがひとつ。タクはそれを見付けた。

「サッカーしよ」

タクはボールを蹴って僕に回す。勝手に使っていいのかなあ…でもま、嫁が(以下略)

しばらくタクとボールの蹴り合いをする。タクは実は

「サッカー選手と野球選手と新幹線の運転手、ぜんぶなりたい」

というとても壮大な夢がある。そんなタクのボールさばきを見て才能があるかどうか…なんてことは素人の僕には当然分かるはずもないが。

「あ…雨が降ってきた。タク、帰ろう」

冷たいものが体に当たり、校庭の水溜まりに波紋が広がる。タクはもう少し遊んでいたいようだったが雨にはかなわぬと見てボールを元あったところに戻した。それでも名残惜しかったようで、

「ボールくん、ばいばい」

「また会おうね」

なんかボールを擬人化して手を振っており、

「ははは、なんかお友達と別れるみたいだね」

と僕も笑っていたが

「はっ…ボールはトモダチ!」

これはキャプテン翼の一貫したスピリッツではないか!と気付き愕然とした。タクは…もしかしたらすんごいサッカーの才能があるのかもしれない。

「パパー」

「んー。なんだい」

「サッカーたのしかった」

「そうか。よかった」

帰り道、タクは何度も「サッカー楽しかった」と言っていた。僕とタマ蹴りしたことの印象が強かったようだ。裏を返せばこういう遊びはあまりしてやっていないことになる。

僕の子供の頃、父が野球大好きオヤジだったのでよくキャッチボールをさせられたが僕は大嫌いだった。なのでタクにもそういうことはしようとも思っていなかった。

しかし男の子というのは普通好きなんだなあ…と思い知らされ、思い付きで出掛けた散歩であったが、わりと得るモノが多かったと感じたのであった。

Rが断ったためにタクとの散歩になったが、散歩は男同士に限る。

その心は、股間も散歩もブラブラするのがよいでしょう!

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